ユーザーの行動履歴にもとづいて興味関心にマッチした広告を、自動で配信できるLINE Dynamic Ads(ダイナミック広告)ですが、今回のアップデートにより、すべての広告主で利用可能となりました。
また、これに合わせてこれまで設けられていた最低入札金額の引き下げや配信先の追加、配信対象うユーザーの拡大にも対応しています。
すべての広告主が申請無しで利用可能に
これまでLINE Dynamic Adsを利用するためには、LINE社に実施するための権限付与を申請する必要があり、すべての広告主が利用できる機能ではありませんでしたが、これが撤廃され、申請無しで誰でも利用が可能となりました。
ただし、商品点数が10点未満の場合には利用できないため注意しましょう。
最低入札金額の撤廃
また、入札方法や課金タイプなどによって設けられていた最低入札金額も、最低1円からに引き下げられており、実質的に最低入札金額は考えずとも構わないかたちとなっています。
配信面の新規追加
これまでの配信面に加えて、以下が配信先として追加されています。
- トークリスト(静止画)
- LINE Home tab
- LINE News (一部の面の追加)
現在、これらの配信面はいずれもシングルタイプの静止画での対応となっています。
オーディエンスを設定しなくても配信可能に
ダイナミック広告といえばサイト訪問者などの情報を利用したリターゲティングが主流ですが、一方でWebサイトで商品の閲覧や購買をしたユーザーに類似したユーザーへ広告を配信する「プロスペクティング配信」によって、新規ユーザーへもアプローチができます。
今回、さらにLINE Dynamic Adsでは配信するオーディエンスを設定せずとも広告配信が可能となりました。
配信するオーディエンスを設定しない場合には、セグメントごとに反応の良い広告を表示する配信ロジックが適用されます。なお、性別や年齢といったデモグラフィックを指定しての配信も可能です。
なお、この場合でもLINE tagを設置している必要がありますので注意しましょう。
まとめ
いよいよすべての広告主が利用できるようになりましたね。
配信面も増え、これからLINE上でダイナミック広告を目にする機会も増えてきそうです。
プラットフォームが違っても、ダイナミック広告で成果を出すために最低限押さえておきたいポイントには共通するものが多くあります。
以下の記事では3つのポイントをご紹介しています。
- 適切なタグをウェブサイト全体に設置する
- フィードの情報を最新の正しい情報にする
- ユーザーに分かりやすい情報をフィード内に含める
基本を踏まえつつ、ノンターゲティングやデモグラフィック配信での新規ユーザーへのアプローチもぜひ検討していきたいですね。