2022年にアナグラムが取り組んだ組織変革に重要だった3つのファクター

2022年にアナグラムが取り組んだ組織変革に重要だった3つのファクター
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お待たせしました。私です。

アナグラムは昨日27日が最終出社日ですが、フィードフォースグループは本日が決算説明会でもあり、私は今日が年内の最終出社日という感じです。

私自身、めっきり記事も書かなくなってそろそろアレだなぁと思っていたのですが、年の瀬ですし、重い腰をあげようと昨晩決意を新たにしました。偉大な大前研一御大曰く、最も意味のないことは決意を新たにすることだ、ということなので、勢いにまかせてさっさと筆を執ります。勢いで書いてますので、図解がほぼなく文章のみでの記載、多少の端折りと駄文は申し訳ありません。気になる点、より詳細を知りたい点等あれば公式の質問箱に投げてください。

さて、アナグラムではこの2022年、創業13年の歴史の中で、最も変化の激しい一年を過ごしたといっても過言ではありません。打ち出した手を数え上げればきりがないほどなのですが、その中でも特に効果があったな、というものだけをピックアップして、導入の背景からその効果の詳細までをお届けしますね。

採用フローの変更

これまでにも幾度となく特徴としてあげられている通り、アナグラムでは採用においても仕事面においても、原則挙手制を敷いています。面接担当者が挙手をしない限り採用は行われませんし、どれだけ条件面が優れた仕事でも、現場の手が上がらなければ引き受けることもありません。

挙手制は我々のアイデンティティの中でも最重要項目の一つであるといっても過言ではありませんが、創業期とは異なり、2022年前半の我々にはそれがボトルネックになっている強い確信がありました。挙手制を敷くことによる意思決定の遅れ、意思決定者へのリテラシー依存、意思決定者が増えることによるデータの分散化などが主にあげられます。

端的に言えば、創業期は意思決定者が極端に少なかったのでスピーディーに意思決定することが可能、且つ、データが溜まるのも早いわけですから、学習のスピードもそれに伴い加速度的に行われてきたわけであり、それが後発である我々の盛大な強みとなっていたわけでありますが、ある程度の成長を続けてきた今になって、自身の武器がある日振り返ってみると弱みに変わってしまっていたのです。まぁ、歴史を振り返ればよくあることですよね。

このような課題感から「人事→上司になる予定のメンバー→マネージャー&役員」といった形で三階層に渡っていた意思決定を「人事→マネージャー&役員」と2階層の限られたメンバーによる面接に変更することにより、当初の課題であった意思決定者を制限することによるスピーディーな意思決定とデータの分散を防ぐことができたのはとても重要な意思決定だったと思います。

また、この採用フローの変更により、これまで挙手者による1on1の教育にも変更が加えられました。1on1の教育はどこまでいっても上司の負担が大きすぎます。最低限の媒体の知識や歴史、組織としての価値観などは入社直後に3週間ほどかけて新設された研修プログラムチームが補うことにより、1人1人が何が解っていて何が解っていないなどをそれぞれの上司が把握しなけれないけないような余計な迷いがなくなったのはとても大きな変更でした。

フォーラムの設立

2022年の前半は引き続き緊急事態宣言が発令されていたこともあり、2020年から数えておおよそ2年間、なかなか外部とも接触を持ちにくくなっていた時期でもありました。一人暮らしのメンバーは一人で自宅にいる以外では友達ともなかなか外でも会いにくい。そんな時代に、会社の持つ機能というものはいったい何なのだろう?会社の持つ意味合いとはいったい何なのだろう?そんなことを考え始めた時期です。会社の機能、意味合い、それらが以前とは明らかに変わってきていることを感じていたんですよね。このような背景から、個人がより組織と深いつながりを持つべきではないか、と考えた末にできたものがフォーラムです。

アナグラムにおいてのフォーラムとは、自身が所属するチームを跨いで編成される異なる固定されたチームをフォーラムと呼んでいます。まぁ部活やクラブ活動のようなもの、と言えば伝わりやすいでしょうかね。フォーラムにおいて重要なことはある程度固定された繋がりです。毎回毎回初めまして、という場ではなく、毎週同じメンバーでコミュニケーションを取ることにより、横のつながりというよりは、縦に深い繋がりを重要視しています。原則としては週に一度、木曜日の午後から営業時間内にさまざまな活動が行われ、一部の活動には費用も提供される仕組みです。

フォーラムの色は様々で、美術館に行ってクリエイティブを学ぶフォーラムもあれば、脱出ゲームなどに繰り出すフォーラムもありました。この取り組みはすべてフォーラム長に委ねられています。家と会社の往復、そんなのはつまらないですよね。少なくても、2022年の前半は明らかに社会との繋がりが希薄化した時期だったので、社をあげてこういった取り組みに時間を割くことが多かったように思います。

2022年の春を過ぎて夏に差し掛かるころにはこういった課題も薄くなってきたので、現在はこの固定されたフォーラム内でそれぞれ更に事業を伸ばすための事業分析(グロースハック)などを行っています。

ヘルプセンターの設立

アナグラムの最大の強みは何か?勿論、周りを見渡してもとてもユニークな会社だと思うので、手前味噌ではありますがそういうのは沢山あるのですが、その中でも際立っているのはジャンル毎に自分より凄い奴が必ずいて、その凄い奴にいつでもなんでも聞けることじゃないかと思っています。

ところが、100名体制且つ、リモートワークのメンバーも増えてくると、当然のごとくslackではよく見かけるし、名前は知っているが話したことがない、会ったことがない、というメンバーも数多く出てきますよね。また、際立って凄そうな人に新人さんが突然質問はしにくいのは当然です。

そういった背景もあり、slack上に「ヘルプセンター」というものを作りました。このヘルプセンターでは、テクノロジー、マーケティング全般、スタートアップ、D2C、BtoB、クリエイティブ、資金調達方法などなど、さまざまなジャンルのスペシャリストがリスト化されており、そのリストめがけて投げられた質問に対し、24時間以内に必ず誰かが返信をするという仕組みです。

これだけ媒体が増加し、さまざまな種類のビジネスが台頭し、多くの資金調達方法が出てきた世の中で、一人の人間が全てを網羅するのはほぼ不可能です。であるとするならば、それぞれのスペシャリストにいつでも気軽に相談することができ、且つ、24時間以内に必ずだれかが回答してくれるというものの安心感と価値は計り知れませんよね。

現時点でも毎日のように多くの投稿がされ、多くの悩みが24時間以内に解決され続けています。

まとめ

ここで記載したものは2022年にアナグラムが取り組んだたった3つの出来事ですが、それ以外にも、Feedmaticのアナグラムへの合流(実質的な組織内M&A)だったり、それに伴い取り組んだことなど、数え上げればきりがなく、どれ一つ欠けても、今のアナグラム、しいてはフィードフォースグループは存在しません。

アナグラム単体でも100名規模の組織にはなってきましたが、当然課題は山積みですし、まだまだやるべきことが多いのは事実です。一方で、この一年で我々はこれまで以上に大変多くのことを学びましたし、この学びこそが我々の資産であると言っても過言ではないでしょう。それほど大きな一年だったと思います。

この学びを成果に繋げていくのは来年以降になると思います。そんな加速度的な成長を見込んでいる来年以降、アナグラムで一緒に働いてくれる方を探しています。運用型広告コンサルタント、マネージャーアシスタント、クリエイティブチーム、人事など、サイト上には記載のない職種でも全方位的に募集しています。

我々と一緒に本気で働いてみませんか?年末年始にぜひ検討してみてください。

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