【運用型広告アップデートまとめ】2022年7月

【運用型広告アップデートまとめ】2022年7月

今年も連日の猛暑により、在宅ワーカーの方にとっては外に出るだけで具合が悪くなってしまうような気温ですね。日本気象協会では最高気温が40℃以上の日を「酷暑日」と呼ぶことが決まったそうです。

日本気象協会 暑さに関する名称について気象予報士130名にアンケート調査を実施 最高気温40℃以上は「酷暑日」、夜間の最低気温30℃以上は「超熱帯夜」に

このように新しいキーワードや概念は日々現れてくるので、広告運用者として常にいろんな箇所にアンテナを貼っていく必要性を改めて感じますね。

感染症も引き続き流行っておりますので、手洗いうがいと精のつく食べ物などで元気にこの夏を乗り切りましょう!

それでは、7月の運用型広告関連のアップデートまとめです!


Google 広告の注目アップデート

どんどんP-MAXキャンペーンに新しい機能が追加されますね。Googleが重要視しているプロダクトであることが伺えます。

P-MAXキャンペーンにて新機能のアップデート

P-MAXキャンペーンに以下の6つの機能が追加されます。

機械学習に関連した部分のアップデートと分析・改善につながるサポート周りのアップデートとなっていますね。P-AMXキャンペーンのリリース当初と比べると足回りなども大分整ってきましたので、導入に尻込みしていた方も再度導入を検討してみても良いかもしれません。

  • P-MAX キャンペーンで最適化スコアが提供開始
    ・これまで利用できなかった最適化スコアが導入され、改善幅がわかりやすく
  • 「季節性の調整」導入
    ・短期間のイベント(通常 1 ~ 7 日間、たとえば 1 週間にわたるプロモーションやセールなど)がある場合に
  • 「データの除外」導入
    ・CV計測に問題があるような場合に、入札戦略に影響が出ないよう対象の期間のデータを除外するように指定できます。
  • P-MAX の新しい地域の詳細設定が追加
    ・物理的な「所在地」か「所在地や興味・関心」に基づいてターゲティングする機能が追加
  • 説明機能の導入
    ・今後数週間のうちにすべての P-MAX キャンペーンに導入予定
    ・説明機能を参照することでパフォーマンス変化の原因を特定し、解決に繋げやすくなります。
    ・また、パフォーマンス向上に役立つ最適化案が表示される場合も。
  • 診断に関する分析情報
    ・広告ポリシー、お支払いとご請求、予算などに関する潜在的な問題を確認でき、発生する恐れがある問題があれば、その解決に役立つカスタマイズされた最適化案も表示

【ニュース】Google、6つのP-MAXの新機能をリリース - Unyoo.jp
P-MAX キャンペーンのカスタマイズと改善に役立つ新機能 - Google 広告 ヘルプ

動画広告に新しいテキスト読み上げ機能を追加

画像引用元:https://support.google.com/google-ads/answer/12383985

この機能はGoogle 広告のアセット ライブラリから直接利用可能です。スクリプトを入力し、好みの音声を選択するだけで、ワンクリックで動画にナレーションを重ねることができます。

YouTubeでは殆どのユーザーが音声をオンにして動画を視聴しているため、広告においても音声要素を加えることでパフォーマンスを引き出すことができるため、動画を作ったがナレーションを入れる予算がなかった、キャスティングが間に合わなかった等の場合には重宝される機能でしょう。

また、日本ではまだ導入されていませんが、今後新しい言語と音声の追加予定とのことなので今後のアップデートに期待しましょう。

参考:Give every video ad a voice-over with new text-to-speech feature in Google Ads

Ads Creative Studioが正式リリース

4月頃にベータ版としてローンチされていた「Ads Creative Studio」が正式リリースされました。

以下の機能を搭載しています。

  • Director Mix
    ・さまざまなバージョンの YouTube 動画広告の作成・カスタマイズができます。
  • アセット ライブラリ
    ・キャンペーン全体で使用するクリエイティブ アセットを保存して整理できます。
  • インタラクティブな HTML5 ディスプレイ広告の作成

