
※2019年9月2日:最新の情報をもとに更新
検索連動型広告の広告文に含められるテキストの文字数は決まっています。しかし、それぞれの検索語句においてユーザーが求めているものは異なり、「物がほしい、電話がしたい、住所を知りたい、アプリをダウンロードしたい」など様々な需要が存在しており、広告文の本文だけではこれらすべてに応えることは難しいですよね。
そういった、自身のサービスを利用してくれるユーザーが求めているアクションに対して広告をカスタマイズすることができるのが広告表示オプションの醍醐味です。
今回は設定次第で自由自在にサービスに合った広告をつくることが出来る、広告表示オプションの設定方法や特徴、成果の確認方法をご紹介します。


Contents
広告表示オプションとは?
広告表示オプションとは、Google 広告の広告文の下に広告見出しや説明文だけではカバーできない情報(テキストやリンク、住所、電話番号など)を表示することができる機能です。ユーザーによって異なる興味や需要に答えることが期待できます。
具体的な例としては、文字にするのが難しいお悩み相談や緊急性のあるビジネスでは、電話経由のコンバージョンが圧倒的に多い為、スマートフォンでの広告クリックから直接電話をかけることができれば、コンバージョン率を大きく引き上げることができる可能性があります。これには電話番号表示オプションが有効な例の一つです。
また、サービス内容が多岐にわたる総合ECサイトなどは、TOPページへのリンクだけでなく「サイトリンク表示オプション」で下層にあるサービス・商品ページへテキストとリンク先URLを設定すれば、検索したユーザーの目的に合わせたページへ直接ランディングさせることにより、コンバージョン率の向上を見込むことができます。
※一部の広告表示オプションは、ディスプレイネットワークやGoogleマップの検索結果、YouTube動画広告にも表示される可能性があります。
広告表示オプションが表示される仕組み
※以降の画像はGoogle 広告の管理画面 広告プレビューでキャプチャした画像をアナグラムにて一部加工しています。
広告表示オプションは、設定を行っても必ず表示されるものではありません。広告ランクが一定の基準に達している場合に掲載結果の向上が見込まれるものがランダムに選択されて表示がされます。
参考:広告表示オプションの表示条件 – Google 広告 ヘルプ
参考:広告表示オプションの表示可能性を高める – Google 広告 ヘルプ
広告表示オプションの設定方法
広告表示オプションの設定方法は、入力必須内容は違えど、設定の手順は基本的にすべて同一のステップを踏みます。
※一部、設定途中にGoogleの提供する別サービスとの連携が必要なオプションもございます。
① Google 広告の管理画面左メニューの「広告と広告表示オプション」をクリック
② 上部の「広告表示オプション」タブをクリック
③「+」ボタンをクリックし、プルダウンから設定したい広告表示オプションを選択
※例として「サイトリンク表示オプション」を選択します。
④ 広告表示オプションの設定範囲で「アカウント」以外を選択したい場合は、「追加先」のプルダウンから「キャンペーン」または「広告グループ」を選択
⑤ 広告表示オプションを追加したいキャンペーンまたは広告グループを選択して「完了」をクリック
⑥ 設定に必要な項目を入力して「保存」をクリックして完了
各オプションの特徴や表示要件
サイトリンク表示オプション
サイトリンク表示オプションとは、検索連動型広告において、本来設定している最終ページURLとは別に、遷移させたいページへのリンクテキストを広告文下に表示させることのできる機能です。複数のテキストで訴求力の向上を図ったり、リンク先を複数提示することでユーザーが自身の目的に合ったリンク先を選択できる広告表示オプションです。
参考:サイトリンク表示オプションについて – Google 広告 ヘルプ
文字数と表示要件
文字数 制限 |
リンクテキスト:半角25文字以内 説明文:半角35文字以内(リンクテキストひとつにつき2個まで設定可) |
掲載に 最低限必要な数 |
リンクテキスト:2個 |
表示数 | パソコン:最大6個 モバイル・タブレット:最大8個 |
設定 上限数 |
20個 |
広告ポリシー要件
サイトリンク表示オプションの表示にあたっては、以下の要件を満たしたものを設定する必要があります。
