【2026年5月】運用型広告アップデートまとめ

【2026年5月】運用型広告アップデートまとめ

今月の中心はGoogle Marketing Live 2026(5月20日)です。ディスプレイキャンペーンのDemand Genへの統合をはじめ、既存の運用に直接関わる変更が相次ぎました。レポートデータの37ヶ月保持も見逃せません。GA4では、生成AI経由の流入を切り分ける専用チャネルが追加されています。

Meta広告では、購買オーディエンスの保持期間が2年に延長されました。TikTokはTikTok WorldでAIエージェント連携を打ち出し、Microsoft広告はPerformance Maxの透明性レポートを拡充しています。Yahoo!広告・LINEヤフー広告でも、画像規格の変更や友だち追加広告のPC配信開始など、実務に影響する更新が続きました。

媒体横断で「AIエージェントによる広告運用」と「計測の透明性向上」という2つの流れが鮮明になった1ヶ月でした。

※本記事で紹介する情報は、各プラットフォームの公式発表に基づくものであり、すべてのアカウントや地域に同時に反映されるとは限りません。最新の適用状況は各プラットフォームの管理画面や公式ヘルプでご確認ください。


目次

Google 広告

2026年5月のGoogle広告は、Google Marketing Live 2026を起点としたAI機能の拡充と、既存キャンペーンタイプの再編が同時に進みました。特に廃止・移行系の変更は、対応期限の確認が必要です。

アップデート概要

内容適用時期
ディスプレイキャンペーンのDemand Gen統合2026年6月〜移行ツール提供、2027年中に自動移行
レポートデータの37ヶ月保持上限2026年6月1日適用
AI Mode向け新広告フォーマット米国でテスト中(日本未定)
P-MAXのキャンペーン単位ネガティブキーワード2026年内に順次
Ask Advisor / Asset Studio などAIツール群英語版でベータ・順次展開
検索語句レポート(SQR)の仕様を公式明示2026年5月ヘルプ更新

ディスプレイキャンペーンのDemand Gen統合

独立したキャンペーンタイプとしてのディスプレイキャンペーンが、Demand Genキャンペーンに統合されます。Googleディスプレイネットワーク(GDN)への配信自体は継続しますが、管理はDemand Genから行う形に変わります。

2026年6月から自主的な移行ツールが提供され、残ったキャンペーンは2027年中に自動移行される予定です。Googleの発表では、Demand GenにGDNを追加したアカウントで平均ROIが9.5%向上したというデータも示されています。

ディスプレイを運用しているアカウントは、移行のスケジュールを把握しておく必要があります。オーディエンスやクリエイティブの引き継ぎ範囲は、移行ツールの提供後に管理画面で確認しておくと安心です。

参考:Google folds Display ads into Demand Gen campaigns(Search Engine Land)
参考:Google公式ブログ:Display ads move to Demand Gen

レポートデータの37ヶ月保持上限

2026年6月1日から、時間・日・週単位のレポートデータは過去37ヶ月分のみ参照できるようになりました。月次・四半期・年次の集計データは引き続き11年間保持されます。

Google Ads APIで37ヶ月を超える日次データを要求するとエラーが返るため、BigQuery連携やレポートツールで長期の粒度データを扱っている場合は影響を受けます。長期の時系列分析が必要なアカウントは、6月以降のデータを自社側で蓄積する仕組みを早めに用意しておくことをおすすめします。

参考:Google Ads cuts granular data access to 37 months(PPC Land)
参考:Google 広告ヘルプ:データ保持ポリシー

Google Marketing Live 2026で発表されたAI機能群

GML 2026では、AI Mode内に表示する新広告フォーマット(会話型広告やAIショッピング広告など)が発表されました。これらは現時点で米国でのテスト段階であり、日本での展開時期は未定です。

※公式ブログを参考に作成(実際の画面とは異なる可能性があります)

あわせて、Google広告・アナリティクス・Merchant Centerを横断するAIエージェント「Ask Advisor」や、Geminiでクリエイティブを生成する「Asset Studio」の強化も発表されました。いずれも英語版から順次展開されるため、日本語アカウントでの提供は後追いになる見込みです。

参考:Google Marketing Live 2026: everything you need to know(Search Engine Land)
参考:Google公式ブログ:Ask Advisor

P-MAXのキャンペーン単位ネガティブキーワード

Performance Maxで、キャンペーン単位のネガティブキーワードを最大1万件まで設定できるようになりました。これまではサポートへの申請が必要だったため、運用負荷が大きく下がります。チャネル別のレポートも拡充され、配信面ごとの内訳が見やすくなりました。

