
2023年3月21日(火)、MetaはInstagramに「検索結果での広告」「リマインダー広告」と、2つの新広告フォーマットを導入することを発表しました。
参考:Instagramの新しい広告で発売予定の商品を宣伝して、より多くの人にリーチする | Instagram for Business
以下、それぞれの広告フォーマットについて現時点でわかっている概要をお知らせします。


検索結果での広告
Instagramで検索を行っている方も多いのではないでしょうか?ファッションからインテリア、飲食などさまざまな検索行動が行われています。
参考:【2023年版】Instagramユーザー実態が分かる!調査データまとめ
ちなみに、検索エンジンのGoogleで情報を探すことを「ググる」とも呼びますが、SNSにおいてハッシュタグを利用した情報収集や検索行動 のことは「タグる」とも表現をされています。
よく利用される検索機能ですが、中でも日本ではハッシュタグが他国にくらべても高い頻度で利用されているという調査もあります。
参考:他国より5倍ハッシュタグ検索! Instagramはユーザーの「好きと欲しい」を作れる。「House of Instagram(#インスタハウス)」イベントレポート
この検索結果において、現在では広告のテストも開始していることが発表されています。検索結果から投稿をタップすると表示されるスクロール可能なフィード内に表示されるという仕組みとのこと。
今後数か月以内に、グローバルでのリリースを予定しています。
リマインダー広告
気になるイベント情報をキャッチしたのに、つい忘れて機会を逃してしまったという経験は誰しもありますよね。開催側としても事前の告知だけではなく、実際にイベントなどのタイミングで思い出してもらえるようにユーザーへの通知に苦慮しているケースも少なくないでしょう。
今後のイベントや発売予定の告知などを控えている広告主に向いていそうな広告フォーマットとして、リマインダー広告が発表されました。興味や関心を持ちそうなユーザーに向けて、リマインド、通知を簡単に行うことができる広告フォーマットです。
リマインダー広告を使うことで、広告主はユーザーにInstagramから3種類の通知(イベントの1日前、15分前、開始時)を送れる仕様です。
リリースでは「すべての広告主様にフィードのオプションとしてご利用いただけます」としているものの筆者の環境ではまだ実装が確認できていないため、また確認できましたら再度お知らせできればと思います。
SNSプラットフォームによる検索結果の捉え方
とくに、検索広告については先行してオープンベータとしてリリースされたTwitterキーワード広告が記憶に新しい方も多いでしょう。
また、いまもっとも勢いがあるSNSと言っても過言ではないTikTokでも2023年3月より検索広告のベータテストが開始されています。
参考:TikTok Readies Entry Into Search Ads Market to Take on Google https://www.businessinsider.com/tiktok-readies-entry-into-search-ads-market-to-take-on-google-2023-3
検索広告、いわゆるリスティング広告に取り組んだことのある方であれば、いままさに情報を探しているユーザーへアプローチできる検索結果での広告施策の強力さは理解しやすいかと思います。
これまでなぜなかったのかが不思議な広告フォーマットですが、こちらのツイートにもあるようにSNSプラットフォーム各社が相次いで検索結果を単なるプレースメントのひとつではなく、その価値を発揮できるよう広告配信先として整備しているのは注目ですね。
リリースを心待ちにしたいと思います。