- 複数のサイトリンクで同じリンクテキストを使用しないこと
- 1つのキャンペーンや広告グループで複数のサイトリンクのリンク先として同じランディングページやコンテンツ(同じページの別タブへのリンクなど)を割り当てないこと
- 広告の最終ページURLのドメインと一致するサイトリンクURLを設定すること(例外として、特定のオンライン販売店・Facebookページ・Twitterアカウント・YouTube動画・LinkdInのプロフィール・InastagramアカウントのリンクURLは設定可能。この場合、リンクテキストにリンク先のサービス名が分かる文言を入れる必要がある)
- ユーザーの目を引くことだけを目的とした不必要な句読点や記号がないこと
参考:サイトリンク表示オプションの要件 – Google 広告 ヘルプ
サイトリンク表示オプションが有効なサービス
すべてのサービス
※ランディングページ1枚で構成されているWebページなど、広告文のリンク先であるランディングページの他に設定するURLが存在しない場合は利用ができません
コールアウト表示オプション
コールアウト表示オプションとは、検索広告の下部に商品やサービスの特徴や情報などを表示できる機能です。先にご紹介したサイトリンク表示オプションとは異なり、リンク先を設定する必要はありません。例えば、送料情報やお支払方法など、広告文のリンク先を訪れる前にユーザーに伝えたい情報を表示するのに向いています。コールアウトの文言は必要なときにいつでも変更できるので、頻繁に入れ替わりのある特典やキャンペーンなどの最新情報を表示するのにも活用できますね。
参考:コールアウト表示オプションについて – Google 広告 ヘルプ
文字数と表示要件
文字数 制限 |
コールアウト:半角25文字以内 |
掲載に 最低限必要な数 |
コールアウト:2個 |
表示数 | 最大10個 |
設定 上限数 |
20個 |
広告ポリシー要件
コールアウト表示オプションの表示にあたっては、以下の要件を満たしたものを設定する必要があります。
- ユーザーの目を引くことだけを目的とした不必要な句読点や記号がないこと
- 単語や語句を過剰に繰り返さないこと
- 同じアカウント・キャンペーン・広告グループ内にある他のコールアウト、広告文、サイトリンクテキストで使われている表現をそのまま使わないこと
参考:コールアウト表示オプションの要件 – Google 広告 ヘルプ
コールアウト表示オプションが有効なサービス
すべてのサービス
構造化スニペット表示オプション
構造化スニペット表示オプションとは、事前に用意されたヘッダーのテーマに沿って商品やサービスの特定の側面を強調できる機能です。見え方がコールアウト表示オプションとよく似ていますが、ヘッダーの選択があるという部分が異なります。例えば、アパレルの広告であれば「タイプ」のヘッダーに「ワンピース」、「スカート」、「パンツ」、「ニット」といったテキストを追加することで取り扱い商品を提示することができます。
参考:構造化スニペット表示オプションについて – Google 広告 ヘルプ
文字数と表示要件
文字数 制限 |
値:半角25文字以内(ヘッダーひとつにつき10個まで設定可) |
掲載に 最低限必要な数 |
値:4個 |
表示数 | パソコン:ヘッダー 最大2個 モバイル・タブレット:ヘッダー 最大1個 ※値の表示数は、値の文字数や設定数、デバイスの画面サイズによって稼働します |
設定 上限数 |
値:10個 |
広告ポリシー要件
構造化スニペット表示オプションの表示にあたっては、以下の要件を満たしたものを設定する必要があります。
- ユーザーの目を引くことだけを目的とした不必要な句読点や記号がないこと
- 同じヘッダーや複数のヘッダーで、同じ値を重複して指定しないこと
- 1つの値に、コンマ(,)などで区切って複数の情報を入れないこと
- 値に宣伝を含めないこと
ヘッダーごとの広告ポリシーは以下をご確認ください。
構造化スニペット表示オプションが有効なサービス
以下のヘッダーに適した商品やサービスを取り扱っているサービス
・おすすめのホテル
・コース
・サービス
・スタイル
・タイプ
・ブランド
・モデル
・学位プログラム
・周辺地域
・設備
・到着地
・番組
・保険の保障
価格表示オプション
