Google広告、動画リーチ キャンペーンとは?仕組みから設定方法まで解説

Google広告、動画リーチ キャンペーンとは?仕組みから設定方法まで解説
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商品やサービスのより詳しい情報や魅力を伝えたり、インパクトのある内容で印象付けたい場合など、動画広告の活用を検討することがありますよね。

特に多くのユーザーに自社製品を知ってもらいたい、見てもらいときには、より多くのユニークユーザーにリーチしたいところです。ただ、動画広告にも複数の広告フォーマットがあり、どれを選んでどう配信したらリーチの最大限が図れるか悩んだことのある方も多いのではないでしょうか。

そんなときに利用を検討したいのが、今回ご紹介する「動画リーチ キャンペーン(Video reach campaigns)」です。

参考:動画リーチ キャンペーンについて - Google 広告 ヘルプ

本記事では動画リーチ キャンペーンについて解説します。



動画リーチ キャンペーンとは

画像引用元:動画リーチ キャンペーンを作成する - Google 広告 ヘルプ

(アナグラムにより加工しています)

動画リーチ キャンペーン(Video reach campaigns)とは、TrueView リーチキャンペーンやバンパー広告を1つの広告グループにまとめてより多くのユニークユーザーにリーチしたり、スキップ不可のインストリーム広告を利用してメッセージを最後まで伝えることを目標とした動画広告のキャンペーンタイプです。

動画リーチ キャンペーンには2種類のリーチする方法があります。

  • 効率的なアプローチ
  • スキップ不可のインストリーム

効率的なアプローチは、スキップ可能なインストリーム広告やバンパー広告を同一のキャンペーンで使用して、効率的に多くのユニークユーザーにリーチする方法です。

スキップ不可のインストリームは、メッセージを最後まで伝えることを目的としてスキップ不可のインストリーム広告を使用する方法です。

これまでは、バンパー広告やTrueView リーチはそれぞれ個別に設定する必要がありましたが、動画リーチ キャンペーンではこれらをまとめて管理することができます。

動画リーチ キャンペーンのメリット

動画リーチ キャンペーンでは次のようなメリットがあります。

  • より多くのユニークユーザーにリーチを図れる
  • 複数の広告フォーマットを併用、あるいは選択ができる
  • 成果に応じた広告配信の最適化が可能

キャンペーンや広告グループを分けずに複数の広告フォーマットの入稿が行えるようになり、分けないことで機械学習によって自動的に動画広告が振り分けられ設定した予算内で効率的にリーチを最大化できます。

当然ではありますが、まとめて管理できるようになっているので入稿作業や管理の面でも簡単になったことも1つのメリットですね。

動画リーチ キャンペーンの設定方法

「効率的なアプローチ」、「スキップ不可のインストリーム」を使用する場合も設定方法に違いはありません。設定方法について解説します。

① 「+」ボタンから新しいキャンペーンを作成を選択します。

② キャンペーンの目標は「ブランド認知度とリーチ」を選択し、キャンペーンタイプは「動画」を選択します。

④ キャンペーンのサブタイプは「動画リーチ キャンペーン」を選択

※ 今まで設定できていたスキップ可能なインストリーム、バンパー、スキップ不可のインストリームは選択できなくなりました。

今まで通りシングルフォーマットの設定は可能

キャンペーンのサブタイプがまとめられていますが、今まで通りバンパー広告のみ配信を行いたいなど、シングルフォーマットだけの配信も引き続き行えます。

⑤ 動画広告の目標によって「効率的なアプローチ」か「スキップ不可のインストリーム」を選択して続行します。

⑥ キャンペーン設定ではYouTube 広告を設定するときと設定方法は変わらないため、項目を上から順に設定を行っていきましょう。

必須ではありませんが、同じユーザーに対して表示回数や視聴回数を制限したい場合は「その他の設定」からフリークエンシー キャップを設定しましょう。表示回数や視聴回数の上限は日、週、月ごとにそれぞれ設定を行えます。

「効率的なアプローチ」は表示回数、視聴回数をそれぞれ設定することができ、「スキップ不可のインストリーム」は表示回数のみ設定することが可能です。

⑦ 広告グループもキャンペーン設定同様にターゲットしたいユーザーやオーディエンス、コンテンツでターゲティングの設定を行いましょう。

⑧ 動画広告の作成では公開 or 限定公開されている動画のURLを設定し最終ページURLと表示URLを設定します。必要であれば行動を促すフレーズや広告のURLオプション、コンパニオンバナーの設定も行います。

⑨ 入札単価「目標インプレッション単価」を最後の項目で設定しキャンペーンの作成を選択します。なお、動画リーチ キャンペーンはCPM課金(広告表示回数1,000回あたりに掛かる費用)のみです。

⑩ この画面では広告グループにバンパー広告(前画面でバンパー広告を入稿した場合はスキップ可能なインストリーム広告)を作成できます。追加で入稿しない場合は「キャンペーンに進む」を選択し完了です。

動画リーチ キャンペーンを活用する3つのポイント

最大限リーチを拡大するために、どのように「動画リーチ キャンペーン」を活用すればよいのか、ここでは大きく2つのポイントをご紹介します。

設定したターゲットの想定される広告表示回数などを確認しておく

ターゲットとしたいオーディエンスによってCPM(広告表示回数1,000回あたりに掛かる費用)が異なるため、予算に対してリーチできるユーザー数は異なりますよね。

設定するターゲティングや予算に対して、どの程度のユーザーにリーチができるのか、また、平均してどのくらいのフリークエンシーが発生するのかを事前に見積るのに最適なのが「リーチプランナー」です。

リーチプランナーを使ってプランニングすることで、希望するリーチを得るために必要な予算やユーザーあたりのフリークエンシーなどをあらかじめ想定することが可能です。

また、実際の配信結果と見比べながらターゲットや動画素材などを改善する1つの材料となるため利用してみることをおすすめします。

フリークエンシーやCPMを確認し改善に役立てる

広告は一定数以上の接触が効果的である一方で、同じ広告が何度も表示されれば不快に感じて非表示にされたりと、ユーザーにとって価値のない広告と見なされれば、CPMの高騰やインプレッション数の減少にもつながる恐れがあります。

フリークエンシーの増加とともに広告のパフォーマンスが低下しているのであれば、同じ広告が表示され続けたことで関心が低下している可能性があるので、ターゲティングの変更やフリークエンシーキャップをかける、または別の動画クリエイティブを用意するなどの変更を検討するのがよいでしょう。

最後に

動画リーチ キャンペーンは、新しい設定が登場したというよりも設定や管理自体は今まで通り簡単に行うことができ、機械学習を活用してより多くのユーザーに広告を届けることができるようになったアップデートです。細かなアップデートではありますが仕組みを理解することで広告の効果を最大限活かせるので積極的に活用していきましょう。

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