ブランドキーワードの除外や、不要なクエリへの配信抑制を自社で管理しやすくなります。提供は2026年内に順次進むため、管理画面で設定可否を確認しておくとよいでしょう。

参考:Google adds new Performance Max controls and reporting features(Search Engine Journal)

検索語句レポートの表示仕様が公式に明示された

Googleが検索語句レポートのヘルプを更新し、レポートに表示される語句がユーザーの実際の入力と一致するとは限らない旨を明示しました。LensやAI Mode、AI Overviews、オートコンプリートなど複雑な検索導線では、表示語句がユーザーの意図に最も近い「近似値」になる場合があるとされています。

画像引用元:Google 広告アカウント内での広告グループとアセット グループの優先順位付けについて - Google 広告 ヘルプ 

この変更は新機能ではなく、仕様の公式化です。ただし検索語句を一字一句そのままの記録として扱ってきた運用では、解釈を見直す必要があります。除外キーワードの判断や検索クエリ分析の際は、表示語句があくまでGoogle推定の近似であることを前提に確認するとよいでしょう。

参考:Google Ads Search Terms Report Shows Best Approximation Of The User's Intent(Search Engine Roundtable)

GA4(Google アナリティクス 4)

GA4では、生成AI経由の流入を可視化する変更と、マーケティングミックスモデリングの統合が進みました。広告効果の評価軸が広がる動きです。

アップデート概要

内容適用時期
AIアシスタント流入の専用チャネル追加2026年5月13日〜順次
Meridian(MMM)のAnalytics 360統合発表済み(時期未定)

AIアシスタント流入の専用チャネル追加

ChatGPTやGemini、Claudeなどの生成AIアシスタントからの参照流入が、デフォルトチャネルグループに「AI Assistant」チャネルとして自動分類されるようになりました。追加設定は不要で、ミディアム次元に「ai-assistant」の値が自動で付与されるそうです。(※筆者の環境では現時点で確認できませんでした)

生成AI経由の流入を切り分けて把握できるようになるため、コンテンツやLPの評価に役立ちます。ただし、スマートフォンのネイティブアプリ経由ではリファラ情報が失われ、Directに分類される場合がある点には注意が必要です。

参考:Google Analytics adds AI Assistant channel(Search Engine Land)
参考:What's new in Google Analytics - Analytics Help 

Meridian(MMM)のAnalytics 360統合

Googleのオープンソースのマーケティングミックスモデリングツール「Meridian」が、Google Analytics 360に統合されると発表されました。ファーストパーティデータやGA4の指標を集約し、チャネルの貢献度測定やシミュレーションを行えるようになります。

対象はAnalytics 360(有償版)の利用者です。MMMの導入ハードルが下がるため、中長期の予算配分の検討に活用できる見込みです。提供時期の詳細は今後の発表を確認しましょう。

参考:Google brings Meridian marketing mix modeling into Analytics 360(Search Engine Land)

LINEヤフー広告

LINEヤフー広告では、プラットフォーム統合に伴う仕様変更と、新しい配信面・AI機能の追加が並行して進みました。入稿規格や属性の廃止など、対応期限のある変更が複数あります。

アップデート概要

内容適用時期
ディスプレイ広告の画像最小サイズ引き上げ入稿停止2026年5月25日、配信停止2026年7月22日
ショッピング広告のLINEカテゴリ・システムブランド廃止2026年6月17日
Creative LabのAI画像機能強化2026年5月18日提供開始
友だち追加広告のPC掲載面配信開始2026年6月9日予定
検索連動型ショッピング広告の最上部掲載最適化2026年6月9日予定
ビジネスID統合に伴うワンタイムパスコード終了2026年5月31日
上期ロードマップ公開2026年5月〜順次

ディスプレイ広告の画像最小サイズ引き上げ

高解像度デバイスへの対応として、一部アスペクト比の画像で最小ピクセルサイズが引き上げられました。たとえば1対1の最小サイズは300×300から600×600(推奨1200×1200)に変更されています。

対象となる画像は以下です。(横×縦のサイズで記載)

アスペクト比推奨ピクセルサイズ最小ピクセルサイズ
変更前変更後変更前変更後
6:5600×500 1200×1000 300×250600×500
16:5640×200 1280×400 320×100640×200
32:5640×1001280×200320×50640×100
1:11200×1200(変更なし) 300×300600×600
600×600
39:5936×120(変更なし) 468×60936×120
728:901456×180(変更なし)728×901456×180
4:15320×1200(変更なし)160×600320×1200
1:2600×1200(変更なし)300×600600×1200

