Yahoo!広告、2022年の主要アップデートまとめ

Yahoo!広告、2022年の主要アップデートまとめ
この記事は最終更新日から約1年が経過しています。

2022年のYahoo!広告も機能の拡充をはじめ、従来の仕様から新たな仕様や機能へと多くの変化が見られた年でしたね。

直近でもさまざまなアップデートがアナウンスされており、なかには年を跨いで来年にも対応が必要となるものもいくつかありますので、抜け漏れのないようにチェックしておきましょう。


Yahoo!広告全体のアップデート

まさかログイン方法に変更があるとは思いませんでしたよね。まずはYahoo!広告全体にかかわるアップデートからご紹介します。

Yahoo!広告へのログイン方法変更

セキュリティ強化の一環で、Yahoo!広告へのログイン方法が変更されます。これまでは「Yahoo! JAPANビジネスID」とパスワードのみでログイン可能でしたが、あらかじめYahoo! JAPANビジネスID(以下、ビジネスID)と「Yahoo! JAPAN ID」との連携が必須となります。

参考:Yahoo! JAPANビジネスIDのログイン方法変更について - Yahoo!広告 

2022年9月8日(木)に予定されていた、Yahoo!広告の新規申し込み時のYahoo! JAPAN IDとの連携の必須化は、現状延期となっていますが、2023年3月8日(水)には、ビジネスID単体によるログインを停止することが予定されています。

当初はYahoo! JAPAN IDの取得に、日本国内で有効な携帯電話番号が必要なため、対応を迷うケースがあったと思いますが、現在ではビジネスIDに設定したメールアドレスを用いて、Yahoo! JAPAN IDの登録が可能となっています。

参考:メールアドレスを用いてYahoo! JAPAN IDを登録する - ヘルプ - Yahoo!広告 

ぜひ早めに対応しておくことをおすすめします。

従来タグの機能サポート終了へ

広告の効果計測に欠かせないタグですが、さまざまな外部環境の変化に対応するためにその形式を変えてきました。その中で2023年10月頃に「従来版」と呼ばれているタグのサポート終了がアナウンスされています。すでに「従来版」と呼ばれる形式のタグの新規取得はできないようになっています。

参考:【Yahoo!広告】従来版のコンバージョン測定タグ、サイトリターゲティングタグの機能サポート終了について - Yahoo!広告 

参考:【検索広告】コンバージョン測定およびサイトリターゲティングの従来版タグの取得終了のお知らせ - Yahoo!広告 

従来版タグを利用したまま期限を迎えてしまうと、コンバージョン測定とサイトリターゲティングデータの蓄積ができない状態となってしまいますので、まずは現状利用しているタグが従来タグなのかどうかチェックしておきましょう。

なお、確認の際にはYahoo!社が提供しているChrome拡張機能「Yahoo!広告 タグチェッカー」を利用するのがおすすめです。

アトリビューションモデル比較レポートの提供

検索したあとにSNSをみて、ディスプレイ広告をクリックしてサイトに訪問して購入……といった具合に広告が貢献度は最後のクリックだけでは測りきれないケースもありますよね。

2022年の3月に提供が開始された「アトリビューションモデル比較レポート」を用いるとYahoo! ディスプレイ広告・Yahoo! 検索広告(MCCアカウントを利用している場合のみ)でもアトリビューションを活用した効果のレポーティングが可能です。

参考:アトリビューションモデル比較レポートの提供開始について - Yahoo!広告

もしまだ利用したことのない場合には、まずは試してみてください。

ディスプレイ広告のアップデート

Yahoo!ディスプレイ広告はこの一年を通してとくに、広告枠や広告タイプにかかわらず、最適なタイミングで最適な広告が掲載されるよう、さまざまな取り組みがなされています。

広告フォーマットの拡充、掲載枠の柔軟性が向上

これまでは、たとえばスマートフォン版Yahoo! JAPANトップページのタイムラインに表示できる広告タイプは「レスポンシブ形式のみ」といった具合に、広告枠に対して掲載される広告タイプやフォーマットが限定的なケースが多々ありました。

これに対し、各掲載枠に対して表示可能な広告フォーマットが拡大しています。これにより、たとえばバナー画像のみを設定していても、その広告がオークションの結果として有効だと判断されれば掲載される機会が増やせます。

参考:各掲載枠への広告フォーマットの拡充について - Yahoo!広告 

掲載枠が広がったとはいえ、各広告枠で最適な画像サイズには違いもあるため、以下のような「レスポンシブ広告(画像)」において追加された画像サイズもカバーしておきたいところです。

参考:「レスポンシブ(画像)」にて入稿可能な画像サイズの追加 - Yahoo!広告 

スマートフォン版ブランドパネル・プライムカバー枠への指定配信がすべての広告主で可能に

この動きをさらに加速させる変更のひとつとして、これまで一部の広告主に対してのみ提供されていた、「スマートフォン版ブランドパネル」や「プライムカバー(スマートフォン版(ウェブ/アプリ)のYahoo!ニュースの記事全文ページ)」枠への広告配信が、すべての広告主に開放されています。

