2022年2月28日、Yahoo! 検索広告において、品質関連の2つの要素の追加がされることが発表されました。
- 広告の品質の決定要素の追加
- 品質インデックスの機能改善
参考:【検索広告】広告の品質と品質インデックスの要素追加について
それぞれどのような変更があるのか見ていきましょう。
広告の品質の決定要素 「ランディングページの利便性」 を追加
広告の品質とは、インターネットユーザーに対する広告の有用性や利便性を評価したものです。
その広告の品質を決定する要素に「ランディングページの利便性」が追加されることとなりました。(実施予定日:2022年3月末)
品質の評価要素は以下の通りです。
今回「ランディングページの利便性」が追加されたことによって、評価要素が7つに増えています。現在運用中の検索広告アカウントにおいても、追加される「ランディングページの利便性」によっては現在のクリック単価や表示回数などに影響が出る可能性が高いです。
広告の品質の具体的な数値は確認できませんが、後述する品質インデックスやパフォーマンスレポートを確認すれば、ランディングページの利便性が平均よりも上か下かを確認できます。もし、過去の数値よりもクリック単価などの指標が悪くなっているようであれば、改めてパフォーマンスレポートを確認し、ランディングページの利便性の評価を確認するのがよいでしょう。
品質インデックスの機能改善
品質インデックスとは、広告の品質を10段階で評価する指標です。キーワードごとに確認でき、10に近いほど品質が高いことを表します。
広告の品質は具体的な数値が確認できないため、広告の品質を改善するためには品質インデックスを参考値とする必要があります。
その品質インデックスを構成する要素に「ランディングページの利便性」と「広告の関連性」が2022年3月16日(水)より追加されました。
これまではパフォーマンスレポートのキーワードレポートで推定クリック値と推定クリック値の履歴しか確認できませんでしたが、「ランディングページの利便性」と「広告の関連性」とその履歴についての評価も確認可能となっています。
品質インデックスを構成する要素は以下の通りです。
- 推定クリック値
- ランディングページの利便性
- 広告の関連性
新しく追加された「ランディングページの利便性」と「広告の関連性」の評価については、パフォーマンスレポートのキーワードレポートから確認可能で「平均より上」「平均値」「平均より下」のいずれかで表示されます。
また、「履歴」と付く項目は、指定したレポート期間中の最後の評価が表示されます。
新しい指標を運用に活かすには
「ランディングページの利便性」と「広告の関連性」が追加されたことで、成果を改善していくためのボトルネックがより明確になります。各項目の評価を確認し、評価に応じて対応していく必要があるでしょう。
Yahoo!社が推奨する改善施策例は以下となっています。
「ランディングページの利便性」の改善はすぐに実施できる内容ではないですが、広告文やキーワードなどで改善に向けて実施できる内容があれば即効性の高いものから実施していきつつ、並行してランディングページの問題点をGoogleアナリティクスなどの計測ツールから仮設を建てつつ、ABテストや遷移先URLの変更などを実践し、成果の改善を狙っていきましょう。
まとめ
成果を改善するためには、どこの要素がボトルネックとなっているかを見極めることが非常に重要です。今回のアップデートで、品質インデックスを構成する要素がより細かく確認できるようになったことで、広告の品質を改善すべきポイントがより明確になります。
また、広告の品質を決定する要素に新たな要素が追加されたことで、CPCや掲載順位に変化が生じる可能性もあるので注視していきましょう。
品質インデックスを確認して満足することなく、その結果を受けてどのようなアクションを取っていくべきかまで落とし込めると良いですね。