株式会社スナックミー(おやつの定期便 snaq.me)
株式会社スナックミー
マーケティング部 原 雄一郎 さま

愛らしいリスのキャラクターりっすが印象的な「おやつの定期便 snaq.me」でおなじみの株式会社スナックミーさま。近年は主力サービスのおやつの定期便だけでなく、東京の清澄白河に実店舗をオープンしたり、フードロス削減へのアップサイクルの取り組みもなされています。

スナックミーさまにおいては、サービス急拡大に伴うマーケティング部の立ち上げなど大きな転換期に差し掛かる折、アナグラムにお声がけいただきました。ご依頼の経緯とあわせて、取り組みの中で印象に残っていることについて詳しく伺ってみます。

このインタビューは2022年8月に行われました。

聞き手:アナグラム株式会社
松尾 耕介
保立 琳太郎
中山 翔

御社のサービス内容について改めてご教示ください

原:主要なサービスは「おやつの定期便 snaq.me」です。具体的には各ユーザーごとにカスタマイズされた、原材料から製法までこだわり抜いたおやつ8種類が詰まったボックスが4週または2週に1度届く、という体験を提供するサービスです。100種類以上のおやつのラインナップから、各ユーザーのフィードバックをもとに、毎月異なる組み合わせのおやつが届きます。

原さんはどのようなお仕事をされているのでしょうか?

原:snaq.meの新規ユーザー獲得に向けたマーケティングコミュニケーションを設計することがメイン業務です。そのほかにはマーケティング部門のチームマネジメントですね。具体的にはそれぞれのメンバーが、各自の担当分野(SNS運用、タイアップ施策、ウェブ広告など)にて力を発揮できるように整えています。

2022年の2月にスナックミーへ入社し、ちょうどインハウス広告運用をしていた者からアナグラムさんに広告運用を引き継いだタイミングでした。

今回のお取り組みに至った経緯と当時の課題感をお話いただけますか

原:アナグラムさんにお願いしていたのは「おやつの定期便 snaq.me」の新規ユーザー獲得に向けたマーケティング施策にまつわるあれこれです。

具体的には「おやつの定期便 snaq.me」の新規ユーザー獲得における重要チャネルである、ウェブ広告配信の現状分析から戦略策定、広告運用の実行と、再度のインハウス運用に移行するにあたってのサポートという、多岐にわたるものでした。

スナックミーではもともと、広告運用はインハウスで実施していました。そんな中、新型コロナウイルス感染症のまん延にともなう巣ごもり需要の伸びとともに、急速に新規ユーザーの入会数が伸びていったのですが、巣ごもり需要の落ち着きとともに徐々に新規入会数が頭打ちになっているという課題感がありました。

スポットコンサルティング:広告アカウントの改善案だけでなく、全体戦略も念頭においたアウトプットだった

松尾:そんなご状況であった2021年の12月、まずはスポットコンサルティングでアカウント分析のご相談を頂きました。この取り組みではアナグラムの文化の1つである、グロースハック(週1回、運用コンサルタント全員で1社のアカウントを一斉に分析し、改善点を提案する取り組み)も合わせて実施、御社代表の服部さん含む数名のメンバーにご参加いただきました。

原:2021年12月当時、私はまだスナックミーに入社しておらず、snaq.meの1ユーザーだったんですよね。すでに3年ほどサービス利用継続している、古参ユーザーでした(笑)

当時のお取り組みについて、服部からは「質・量ともに濃密なアウトプットをいただけた」と感動の声を聞いています。

広告アカウントへの的確な指摘といったテクニカルな内容にとどまらず、まだやれていないけれどトライするべきことや、snaq.me の持つどういった魅力をマーケティング・コミュニケーションの主軸として押し出していくべきかといった、マーケティング戦略までを包括したアウトプットだったそうです。

いただいたアウトプットをもとに、当時のインハウス運用担当も自身では気づき得なかった改善提案のポイントを実装して、かなりの手応えを感じていたようです。私も拝見しましたが、スプレッドシートに並んだ、想定工数と想定インパクトをかけ合わせた優先度順の施策案一覧が印象的でした。あらゆる視点からのアイデアや分析が、いただいて半年以上たった今でも役立っています。

広告運用代行:目の前の成果を追い求めるのみならず、長期的な成果やブランドの成長を念頭に動いてくれた

松尾:そして年があけて1月、服部さんから「広告運用代行をお願いします」とご依頼いただきました。当時の私としては、引き続きインハウスで運用なさるんだろうと思っていたところだったので、たいへん驚いたことをよく覚えています。そして2022年の2月から広告運用代行がスタートします。

