LINE広告、2022年の主要アップデートまとめ

LINE広告、2022年の主要アップデートまとめ
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LINE広告は定期的にアップデートを行っており、今年もたくさんのアップデートがありましたね。

特に12月に発表のあった、標準イベントやConversion APIの提供開始などは、将来的に広告配信の最適化や計測の精度を向上させる技術のため特に重要なものだったのではないでしょうか。

他にも、商圏が限られるサービスやニッチな商材でも気軽にLINE広告が始められるような改善もありました。

本記事では、2022年にリリースされたLINE広告のアップデート情報のうち、重要そうなものをピックアップして紹介します。

今年一年の振り返りとしてご活用ください。


計測やターゲティング、最適化の精度向上に関するアップデート

Conversion APIの提供を開始、Cookieに依存しない計測へ

Cookieに依存しない計測の仕組みが各プラットフォームから次々と登場するなか、ついにLINE広告でもコンバージョンAPIの提供を開始しました。

参考:LINE、広告主がサーバーに保有するデータをLINEへ送信可能にする機能「LINE Conversion API」の提供を開始 | ニュース | LINE株式会社

LINE Conversion APIを実装すれば、広告主側のサーバーで保有しているデータを、広告主のサーバー経由で直接LINEに送信できるようになるため、コンバージョン計測やターゲティング、最適化の精度向上が期待できます。

これまで他の広告媒体と比べて広告計測面に不安があってLINE広告を始められていなかった広告主にとっては朗報ですね。

しかしながら、LINE Conversion API導入には仕様や仕組みの理解が必要なことはもちろんのこと、どのようなデータをLINEに送信するのかを決めたり、企業ポリシーの変更を法務に確認したり、決めることが多いため、すぐの導入は難しいケースも多いでしょう。

Cookieレス対策としてまだAdvanced matching(※)を実装していなければまずはAdvanced matchingから実装し、LINE Conversion APIは中期的に導入を検討するのが良さそうですね。

LINE Conversion APIについて詳しくは、下記の記事をご参考ください。

※Advanced matchingとは、LINE広告のCookieレス対策のひとつで、LINE Tagを通してハッシュ化された1st party data(電話番号・メールアドレス)とLINEに登録されているデータとを照合し、データの精度を補完する機能をいいます

標準イベント計測の提供を開始、最適化機能にも使用へ

ユーザーの各種行動をあらかじめ定義されたイベントとして計測する機能「標準イベント」が提供開始されました。

LINE tagから標準イベントを送信することによりコンバージョンの計測やレポートへの反映、オーディエンスへの利用が可能です。

また、2022年12月には標準イベント項目「Purchase(購入)」にオプションパラメーター「currency(通貨)」と「value(ユーザーの行動価値)」の追加発表もありました。

2022年12月時点、標準イベントはコンバージョンの計測やレポーティングへの反映、オーディエンスに利用できます。最適化への利用は準備している段階のようです。

標準イベントを設定することで今後の最適化機能の精度向上も見込めますので、今から設定しておきたいですね。

クロスターゲティングが終了へ、ビジネスマネージャーがデータ活用の基盤に

クロスターゲティング(オーディエンスの公開機能)が2023年1月から段階的に終了となります。今後、データ活用のプラットフォームは「ビジネスマネージャー」が担っていくこととなります。

クロスターゲティングは「LINE公式アカウント」に紐づくのに対し、ビジネスマネージャーは「LINEのユーザーID」に紐づくため、LINE内外のサービスデータをより多く活用できます。

画像引用元: 媒体資料の一覧ページ LINE Business Guide 2022年7〜9月期 P372 より(アナグラムで一部加工)

将来的にはZホールディングス傘下のグループ企業が提供している各サービスのデータの統合も検討しているそうです。より多くのLINE内外のビッグデータを活用した広告配信や分析が可能になってくるのは楽しみですね。

ターゲティング関連のアップデート

LINE Dynamic Adsがすべての広告主に提供開始、プロスペクティング配信も可能に

12月に滑り込みで入ってきたこのニュース。いままではLINE Dynamic Adsを開始するにあたってはLINE社に実施するための権限付与の申請が必要でしたが、12月1日よりLINE社への申請が撤廃になったことで、すべての広告主でLINE Dynamic Adsが利用可能になりました。

加えて、最低入札金額の撤廃や配信面の追加、オーディエンス設定がなくともプロスペクティング配信が可能になるなど、LINE広告でも他媒体と同様なダイナミック広告でのアプローチが可能になっています。

LINE Dynamic Adsが気になった方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

リーチキャンペーンが正式リリース、リーチ&フリークエンシーが終了に

2022年6月、今までベータ版として提供されていたリーチを目的とした「リーチキャンペーン」が正式にリリースされました。これに伴い、リーチ&フリークエンシーのキャンペーンは提供が終了しました。

リーチ&フリークエンシーキャンペーンと比べると、リーチキャンペーンは入札単価を柔軟に変更することができたり、フリークエンシーの上限や間隔を設定できるようになったりと、調整できることが増えています。より柔軟にリーチ数を増やすことができるようになっています。