公式のリリースには、高画質な画像にした場合の クリック率が2.02倍になった例も紹介されており、小さくない効果が得られる可能性もありそうです。

規格を満たさない画像の入稿は2026年5月25日に停止され、配信停止は7月22日が予定されています。小サイズの素材を使い回しているアカウントは、再制作が必要になる場合があります。動的ディスプレイ広告やフィードの商品画像、ロゴなどは対象外です。

参考:一部画像の最小ピクセルサイズ引き上げと入稿停止について(LINEヤフー for Business)

ショッピング広告のLINEカテゴリ・システムブランド廃止

ショッピング広告の商品属性「LINEカテゴリ」と「システムブランド」が、2026年6月17日に廃止されます。代わりに「カテゴリ」「ブランド」属性への移行が必要です。

これらの属性で商品グループを絞り込んでいる場合は、再設定が求められます。廃止後は該当のレポートも自動削除されるため、必要なデータは事前に保存し、移行期限までに設定を見直しておきましょう。

参考:LINEカテゴリおよびシステムブランドの終了について(LINEヤフー for Business)

友だち追加広告のPC掲載面配信開始

友だち追加広告が、Yahoo! JAPANのPC掲載面に配信できるようになります。PCで広告をクリックすると、ユーザーのスマートフォンのLINEアプリに友だち追加の通知が届くクロスデバイス対応です。実施は2026年6月9日が予定されています。

対象は以下とのことです。

PCスマートフォン(ウェブ)
Yahoo!ニュース
スポーツナビ
Yahoo!天気・災害
Yahoo!リアルタイム検索
Yahoo!ズバトク×
Yahoo!知恵袋
Yahoo!路線情報Yahoo!乗換案内
Yahoo!メール
Yahoo!ファイナンス
carview!

PC経由での友だち獲得が可能になり、リーチが広がります。一方で「全てのデバイスに配信」のままだと自動的にPCにも配信されるため、意図しない場合はデバイスの設定を見直しておきましょう。

参考:友だち追加広告のPC掲載面配信開始について(LINEヤフー for Business)

検索連動型ショッピング広告の最上部掲載の最適化

商品名や型番など、購入意図の高いキーワードで検索された際に、検索連動型ショッピング広告(SSA)が最上部に掲載されやすくなる最適化が行われます。スマートフォン版・アプリは2026年6月9日、PC版Yahoo!検索は2026年夏ごろの予定とのこと。

画像引用元:検索連動型ショッピング広告 最上部掲載の最適化と今後の予定について(LINEヤフー for Business

購入直前のユーザーへの露出が高まるため、SSAを運用しているアカウントは配信結果の変化を確認しておきましょう。

参考:検索連動型ショッピング広告 最上部掲載の最適化と今後の予定について(LINEヤフー for Business

Creative LabのAI画像機能強化

5月18日には、Creative LabのAI画像機能が強化されました。URLからの画像生成で画像内テキストを含められるようになったほか、作成済み画像へのAI編集にも対応しています。生成・修正は月30回までです。

ビジネスID統合に伴いワンタイムパスコードによるログインが終了

ビジネスID統合に伴い、ワンタイムパスコードによるログインが5月31日で終了しました。複数アカウントを扱う運用者は、ログイン手順の変更に注意が必要です。

参考:LINEヤフー Creative LabのAI画像機能強化(LINEヤフー for Business)
参考:ビジネスIDの統合に関する実施内容(LINEヤフー for Business)

上期ロードマップ:CTVリーチ定義の変更と運用型シミュレーション機能

LINEヤフー広告が2026年度上期のロードマップを公開しました。ディスプレイ広告(運用型)では、5月以降に複数の仕様変更と新機能が予定されています。

検索広告:

ディスプレイ広告(運用型):

検索広告では検索クエリーのマッチング改善が予定されています。「入稿されている広告文や最終リンク先URLなどの情報をもとに、 ユーザーの検索クエリとのマッチング範囲を拡張 」ということで、設定しているキーワードに限定されない情報がマッチングに用いられるようになります。

また、ディスプレイ広告ではCTV配信のリーチ定義が、従来の「視聴デバイス数」から「推定ユーザー数」に変更されます。同じユーザーが複数のテレビ端末で視聴するケースを踏まえ、実態に近いリーチ把握を目指す変更です。レポートの数値の見え方が変わるため、過去実績との比較時は定義の違いに注意が必要です。

