
2016年11月頃よりGoogle アドワーズでテストされていた「プロモーション表示オプション」ですが、日本語に対応しAdWords 管理画面のリニューアル版で設定可能になりました。
参考:Google testing new Promotion Extension in text ads
2017年10月10日にリリースされたAdWords API の新バージョン(v201710)でも日本語を含めたさまざまな言語がサポートされたことが発表されています。
参考:AdWords API v201710 リリース - Google 広告主コミュニティ


プロモーション表示オプションとは
画像引用元:管理画面のプレビュー
Google アドワーズの検索連動型広告で設定できる広告表示オプションのひとつで、広告本体のテキストの下に商品やサービスのディスカウント情報を表示することができます。
プロモーション表示オプションは、ディスカウント情報を表示するため、セールなど特別なオファーをしたいタイミングで使用することが想定されます。これまでのように、時期ごとのイベントや期間限定のセールなどに合わせて訴求を反映したテキスト広告をその都度作成する手間を減らせます。
また、サイトリンク表示オプションと同じく、広告本体のリンク先とは別のリンク先も設定することが可能です。ユーザーはディスカウント対象の商品やサービスのページへ直接たどり着けるため、コンバージョンまでの経路を短縮できます。クリックされた時点で広告本体と同様に費用が発生します。
モバイルにも PC にも対応していますが、現状で表示の対象となるのはGoogle 検索結果ページの最上部と最下部の広告とのことですので注意しましょう。
参考:プロモーション表示オプションの概要 – アドワーズヘルプ
プロモーション表示オプションの設定方法
プロモーション表示オプションは、Google アドワーズのAdWords 管理画面のリニューアル版でのみ設定できます。
※2017年10月現在、管理画面のリニューアル版はベータ版での提供となるため、機能や仕様に変更となる可能性があります。
まず、「広告と広告表示オプション」から「広告表示オプション」のタブで[+]マークをクリックし[+プロモーション表示オプション]を選択します。次に「広告表示オプション」のタブで[+]マークをクリックし、 [+プロモーション表示オプション]を選択します。
①[追加先] プロモーション表示オプションを適用したい単位をアカウント、キャンペーン、広告グループから選択します。
②[場面]※任意
祝祭日やイベントを含める際に指定できる任意で設定可能なオプション項目です。
選択可能なイベントは以下の通りです。
・新年
・バレンタインデー
・イースター
・母の日
・父の日
・レイバーデー
・新学期
・ハロウィーン
・ブラックフライデー
・サイバーマンデー
・クリスマス
・年末
なお、それぞれのイベントごとに表示できる期間は決まっています。
この期間は「詳細設定」でさらに絞り込むことも可能です。⑧のプロモーションの日付とは異なりますので注意しましょう。
③[言語][通貨] デフォルトは英語・USDとなっているので、必要に応じて変更を行いましょう。
④[プロモーションの種類」
広告表示オプションに表示する、割引額や割引率を指定します。
[プロモーションの種類]は以下より選択できます。
・金銭的な割引サービス
・割引率
・最大割引額
・最大割引率
⑤[アイテム」
商品やサービスの名称を、半角20文字(全角10文字)以内で入力します。
なお、日本語表記の場合「[アイテム]が50%オフ」と接続詞が固定となります。日本語として違和感がないか、かならずプレビューをチェックすることをおすすめします。
⑥[最終ページURL] 広告をクリックした際に表示したいページを設定します。プロモーションの内容と合致する必要があります。
⑦[プロモーションの詳細] 「〇〇円以上のお買上げ」などの条件や割引コードを表示することが可能です。以下から選択可能です。
・次の金額以上のご注文
・プロモーションコード
⑧ [プロモーションの日付]※任意
広告表示オプションに表示される日付を任意で設定可能です。日付は単にテキストとして表示されるだけで、広告表示オプションの表示期間を決めるものではありませんので、注意が必要です。
スケジュール設定をあわせて設定しておくことをおすすめします。
参考:プロモーション表示オプションを使用する – アドワーズヘルプ
まとめ
まだ実際に見かけることは少ないプロモーション表示オプションですが、祝日や行事によってキャンペーンなどを行うことが多い広告主は特に使用していく場面が増えていく広告表示オプションですね。
広告本体に比べ、よりプロモーション内容に注目を集められる広告表示オプションですが、使い方を誤ると、例えばセールだけを目当てにした本来のターゲットとは異なるユーザーばかりが集まってしまうという自体も起こりかねません。
「誰に」「何を」見せるか(見せないか)を改めて考えて有効に使いたいですね。