今年も残すところ1ヶ月となりました。年末年始に向けたプロモーションを行う場合は、準備や手配を進めていることでしょう。
広告審査のスケジュールは普段とは違うため、年末年始に向けた広告配信を実施したい場合には各媒体の審査スケジュールをしっかりと把握しておきたいところです。
そこで、広告媒体別の審査やサポートの年末年始スケジュールをまとめましたので共有します。
※確認中のスケジュールは判明しましたら随時更新します
※本記事で掲載している日付に関しては、公式情報が確認できるもの以外は弊社の各媒体社へのヒアリングによるものを記載しています
目次
広告審査、アカウント新規作成のスケジュール
年末年始における広告審査、アカウント新規作成のスケジュールは以下のとおりです。
提示されているスケジュールは、いずれも年内の審査完了を保証するものですが、締切日に近づくほど審査が混み合い、時間がかかることが予想されます。年内に配信をしたい場合は、審査に不承認となる可能性も含めて、早め早めに入稿を進められるといいですね。
媒体名 | 広告年内審査保証日 | アカウント新規作成 | 審査再開日 |
---|---|---|---|
Google広告 | クリスマス:12月6日 (金) 年末年始:12月13日(金) | 12月13日(金) | 確認中 |
Yahoo!広告 | 12月20日(金) | 12月24日(火) | 1月6日(月) |
Meta広告 | 随時審査 | 特になし | -- |
LINE広告 | 12月20日(金) | 特になし | 1月6日(月) |
X(旧Twitter)広告 | 随時審査 | 12月24日(火) | -- |
TikTok広告 | 随時審査 ※予約型広告:12月27日(金) | 随時審査 | 随時審査 ※予約型広告:1月6日(月) |
SmartNews Ads | 12月27日(金) | 12月27日(金) | 1月6日(月)10:00~ |
Gunosy Ads | 12月25日(水) | 12月24日(火) | -- |
Microsoft広告 | 随時審査 | 随時審査 | 随時審査 |
Pinterest広告 | 随時審査 | 特になし | 特になし |
Criteo | 12月18日(水) | 12月20日(金) | 1月7日(火) |
RTB House | 12月23日(月) | 12月23日(月) | 1月6日(月) |
Amazon広告 | 12月26日(木) | 特になし | 1月3日(金) |
indeed | 記載なし | 12月20日(金) | 記載なし |
求人ボックス | 12月19日(木) | 12月24日(火) | 1月6日(月) |
スタンバイ | 12月10日(火) | 12月16日(月) | 1月6日(月) |
サポート窓口のスケジュール
各広告媒体のサポート窓口は、年末の営業終了間際になると問い合わせが集中し、回答までに時間がかかる可能性もあります。スムーズなやり取りのため、できるだけ早めのご連絡をするのがよいでしょう。
媒体名 | 年内最終営業日 | サポート再開日 |
---|---|---|
Google広告 | 12月26日(木) | 1月7日(火) |
Yahoo!広告 | 12月27日(金) | 1月6日(月) |
Meta広告 | 12月27日(金) | 1月6日(月) |
LINE広告 | 12月27日(金) | 1月6日(月) |
X(旧Twitter)広告 | 12月30日(月) | 1月6日(月) |
TikTok広告 | 12月27日(金) | 1月6日(月) |
SmartNews Ads | 12月27日(金) | 1月6日(月)10:00~ |
Gunosy Ads | 12月27日(金) | 1月6日(月) |
Microsoft広告 | 12月27日(金) | 1月6日(月) |
Pinterest広告 | 12月24日(火) | 1月6日(月) |
Criteo | 1月7日(火) | 1月7日(火) |
RTB House | 1月6日(月) | 1月6日(月) |
Amazon広告 | 通常通り ※日曜日定休 | 通常通り ※日曜日定休 |
indeed | 12月24日(火) | 1月6日(月) |