価格表示オプションとは、検索広告の下部に価格情報と一緒に商品やサービスの仕様をメニュー表示できる機能です。さまざまな価格メニューから感心がありそうな商品やサービスページへユーザーを直接誘導できるため、コンバージョンまでの経路を短縮することができます。
参考:価格表示オプションについて – Google 広告 ヘルプ
文字数と表示要件
文字数 制限 |
ヘッダー:半角25文字以内 説明文:半角25文字以内 |
掲載に 最低限必要な数 |
カード:3個 |
表示数 | ※デバイスの画面サイズによって稼働します |
設定 上限数 |
カード:8個 |
広告ポリシー要件
価格表示オプションの表示にあたっては、以下の要件を満たしたものを設定する必要があります。
- ヘッダーまたは説明文に価格情報や宣伝が含まれないこと
- リンク先が広告の最終ページURLのドメインと一致していること
タイプごとの広告ポリシーは以下をご確認ください。
参考:価格表示オプションの要件 – Google 広告 ヘルプ
価格表示オプションが有効なサービス
以下のタイプに適した商品やサービスを取り扱っているサービス
・ブランド
・イベント
・地域
・周辺地域
・商品のカテゴリ
・商品のバリエーション
・サービスのカテゴリ
・サービスのグレード
・サービスのバリエーション
・サービス
プロモーション表示オプション
プロモーション表示オプションとは、検索連動型広告の下部に商品やサービスのディスカウント情報を表示できる機能です。検索結果ページの最上部または最下部に広告掲載された時にのみ表示されます。定期開催のイベントや季節行事、セールなどの訴求に適した広告表示オプションです。プロモーション訴求に特化した入力フォーマットから簡単に情報を更新できるため、都度新しい広告文を作成しなくても簡単にセール情報を反映することができます。
参考:Google アドワーズ、プロモーション表示オプションが日本語に対応
参考:プロモーション表示オプションの概要 – Google 広告 ヘルプ
文字数と表示要件
文字数 制限 |
年中行事:※任意選択 アイテム:半角20文字以内 |
掲載に 最低限必要な数 |
1個 |
表示数 | 1個 ※最大2行で表示されます |
プロモーション表示オプションで利用できる年中行事
プロモーション表示オプションでは、さまざまなイベントに適した「年中行事」が事前に用意されています。任意ではありますが選択することで、プロモーション内容をより強調して表示することができます。
- 利用期間が決まっている年中行事
年中行事 |
開始日 |
終了日 |
新年 |
12月1日 |
2月28日 |
年末 |
12月15日 |
1月15日 |
エピファニー |
12月15日 |
1月31日 |
旧正月 |
1月15日 |
3月1日 |
バレンタインデー |
1月15日 |
2月28日 |
カーニバル |
2月1日 |
3月31日 |
ホーリー祭 |
2月1日 |
3月31日 |
女性デー |
2月15日 |
3月31日 |
過ぎ越しの祭り |
2月15日 |
5月1日 |
イースター |
3月1日 |
4月30日 |
ソンクラン (タイ語で利用可能) |
3月15日 |
5月1日 |
父母の日 |
4月15日 |
8月1日 |
レイバーデー(オランダ語、ノルウェー語、ヘブライ語、日本語では利用不可) |
4月15日 |
9月15日 |
ローシュ ハッシャーナー |
8月15日 |
11月1日 |
ディワリ祭 |
9月1日 |
12月1日 |
ナヴラトリ |
9月15日 |
10月31日 |
ハロウィーン(マレー語、ポーランド語、ヘブライ語では利用不可) |
10月1日 |
11月15日 |
光棍節(独身の日) |
10月15日 |
11月30日 |
ブラック フライデー |
10月15日 |
12月15日 |
サイバー マンデー |
10月15日 |
12月15日 |
クリスマス |
11月1日 |
1月15日 |
聖ニコラウスの日 |
11月1日 |
12月31日 |
お歳暮 (日本語で利用可能) |
11月1日 |
12月31日 |
ハヌカ |
11月15日 |
1月31日 |
- いつでも利用できる年中行事
・新学期
・母の日
・父の日
・独立記念日
・建国記念日
・シーズン終了
・ウィンターセール
・サマーセール
・オータムセール
・スプリングセール
・ラマダン
・イード アルフィトル
・イード アルアドハー(犠牲祭)
広告ポリシー要件
