【運用型広告アップデートまとめ】2022年4月

【運用型広告アップデートまとめ】2022年4月

サウナが趣味の私ですが、外気浴も気持ち良い季節になりましたね。

新生活もはじまって早くも一ヶ月が過ぎましたが、そんな4月もたくさんのアップデートが各媒体より発表されました。

見逃してしまったアップデートは無いか、本記事にて振り返りつつ見逃してしまったものは広告アカウントなどに適用できないか、ぜひ広告運用の情報を整えるためにご確認くださいませ!


Google 広告の注目アップデート

Google 広告では、4月は広告運用者にとって助かる足回りの整備といえるアップデートも多くあり、キャンペーンの管理がより効率的になりました。また、比較的新しいキャンペーンタイプの「P-MAX」にもアップデートが入り徐々に使い勝手が向上してきています。

  • P-MAXキャンペーンのアセット分析がアップデート
  • Google 広告エディタ バージョン 2.0がリリース
  • Google 広告のカスタム列がアップグレード
  • Merchant Center 商品データ仕様の更新のお知らせ
  • MCC アカウント単位でダッシュボードが使用可能に

では、それぞれ見ていきましょう!

P-MAXキャンペーンのアセット分析がアップデート

なかなか痒いところに手が届きにくいイメージのあるP-MAXキャンペーンですが、分析が進められるようなアップデートが入っています。

  • 新規顧客獲得のための機能強化
  • 分析情報(インサイトページ)の新機能
  • ワンクリックアップデートツールの提供開始
New Performance Max features to win new customers

特に分析情報(インサイトページ)の新機能では、アセットオーディエンスの分析が可能になります。どういったアセット(画像・テキスト)が、様々なオーディエンスに有効なのかを具体的にインデックスされた数値とともに表示してくれるため、より成果を出しやすいクリエイティブの作成につながるでしょう。

参考:New Performance Max features to win new customers - Google Ads Help

Google 広告エディタ バージョン 2.0がリリース

Google 広告を扱っているなら管理するには外せないツールであるGoogle 広告エディタの新しいバージョンが発表されています。

  • P-MAX キャンペーンのサポート開始
  • カスタム操作とカスタム操作トリガー
  • コンバージョン目標がサポート
  • 新たに4種類の最適化案がサポート

P-MAXがエディター上でも管理できるようになったため、さらにエディタの利便性が向上しています。また、カスタマイズできる機能も追加されてエディタでできることが更に増えたため多くのアカウントを管理している運用者の方にとっては非常に嬉しいアップデートです。

Google 広告のカスタム列がアップグレード

デフォルトの指標以外に広告管理画面に独自の指標を作成できる「カスタム列」にて、さらに柔軟にデータを見やすくする新しい指標と機能が追加されました。

これまで四則演算しかできなかったカスタム列にスプレッドシート関数(論理関数やテキスト関数など)が追加され、これまで以上に柔軟に指標を作成できるようになりましたので、確認してみてくださいね。

  • スプレッドシート関数を含める
  • 複数の期間で指標を計算して比較する
  • 数式内の他のカスタム列を参照する
  • 数式に指標以外の列(キャンペーン名、予算など)を追加
  • 「テキスト」、「True / False」、「日付」などの新しい列の形式を使用
  • 1 つの数式に複数のフィルタを適用
  • コンバージョン用のカスタム変数でフィルタ

参考:New ways to create custom columns - Google Ads Help

Merchant Center 商品データ仕様の更新

毎年行われているMerchant Centerの商品データ仕様ですが、今年も2022年 4月 27日に一部変更がアナウンスされました。分かりにくい変更も多いので要チェックですね!

  1. 商品の広告配信を管理しやすくする、一時停止[pause]属性の導入
  2. 送料 [shipping] 属性を指定する場合は、送料を正確にするために、国 [country] サブ属性を指定することが必要に
  3. 固有商品 ID のガイダンスが更新
    1. 固有商品IDの有無、IDがある場合の利用可能な有無によって対応が分かれます。

特に2番の送料 [shipping] 属性を指定する場合については、国 [country] サブ属性が入っていない場合エラーとなるため注意です。

また、2022年06月26日(日本時間では06月27日予定)より以下の変更も予定されています。

  • 入荷待ちの商品と予約購入の商品に対して入荷予定日を指定できるように
  • 状態 [condition]属性に関する商品アイテムの自動更新の使用が自動的に有効に

参考:2022 Merchant Center product data specification update

Yahoo! 広告の注目アップデート

Yahoo!広告は大きなものから小さなものまで、数多くの変更が進行中です。

  • 【検索広告】2022年夏頃にレスポンシブ検索広告に機能追加
  • 【検索広告】拡大テキスト広告の新規入稿が2022年 9月末ごろ終了へ
  • 【YDA】地域ターゲティングで半径指定が可能に
  • 【YDA】年齢ターゲティング年齢区分の一部変更
  • 【検索広告】動的検索連動型広告 新形式のページフィード提供開始

注目すべきはやはり拡大テキスト広告の終了でしょう。入稿停止までの期間をレスポンシブ検索広告でしっかりと成果を出すための準備期間として捉えて、今のうちからレスポンシブ検索広告の有効活用を探っていきたいですね。

また、ディスプレイ広告にて地域半径ターゲティングが新しくリリースされています。これまでの市区町村ターゲティングとは少し変わって対象地からの半径内のユーザーをターゲティングするものとなっていますので、地域に関わりのあるビジネスは有効活用ができそうです。

