社会人20年目の私が新卒時に教えておいてほしかった7つのこと

社会人20年目の私が新卒時に教えておいてほしかった7つのこと

本コンテンツは2021年卒でこの4月から社会人になりたての方に向けて書いています。更に絞り込むと、マーケティング領域の仕事に就かれた方が読まれると、更に良い物になるのではないかなと想定しています。

この内容は人事に依頼され、社外秘的に作った新卒向けコンテンツですが、内容を見るなりブログに書けと言われたので素直に従いました。人事凄い、私偉い。

いずれも、「私が新卒の時に誰かに教えて欲しかったな」と心から思う内容であります。少し辛口な部分もありますが、現時点でいずれも世の中の真実なんじゃないかな?と思う内容を書きました。ではいきます。

社会のルールを知りなさい

ゲームをする上で最も大事な事はゲームのルールを知る事です。みなさんはこの4月から「選ぶ側から、選ばれる側に」になりました。ルールチェンジが起こったことを理解していますか?みなさんは数ある会社の中から今いる会社を自分で選んだと思います。中には消去法的に今の会社を選んだ方もいるでしょうし、親が後押しをした可能性もあるけれど、最終的に自分が選んだことには変わりありません。つまり、3月まで自分自身は”選ぶ側”でした。

ところが、今現在は、誰かに”選ばれる側”になりました。上司、顧客、取引先など、さまざまな方面からあなたは”選ばれる側”になったのです。つまりルールチェンジが起こったことに今すぐ気づいて下さい。

社会は依怙贔屓で出来ています。仮にあなたの上司が3人の部下を持っているとしましょう。その上司は自身のリソースを3人に均等配分すると思いますか?無理ですよね。更に、人間は感情で動く生き物です。頭では均等配分が正しいと思っていても、物理と現実がそれを許さない。その上司のリソースは当然ながら有限です。であるとするならば、上司のその限られたリソースをより多く奪うのが部下の役割になります。その為に何をすべきかは自ずと見えてくるはずです。

成果を上げるには、圧倒的努力が必要不可欠

これまで多くの人を見てくる中で気づいたことがあります。それは、努力すべてが報われるわけではないけれど、成果を上げる人は須らく努力しているという事実です。余程の天運を持っている方でなければ、チャンスが突然降ってくるなんてことはあり得ません。チャンスは準備が出来た人の所に目に見える形で降ってくるのです。逆に言えば、準備が出来ていなければチャンスをチャンスと認識することは難しいでしょう。

努力のベクトルを見誤らずに圧倒的努力を続けよう。
※努力のベクトルがあっているかどうかは定期的に上司に確認してください。

質より量。できれば両輪

プロフェッショナルとして質はとてもとても大事です。ですが、その質をどのようにもたらそうかと考えると、量を熟す以外で質をもたらすことはできません。量をこなした人だけが見える世界があるのは事実です。また、量を熟していない人を他の人は信用しません。ありたい自分に期限を決め、それに向けて量を熟そう。

補足ですが、クライアントワークの場合、「クライアントに会う、報告するのが怖い」はじめはそんなことがあるかもしれません。ではなぜ恐怖を抱くのか?それは、自分の知り得ない質問や突込みがあったらどうしようと恐れるからです。知識が足りない、経験が足りない、つまり、量が圧倒的に足りないからとも言えます。人は本能的に自分の知らないことに対して恐怖を覚える生き物です。であるとするならば、恐怖を克服するには量を熟す以外にありません。

権限を見極め、行使せよ

新しいポジションに着いたときにまず最初にやるべきことは、がむしゃらに頑張る事ではなく、配られたカードを見極めることです。

SNOOPY

「配られたカードで勝負するっきゃないのさ、それがどうゆう意味であれ」 by スヌーピー

これはスヌーピーの言葉ですが、前述した「社会のルールを知りなさい」同様、今の自分に配られたカードは何なのか?つまり、誰に何を何時迄に求められ、どんなヘルプカードを持ち合わせているのか?その上で、どんな成果を期待されているのか?それらを見極め、遠慮なんかせずに権限を行使しましょう。

何でも聞ける権利を行使できるのは今だけ

質問をするのが怖い…。こんな簡単な事を忙しい上司に質問してしまっていいのだろうか?そんなこと、考えるだけ無駄です。もっと利己的に貪欲に学びましょう。新人さんの仕事は素早く学ぶことであり、上司の仕事はそのサポートをすることなのですから。

とはいえ、「ggrks(ググレカス)」というフレーズが頭をよぎり、質問しにくいこともあるかもしれませんが、それを打破するのは質問の仕方を学ぶことです。質問には大きく分けて知識と知恵の2つの質問があります。知識ベースの質問は検索したほうが早いですし、知恵ベースの質問は経験者に質問した方が早いです。

また、新人さんにおいては恥ずかしがるだけ損をするということを理解しておいてください。新卒に限らず、中途の新人さんにも入社時に必ずお伝えしてますが、成長速度の速い人の共通点はよく質問をするという部分です。よく質問をする人は前述した質問の仕方も高速で学び、どんなことが得意でどんなことが不得意かを上司もその周りのメンバーもよく理解します。そして、何よりもさまざまな人に顔を覚えられるという最大の利点もあるのです。ことコロナ禍においてこれ以上お得な事があるでしょうか?顔を覚えられ、得意な事、そうじゃない事まで多くのメンバーに理解されれば、チャンスは回ってきやすくなるのは当然ですよね。