プロモーション表示オプションの表示にあたっては、以下の要件を満たしたものを設定する必要があります。
-
プロモーションコードにプロモーションコード以外のテキスト(商品の説明や電話番号、宣伝文句など)を入力しないこと
参考:プロモーション表示オプションの要件 – Google 広告 ヘルプ
プロモーション表示オプションが有効なサービス
定期イベントや季節行事、期間限定セールが頻繁に行われるサービス
電話番号表示オプション
電話番号表示オプションとは、スマートフォンなどのハイエンド端末においてタップ可能な電話番号や通話ボタンを広告に設置する機能です。このオプションを設定すると、通話時間や発信者の市外局番、着信応答の有無などの詳細確認や広告経由の通話数をレポートで確認することもできます。
このオプションは、検索ネットワークとディスプレイネットワークで表示可能です。ただしディスプレイネットワークでは以下の利用ができないためご注意ください。
・パソコンやタブレットへの表示
・通話レポート
・リマーケティング キャンペーン
・キャンペーン目標が「アプリのプロモーション」のキャンペーン
・キャンペーンタイプが「アプリ」のキャンペーン
参考:電話番号表示オプションについて – Google 広告 ヘルプ
広告ポリシー要件
電話番号表示オプションの表示にあたっては、以下の要件を満たしたものを設定する必要があります。
- Googleが確認できる電話番号であること
- 不正確または無効な電話番号でないこと
参考:電話番号表示オプションの要件 – Google 広告 ヘルプ
参考:リンク先の要件 – Google 広告 ヘルプ
電話番号表示オプションが有効なサービス
・緊急性の高いサービス(水回りのトラブル、鍵閉じ込め、病院など)
・電話コンバージョンが主体のサービス(飲食店など)
住所表示オプション
住所表示オプションとは、会社や店舗の住所、地図、電話番号などを広告に表示できる機能です。検索広告の通常のテキスト広告の下部に住所や電話番号が表示されます。他にも、ディスプレイネットワークやGoogleマップの検索結果、YouTube動画広告ではユーザーが店舗の近くにいる場合や関心を示している場合に表示される可能性があります。
参考:住所表示オプションについて – Google 広告 ヘルプ
また、住所表示オプションを利用するには、Googleマイビジネスへの登録と、Google 広告とGoogle マイビジネスとの連携が必要です。Googleマイビジネスへの登録と連携方法は以下をご確認ください。
参考:Googleマイビジネスとアドワーズの連携方法とよくある3つの質問
広告ポリシー要件
住所表示オプションの表示にあたっては、以下の要件を満たしたものを設定する必要があります。
- ビジネスの所有者の承認を得たビジネス情報であること
参考:住所表示オプションの要件 – Google 広告 ヘルプ
住所表示オプションが有効なサービス
広告の目的が来店で位置情報の重要度が高いサービス(飲食店やリアル小売店など)
アフィリエイト表示オプション
アフィリエイト住所表示オプションとは、小売りチェーンを通じて商品を販売しているメーカーがユーザーに自社の商品を販売している最寄りの店舗を知らせることができる機能です。モバイル端末の場合、目的地までの経路も確認することができます。検索ネットワークやディスプレイネットワーク、YouTube動画広告で掲載可能です。
※自身で経営している店舗や会社の所在地を表示する場合は、前述の住所表示オプションを使用します。
参考:Google 広告の「アフィリエイト住所表示オプション」が日本でも利用可能に
参考:アフィリエイト住所表示オプションについて – Google 広告 ヘルプ
アフィリエイト表示オプションが有効なサービス
小売りチェーンを通じて商品を販売しているサービス
アプリリンク表示オプション
アプリリンク表示表示オプションとは、テキスト広告で設定した最終ページURLとは別に、モバイルアプリやタブレットアプリのダウンロードページ(App StoreまたはGoogle Playのアプリページ)への動線を用意することができる機能です。アプリとWebサイトどちらも所持しているサービスで利用可能で、モバイルまたはタブレットで表示されます。このオプションをiOSとAndroidで1つずつ作成した場合、端末のOSを自動判定して合致するオプションを自動で表示します。iOS端末ではApp Storeへのリンクが、Android端末ではGoogle Playへのリンクが表示されます。
