アウトの取り方は1つじゃない。アナグラムは次のフェーズへ

こんにちは!私です。

会社全体の合宿の週にインフルエンザになるという離れ業をかましましたが、どうにか無事に全体合宿を乗り越えて今に至ります。

2016年4月でアナグラムも早いもので7期目に突入します。人数も20人を超え、さまざまな国籍のメンバーも参加し、オフィスも移転して(中目黒から中目黒へ、駒沢通りを挟んだ斜向かいのビルに移ります。広さは約倍)今後益々面白くなってくるな~と感じています。

世の中で言われるスタートアップと呼ばれる企業ではありませんが、小さな「ありがとう」から大きな「ありがとう」まで、つまり感謝の数に比例して大きくなってきているのが私たちなんですよね。カテゴリー分けするのであれば星の数ほどある小さな中小企業の1つに過ぎません。ただし、決して埋もれることのない、そこそこ悪くない中小企業なんじゃないかなと思っていたりします。じゃないとやっている意味も無いので。

さて、そんな我が社ですが、今回の全体合宿で決めたことが大きく分けて2つあり、特に隠すことでもないので公開していきます。多分テストに出ます。

アウトの取り方は1つじゃない

「自分がもう一人いればもっともっと仕事がこなせるのに…。」と思ったことはありませんか?

人はみな自分の分身を作りたがります。これがマネジメントへのファーストステップと言っていいかもしれません。確かに仕事のできる”あなた”がもう一人いれば倍の仕事量をこなせることになります。そうすれば売上は二倍、利益も二倍です。理論上はね。ただ、その思惑は十中八九崩れます。なぜ?それはあなたの教えている人はあなたではないからですね。なんという単純な話でしょう。ただこの単純な話がまかり通らないのがこの世の中なんですよね。

創業期から社内では言っていたのですが、自分自身への戒めも込め、改めて明確に言語化しました。読んで字の如く、「アウトの取り方は1つじゃない」んですよね。ダルビッシュのように豪速球+ダイナミックな変化球で三振を取るピッチャーもいれば、黒田博樹のように内野ゴロの山でアウトを重ねるピッチャーもいるわけです。でも、どんな取り方をしてもアウトはアウトなんですよね。当然です。これを僕らの仕事に置き換えれば、人はそれぞれ思考もちがければアプローチも異なる。更にいえば得意不得意だってあるはずで、根源まで遡るのであれば生い立ちが違う、学んだ環境も違うので、至極当然のことなんですよね。

勿論、フレームワークのような教科書上の正解はあるでしょう。ただし、事例が陳腐化するのと同様に、すべてのコンテキストを読み解かないかぎり、本当の意味での正解なんてだれにもわからない。であるとするならば、さまざまなアプローチを認め、最もコンテキストを理解出来る環境に近い人達が、その場その場で最善だと思うアプローチを高速で意思決定してもらう。そして、マネジメント層はそれらをマイクロマネジメントをするのではなく、その現場の意思決定を尊重し、支える土壌を作ることに邁進する。つまり戦時の兵站としての役割を全うすることが最も大事だということです。

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これこそが、今現在のリテラシーの中で私たちの考えうる最も強い組織だと思うのです。

これを叶えるために大事なことは、自身の組織としてのビジョンの共有があった上で以下の3点に集約されると考えます。

  1. 目的や目標を履き違えないこと
  2. 倫理と論理が見誤っていないのであれば許容すること
  3. 多様性を受け入れること

つまり、それは従来の代表的な大企業とは異なり、性悪説ではなく、性善説で組織運営するということにも繋がります。だからこそ、採用は最も大事な仕事となりえるので、全員参加の一大行事となるんですね。

※勿論運用には細心の注意が必要です。例えば、「多様性」という言葉はマイノリティーを許容するというポジティブな意味合いを持つ反面、放置してしまうことにもなりかねないですからね。

柔軟性(機動性)重視のスモールチーム

もう1つはどうしても人数が増えてくると避けられない問題の組織編成です。ホラクラシー型組織の3つの弱点とその解決法でも紹介した組織形態ですが、人が増えれば増えるほど、この悩みに単純な解決策はありません。

ドラッカーがいうように、人は少ないほど、組織は小さいほど、組織は完全に近づきますが、僕らは小さい組織という理想郷をギリギリまで維持するためにはどうしたらよいかを見据え、組織形態を変更しました。

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これまでどおりプレイヤー毎のチームを複数編成し、財務、法務、広報、事業分析などは異なるチームでなるべく一本化しました。変更と言っても、やることが変わるなどは全く無く、明確に役割が与えられ、ある程度固定化されたチームで動き出すというイメージなのでそこまでアレルギーやコンフリクトは起こらないであろうという仮説です。

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それぞれのチームは他のチームの真似をする必要はないですし、競争をする必要はありません(※1)。音楽にさまざまなジャンルがあるように、人やチームにもさまざまな色や音色があっていい。それらを許容できるのがアナグラムという靭やかな集合体であるということです。

(※1)アナグラムには個人・チーム間の営業ノルマが一切ありません。

現状維持は衰退だ

僕はある種、自身を他人事のように背後から見ている感覚なんですね。そしてふと無性に不安に襲われることがあります。そして、この不安こそが僕の燃料になっているのも事実です。

不安を感じるのは、今の自分では達成できるかどうかわからないという感情の表れ。そして、不安に思う気持ちの中にこそ、成長の芽があるのではないか。これまでを振り返ってみても達成できるかどうかわからない環境を乗り越えた時にこそ、大きな視界が広がった経験が多々あります。達成しやすいものや居心地の良い状況に身を置いている限りは成長しにくい。敢えて不安を感じるものに飛び込む行為自体に価値があるのではないか。

「現状維持は衰退だ」これはお師匠さんにもらったフレーズですが、いまでも何かに挑戦しようとするときにこのフレーズが繰り返されて、僕の背中を後押ししてくれます。これからも不安に思えることを恐れずに挑戦し続けよう。

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Keiji Abe

Keiji Abe

アナグラム株式会社 代表取締役。大手アパレルメーカーを経て運用型広告の世界へ。現在はCPAの改善だけにとらわれず、ビジネスの最大化を目指す支援を行う。著書には「新版 リスティング広告 成功の法則」「いちばんやさしいリスティング広告の教本」など多数。主な仕事は戦略策定、及び人事、経理、組織論などを担当。極端な朝型人間。