【運用型広告アップデートまとめ】2023年03月

【運用型広告アップデートまとめ】2023年03月
この記事は最終更新日から約1年が経過しています。

4月に入り、これまでと生活が大きく変わった方も多いことと思います。運用型広告に関して言えば、いまは媒体も多く覚える内容も高度化していて、生成AIだなんだと大変ですよね。

しかしながら、大きな変化のタイミングはチャンスも多くあります。これから運用型広告に携わることになった方はぜひ変化を楽しんでいただければと思ってます!(そして、いろいろ教えてください)

さて、このアップデートのまとめ記事もおかげさまでたくさんの方に読んでいただけているようで、がんばっていきますね!



Google広告の注目アップデート

引き続きGoogleはたくさんのアップデートが発表されていますよね。媒体がたくさんあって大変……という方でもGoogleの動向をまずは押さえておきたいところです。

ホテル広告主向けに旅行目標のP-MAXを導入

毎月あるP-MAXのアップデートですが、3月にはホテル業の広告主に特化した「旅行目標のP-MAXキャンペーン(P-MAX for Travel Goals)」が導入されています。

参考:New ways to drive hotel bookings and reach travelers

画像参照元:「New ways to drive hotel bookings and reach travelers」

検索、Gmail、マップ、YouTube、ディスプレイ、動画、Discoverと7つの配信先に広告が表示され、ホテルへ直接の予約を増やすことを目的に出稿の多くの自動化が可能です。

2023 年中にはホテル広告までもカバーされる予定とのことです。

画像引用元:ホテルタブ(旅行関連の目標達成のための P-MAX キャンペーン)について - Google 広告 ヘルプ

[ホテル] タブでは、ホテルの物件ごとのパフォーマンスも確認でき、都道府県など地域ごとの詳細でもデータを分析できるようです。

参考:旅行関連の目標達成のための P-MAX について - Google 広告 ヘルプ

ファインド広告に新機能が追加

YouTubeや、Gmail、Discover面など、Googleが保有するメディアやサービスに広告が配信できるファインド広告は、Googleの持つ1st パーティーデータの活用ができるなど、魅力的な配信メニューですよね。

商品フィードを利用するECの広告主にはうれしい変更から、効果測定に関するアップデートがなされています。

  • 商品フィードが利用可能に
  • 商品レベルのレポートが開始
  • DDAが利用可能に
  • コンバージョンリフト測定が可能に

詳細はこちらの記事からどうぞ。

YouTubeでオーバーレイ広告が廃止

4月6日より、YouTubeでデスクトップ向けに配信されていたオーバーレイ広告が廃止されました。

参考:2023 年 4 月 6 日以降、YouTube ではオーバーレイ広告が掲載されなくなります

正直、ジャマだと思っていた方も少なくないのではないでしょうか。視聴者にとっての利便性を高めるための変更とされており、YouTubeクリエイターの収益への影響は軽微と見られての変更となっています。

「広告の透明性について」の提供を開始

2023年3月29日(現地時間)、「広告の透明性について(Ads Transparency Center)」をグローバルに立ち上げたと発表しました。

参考:Google Japan Blog: 透明性を高める「広告の透明性について」

「広告の透明性について」を使用すると、ユーザーはGoogle で表示される広告について詳しく調べることができます。

詳細はこちら↓

この他にも、広告管理画面の新デザインがテストされていたり、Googleトレンドもより使いやすくリニューアルされたりとさまざまな変更や改善がされています。

Yahoo!広告の注目アップデート

Yahoo!広告ではこれまで広告運用者にとっては使いづらかった仕様などに変更がなされており、今後の機能向上も期待できる状況です。

【ディスプレイ広告】レスポンシブディスプレイ広告の配信可能上限数を3件→6件に引き上げ

これまで1つの広告グループ内で同時に配信設定をオンにできるレスポンシブディスプレイ広告の件数は3件までとなっており、2通りの広告文でリンク先URLを分けてのテストなどは行えず、不便を感じていた方もいらっしゃると思います。

今回の変更により、最大6件まで同時に掲載をアクティブにできるようになりました。

(変更前) 最大3件まで

(変更後) 最大6件まで

参考:【ディスプレイ広告(運用型)】レスポンシブディスプレイ広告の配信可能上限数引き上げ - Yahoo!広告

【ディスプレイ広告】詳細マッチングにて電話番号が対象へ追加

ポストCookie環境への対策として、詳細マッチングを導入している場合には、さらにマッチングの精度向上が期待できる変更です。

ディスプレイ広告のコンバージョンの詳細マッチングにおいて、電話番号でのコンバージョンデータの取得が可能になりました。

参考:【ディスプレイ広告】コンバージョンにおける詳細マッチングの提供などについて - Yahoo!広告

【検索広告】レスポンシブ検索広告の編集に対応

こちらも「助かる!」「待ってました」という方も多い変更かと思います。3月8日より、Yahoo検索広告にて、作成済みのレスポンシブ検索広告の編集が可能になりました。

参考:【検索広告】レスポンシブ検索広告の編集に対応 - Yahoo!広告 

  • アセット(タイトル)およびアセット(説明文)の追加、編集
  • 最終リンク先URLの編集
  • 表示URLのディレクトリ、カスタムパラメータなどの追加、編集

