Google アドワーズの広告カスタマイザを活用しよう

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2014年秋にローンチされたGoogle アドワーズの「広告カスタマイザ」。名前は聞いたことがあるけど本格的に活用できていない、という方が多いのではないでしょうか。かく言う私も一度試しにテスト登録してみただけで、うまい活用方法が見つからず活躍の場を与えることができておりませんでしたが、一度利用してみるとこれほどまでに素晴らしい機能が陽の目を見ないのはおかしいとまで思うほどになりました。

今回はそんな広告カスタマイザを表舞台に立たせるために、機能の概要から具体的な活用方法までを解説していきます。

広告カスタマイザでできること

  1. キーワード毎に広告文を動的に変えられる
  2. 広告グループ毎に広告文を動的に変えられる
  3. カウントダウン関数(定期的なイベント)
  4. カウントダウン関数(一度限りのイベント)

できることは上記4つです。

大きくは1、2の広告文を動的に変える機能と、3、4のカウントダウン関数の機能に分けられます。(もちろん組み合わせて使うことも可能です。)

広告カスタマイザはデータフィードが必要

まず、広告カスタマイザを使うためには基本的にデータフィード(※)の登録が必要になります。

このデータフィードは共有ライブラリ>ビジネスデータの画面に遷移して、「+データ」ボタンより登録ができます。ここからデータフィードのテンプレートもダウンロードできますので、テンプレートをベースに作成するとスムーズです。

▼広告カスタマイザのデータフィード登録画面

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※データフィードとはなにか?についてはこちらのスライドをご参考下さい

広告カスタマイザとデータフィード、表示される広告の関係性

広告文を動的に変更することができる広告カスタマイザを活用するに当たり、運用者は「どの単位で広告文を変更させるか」をはじめに決めなければなりません。

次項より「広告カスタマイザでできること」ごとに、データフィードで必要な項目、広告登録時のフォーマット、それに対して表示される広告例などの詳細について説明をしていきます。

できること①キーワード毎に広告文を動的に変えられる

キーワード毎に広告文を動的に変えたい場合は、下記のような関係性になります。

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登録広告文に注目してみてください。

{}で囲った関数が登録されていることがわかります。

{=フィード名.項目名}というルールで登録をしておくと、実際に検索された際にはフィードの値に動的に変わって表示されます。

できること②広告グループ毎に広告文を動的に変えられる

次は広告グループ毎に広告文を動的に変えたい場合です。

キーワード毎の場合、登録しているキーワードの数のフィードを用意しなければならないため、アカウント構成によってはこちらの方が現実的な方法になります。

広告グループ毎に広告文を動的に変えたい場合は、下記のような関係性になります。

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Target keywordが、Target campaignとTarget ad groupに変わっているだけで、仕組みはキーワード毎に変えたい場合と全く同じになります。

できること③カウントダウン関数(定期的なイベント)

ここまでは、特定のキーワードや広告グループにのみ広告カスタマイザを利用した広告文を表示させる方法の説明でした。

しかし場合によっては、検索されるキーワードに関わらず、アカウント全体で定期的なイベントの告知を行いたい、といったこともあるかと思います。

アカウント全体で定期的なイベントの告知を動的に行う場合は、下記のような関係性になります。

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データフィードの中には、Target keyword・Target campaign・Target ad groupの項目がないことがわかります。(そのため、リマーケティングやコンテンツターゲットでも利用できます。)

登録広告文は基本的にこれまでと同じ方法で入力できますが、新しくカウントダウン関数が追加されています。カウントダウン関数は{=COUNTDOWN(フィード名.項目名)}というルールで登録をします。

表示される広告文は、検索されたキーワードに関係なく、検索のタイミング(広告が表示されるタイミング)によって広告文が動的に変わります。

このカウントダウン関数は定期的なイベントでの使用だけではなく、キーワード毎や広告グループ毎のフィードに追加をすれば併用して使うこともできます。商材毎にセールが頻繁にある場合などは、キーワードや広告グループ毎に設定をする必要がありますのでご注意ください。

できること④カウントダウン関数(一度限りのイベント)

最後にカウントダウン関数を使って、一度限りのイベントまでの期限を告知する場合の方法を説明します。

一度限りのイベントまでの期限の告知を動的に行う場合は、下記のような関係性になります。

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一度限りのイベントの場合は、データフィードの登録は必要なく、イベントの日時を登録広告文にそのまま入力するだけで、期限を告知することができます。イベントの日時が終了すると広告文は表示されなくなります。

また、イベント日時の何日前から広告文を表示させるかを設定することも可能です。(デフォルトではイベント日時の5日前から表示されます。)

少し難しそうに見えるかもしれませんが、管理画面からカウントダウン関数を登録しようとすると、ウィザードが表示されてテキストボックスに日時などを入力するだけで簡単に登録できるようになっていますのでご安心ください。

注意点

広告カスタマイザを利用するにあたって、いくつか注意点があります。

  1. 広告グループ内に広告カスタマイザを利用した広告文のみだと表示されない
    ⇒最低1つ以上、広告カスタマイザを利用していない通常の広告が含まれている必要があります。
  2. 文法や綴りに誤りがあると表示されない
    ⇒句読点や大文字表記、間隔、反復等に注意します。
  3. 文字数制限に抵触していると表示されない
    ⇒例えば、“送料無料キャンペーン終了まで、あと10時間[20文字]”と
    “送料無料キャンペーン終了まで、あと59分[19文字]”
    ⇒この場合、イベントまで1日を切ると表示されなくなります。
  4. リンク先URLは変えられない

通常の広告文と違い、タイミングとデータフィードの値に考慮して登録する必要がありますので、はじめは実際に検索をしてみて表示されているか確認することをおすすめします。

どのような案件に向いているのか

広告カスタマイザはどのような案件に向いているのか、個人的な意見を書かせていただきます。まず、キーワード毎に広告文を動的に変える方式の場合、登録キーワードの数分のデータフィードを用意する必要があるため、絞り込み部分一致や完全一致を多用しているアカウントの場合、データフィードの管理が非常に煩雑になりミスも起こりやすくなります。

また、広告グループ毎に広告文を動的に変える方式の場合、広告グループ数分のデータフィードを用意する必要があるため、結局広告グループ毎に広告文を用意して登録するのと変わりません。

さらに、この機能は2015年2月の段階ではGoogle アドワーズでしか使えないため、Yahoo!プロモーション広告の運用も抱えることが多い我々にとっては、いつものように広告グループ毎に広告文を登録して共通の構成にしておいた方が何かと便利です。

しかし、在庫が日々変動するアカウント、商材毎に期間限定セールを頻繁に実施するアカウントの場合、毎日のように広告文の変更を行う必要なくデータフィードの更新をするだけで済むという点は非常に魅力的です。また、データが分散することなく1つの広告文に溜まり続けるため、ABテストもしやすくなり便利です。

そして、カウントダウン関数は多くのアカウントで活用ができそうです。特に期限付きのキャンペーンを定期的に実施しているアカウントや何かトリガーになるイベントがあるようなアカウントであれば、あと●●日という期限を訴求することでユーザーを動かしやすくなります。

まとめ

今回は広告カスタマイザについて深く掘り下げて解説をさせていただきました。

新しい機能は、他社(他の運用者)で実績が出るまで待ちたい、という心理はあると思います。やっぱり正体がわからないものは怖いですよね。しかし新しい機能だからこそ、他社より先に実施することで大きな成功をつかめる可能性もあります。

行き当たりばったりではなく、しっかりと機能を理解した上で活用していけば怖さも軽減するはずです。これからもどんどん新しい機能にチャレンジしていきましょう!

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