参考:アプリリンク表示オプションについて – Google 広告
また、広告の目的がアプリダウンロードの場合は、アプリキャンペーンの利用が公式で推奨されていますので、成果や目的などを明確にした上で配信することをおすすめします。
参考:Google 広告、ユニバーサルアプリキャンペーン(UAC)の仕組みと設定、考え方までのキホン
文字数と表示要件
文字数 制限 |
リンクテキスト:半角25文字以内 |
掲載に 最低限必要な数 |
1個 |
表示数 | 1個 |
広告ポリシー要件
アプリリンク表示オプションの表示にあたっては、アプリ広告と同様の広告ポリシーが適用されます。詳しくは、以下をご確認ください。
アプリリンク表示オプションが有効なサービス
アプリとwebサイト両方を所持しているサービス
メッセージ表示オプション
メッセージ表示オプションとは、予約申し込み、見積もり依頼、資料請求などのテキストメッセージを広告から直接送信することができる機能です。検索ネットワークのテキスト広告のみで使用でき、テキストメッセージの送受信が可能なモバイル端末を使用しているユーザーにのみ表示されます。このオプションは、携帯電話番号を使用して電話番号表示オプションを設定した場合や、ビジネス目標がユーザーからのSMSメッセージによる問い合わせの促進である場合に自動で設定されます。
参考:Google アドワーズ、「Click-to-message ads」を発表。メッセージ表示オプションで顧客との対話をより容易に
参考:メッセージ表示オプションについて – Google 広告 ヘルプ
文字数と表示要件
文字数 制限 |
お店やサービスの名前:半角25文字以内 表示オプション テキスト:半角35文字以内 顧客へのデフォルトメッセージ:半角100文字以内 自動返信メッセージ:半角100文字以内 ※省略可 |
掲載に 最低限必要な数 |
1個 ※メッセージの送受信方法は、電話番号またはメール転送のどちらかひとつを選択する。ただし、メール転送は米国、カナダ、ブラジル、オーストラリアでGmail、Outlook、Yahoo!メールを使用している場合のみ利用可能。 |
表示数 | 1個 |
広告ポリシー要件
メッセージ表示オプションの表示にあたっては、以下の要件を満たしたものを設定する必要があります。
- 広告主の会社に繋がる電話番号であること
- 広告のターゲット地域に設定している国の電話番号であること
- 通常の電話料金とは別に追加料金が発生するプレミアムナンバーを使用しないこと
参考:メッセージ表示オプションの要件 – Google 広告 ヘルプ
メッセージ表示オプションが有効なサービス
予約申し込みや見積もり依頼、資料請求などの特定の行動をSMSメッセージで促進したいサービス(車のディーラーなど)
販売者評価の広告表示オプション
販売者評価の広告表示オプションとは、Google カスタマーレビューなどの第三者のデータ提供元から収集された、ユーザーによる販売者の評価を広告に表示できる機能です。一定の要件を満たした場合、評価の基となったレビュー数や総合評価の星の数などが自動で表示されます。
参考:販売者が受けている評価を広告に?Google 広告(旧 アドワーズ)の「販売者評価表示オプション」
販売者評価の広告表示オプションが表示される条件
販売者評価の広告表示オプションは、広告主のビジネスが以下の要件を満たした場合に自動で作成、表示されます。
- 投稿されたレビューのユニーク件数が100件に達している
- レビューの総合評価が星3.5以上を獲得している
- 検索広告またはショッピング広告に掲載している
参考:販売者評価の広告表示オプションについて – Google 広告 ヘルプ
販売者評価の広告表示オプションが有効なサービス
・口コミの影響力が大きいサービス(飲食店など)
・他社との差別化が難しい商材(単品通販など)
・感情訴求が効果的な商材(結婚式場など)
広告表示オプションの成果の確認方法
広告表示オプションの成果の確認方法は、分析したいデータの粒度によって異なります。今回は、以下の方法をご紹介します。
- 広告表示オプション追加による成果を確認する
- 貢献度が高い広告表示オプションを確認する
- 広告表示オプションごとの成果を確認する
広告表示オプション追加による成果を確認する