原:経緯を改めてお話しますと、2021年までは最重要の新規ユーザー獲得チャネルだったウェブ広告に特に注力していたのですが、今後はウェブ広告以外にもソーシャルやPR、実店舗も含めたマーケティング施策を総合的に推し進めていく必要があるフェーズが来たという認識でした。

一方で、当時はマーケティング専任のメンバーが社内に1人しかおらず、しかも広告運用にかなりのリソースを取られていたため、マーケティングチームの土台を作るには、一時的にウェブ広告運用を外部パートナーに頼らざるを得ない状況でした。

それならば、事業やマーケティングの全体感を持って一緒に取り組んでいけるアナグラムさん一択だろう、ということでお願いすることにしました。

広告運用代行サービスのなかで、特に印象深かった点はありますか?

原:施策の手数と質ですね。私たちが追い求める「スナックミーらしさ」を高次元で理解し、コピーを書いたり施策を考案したり、実装するタイミングなどまで含め、的確に提案・実行いただけて大変助かりました。細かく説明できないような経営レベルの意思決定も多くあるなか、我々の意思を汲んで広告運用いただいていたのが、さすがだなと思いました。

私も前職で支援会社という立場にいたからよくわかっているつもりですが、目先の成果を追い求めるだけにとどまらず、長期的な成果やブランドの成長を念頭に置いて動いてくれるという、視座の高い、すごく難しい取り組みをいただけた点が印象深いです。

インハウス顧問サービス:やるべきではないことはNOとはっきり伝えていただけた

その後、インハウス運用に戻すことになり、インハウス顧問サービスをご利用いただくという形になりましたね。

原:アナグラムさんに整えていただいた広告アカウントの運用を引き継ぐというところの安心感はありました。すごく丁寧にバトンを渡していただいたと思っています。加えて、アカウントを眺めてみても、代理店から引き継いだアカウントという感じがしない「スナックミーらしさ」が感じられる不思議な感覚になりました。

それとアカウントの変更履歴を拝見して、細かく経緯など聞かずとも、どういったロジックで意思決定されていたのか、明確に見えるのが本当にすごいなと。

質問に対する回答が的確なのはもちろん、質問に至らない相談ごとまで含めて、たいへん勉強になりました。毎月1回の打ち合わせは1時間程度ずつだったんですが、本当に貴重な時間でしたね。

あとは、やるべきではないことはNOとはっきり伝えていただけるのが印象的です。インハウスで広告運用をやっていく上では、意思決定に迷うことがたくさんあるんですが、そういうときに信頼できるアナグラムさんにいつでも相談できるというのはものすごくありがたいです。

アナグラムとの取り組みで印象に残っていることがあればお聞かせください。

原:いっしょに仕事した松尾さんの熱量がすごいなと思いました。知見が深く広いのは大前提として、それだけにとどまらないところですね。私がスナックミーで働き始めて、いろいろなパートナーさんとの付き合いもあるんですが、松尾さんほど私たちの願いに真摯に向き合い、アンサーしてくれた人はいませんね。

社内で話をするときに「アナグラムさんが〇〇」でなく「松尾さんが〇〇」という形で話をしていて、取引先という感覚がいい意味で全くありませんでした。

どんな企業にアナグラムをおすすめしますか?

原:スタートアップを始めとする、マーケティング領域で素早く的確な意思決定をする必要がある企業さんですね。プロモーションやデジタル広告周りの知見に関してアナグラムさんは最良・最新の知見を間違いなく持っていますし、施策の筋の良さや手数、実行力・検証力についても素晴らしいと思います。

事業理解や顧客理解の解像度もすばらしいので、マーケティングの外部パートナーを探している企業さんに、アナグラムさんは本当におすすめできます。

スポットコンサルティングをご提供したのち、期間限定での運用代行のご相談をいただき、そして再度インハウス運用に戻せる体制が整ったということで顧問サービスでサポートさせていただくという、スナックミーさんらしいスピーディな意思決定の中でさまざまなサービス提供を通してのお取り組みでした。

Voice Of AdOps担当者の声
インタビューの中で度々登場した「スナックミーらしさ」を崩さない、という大前提を守りつつ、できる限り多様なチャレンジをするということを意識して臨みました。難しくもあり、楽しくもあり、得難い経験をさせていただいたと感じています。

原さんをはじめ、自社のブランド・サービスに対する深い愛情と信頼が溢れ出ている、スナックミーさまとのお仕事は大変刺激的でした。なんとかその想いを実現したい、このサービスを届けるべき人に届けたいというという中、ご一緒する機会をいただけたことに深く感謝しています。

スナックミーコーポレートサイト
snaq.meサービスサイト