レスポンシブディスプレイ広告の提供開始

広告フォーマットにかかわらず掲載可能な広告枠が増えた一方で、ひとつの広告フォーマットで多様な画像やテキストを柔軟に組み合わせられる「レスポンシブディスプレイ広告」の提供も10月より開始されています。

参考:レスポンシブディスプレイ広告の提供開始 - Yahoo!広告 

さまざまなバリエーションを自動的に組み合わせられるメリットがありつつも、より良い組み合わせや訴求を特定する難しさもあるため、レスポンシブディスプレイ広告に踏み切れない、最適ではないといったケースも実際には少なくありません。

「レスポンシブディスプレイ広告」を入れておけば安心といったことはなく、もちろん従来のバナー広告がもっとも効果が高い、といったケースも多くあります。さまざまな広告フォーマットを試して広告主のビジネスに効果的な訴求を見つけていくのが重要なのはこれまでと変わらない点には注意したいところです。

コンバージョンに対する入札戦略の拡充

広告運用において入札戦略が重要なのは、もはや説明の必要はありません。とくにコンバージョンを重視した入札戦略は名称の変更がなされ、分かりやすく整理されました。

参考:入札戦略の名称変更について - Yahoo!広告 

また、「コンバージョン価値の最大化」が提供され、Yahoo!ディスプレイ広告における入札戦略も一通り出揃いました。

参考:コンバージョン価値の最大化

なお、自動入札を有効に利用できていないケースほど、その仕組みやプラットフォームが実現しようとしていることへの理解が十分でないことが多いと思います。

ディスプレイ広告(運用型)でデータサイエンス・機械学習エンジニアを担っている方が書いている以下は、自動入札を理解するためには目を通しておきたい記事だと思いますので、この場でご紹介しておきます。

参考:機械学習の階層モデルの適用でコールドスタート問題に対処する 〜 広告コンバージョン予測の事例 - Yahoo! JAPAN Tech Blog 

もちろん、仕組みを理解したうえであれば、自動入札が最適解ではないケースがあるということが理解できるのではないでしょうか。一方で仕組みを十分に理解しないまま利用することや、逆に利用しないことは、それ自体がもったいないとも感じます。

A/Bテスト機能や詳細マッチングなど、広告運用をサポートする機能

広告運用をサポートするための機能も次々にアップデートされています。

A/Bテスト機能

機能が充実したことで「自動入札を導入したら効果の向上が見込めるのか?」など、新しい悩みも増えていることと思います。

たとえば、先に紹介したレスポンシブディスプレイ広告は同じ広告グループ内で一度に3つまでしかアクティブにできないという制限があります。広告のパターンが2つあり、リンク先を2つテストするといったことが難しい状況も出てきます。

そのようなときに活用できる「A/Bテスト機能」が提供されました。先に紹介した「自動入札を導入したら効果の向上が見込めるのか?」という課題にも、20%だけ自動入札に割り振るといったテストも可能です。

参考:A/Bテスト機能の提供開始について - Yahoo!広告

新しいチャレンジを、よりリスクを少なく試していくために利用していきたいですね。

計測をフォローする、詳細マッチングやコンバージョンAPI

Meta(Facebook)広告では先立って1年以上前に提供が開始されている詳細マッチングやコンバージョンAPI詳細マッチングがYahoo!ディスプレイ広告でも提供開始されています。

参考:コンバージョンにおける詳細マッチングの提供などについて - Yahoo!広告 

費用対効果の向上が求められる運用型広告において、効果計測はもっとも重要な要素のひとつです。

自動化ルールの機能拡充

年末年始にお世話になる方も多い自動化ルールも機能が充実するようアップデートがなされています。休暇中に広告管理画面を開いてキャンペーンの停止をしなければ……と思っていた方も自動化ルールを利用すれば忘れずに対応できますね。

参考:ラベル、配信のオン/オフ

参考:実行頻度で時刻も指定できるように(ラベル、配信設定が対象)

最適化スコアと最適化提案を提供開始

「最適化スコア」は決してそれ自体を高めることが目的とはなりませんが、成果を向上させるためのヒントとなるフィードバックです。上手くいっていないけれど何から手をつけていいか分からない、というような場合には行動のきっかけとなりうる指標ですので、定期的にチェックするのがよさそうですよね。

カスタム指標機能の追加

広告管理画面の指標だけでは必要な数値がすぐに確認できないという場合、任意の計算式を入力して作成した指標をキャンペーンなどの一覧画面に表示項目として追加できる「カスタム指標」が味方になってくれるかもしれません。

