Google マイビジネスとは?
Google マイビジネスとはGoogleが提供するサービスの一つで、企業、店舗などの情報(住所、電話番号、URL、営業時間など)を登録することで、Googleのデスクトップ検索の結果右側(ナレッジパネル※)やGoogle マップなどGoogleが提供するサービス上にその情報を掲載させることができるツールです。企業や店舗に関するあらゆる情報や複数の住所を一か所で管理できるのも特徴のひとつですね。
また、Google マイビジネスの情報はGoogle 広告とアカウントを連携することにより、その広告配信に活かすことができるようになります。
今回は、Google マイビジネスとGoogle 広告の連携方法と、Google 広告でGoogle マイビジネスの情報を活用する際によくある3つの質問にお答えいたします。
※ナレッジパネルにビジネス情報が表示されるかどうかはさまざまな要因に左右されるため、登録しても必ず表示されるとは限りません。
目次
Google 広告と連携すると何ができるの?
住所表示オプションが使用可能に
広告表示オプションの一つである住所表示オプションが利用可能となり、企業や店舗の住所、地図、電話番号などを広告に追加することが可能です。設定すれば必ず掲載されるわけではありませんが、ユーザーが店舗の近くにいる場合や関心を示している場合に次の場所に掲載される可能性があります。
- Google 検索ネットワーク
- Google マップの検索結果
- Google ディスプレイネットワーク
- YouTube 動画広告
参考:住所表示オプションについて - Google 広告 ヘルプ
来店コンバージョンの計測が可能に
下記の一定の条件を満たした一部のアカウントのみですが、来店コンバージョンを計測することも可能です。
- 利用可能な国に複数の実店舗がある
- 広告のクリック数や実店舗への来店が多い
- Google マイビジネスとGoogle 広告を連携している
- Google マイビジネスで各店舗のビジネス情報を登録している
参考: 来店コンバージョンについて - Google 広告 ヘルプ
店舗位置を利用した配信、入札の調整が可能に
マイビジネスに登録されている住所から一定距離圏内のユーザーにのみ広告を表示させたり、距離に応じて入札単価の調整が可能になります。
Google 広告との連携方法
まずは、Google マイビジネスへの登録が必要です。マイビジネスへの登録方法はこちらをご参照下さい。
参考:ビジネスの登録とオーナー確認 ビジネス情報を登録して確認する - Google マイビジネス ヘルプ
Google マイビジネスへの登録が完了したら、Google 広告の管理画面で住所表示オプションを設定します。
左側のメニューで①[広告と広告表示オプション]を選択し、ページ上部の②[広告表示オプション]をクリックします。③青色の[+]ボタンをクリックし、[住所表示オプション]を選択します。
Google 広告 アカウントとGoogle マイビジネスのアカウントが同じ方(インハウスで運用されている方など)は④を、アカウントが異なる方(代理店で運用されている方など)は⑤を選択します。
※⑤を選択した方は、この後Google マイビジネスのアカウントを管理しているアドレスへリクエストを送り、承認してもらう必要があります。
これでGoogle 広告とGoogle マイビジネスの連携は完了です。
Google マイビジネスと連携させた住所表示オプションの設定方法
住所表示オプションはアカウント単位、キャンペーン単位、広告グループ単位で設定することができます。
例)キャンペーン単位で設定する場合
対象のキャンペーンを選択後、メニューで①[広告と広告表示オプション]を選択し、ページ上部の②[広告表示オプション]をクリックします。③青色の[+]ボタンをクリックし、[住所表示オプション]を選択します。
表示させるビジネス情報を以下の条件のいずれかから選択し、[保存]をクリックします。
- 同期しているすべてのビジネス情報・・・Google マイビジネスに登録しているすべてのビジネス情報が表示の対象となります。
- 同期しているビジネス情報で特定のラベルやビジネス名を持つもの・・・Google マイビジネス上で設定したラベルやビジネス名でフィルタリングされたビジネス情報が表示の対象となります。
- 選択するビジネス情報・・・Google マイビジネスに登録したビジネス情報から任意のビジネス情報を選択することができます。
- 住所表示オプションを使用しない・・・特定のキャンペーンまたは広告グループで住所表示オプションを表示させたくない場合に選択します。
住所表示オプション設定のコツ
住所表示オプションで広告に追加する情報は、Google マイビジネスに登録する「ビジネス名」や「ラベル」を条件とし、フィルタリングも可能です。「ラベル」は、OR条件で最大3個の要素を組み合わせることもできます。
参考:住所表示オプションで使用する住所を絞り込む - Google 広告 ヘルプ
より柔軟にフィルタリングして店舗をグループ分けする場合には、ビジネスの名前よりも自由度の高い「ラベル」を利用するのがよいでしょう。固有のラベルを最大10個まで割り当てることができます。例えば、「新規オープン」や「1日の訪問者数○○人以上」「1日の訪問者数○○人未満」など、状況によって変動していく情報などを入れておくと、ラベルの情報を更新すればその後の変化にも対応ができますね。自らのビジネスによって、どんな活用方法が考えられるか検討してみるのが良さそうです。
よくある3つの質問
Google マイビジネスと連携し、住所表示オプションも設定したのですが、ビジネス情報が表示されません。なぜでしょうか?
ステータスを確認し、不承認になっている場合は内容を修正し、再審査をする必要があります。
ステータスが承認になっていても住所表示オプションを含め、広告表示オプションの表示条件は広告の品質や入札単価によって決まるため、必ずしも毎回表示されるとは限りません。広告の品質が低い場合や掲載順位が低い場合には表示されないことが多いですし、住所表示オプションよりも他の広告表示オプションの方が、成果や利便性が良いと判断されればそちらが表示されることもあります。
ビジネス情報が複数ある場合は?またどのビジネス情報が広告に表示されるの?
複数のビジネス情報が存在する場合、前述のようにマイビジネス上でラベルなどを用いて管理をするのが有効です。また複数のビジネス情報を設定している場合、ユーザーの所在地などの情報をもとに最も効果が高いと判断されたビジネス情報が表示されます。
電話番号表示オプションと住所表示オプションの電話番号が異なる場合、どちらが表示されますか?
Google 広告のヘルプによると、“電話番号表示オプションと住所表示オプションを併用すると、広告に特定の店舗の情報を表示して、電話番号表示オプションで設定された番号ではなく、その店舗に関連付けられた電話番号への問い合わせを促すことができます。”と記載があることから、併用している場合は住所表示オプションが優先的に表示されると考えられます。
電話番号表示オプションと住所表示オプションのどちらを設定するのか、あるいはその両方を設定するのか、アカウント単位で設定するのか、キャンペーン単位で設定するのかなどはアカウントの構造やサービスによっても異なるので、いずれにしてもルールを理解したうえで設定することが重要ですね。
参考:電話番号表示オプションの設定方法 - Google 広告 ヘルプ
まとめ
Google マイビジネスのアップデート情報を見てみると、2015年以降ほぼ毎月のペースで新機能が追加されており、Googleもマイビジネスを重要視していることがみてとれます。
Google 広告においても来店コンバージョン計測、ディスプレイ広告への住所表示オプションなど位置情報を利用した機能のアップデートが続いており、Googleマイビジネスとの連携、およびその情報の整理が今後ますます重要になってくることは間違いないですね。