Google 広告「広告配信の集中化」を廃止、標準配信のみへ

Google 広告「広告配信の集中化」を廃止、標準配信のみへ
この記事は最終更新日から約4年が経過しています。

ディスプレイキャンペーンや動画キャンペーンなど含むすべてのキャンペーンで1日の予算の配信方法から「集中化」が設定できなくなり、「標準」のみに変更されることになりました。

参考:All Google Ads campaigns will now be using improved Standard delivery - Google 広告 ヘルプ

なお昨年の9月には先行して、検索とショッピングキャンペーンおよび共有予算で利用可能な広告配信方法が標準のみになっていました。

参考:検索キャンペーンとショッピング キャンペーンで、[標準の広告配信] が使われるようになります - Google 広告 ヘルプ

新規に作成するキャンペーンは2020年4月以降から選択できる配信方法は標準のみとなり、既存のキャンペーンは2020年5月から自動的に標準に切り替わります。

広告の配信方法の仕組み

広告の配信方法は1日を通してどのように予算を配分していくか決める設定です。現状では標準と 集中化 の2つがあります。


標準(推奨) は設定した目標に合わせて1日の中で予算が配分され広告が配信されます。集中化 は1日のうち可能な限り速いペースで予算を使うよう広告が配信されます。

なぜ「集中化」が廃止されるの?

集中化は、早い時間帯で予算の多くを使用するため、1日の予算による制約を受けている(一日を通して掲載できるだけの十分な予算がない場合)キャンペーンの場合に予算を一日の早い時間帯で使い切ってしまい夕方や夜間に広告が配信されないケースも発生します。

また、Google 広告ではスマート自動入札が主流となっていることもあり、早い時間帯で予算を多く使用する集中化ではなく、1日の予算で成果を最大化する標準の設定が効果的であることを踏まえた変更ではないかと考えています。

時間帯によって配信の調整を行うには?

とはいえ商材やサービスによっては、時間帯ごとに配信ボリュームを調整したいことがありますよね。広告のスケジュール設定の入札単価調整比で時間帯によって配信ペースを調整することができます。

①「広告のスケジュール」タブを選択
②「+ 広告のスケジュールを編集」
③曜日ごとや平日、土日ごとにスケジュールを設定

設定したスケージュールの単位ごとに入札単価調整比(-90%~+900%)を利用することができます。(設定の抜け漏れには十分にご注意ください)

なお自動入札を用いている場合、クリック数の最大化または拡張クリック単価を除いてスケジュール設定における入札単価調整比は利用ができませんのでご注意ください。

参考:リスティング広告の入札単価調整の基本と思わぬ落とし穴

まとめ

自動入札が広告運用の主体になるなど、機能の統廃合は今後も引き続き行われていきますが、すべてのケースにとってベストであるとは限りません。その広告主のアカウントに合わせてその時どきで最もいい方法を選択できるよう、何ができて何ができないかを常に把握しておきたいですね。

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