参考:カスタム指標機能追加のお知らせ - Yahoo!広告 

データをエクスポートしたりレポートをエクセルで再計算したりしている場合には、役に立ってくれる機能です。

「半径指定ターゲティング」で地域配信をより柔軟に

これまで都道府県や市区町村など地域名単位でのみ指定可能だった地域ターゲティングが半径で対象地域を指定可能となりました。

ひとの移動を伴う店舗ビジネスや商圏を限定したターゲティングが有効な場合にはぜひ利用したい機能ですね。

参考:地域ターゲティングにおける対象地域の指定方法追加について - Yahoo!広告 

<hr>

できないと思っていたことが実はできるようになっていた、ということも少なくありませんので、ぜひこのタイミングで便利な機能や使えそうなものをチェックしてみてくださいね。

検索広告のアップデート

アップデートが盛りだくさんのディスプレイ広告に比べるとYahoo!検索広告はやや物足りないかも知れませんが、チェックしておきたいアップデートも多々出ています。

リニューアル版の広告管理ツールの提供を開始

人間の体には体外環境が変化しても体内の環境を一定に保とうとする「ホメオスタシス(生体恒常性)」という仕組みがあります

すでに切り替えることのできるリニューアル版の広告管理画面に抵抗を感じて、いまだ旧広告管理画面を利用している方も少なくないのではないでしょうか?

いずれ変わってしまうため、やるのであれば前のめりで変化に対応しておくのがおすすめです(いまならいつでも元に戻せます)

参考:広告管理ツールリニューアルのお知らせ - Yahoo!広告 

広告の品質と品質インデックスに新しい要素が追加

運用型広告において、広告運用者にとってもプラットフォームにとっても「広告の品質」はもっとも重要な要素です。

この広告の品質の決定要素に「ランディングページの利便性」が追加されました。また、合わせて広告の品質を把握するのに参考となる指標である「品質インデックス」に「ランディングページの利便性」と「広告の関連性」の2つが追加されています。

参考:広告の品質と品質インデックスの要素追加について - Yahoo!広告 

自動入札や広告表示オプションなど新形式へ

さまざまな機能の新しい形式への移行が相次いだ一年でしたね。

自動入札移行

参考:旧形式の自動入札タイプの自動移行について - Yahoo!広告

広告表示オプションが新形式に、配信の優先度も仕様変更

参考:新形式の広告表示オプションへの自動移行と旧形式終了の日程について - Yahoo!広告 

参考:広告表示オプションの配信優先度の仕様変更について - Yahoo!広告 

動的検索連動型広告で新形式のページフィードが提供

参考:動的検索連動型広告 新形式のページフィード提供開始について - Yahoo!広告 

拡大テキスト広告からレスポンシブ検索広告へ

広告フォーマットもよりユーザーの検索語句とのマッチング精度の向上が図れるよう、拡大テキスト広告の新規入稿が終了し、レスポンシブ検索広告への移行が進んでいます。

レスポンシブ検索広告(RAS)でアドカスタマイザーを利用可能に

アドカスタマイザーも拡大テキスト広告とは仕様を変更して提供がなされています。使えないと思っていた、使い方がよくわからなくなったという方は使い方を改めてチェックしておきましょう。

検索連動型ブランディング広告で動画が掲載可能に

昨年提供が開始された検索連動型ブランディング広告で動画広告が掲載可能となるなどのアップデートがされています。予約型のプロダクトのため、運用型広告とは勝手が違い敬遠していた方も多いと思いますが、検索結果のもっとも目立つ位置に掲載がされ、動画広告という訴求力の強い広告形式も利用可能となっています。企業名や商品名の認知度が向上するテレビCMや雑誌、オフラインイベントとの相性が良い広告手法ですね。

まとめ

今回あらためてYahoo!広告のアップデートをまとめましたが、ものスゴく多いですね……「移行期」という言葉が浮かびましたが、毎年のようにアップデートを重ねていただいているヤフーさんにはあらためて感謝したい気持ちです。ありがとうございます!

旧形式からの変更も相次いでいますが更新にきっちりついていけるよう、いま一度振り返ってみるのがおすすめです。新形式への移行が一段落して、より一層、広告の成果にフォーカスしていける環境が整いつつあるかと思いますので、来年もアップデートに注目していきましょう。

関連記事

Yahoo!広告のログイン方法が変更に。変更内容と移行スケジュールについて解説
Yahoo!広告のログイン方法が変更に。変更内容と移行スケジュールについて解説
続きを見る
Yahoo!広告 キャンパスとは?Yahoo!広告を無料で学べて認定資格の取得も
Yahoo!広告 キャンパスとは?Yahoo!広告を無料で学べて認定資格の取得も
続きを見る
[初心者もよくわかる] Yahoo!広告とは?特徴や種類、Google広告との違いを分かりやすく解説
[初心者もよくわかる] Yahoo!広告とは?特徴や種類、Google広告との違いを分かりやすく解説
続きを見る