Google アドワーズに「IF関数」・「広告カスタマイザのデフォルト値設定」機能が追加

Google アドワーズに「IF関数」・「広告カスタマイザのデフォルト値設定」機能が追加
この記事は最終更新日から約3年が経過しています。

※2017/2/17更新:IF関数で「ユーザーリスト」が利用可能になりました。(追記あり)

2017年1月31日にGoogle アドワーズの広告文のカスタマイズに利用可能な新しい2つの機能「IF関数」、「広告カスタマイザのデフォルト値設定」がローンチされました。

参考:Customize your ads using IF functions and default values Ad customizers

公式のヘルプページも更新されており、筆者の環境ではすべてのアカウントで利用可能になっております。それでは簡単に利用方法をみていきたいと思います。


IF関数


IF関数を利用すると、条件に合致した場合にテキスト広告内に任意のテキストを挿入することが可能です。検索ネットワークでのみ使用でき、最終ページ URL 欄以外(広告見出し、広告文、表示URLのパス)での利用が可能です。

構文(入力するコードの形式)は以下の通りです。

構文:{=IF(device=mobile,挿入するテキスト):デフォルトのテキスト} ※設定例:{=IF(device=mobile,手軽で簡単なモバイル予約):最低価格保証}

 


画像引用元:Google アドワーズ公式ヘルプページ

上記の例では黄色の網掛け部分がモバイルとそれ以外では異なるものが表示されるようカスタマイズされていますね。

現在は端末のうちモバイル属性のみに対応しています。これまでも広告カスタマイザ(属性:Device preference)を利用し、モバイルとそれ以外で別々の広告文を展開することは可能でしたが、IF関数は広告文に直接構文を入力することで完結できるため、より直感的に使える機能ではないかと思います。モバイル端末に特化したメッセージが有効な場合には積極的に活用したいですね。

参考:広告カスタマイザの設定 - AdWords ヘルプ

なお、ヘルプページでは、アカウント内の有効なユーザーリストに応じてテキストを挿入できる、「ユーザーリスト」によるIF関数もサポートとの表記がありますが、管理画面上では表示がなされず、現状は利用ができないようです。

検索広告向けリマーケティングリスト(RLSA)を利用した配信の場合、ユーザーリストに応じて広告文の内容をカスタマイズするには専用の広告グループを用意する必要があります。IF関数でユーザーリストに利用可能になると、広告グループをむやみに増やさず同一の広告グループでこれを実現できるようになりますので、実装が待ち遠しいです!

※2017年2月現在、「ユーザーリスト」も利用可能になりました。

構文は以下の通りです。

構文:{=IF(audience IN(ユーザーリスト1,ユーザーリスト2),挿入するテキスト):デフォルトのテキスト}

※設定例:{=IF(audience IN(カートを放棄したユーザー),今だけ限定50%オフ):今だけ限定20%オフ}

 

画像引用元:Google アドワーズ公式ヘルプページ

参考:IF 関数について - AdWords ヘルプ

広告カスタマイザのデフォルト値指定機能


広告カスタマイザは、キーワードやユーザーの位置情報、検索のタイミングなどに応じて、あらかじめアドワーズ上に登録しておいたデータフィード内の内容をテキスト広告へ動的に挿入できる機能です。詳細は以下の記事を御覧ください。

参考:Google アドワーズの広告カスタマイザを活用しよう


キーワードの挿入機能({KeyWord:デフォルトのテキスト})をイメージしていただくと理解しやすいかと思いますが、今回、広告カスタマイザにおいて、デフォルトのテキストを指定できるようになりました。構文は以下のとおりです。

構文:{=データ名.属性名:デフォルトのテキスト}

これまでは、広告カスタマイザを利用する広告グループ内に最低1つ以上、広告カスタマイザを利用していない通常の広告が含まれている必要がありました。これは広告カスタマイザを使用した広告がデータフィードの条件に適合しない場合や文字数の上限を超える場合などに、表示する広告がなくなってしまうのを防ぐための仕様と考えられます。今回、カスタマイズされた広告にデフォルト値が指定可能となったことにより、広告カスタマイザを利用していない通常の広告が広告グループ内に含める必要はなくなりました。

なお、IF構文もデフォルト値を設定できますので、同じく広告グループ内に通常の広告を含める必要はありません。

最後に

IF関数や広告カスタマイザを利用することによって、よりユーザーのさまざまな状況に合わせた広告文での訴求が可能となります。アイデア次第で活用の幅も広がる機能ですので、今回追加された2つの機能を踏まえて、いま一度活用方法を考えてみることをおすすめします!

関連記事

Google広告の「広告カスタマイザ」の使い方|できることや設定方法を解説
Google広告の「広告カスタマイザ」の使い方|できることや設定方法を解説
続きを見る
運用型広告で陥りがちな100個のミス(1/3)
運用型広告で陥りがちな100個のミス(1/3)
続きを見る
Yahoo!検索広告にレスポンシブ検索広告(RAS)が追加へ
Yahoo!検索広告にレスポンシブ検索広告(RAS)が追加へ
続きを見る