ディスプレイ広告用のバナーや動画広告用の動画を作成することが可能です。ただし、テンプレートから作成できるディスプレイ広告はディスプレイ&ビデオ 360用のものとなりますのでご注意ください。

まだリリースされたばかりで文字の細かな調整や配置の変更などはできませんが、今後のアップデートに期待しましょう。

参考:Ads Creative Studio について
参考:Collaboration and customization in Ads Creative Studio

Google 広告エディタ バージョン 2.1がリリース

Google 広告エディタの最新バージョンがリリースされています。おもに最適化案まわりのアップデートが入っており、確認がしやすくなっています。

Yahoo!広告の注目アップデート

Yahoo!ディスプレイ広告では自動入札に対してアップデートが入っています。

自動入札の変更は大分思い切った変更ですが、より獲得が望めそうかつ低い入札で配信ができるプレースメントへの配信が多くなるのかもしれませんね。

広告配信の仕組み - ヘルプ - Yahoo!広告

YDAにて自動入札「コンバージョン単価の目標値(tCPA)」の精度改善

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)の自動入札「コンバージョン単価の目標値(tCPA)」にて、精度が改善されるアップデートが導入されました。

キャンペーンの1日の予算の消化状況が加味され、インプレッションシェア損失率(予算)がより小さくなるように自動で調整して広告を配信し、コンバージョンの獲得をより強化した入札に変更となります。

これまでインプレッションシェア損失率(予算)の数値が高かった場合、コンバージョン数や獲得単価の改善に期待ができるでしょう。また、獲得単価が低くなった場合には予算の増額も推奨されています。

合わせて今回の変更に伴い、自動入札「コンバージョン単価の目標値(tCPA)」の名称変更も予定されています。

参考:自動入札「コンバージョン単価の目標値(tCPA)」 - ヘルプ - Yahoo!広告

【検索広告】動的検索連動型広告 新形式のページフィード提供開始

【運用型広告アップデートまとめ】2022年4月 にてお伝えしていた、新形式のページフィードが提供開始されました。

8月のお盆明けごろから自動移行が実施されますので、ご注意ください。詳細なスケジュールはYahoo! さんのヘルプページよりご確認ください。

参考:検索広告 動的検索連動型広告 新形式のページフィード提供開始について - Yahoo!広告

Twitter広告の注目アップデート

Twitter広告では運用者にとって嬉しいアップデートがありました。

Twitter広告、キャンペーン作成画面内で広告の作成と編集が可能に

これまで別に作成してからキャンペーンに対象の広告用ツイートを登録する……と少し不便だったTwitter広告でしたが、アップデートにて管理画面のキャンペーン作成画面から作成ができるようになりました。

広告のコピーや広告グループ間での移動と運用者にとって痒いところに手が届くアップデートです。

LINE広告の注目アップデート

LINE広告も運用者にとって嬉しいアップデートが。ターゲティングの良し悪しを判断する上で役立つアップデートになりそうです。

キャンペーン予算の最適化利用時のキャンペーンシミュレーター追加

最適化を利用する場合のみ利用可能な「キャンペーン予算最適化」が登場しました。

キャンペーンごとにシミュレーション可能な項目は以下です。

  • ウェブサイトコンバージョン:クリック数、デフォルトCV数
  • ウェブサイトへのアクセス:クリック数
  • アプリのインストール:クリック数、アプリのインストール数
  • 友だち追加:クリック数
  • 動画の再生:再生完了数
  • 商品フィードから販売:クリック数、デフォルトCV数

キャンペーン作成後にどの程度のパフォーマンスが出せるのか確認が事前にできますので、ターゲティングの変更や調整に役立ちそうです。

まとめ

今月はGoogle広告のP-MAXキャンペーンに関するアップデートが一番印象的でした。どんどん使いやすくなっているので、まだ痒いところもあるP-MAXキャンペーンですが改めて配信に取り組んでみたり、現在の設定の見直しや分析を行ってみるのが良いでしょう。

また、来月のアップデート記事をお楽しみに!

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