
2020年7月15日、Google広告のレスポンシブ検索広告に新しい機能の追加が発表されました。
今回追加された機能は次の4つです。
- 地域の挿入
- カウントダウンの挿入
- 広告見出し文の提案
- アセットパフォーマンスレポートの改善
レスポンシブ検索広告に新機能を導入 - Google 広告 ヘルプ
それでは、それぞれの機能を詳しく確認していきましょう。


地域の挿入機能
ユーザーの所在地や関心のある地域に合わせて、レスポンシブ検索広告の広告文に該当する地域名を挿入できる機能です。商品やサービスを提供している地域を広告文でアピール可能です。店舗などサービスを利用できる地域が限られる場合に有効ですね。
見出し文もしくは説明文に「{LOCATION(地域レベル):デフォルトのテキスト}」を入力することで、地域挿入機能を利用できます。
なお、入力欄に「{(波かっこ)」を入力すると候補が出てくるので、そちらからでも選択可能です。自ら関数を入力するより、間違いが少ないこちらの方法での設定がおすすめです。
住所の形式は「市区郡、都道府県、国名」の3種類から選択可能です。ビジネスの対象範囲や訴求したい地域によって調整しましょう。
利用する際の注意点がいくつかあります。
・参照する地域の範囲はキャンペーンの地域ターゲティングで設定している内容が参照される
・地域を含んだ広告見出し文を固定したい場合は広告見出しが3つ以上必要
・地域を含んだ場合の文字数がオーバーすると地域名の一部が表示されないことがある
たとえば、キャンペーンに設定しているターゲット地域が「都道府県」レベルである場合、地域の挿入機能では「都道府県」を選択します。「市区郡」などキャンペーンに設定しているターゲット地域と異なる場合は機能しませんのでご注意ください。
また、現在地が取得できない、文字数をオーバーしてしまうなどの場合が考えられるので、デフォルトのテキストは必ず入力しておきましょう。
カウントダウン機能
レスポンシブ検索広告でもカウントダウン機能が利用できるようになりました。「キャンペーン終了まで残り◯日」のように、残りの日数や時間を広告文に表示できます。
広告を表示するユーザーのタイムゾーンで利用する場合には「{COUNTDOWN()}」を対応箇所に入力します。もし、アカウントのタイムゾーンで利用する場合には、「{GLOBAL_COUNTDOWN()}です。
プルダウンメニューを利用すれば、複雑な構文も自動で入力されますので特別な理由がなければ利用することをおすすめします。
カウントダウンカスタマイザの設定に関しては、こちらの記事でも詳しく説明しておりますので、合わせてご覧ください。
参考:Google 広告の「広告カスタマイザ」の使い方|できることや設定方法を解説
広告見出し文の提案
レスポンシブ検索広告でパフォーマンスを高めるには、バリエーション豊かな広告見出しを複数追加することが必要不可欠です。でも、なかなか思いつかずに悩んでしまうこともありますよね。そんなときの助けになるのが「広告見出し文の提案」機能です。
プレビュー欄の上部、右上の下向き矢印(赤丸箇所)をクリックするとメニューが表示されます。
広告見出しの候補に様々なトピックが表示され、テキストの提案が行われます。赤線部箇所が今回追加された箇所になっており、オンラインでの購入に対してユーザーに安心して購入してもらえるようなものを見出し文として提案しています。レスポンシブ検索広告の見出し文に迷ったときはこちらを確認して、新しい見出し文を考えてみるとよいでしょう。
アセットパフォーマンスレポートの改善

これまでレスポンシブ検索広告はアセット単位の表示回数もしくは組み合わせでの表示回数を確認することでしか、有用性を確認することが出来ませんでしたが、アセット単位で有用性がパーセンテージで表示されるようになります。また、広告単位ではなくキャンペーン全体をまたがって数値を表示するため、より俯瞰的な視点で数値が確認可能です。
参考:レスポンシブ検索広告のキャンペーンをまたいだアセット レポートについて - Google 広告 ヘルプ
どの見出し文が成果が良いのかどうか、一覧から確認しつつ良いものを残し成果の低いものを新しいものと差し替えるような動きがこのレポートを確認することで実施しやすくなるでしょう。
最後に
これまで通常のテキスト広告で利用できた、地域の挿入やカウントダウンがレスポンシブ検索広告でも利用できるようになり、ますます使いやすくなりました。
また、広告見出しの文の提案やアセットパフォーマンスレポートの改善など、レスポンシブ検索広告を”運用”するための機能も充実してきているように思います。
まだレスポンシブ検索広告を導入していない、あるいは一度作成したまま運用できていないような場合は、今回の新機能とあわせていま一度確認してみるのがおすすめです。