リーチキャンペーンについて詳しくはこちらをご確認ください。

詳細ターゲティングのセグメント機能の強化

LINE広告はほぼ毎月、コンスタントにアップデートを行っています。その際に必ずといってほど入ってくるのが詳細ターゲティングのアップデートです。

7月と12月には設定画面のUI変更があったりと、LINE社が詳細ターゲティングのバリエーションを強化しているのがわかります。

これまでニッチな商材はサービスに関連するカテゴリがなくて実施できていなかったケースもあるでしょう。しかし、セグメントのバリエーションが増えることによって、ニッチな商材でも気軽にLINE広告が始められるようになってきています。

詳細ターゲティングはアップデートを重ねるたびに、ほぼ毎月新しいセグメントが増えています。広告主のビジネスに合ったものがないか、定期的にチェックして配信に活かしていきたいですね。

地域ターゲティングの半径指定の最小単位が3kmから1kmに

地域ターゲティングの半径指定の最小の単位が変更になり、3kmから1kmになりました。

商圏エリアは立地やサービス内容によって様々です。商圏が限られるサービスの場合、これまで最小単位が3kmだと広すぎたのではないでしょうか。

商圏に合わせてより細やかに調整できるようになったことはうれしいですね。

広告フォーマット・配信面のアップデート

トークリストに表示される広告フォーマットの改善など

トークタブは日常的に確認するなど必ず目に留まる場所です。トークリストは1日約6,500万UU以上の国内最大規模のリーチ数を誇ります。LINEのリーチ力の恩恵を受けるためには、「画像(小)」は必ず設定しておきたい広告フォーマットです。

今年は、トークリストなどに表示される、「画像(小)」に関わるアップデートが2つありました。

これまですべての広告枠をカバーするためには「画像」と「画像(小)」と2つの広告フォーマットを設定する必要がありましたが、一つの広告フォーマット内で「小さいサイズの画像」もあわせて設定できるようになりました。

「画像」と「画像(小)」を個別に入稿するのは地味に手間だったのではないでしょうか。入稿の手間が少しだけ軽減されて広告運用者にとってはうれしいアップデートです。

また、10月にはアニメーション形式の広告が入稿・配信できるようになりました。

小さい画面でも表現を工夫することでより注目を集めることが可能になりました。

「小さいサイズの画像」の設定方法の改善や使用できる広告フォーマットの種類が増えるなど、Small Image Adは今後LINEの注力商品になっていきそうですね。

Small Image Adが気になった方は下記の記事をご覧ください。

また、トークリストの最上部に表示させる「Talk Head View」という広告メニューもあります。Yahoo!のブランドパネルのようなもので、LINEのリーチ力を最大限に活かした配信をしたい場合に使用したいメニューです。

画像引用基: 媒体資料の一覧ページ LINE Business Guide 2022年10月-2023年3月期 媒体資料P172 より

Talk Head Viewが気になった方は、こちらの記事をご参考ください。

LINE面の配信先追加と配信先選択の仕様変更

LINE面の配信先としてLINEファミリーアプリ(LINEマンガ・LINE占い・LINE BLOGなど)が追加されました。

画像引用元:【公式】LINE広告の特長とは?配信面や費用、導入事例を総まとめ(アナグラムで一部加工)

これまでLINEファミリーアプリは「LINE広告ネットワーク面」として配信されていましたが、今回の変更により「LINE面の配信先」として追加されています。

これに伴い、配信先選択の仕様も変更となりました。

LINE面の配信先としてLINEファミリーアプリの追加や配信先選択の仕様変更により、広告の表示回数の増加やクリック率などに変化が生じる可能性があるため、広告主に聞かれた際にしっかりと答えられるようにしておきたいですね。

まとめ

標準イベントやビジネスマネージャ、Conversion APIによって中から外からもデータを活用・統合・補完できるようにすることで、LINEは機械学習に与えるデータ量を増やし、最適化や計測精度を向上しようとしています。

最適化やターゲティングや計測の精度が向上すれば、より正確な分析や広告配信が可能になって成果を見込める可能性が格段と上がります。

またLINEといえば、国内MAU9,200万人以上のリーチ力です。今年は、オーディエンス設定なくともプロスペクティング配信が可能になったLINE Dynamic Adsやフリークエンシーの上限や間隔が設定可能なリーチキャンペーン、Small Image Adの広告フォーマットの改善も進み、より柔軟かつ効率的にリーチ数を増やすことができるようになりました。

一方で、出稿条件の緩和や配信エリアの細やかな調整が可能になったこと、詳細ターゲティングのバリエーションが増えたことで、商圏が限られるサービスやニッチな商材でも、より気軽にLINE広告が始められるようになっています。

これまでLINE広告にあまり効果を実感できなくて配信をやめてしまった方も、商材やサービスにあったターゲティングがなくてLINE広告を始められていなかった方も、改めてLINE広告を検討してみても良さそうですね。

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