※2020年2月に提供を終了となっています。
参考:メッセージ レポートについて - Google 広告 ヘルプ
2016年10月17日(日本時間の10月18日)にGoogleは、検索連動型広告においてユーザーが簡単にメッセージを広告主に向けて送ることのできる「Click-to-message ads(日本語の名称は不明)」を今後数週間をかけてグローバルで導入することを発表しました。新しく追加される広告表示オプションの「メッセージ表示オプション」を設定することではじめることができます。
参考:Inside AdWords: Click-to-message ads bring a new and easy way to talk to customers
Search Engine Landの記事によると、このテキストメッセージを送れる機能は、今年6月くらいからテストがなされていたとのことです。
参考:Google AdWords testing click to SMS ad extension
Click-to-message adsの詳細
メッセージのアイコンをタップすると、ユーザーのメッセージアプリ(SMS)が立ち上がります。起動したメッセージアプリには、あらかじめ設定しておいたテキストが自動的に入力されます。メッセージ アイコンがタップも通常のクリック1回として課金対象となります。
なお、メッセージ表示オプションは、テキストメッセージの送受信が可能な携帯端末を使用しているユーザーにのみ表示されます。
メッセージ表示オプションの設定方法
① [広告表示オプション] タブをクリック
② [表示:] メニューをクリックして、[メッセージ表示オプション] を選択
③ 追加するキャンペーンまたは広告グループを選択し、[+ 新しいメッセージ] をクリック
それぞれ広告表示に必要な情報を入力します。
・会社名: ビジネスの名前です。
・電話番号: テキスト メッセージの送受信が可能な電話番号です。
・拡張テキスト: メッセージ表示オプションに表示されるテキストです。
・メッセージ テキスト: ユーザーがメッセージ アイコンをタップした際に、メッセージ アプリに自動入力される文面です(「詳細を知りたいので折り返しテキスト メッセージを送ってください」など)。
表示する期間やスケジュール(曜日や時間帯)も設定することが可能ですので、営業時間など対応可能な時間帯に合わせた利用もしやすそうですね。
参考:メッセージ表示オプションを使用する - AdWords ヘルプ
Googleによれば、スマートフォン所有者の約3分の2が他の人と5回以上メッセージのやり取りをするそうです。また、製品やサービスの情報を知るためや、予約をするのにメッセージを利用したいユーザーは65%にのぼるとのことです。日本においてもメッセージでのコミュニケーションはチャットアプリなどで広く普及していることから、一定の利用が見込めそうですね。
タップひとつで広告主にメッセージを送信できるこの機能は、顧客にサービスや商品への理解を深めてもらえたり、好きになってもらえたりする貴重なコミュニケーションの機会を提供してくれるツールのひとつです。一方で、ユーザーからのメッセージに合理的な理由がなく返信が遅いことは規約上NGです。規約を抜きにしても、顧客の体験を損なうことは、却ってマイナスに作用してしいます。顧客に有用な情報を提供できる十分な体制(返信する担当や社内システムなど)があってこそ、有効に活用できる機能ではないでしょうか。
参考:メッセージ表示オプションについて - AdWords ヘルプ