いままでLINE広告を実施するうえで、こんな悩みはありませんでしたか?
「詳細ターゲティングをやってみたい。でも、自社のサービスに関連するカテゴリがない」
「設定変更によるパフォーマンスへの影響度が想定しにくい」
これらの悩みを解決してくれるアップデートを含め、新しい機能が2022年7月にリリースされました。
本記事では、2022年7月にリリースされた6つのアップデートを紹介します。
目次
1. 詳細ターゲティングに3つの設定変更
詳細ターゲティングにて、下記3つの設定機能が追加されました。
② 階層カテゴリごとに一括選択・除外が可能に
③「購買意向」タブの追加
① 第3・第4階層カテゴリを追加
第1と第2階層のみだった詳細ターゲティングのカテゴリに、新たな区分として第3・第4階層が追加されました。
例として、詳細ターゲティングの趣味・関心のカテゴリ「食べ物飲み物」を見てみましょう。
第1階層の「食べ物飲み物」をクリックすると、第2階層に「食べ物」、第3階層に「スナック・菓子」、第4階層に「チョコレート」などが追加されています。
たとえば「チョコレート」に関心があるとみなされてるユーザーに自社のチョコレート商品の宣伝をするなど、より自社のサービスに合ったターゲティングが可能になりました。
② 階層カテゴリごとに一括で配信・除外が可能に
今まではカテゴリを一つずつ選択して配信または除外設定する必要がありましたが、2022年7月19日より、階層カテゴリごとに一括で配信・除外が可能になりました。
これにより、第1・2・3階層配下の項目を簡単に一括で配信・除外できるようになったのはうれしいですね。
③「購買意向」タブの追加
もともと「行動」タブ配下にあったカテゴリ「購買意向」がタブに移動しました。
また、2022年7月19日(本アップデートのリリース日)より、パフォーマンスレポートの集計単位で「購買意向」を選択できるようになっています。
ただし、2022年7月19日より前の期間の配信結果はパフォーマンスレポートでは「購買意向」別の数値を見ることができません。
2. キャンペーン予算の最適化の利用時に「1日の推定パフォーマンス」を表示
「キャンペーン予算の最適化」を利用しているキャンペーンで、「1日の推定パフォーマンス」が確認できるキャンペーンシミュレーターが表示されるようになりました。
「1日の推定パフォーマンス」は、現在の設定内容と過去の配信実績にもとづいた推定値を表示します。
「1日の推定パフォーマンス」に表示される項目は、キャンペーンの目的ごとに異なります。
以下は、キャンペーン目的別の表示項目です。
キャンペーンの目的 | 1日の推定パフォーマンスの項目 |
ウェブサイトコンバージョン | クリック数、デフォルトCV数 |
ウェブサイトへのアクセス | クリック数 |
アプリのインストール | クリック数、アプリのインストール数 |
友だち追加 | クリック数 |
動画の再生 | 再生完了数 |
商品フィードから販売 | クリック数、デフォルトCV数 |
キャンペーン予算の変更に対して目標値がどのくらい増減するかなどを想定できるため、設定変更による影響度の事前把握に役立ちそうです。
3. 「キャンペーン予算の最適化」がリーチキャンペーンでも利用可能に
「キャンペーン予算の最適化(※)」がリーチを目的としたキャンペーンでも利用可能になりました。これにより、すべてのキャンペーンの目的で「キャンペーン予算の最適化」を使用できます。
「キャンペーン予算の最適化」が利用可能なキャンペーンの目的
- ウェブサイトへのアクセス
- ウェブサイトコンバージョン
- アプリのインストール
- アプリのエンゲージメント
- 動画の再生
- 友だち追加
- 商品フィードからの販売
- リーチ NEW
「キャンペーン予算の最適化」は、広告グループごとに予算設定がなく、キャンペーン単位で総額予算で管理したい場合などに利用したい機能です。
限定的なケースが多いと思われますが、地域ごとに宣伝内容が異なるなどの理由で配信地域ごとに広告グループを分けて広告配信を行わないといけないものの、予算は総額で管理したい場合などに有効です。
※「キャンペーン予算の最適化」とは、キャンペーン単位で設定した予算を、パフォーマンスに合わせて広告グループ間で最適化する機能です。予算は「キャンペーンの1日の予算」で設定します。
参考:LINE広告(LINE Ads) キャンペーン予算の最適化を利用するマニュアル|LINE for Business
「キャンペーン予算の最適化」の設定方法
「キャンペーン予算の最適化」は、キャンペーンの編集画面より設定します。
①「キャンペーン予算の最適化」で 「最適化する」 を選択します。
②「キャンペーン入札戦略」 で希望の入札戦略を選択します。
③「キャンペーンの1日の予算」を設定し、キャンペーンを「保存」して設定完了です。
4. 詳細ターゲティングに新たに「楽天モバイル」追加
詳細ターゲティングのセグメントに「楽天モバイル」が新たに追加されました。
これまで携帯キャリアのセグメントは、NTTドコモ・au・Softbankの3つのキャリアのみでした。新たに楽天モバイルが追加されてることで、楽天モバイルユーザーへのセグメント配信または除外が可能になります。
たとえば、楽天モバイルを契約中の方を対象としたキャンペーン告知は「楽天モバイル」に配信、他キャリアに関連するアプリの告知は「楽天モバイル」を除外するなどの活用ができそうですね。
5. プレビュー共有URLの表示内容が変更に
プレビュー共有URLの表示内容が、変更となりました。
主な変更点は下記2点です。
- プレビュー画像の画像と画像(小)で区分
- プレビュー画像には「サンプル 」ラベルを付与
クライアントや社内へ共有する際は「プレビュー共有URL」もうまく活用していくと良いでしょう。
プレビューは、広告の編集画面にて「プレビュー共有URL」を有効にすることで、共有URLを発行することができます。
6. ランディングページの再審査依頼ページに依頼日を追加
ランディングページの再審査を依頼するページに再審査の依頼日が追加されました。
ランディングページの再審査にかかる日数は、広告やメディア審査と同様、広告作成から5営業日程度です。入稿を頻繁に行うアカウントなどは、再審査の依頼日をすべて覚えておくのは難しいと思います。しかし審査依頼日時を確認すれば、5営業日以上たっても審査承認がおりないランディングページを把握できるので、個別にLINEに問い合わせするなどの対応がスムーズにできそうですね。
ランディングページの再審査ページの確認は、メニュータブの「ランディングページの再審査を依頼」より行えます。
まとめ
7月は、詳細ターゲティングのカテゴリの追加から、広告管理画面の機能設定の追加などの作業がしやすくなるアップデートまで、様々なアップデートがありました。
特に、詳細ターゲティングの第3・第4階層カテゴリの追加は、いままで商品やサービスと関連するターゲティングがなかったためにLINE広告を実施できていなかった企業にとっては朗報ではないでしょうか。
また、すでにLINE広告を実施している場合においても、この機会に設定を見直し、自社にあったターゲティング方法を探してみることをおすすめします。