あわせて、配信前にインプレッション・リーチ・クリック数を推定できる運用型シミュレーション機能が追加されます。出稿前に配信ボリュームの見込みを立てやすくなり、予算計画の精度向上に役立ちます。6月以降は管理画面UI/UXの刷新やキャンペーンエディターのWeb化も予定されており、操作フローの変化も把握しておきましょう。

参考:プロダクト資料について - ヘルプ - LINEヤフー広告 

Meta 広告(Facebook / Instagram)

Meta広告では、リターゲティングの基盤となるオーディエンス保持期間の延長と、AIによる運用支援の拡大が目立ちました。計測やポリシー面の変更もあります。

アップデート概要

内容適用時期
Meta PixelのAI自動データ収集2026年4月発表・順次自動適用
購買オーディエンスの保持期間を180日から730日へ延長2026年5月18日自動適用
ワンクリックConversions APIセットアップ発表済み・順次展開
リード広告フォームの機密情報フィールド制限を全業種へ拡大2026年5月9日

Meta PixelのAI自動データ収集

Meta PixelにAIを組み込み、ページや商品の情報を自動でイベントシグナルに付加する機能が、2026年4月に発表されました。これまで開発側で手動設定していた商品名・価格・在庫状況・ページタイトルなどが、コードを変更せずに補完されます。技術リソースが限られた広告主でも、計測シグナルの質を確保しやすくなる変更です。

カテゴリ主なデータ項目
ページ情報ページタイトル、ページの説明、ページタイプ
商品情報商品名、価格、通貨、在庫状況
ビジネス情報ビジネス名、所在地

設定はEvents Managerで確認・無効化でき、特定のカテゴリだけをオフにすることも可能です。既存のPixelユーザーには有効化前に30日間の通知期間が設けられ、期間内に対応しなければデフォルトで有効になります。新規の広告主は最初から有効です。なお、金融・雇用・健康・住宅などのSpecial Ad Categoriesに該当するデータソースは、自動有効化の対象から除外されると報じられています。

運用担当者が見落としやすいのは、送信データの範囲が変わる点です。日本では改正電気通信事業法の外部送信規律の対象になるため、プライバシーポリシーや外部送信情報の公表ページを実態に合わせて見直す必要があります。具体的な対応は自社法務や専門家への確認をおすすめします。また、AIが意図しない情報を送信しないよう管理する責任は広告主側にあるため、有効化の前に送信対象を把握しておきましょう。

参考:Removing Technical Barriers to Help Businesses of All Sizes Get More From Their Ads(Meta for Business)
参考:禁止されている情報について(Meta ビジネスヘルプセンター)

購買オーディエンスの保持期間を730日へ延長

購買イベントに基づくカスタムオーディエンスの保持期間が、180日から730日(約2年)に延長されました。2026年5月18日付けで、既存の購買ベースのオーディエンスは自動的に730日へ更新されています。カート追加など他のイベントは従来の保持期間のままです。

過去2年の購買者がリターゲティングの対象に含まれるため、リターゲティングの母数が大きく広がります。高額商品や購買サイクルの長い商材には有利に働く一方、コールドなユーザーが増えて成果指標が変動する可能性もあります。配信結果を見ながら、必要に応じて期間を調整するとよいでしょう。

参考:Meta purchase audience now retained for 730 days(Common Thread Collective)

ワンクリックでのConversions APIセットアップ

Events Managerから、ワンクリックでConversions API(CAPI)を有効化できる機能が提供されました。これまでCAPIの導入にはサーバー側の実装やパートナー連携が必要でしたが、技術リソースが限られた広告主でも、サーバーサイドの計測を取り入れやすくなります。

ブラウザ側のシグナルが減少するなかで、サーバー経由の計測は配信最適化の精度維持に役立ちます。一方で、すでにCAPIを実装済みのアカウントでワンクリック設定を追加すると、イベントの二重計測が起きる可能性があります。event_idによる重複排除が正しく働くかを確認し、既存実装がある場合は安易に追加しないのが無難です。

参考:Meta rolls out AI Business Assistant to all advertisers(MediaPost)
参考:Meta Ads AI Connectors(Meta for Business)

リード広告フォームの機密情報制限を全業種へ拡大

これまで医療業種のみに適用されていた、リード広告フォームの機密情報フィールドに関する制限が、2026年5月9日より全業種に拡大されました。健康状態や金融状況など、機密性が高いと判断される情報をフォームに含める場合は制限がかかります。