編集した要素がレポート上でどう扱われるかなど、注意するべき点もありますので、詳細は以下の記事もチェックしてみてください。

キャンペーンエディターでキャンペーンを指定してダウンロードが可能に

検索広告、ディスプレイ広告にそれぞれ入稿や編集を助ける「キャンペーンエディター」が提供されています。

アカウントのデータをダウンロードして編集を行う際、これまではアカウント全体がダウンロードの対象でしたが、今回のアップデートによりダウンロードするキャンペーンを指定できるようになりました。

参考:【Yahoo!広告】キャンペーンエディター ダウンロード機能の改善について - Yahoo!広告 

多くのキャンペーン数を管理する広告アカウントなどではダウンロード時間も短縮でき、非常に助かります。

Yahoo!広告 タグチェッカー、およびタグインスペクターを提供終了へ

タグがちゃんと入っているのか、きちんと動いているのかを確認する際に便利なchromeの拡張機能である「Yahoo!広告 タグチェッカー」「タグインスペクター」の提供終了が発表されました。

参考:【Yahoo!広告】タグチェッカー、およびタグインスペクターの提供終了について - Yahoo!広告

4月17日(月)には新規インストールができなくなり、2023年6月以降には順次利用もできなくなります。

タグインスペクターの類似機能として、Yahoo!タグマネージャーの「プレビューモード」が紹介されていますが、Yahoo!広告 タグチェッカーは今後も同様の機能の提供予定はないとのことです。

【ディスプレイ広告】ディープリンクの設定が可能に(adjust、appsFlyer のみ)

すでにアプリをインストール済みのユーザーに向けて、キャンペーンやお知らせなどアプリの特定のページへ誘導するためにも広告が活用できます。

今回、ディスプレイ広告において、広告の遷移先となるURLにディープリンク(アプリに直接遷移するURL)の設定が可能になりました。

参考:【ディスプレイ広告】ディープリンクの利用開始について - Yahoo!広告 

詳細は上記の記事内からPDF資料をダウンロードして確認してみてくださいね。

LINE広告の注目アップデート

LINEさんも毎月コンスタントにアップデートがなされていますよね!以下のアップデートのリリースタイトルも勢いがあってとても好きです。

LINE Creative Labで画像(アニメーション)の作成ができるように

LINE広告で注目の広告フォーマット「画像(アニメーション)」が、LINE Creative Labでかんたんに作成できるようになりました。

参考:画像(アニメーション)の作成ができるようになりました!

※鋭意、リライト中

作成したアニメーションはトークリストへの配信で効果的な小さいサイズの画像として利用ができます。限られた画像エリアですが、アニメーションをはじめ小さな工夫でも大きな成果に繫がる可能性がありますよね。

CTRレベルの追加

広告マネージャーに追加可能な表示項目として「CTRレベル」が追加となっています。

同一のオーディエンスを対象に競争する他の広告と比較して予測されたCTRの水準がどの程度であったかを5段階で評価できる、広告診断のための指標として提供されています。

次の場合には表示されないため、ご留意ください。

  • 動画再生、リーチ、Talk Head View Custom、予約型広告のキャンペーンおよび該当キャンペーンで設定可能な自動入札では利用不可
  • CPMの手動入札では利用不可
  • 選択期間中のオークションへの参加率が低い場合には表示されない
  • 3月1日以降のデータが対象

Meta広告の注目アップデート

このところ広告関連のアップデートが少ない印象だったMetaですが、Instagram向けに新しい広告フォーマットの導入が発表されています。

Instagramで「検索結果での広告」「リマインダー広告」、2つの新広告フォーマットを導入へ

新商品の発売などイベントのタイミングで役に立ちそうな「リマインダー広告」のほか、「検索結果での広告」の導入が発表されました。

参考:Instagramの新しい広告で発売予定の商品を宣伝して、より多くの人にリーチする | Instagram for Business

まだ広告管理画面上は実装が確認できていませんが、SNSを運営する各社が相次いで検索向けの広告を発表しているのは注目ですね!

Twitter広告の注目アップデート

広告以外でのアップデートも目立っているTwitterですが、今回は特に反響が大きかったTwitterのアルゴリズムに関する情報をご紹介します。

「おすすめ」へのレコメンデーションのアルゴリズムが公開

画像引用元:GitHub - twitter/the-algorithm: Source code for Twitter's Recommendation Algorithm

広告とは直接関係はないかもしれませんが、媒体のアルゴリズムを考えることは媒体への理解を深めるのに非常に役立ちます。

今回、Twitterのコードがオープンソースとなり、仕組みを分析してどんなツイートが伸びやすいか、伸びにくいかのアルゴリズムについてさまざまな考察がなされましたね。

「いいね!」→「リツイート」→「リプライ」の順にツイートにブーストがかかるなど、Twitterアカウントの投稿の仕方や運用方法にも活かせるのではないでしょうか。

Microsoft広告の注目アップデート

着実にアップデートを重ねているMicrosoft広告ですが、先日マイクロソフトさんにご登壇いただいたセミナーでも、興味をもって導入を検討している方が多く非常に多くの質問が寄せられていました。(セミナーレビュー記事が、dfplusさんから出てくるはず)

参考:【3/28(火) 13:00~】Microsoft広告 入門セミナー(マイクロソフト社登壇)を開催します|アナグラム株式会社 

3月も細かいところまでさまざまなアップデートが発表されています。

  • コード不要でカスタムコンバージョン設定が可能に
  • UETタグの削除がかんたんに
  • オーディエンスタイプの組み合わせリストが作成可能に
  • ロゴ入りマルチメディア広告の提供

参考:Conversion setup wizard and other product updates for March - Microsoft Advertising 

ではまた!

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