LINE広告、配信先選択の仕様変更や標準イベント計測の提供を開始など

LINE広告、配信先選択の仕様変更や標準イベント計測の提供を開始など
この記事は最終更新日から約2年が経過しています。

毎月コンスタントに多くのアップデートを行っており、LINE広告でできることの幅が広がって広告主にとっても広告運用者にとってもありがたいことです。

さて今回は10月末に発表されたアップデート内容について解説していきます。

配信先選択の仕様が変更されたり、標準イベント計測の提供が開始されたりと、重要なものを含みますので、ぜひチェックしてくださいね。


LINE面の配信先追加

LINE面の配信先としてLINEファミリーアプリ(LINEマンガ・LINE占い・LINE BLOGなど)が追加されます。

画像引用元:【公式】LINE広告の特長とは?配信面や費用、導入事例を総まとめ(アナグラムで一部加工)

これまでLINEファミリーアプリは「LINE広告ネットワーク面」として配信されていましたが、今回の変更により「LINE面の配信先」として追加されています。

これにより、これまでLINE面に絞って広告配信を行っていた場合、広告の表示回数の増加やクリック率などに変化が生じている可能性がありますので、ご注意ください。

配信先選択の仕様変更

また、LINE広告ネットワーク配下の配信先選択仕様が次のように変更されました。

これまでは、広告グループの「広告の配信 > 配信先」で配信先を編集を選択した場合、LINE広告ネットワーク配下でディスプレイ広告・動画リワード広告の選択ができましたが、LINE・LINE広告ネットワークの選択のみに変更されています。

すでにLINE広告ネットワーク配下のディスプレイ広告または動画リワード広告を選択している場合は、ディスプレイ広告または動画リワード広告の選択肢の表示がなくなり、LINE広告ネットワークが選択されている状態となります。(配信先にはディスプレイ広告・動画リワード広告が含まれます)

LINEを選択している場合はLINEのみが選択された状態となります。(LINE面として追加されるLINEファミリーアプリには動画リワード広告も含まれます。)

アニメーション形式の広告が配信可能に

アニメーション形式の広告が入稿・配信できるようになります。クリエイティブの仕様は以下の通りです。

配信面トークリストのみ
画像サイズ600×400 pixel
最短 / 最長秒数1秒 / 4秒
最少 / 最多フレーム数5 frame / 20 frame
最少 / 最多ループ数1 loop / 4 loop
フォーマットAPNG
拡張子.png
最大データサイズ300 KB
タイトル20文字まで
長いタイトル(1行目)17文字まで
長いタイトル(2行目)17文字まで
アクションボタン管理画面内の選択肢より選択

アニメーション広告は、ウェブサイトアクセス・ウェブサイトコンバージョン・アプリインストール・アプリエンゲージメント・リーチキャンペーン目的で利用可能です。

 現状、配信先はトークリストに限られますが、小さい画面でも表現を工夫することでより注目を集めることが期待できますね。Small Image Ad とあわせて検討しておきたいところです。

Small Image Ad についてはこちらもチェックしてみてください。

標準イベント計測の提供を開始

標準イベントとは、ユーザーの各種行動をあらかじめ定義されたイベントとして計測する機能です。今回用意された標準イベントは以下の通りです。

イベントコードイベント名想定されるユーザーの行動
ViewItemDetail商品詳細商品の詳細を確認する、商品の詳細ページに遷移
AddToCartカートに追加する商品をカートに追加する、「カートに追加」ホタンをクリック
InitiateCheckOut購入手続きを開始する「会計する」ボタンをクリック、またはフォーム入力ページに遷移
Purchase購入購入を完了し、サンクスページに遷移
GenerateLeadリード獲得資料請求などのためのフォーム入力を完了しサンクスページに遷移
CompleteReservation予約完了予約を完了しサンクスページに遷移
CompleteRegistration会員登録完了会員登録の完了

LINE tagから標準イベントを送信することによりコンバージョンの計測やレポートへの反映、オーディエンスへの利用が可能となります。

公式に用意されているマニュアルを確認のうえ設定をすすめましょう。

参考:LINE広告(LINE Ads) 標準イベントを利用するマニュアル|LINE for Business

なお、今回のタイミングではコンバージョンの計測・レポーティングへの反映・オーディエンスへの利用のみが対象となりますが、今後は標準イベントを対象とした最適化への利用を進めているとのことです。

一定の基準で定義された標準イベントに対する学習を行うことで学習の対象が広がり、より最適化機能の向上も見込めますので、いまから実装を検討しておくのがよさそうですね。

キャンペーン予算の最適化利用時の推奨予算表示

キャンペーン予算の最適化利用時に「1日の推奨予算」が表示できるようになります。

なお、以下の場合には表示されないため、注意が必要です。

  • リーチ、Talk Head ViewおよびTalk Head View Customのキャンペーンをご利用の場合
  • キャンペーンが無効な場合
  • 前日から過去7日間、広告配信が行われなかったり、成果データが十分でない場合
  • 予算の制限によって発生した広告表示機会の損失が少ないと判断される場合
  • 配信機会が少なかったり予算消化ができないと想定される場合
  • キャンペーンの設定情報(キャンペーン予算最適化のオン/オフ・キャンペーンの1日の予算・入札戦略等)が7日以内に変更された場合や、広告グループの設定情報などが変更された場合

予算による制限が広告配信を抑制してしまう原因となるのを防ぐために見ておきたい指標のひとつになりそうです。

詳細ターゲティングの追加

詳細ターゲティングに新しいターゲティングが追加されます。(趣味関心:38セグメント追加、購買意向:51セグメント追加)

アップデートを重ねるたびに新しいセグメントが増えていますので、広告主のビジネスに合ったものがないか、定期的にチェックしていきたいところです。

まとめ

後発でありながら、毎月のアップデートにより広告プラットフォームとしての機能が充実し、より使いやすく多様な目的に対応できるようになっているLINE広告は引き続き注目の媒体です。

新しい機能や変更をキャッチアップできるようにしていきたいですね。

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