健康・金融以外の業種でも、フォームの設問設計を見直す必要が生じる可能性があります。既存のフォームが審査対象になると配信が止まるリスクもあるため、設問内容を事前に確認しておきましょう。

参考:Meta ad policy updates 2026 guide(Audit Socials)

TikTok 広告

TikTok Worldが5月13日に開催され、AIエージェントによる運用や自動化機能が大きく拡張されました。海外先行の発表が中心です。

アップデート概要

内容適用時期
TikTok Ads MCPサーバー(AIエージェント連携)2026年5月13日発表(提供間近)

TikTok Ads MCPサーバー(AIエージェント連携)

TikTok World '26で、TikTok広告のエコシステム上にAIエージェントやツールを構築できる公式の「TikTok Ads MCPサーバー(Model Context Protocol Server)」が発表されました。開発者や広告主が、手動の操作を介さずに広告キャンペーンの構築・管理を進められる仕組みです。MCPはAIエージェントが外部ツールと連携するための共通規格で、これに対応したAIエージェント(Claudeなど)から接続できる方向性が示されています。

あわせて、開発者が広告運用の各ワークフロー向けにAIツールを作れる「TikTok Ads Skills」も発表されました。対象として、キャンペーン作成、パフォーマンス分析、クリエイティブ分析、オーディエンスの発見、予算最適化といった主要な運用シーンが挙げられています。これにより、立案から配信、最適化までをAI経由で実行する流れが具体化します。

運用者にとっては、定型的な運用をAIエージェントに任せ、戦略や検証に時間を割きやすくなる可能性があります。一方で、AIに操作を委ねる範囲の設計や、配信結果の確認体制はこれまで以上に重要になります。これらは海外先行の発表のため、日本での提供時期や対応AIエージェントの詳細は、今後の公式発表を確認しましょう。

参考:TikTok World ‘26: Turning Discovery Into Business Growth with AI-Powered Innovations, Vertical Experiences and High Impact Brand Solutions - Newsroom | TikTok 
参考:Major ad tool announcements from TikTok World 2026(Social Media Today) 

Microsoft 広告

Microsoft広告では、Performance Maxの透明性向上と、複数アカウントを横断する入札管理が進みました。計測の改善も全広告主へ広がります。

アップデート概要

内容適用時期
Performance Maxの透明性強化レポート2026年5月〜順次
クロスアカウント ポートフォリオ入札2026年5月提供開始
新インポートセンター2026年5月提供開始

Performance Maxの透明性強化レポート

Performance Maxに、配信面別のWebサイトURLレポートやランディングページレポート、検索語句レポートが順次追加されました。これまで見えにくかった配信内訳が把握しやすくなります。

画像引用元:Providing more transparency for your Performance Max campaigns(Microsoft Advertising)

クロスアカウント ポートフォリオ入札

複数の広告アカウントをまたいでポートフォリオ入札を管理できる機能も提供され、複数ブランドを扱う代理店に役立ちます。

新インポートセンターの提供を開始

あわせて、Google広告やMeta広告からのキャンペーン取り込みを一元管理できる「新インポートセンター」も5月に提供が始まりました。取り込み後に推奨事項やエラー内容が表示され、移行作業を進めやすくなります。

参考:Providing more transparency for your Performance Max campaigns(Microsoft Advertising)
参考:Microsoft rolls out AI-powered bidding, reporting and import updates(Search Engine Land)

まとめ

2026年5月のアップデートでもっとも注目すべきは、Google広告のディスプレイキャンペーンのDemand Gen統合です。既存のキャンペーンに直接影響するため、移行スケジュールの確認と事前の挙動把握が欠かせません。

レポートデータの37ヶ月保持や予算ペーシングの変更は、6月1日から適用されています。長期データの蓄積や月間予算の管理に影響するため、自社の運用への影響を早めに点検しておきましょう。媒体横断では、AIエージェントによる運用と計測の透明性向上という2つの流れが鮮明になりました。

6月は、LINEヤフー広告の検索連動型ショッピング広告の最上部掲載最適化と友だち追加広告のPC配信開始(6月9日)、ショッピング広告のLINEカテゴリ廃止(6月17日)、Google広告のディスプレイ移行ツール提供開始など、対応期限のある変更が続きます。アカウントの設定を早めに確認し、計画的に対応を進めていきましょう。

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