いずれにしても、「新卒」という人生最大のカードを切れるのは1年間限定です。大切なのは、配慮はしても遠慮しないことです。遠慮なんてしていたら、労働人生で最も希少だと思える1年間をドブに捨てることになるでしょう。

下積みとはスキル獲得ではなく信用獲得

即戦力的入社ならばともかく、ほとんどの新卒時は未経験での入社だと思います。そんな新人さんに会社は成果をほとんど期待していません。では、下積み期間に何を見ているのかというと、その人は信頼に値するのかどうかを見極めているのです。

何が何でも納期を守る、約束を守る、一度教えたことを確実に実行するなど、大事な事は如何に信用を獲得するかです。チャンスは信頼できる人にしか回ってきませんからね。

貯金なんてするな

私が新卒時に当時の上司に教えられ、最も貴重なアドバイスだったと確信しているものがこの「貯金なんてするな」です。今振り返ると、これほど重要だった教えは数えるほどしかなかったなと感じます。

貯金がないと不安だな、なんて思う方もあるかもしれませんが、もし何かあったとしても頼れる友人が1人位はいそうですし、何かしらのアルバイトでも食つなぐことは出来ると思うんですよね。日本に生まれたからには食いっぱぐれることはほとんどないはずです。私はいつも給与の一定額を貯金するという人に出会ったら貯金なんて微塵もする必要がないと伝えてます。それが若者であれば尚更です。

この1000ドルは、今しかできないことのために費やすべきだ by Bill Perkins

Bill Perkinsは私が今年読んだ本の中で最も感銘を受けた書籍「Die with Zero」の著者であり、テキサス州ヒューストン出身のアメリカのヘッジファンドマネージャーです。彼は著書の中でこのように語り、20代の1000ドルと40代での1000ドルとでは価値が明らかに違う旨を説明しています。20代にとっての1000ドルは貴重だが、40代にとっての1000ドルは決して貴重なものではないと。私もその意見に大いに賛成です。

※お金のことなので多少反論したくなる人もいるかもしれないけれど、あなたは20代よりも40代の収入が少ないつもりで過ごしているのですか?と問いたいです。もっと未来の自分を信じたほうがいい。

20代で最も効果的なお金の使い方は自己投資

その貴重なお金は今しか体験できないことに費やすべきです。その体験があなたのボキャブラリーを増やしてくれるのを保証します。より詳しくお伝えすると、20代で経験、体験したことには大きく複利が効き、その経験、体験があなたのボキャブラリーを大いに育ててくれます。気球に乗ったことがある人は、それに乗ったことがない人よりも明らかにボキャブラリーを持ち合わせていると言えますよね。

また、典型的な自己投資と言えば読書です。自分で本を書いて初めて気づきましたが、読書は著者の人生をたとえ断片だとしても僅か2000円程度、数時間で疑似体験できるという優れものです。

尚、物を買うより体験を!などという話もありますが、正直どちらでも構わないというのが私の中での結論です。その欲しかった物への情熱は人それぞれですから一概に言い切ることは難しいんですよね。自身が良いと思うものに積極的に投資すべきです。仮に合わなければさっさと別のものに乗り換えてしまえばいいだけです。「自分には合わなかったな」というのも大いなる学びの一つになり得ます。

補足ですが、欲しいものはさっさと手に入れてしまうことで、脳内メモリーの消費に歯止めをかけるということにも役に立ちます。

まとめ

“The limits of my language mean the limits of my world.” (私の言語の限界は、私の世界の限界を意味する) By Ludwig Wittgenstein

可能性は無限です。仮に限界があるとすればそれを作り出しているのは自分自身である、そんなことをルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインは言いたかったのかもしれないですよね。

大事な事は学び続けることであり、自分の知らない世界がそこにあるのだと理解することだと思います。であるとするならば、学ぶのを止めてはいけません。こと、知識労働であれば尚更です。

補足

がんばれ!がんばれ!的な事を書いてきましたが、当たり前のことですが、仕事がすべてではありません。当ブログでも何度も取り上げていますが、人間が幸福を感じる事が出来る事柄である自己決定は所得、学歴よりも上ですが、さらに幸福度を感じる上位2位は健康と人間関係なんだそうです。

仕事で成功して大金持ちになったとしても、健康とは呼べない状態で食事制限されていたり、家族が崩壊していたら決して幸せとは言いにくいですよね?当然です。仕事で得られるものも大事ですが、それは健康と人間関係という土台の上に成り立つものだということも忘れてはいけないですね。

所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる 2万人を調査

年齢との関係では、幸福感は若い時期と老年期に高く、35~49歳で落ち込む「U字型曲線」を描きました。所得との関係では、所得が増加するにつれて主観的幸福度が増加しますが、変化率の比(弾力性)は1100万円で最大となりました。 また、幸福感に与える影響力を比較したところ、健康、人間関係に次ぐ要因として、所得、学歴よりも「自己決定」が強い影響を与えることが分かりました。
調査: 所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる 2万人を調査

いずれにしても、働くことは素晴らしいことですし、これ以上楽しいことはそこまで多くないことだと断言できます。せっかく働くのであれば、是非楽しんで働いてくださいね!

この記事のURLをコピーする
Keiji Abe

Keiji Abe

アナグラム株式会社 代表取締役、株式会社フィードフォース 取締役。大手アパレルメーカーを経て運用型広告の世界へ。現在はビジネスの最大化を目指すコンサルティングを行う。著書には「新版 リスティング広告 成功の法則」「いちばんやさしいリスティング広告の教本」など多数。主な仕事は戦略策定、及び組織論などを担当。極端な朝型人間。大型犬好き。

最近書いた記事