広告表示オプションを使用すると1つの広告に表示できる情報が増えるため、ユーザーは広告をより選択しやすくなり、クリック率が向上する傾向があります。
広告表示オプションを追加したら、追加した日付を基準に前後の期間を比較してクリック率に変化があるか確認しましょう。おおまかではありますが、クリック率を指標とした成果の有無を確認することができます。比較対象の期間内に広告表示オプション以外の変更を行った場合、必ずしも広告表示オプションだけによる成果とは言えませんが、クリック率を指標とした成果の理由の一つとして捉えることができます。
貢献度が高い広告表示オプションを確認する
ここでは、どの広告表示オプションが広告に貢献しているのかを確認する方法を説明します
① 管理画面上の左メニュー「広告と広告表示オプション」クリック
② 上部タブの「広告表示オプション」をクリック
③ 各々の広告表示オプションが表示された時の広告の掲載結果が表示されました。
どの広告表示オプションが広告に貢献しているのかを特定にするには、④クリック率を指標として見ていきます。例えば、以下のような配信結果があります。
サイトリンク |
表示回数 |
クリック数 |
クリック率 |
サイトリンクA |
88,000 |
2,500 |
2.84% |
サイトリンクB |
84,000 |
2,000 |
2.38% |
サイトリンクC |
82,000 |
1,300 |
1.59% |
サイトリンクA・B・Cのクリック率を比較すると、サイトリンクCのクリック率が最も低いことが分かります。結果より、サイトリンクAとBは引き続き配信し、サイトリンクCは停止の判断をします。
広告表示オプションごとの成果を確認する
レポートの分割表示で広告表示オプションごとの成果を確認することができます。分割項目は「この広告表示オプションとその他」と「クリックタイプ」の2種類ありますので、それぞれご紹介していきます。
「この広告表示オプションとその他」で分割表示する方法
まず、「貢献度が高い広告表示オプションを確認する」の手順①・②を踏みます。
① 次に、画面右上の「分割」タブをクリック
②「この広告表示オプションとその他」を選択
③ 特定の広告表示オプションが表示された時の掲載結果が「その他」と「この広告表示オプション」に分割表示されました。
特定の広告表示オプション「だけ」の成果を見たい場合は、「この広告表示オプション」の数字を確認しましょう。
「クリックタイプ」で分割表示する方法
前述同様、「貢献度が高い広告表示オプションを確認する」の手順①・②を進みます。
① 画面右上の「分割」タブをクリック
②「クリック タイプ」を選択
③ 特定の広告表示オプションが表示された時の掲載結果が「クリックタイプ」ごとに分割表示されました。
特定の広告表示オプションと一緒に表示された広告表示オプションのうち、どのオプションの成果が良かったか見たい場合は、「クリックタイプ」で分割して確認しましょう。
広告表示オプションの課金基準
広告表示オプション部分のクリック(タップ)も広告本体のクリックと同様に料金が発生します。広告表示オプションの課金の条件は以下の通りになります。
- 広告が1回クリック(タップ)されると、1回分課金されます
- 1回の広告表示で課金が発生するクリック(タップ)は、広告本体と広告表示オプションを合わせて2回分までです。3回目以降のクリック(タップ)に対して料金は発生しません
- 「販売者評価の広告オプション」部分のクリックに対しては、料金が発生しません
- モバイルで「価格表示オプション」のプルダウンをクリックしてカルーセル展開した場合は料金が発生しません
まとめ
広告の掲載順位を決定する広告ランクは入札単価と、推定クリック率やリンク先ページの質などの広告の品質をもとに算出されていますが、広告表示オプションも広告ランクの算出に考慮されています。
参考:広告品質に関する重要事項 – Google 広告 ヘルプ
広告の掲載に必須ではなく必ず表示されるものではありませんが、できる限り設定を行っておくことでユーザーにもっとも適した組み合わせで表示される可能性を高めることができます。軽視されがちな広告表示オプションですが、設定次第では大きく広告の成果に影響するオプション機能です。まだ設定されていない、設定しっぱなしという方は、これを機に自分のビジネスにあった広告表示オプションを使って広告をカスタマイズしてみてはいかがでしょうか?