【検索広告】レスポンシブ検索広告の機能追加

2022年夏頃にレスポンシブ検索広告においてアドカスタマイザーとアセットごとのレポートが提供されます。

■アドカスタマイザーについて

アドカスタマイザーとは広告のアセット(タイトル、説明文)に、事前に登録した文字列や数値を自動で挿入できる機能です。

■アセットごとのレポートについて

アセット(タイトル、説明文)ごとに以下の指標が確認できるようになります。

  • インプレッション数
  • 掲載評価

各指標が確認できるのはパフォーマンスレポートおよび広告管理ツールのアセット詳細画面です。

参考:【検索広告】レスポンシブ検索広告の機能追加と拡大テキスト広告の入稿終了について - Yahoo!広告

【検索広告】拡大テキスト広告の新規入稿が2022年 9月末ごろ終了へ

拡大テキスト広告の新規入稿が終了します。終了するとレスポンシブ検索広告を入稿することになります。

今からレスポンシブ検索広告を様々実施し、結果を確認しておくのが良いでしょう。

終了時期(予定):2022年 9月末ごろ

参考:【検索広告】レスポンシブ検索広告の機能追加と拡大テキスト広告の入稿終了について - Yahoo!広告

【YDA】地域ターゲティングで半径指定が可能に

2022年 4月13日(水)より地域ターゲティングで対象地域を指定する際、既存の地域名単位での指定に加え、新たに半径でも指定できるようになりました。

半径で対象地域を指定する方法は、以下の2通りです。

  • 地図上でピンを立てて指定
  • スポット名、住所、郵便番号、緯度経度のいずれかを入力し、候補の中から指定

地域に関連したビジネスは市区町村と違う角度からターゲティングが実施できる可能性もありますので、一度試してみると良いかもしれません。

参考:地域ターゲティング - ヘルプ - Yahoo!広告

【YDA】年齢ターゲティング年齢区分の一部変更

新成人の年齢が「18歳」に変更されたことに伴い、2022年 4月 4日より年齢ターゲティングの区分が一部変更されました。

旧:15~19歳

新:18~19歳

この変更により、18歳未満へのターゲティングはできなくなっています。

参考:年齢ターゲティング - ヘルプ - Yahoo!広告

【検索広告】動的検索連動型広告 新形式のページフィード提供開始

検索広告の動的検索連動型広告において、新形式のページフィードの提供が開始されます。

新形式のページフィードでは、これまでよりも入稿可能なデータ上限数が拡大される予定です。また、新形式への切り替えは自動で実施されます。

新形式の提供は7月から、8月に自動で移行が開始され、9月には従来形式のページフィードは提供を終了します。

参考:検索広告 動的検索連動型広告 新形式のページフィード提供開始について - Yahoo!広告

LINE広告の注目アップデート

LINE広告の主なアップデートです。広告の表示範囲が広がったほか、細かなアップデートが入っています。

「ホーム」 タブへ広告配信の範囲拡大

LINEの運用型広告プラットフォーム「LINE広告」、新たに「ホーム」タブでの広告配信を開始|LINE for Business

3月中はテストとして行われていた、LINEの「ホーム」タブへの配信がすべてのユーザーへ行われるようになりました。

参考:LINEの運用型広告プラットフォーム「LINE広告」、新たに「ホーム」タブでの広告配信を開始|LINE for Business

その他アップデート

リーチキャンペーンのバルク対応や管理画面のUI改善など入稿や日々の使いやすさの向上につながるアップデートが盛り込まれています。

  • リーチキャンペーンおよびリーチ最適化機能のバルク対応
  • 広告プレビュー共有URLのカルーセル対応
  • 管理画面の上部メニューのUI改善
  • レポート項目(CV API)の追加
    • 2022年 6月以降にCV API・標準イベント実装予定(※)

※参考:

Twitter広告の注目アップデート

一番注目なアップデートは米国で新しい広告フォーマットが開始されることでしょう。米国で良い結果を残せば日本にも実装の流れが来ると思いますので、米国での動きもチェックしておくと日本で実装されたときに素早く成果まで繋げられることでしょう。

3つの新しい広告フォーマットのテストを開始(米国のみ)

インタラクティブ
テキスト広告
プロダクト
エクスプローラー広告
コレクション広告
Testing, testing: Piloting new formats for Twitter's ad suite

3つの新しい広告フォーマット(インタラクティブテキスト広告、プロダクトエクスプローラー広告、コレクション広告)のテストが米国で開始されます。

日本に実装される時期がいつかはまだ不明ですが、実装が待たれますね。

参考: Testing, testing: Piloting new formats for Twitter's ad suite

Twitter広告、広告の一部編集機能の提供開始

2022年 4月4日に、Twitter広告のツイート作成画面で、投稿済みのツイートの一部を編集できるようになりました。

これまでも下書きや予約投稿ツイートを公開前に変更することは可能でしたが、今回のアップデートで投稿済みツイートも編集することが可能です。

まとめ

4月も気になるアップデートが多く発表されました。

Yahoo!広告の拡大テキスト広告の入稿終了はGoogleでも同様な動きがありますので、現時点からレスポンシブ検索広告でどういった訴求が良いのかを検証して、入稿終了後に備えておくと良さそうです。

5月のアップデート情報もまたお送りいたしますので、ぜひお楽しみに!

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