求人ボックス | 12月27日(金) | 1月6日(月) |
スタンバイ | 12月27日(金) | 1月6日(月) |
入金反映日
銀行振込の場合の締め切り日は以下のとおりです。
年末年始のプロモーションで予算を多く使用する予定のアカウントはできるだけ早く入金しておくのが良いでしょう。入金反映は各金融機関によって異なるため、事前に確認しておく必要がありそうです。
また、不安な方はクレジットカードは随時反映する媒体も多いため、念のためクレジットカードでの入金方法も用意しておきましょう。
媒体名 | 年内入金反映 |
---|---|
Google広告 | 各金融機関へ確認。 (通常3営業日以内に反映) |
Yahoo!広告 | 12月27日(金)15時まで |
Meta広告 | -- |
LINE広告 | 銀行振込の対応なし |
X(旧Twitter)広告 | 銀行振込の対応なし |
TikTok広告 | 12月18日(水) |
SmartNews Ads | 12月27日(金) |
Gunosy Ads | 12月25日(水) |
Microsoft広告 | 記載なし |
Pinterest広告 | 銀行の営業日に基づく |
Criteo | 記載なし |
RTB House | 記載なし |
Amazon広告 | -- |
indeed | 12月23日(月) |
求人ボックス | 銀行振込の対応なし |
スタンバイ | 都度相談 |
どの媒体に関しても、ご利用の金融機関によって対応日数に違いがあると思います。詳細な期日などは金融機関へご確認ください。
年末年始にプロモーションを行う予定がある場合など、余裕をもって十分なご予算を入金しておくことをおすすめします。
年末年始前に注意すべきポイント
多くのビジネスで普段と広告のパフォーマンスが変わる年末年始には、広告を入稿、配信する上で注意しなければいけない点がいくつかあります。主要なポイントを4つピックアップしてご紹介します。
新規のクリエイティブ追加は審査のスケジュールを考慮する
チェックポイント
- 媒体によって年内の広告審査期間が決まっている場合があります。審査で否認されることも考慮して余裕のあるスケジュール管理を。
- 年末年始に関係なく常時審査がある広告媒体もあります。掲載開始日が決まっているものは入稿時にクリエイティブのステータスがオフになっているかを確認。
年末年始のプロモーションとして新しいバナーやクリエイティブを制作する場合は、提出する日程によっては審査に通らない可能性があるため、スケジュールに注意が必要です。
複数のデザインパターンやキャッチコピーを保険として用意しておくか、審査結果が出るスケジュールを考慮して1週間前後の猶予期間を取っておくと良いでしょう。特に、12月の初週ごろに入稿を終わらせておくと安心です。万がいち広告審査で否認された場合でも再入稿などの対応が取りやすくなります。
クリスマス・年末・年始の3つのタイミングでトレンドに変化がある。予算設定や入札価格に注意
顧客に変化が起きるタイミングを想像する
チェックポイント
- ビジネスの需要に変化があるタイミングを予想しておく。
ビジネスによって、「クリスマス・年末・年始」のどのタイミングで需要が変化するかは異なります。
例えば、ギフト需要のあるコスメはクリスマス前がトレンドのピークとなるでしょう。一方で、年始の福袋セールで盛り上がるアパレルは、年始のセール開始時が最も活発になります。これに対して、BtoB向けのサービスは、企業の最終営業日(今年の場合は多くが12月28日以降)に需要が減少する傾向があります。
顧客の行動がどのタイミングで変化するかを12月の前半に想定し、来たるべきタイミングに合わせた対応を関係者間で事前にすり合わせておくことが重要です。
予算設定や入札価格を確認する
チェックポイント
- 需要が上がるビジネスの場合、機会損出を防ぐためキャンペーンの予算設定を増やすなど確認を。
- 需要が下がるビジネスの場合、想定よりも広告配信が伸びることを防ぐため入札価格の見直し・キャンペーンの予算設定を下げるなど確認を。
年末年始は仕事をしている普段に比べて、自分の自由に使える時間が比較的増えるため、インターネット上の広告在庫が増える傾向にあります。そして、前述したようにビジネスによって需要に変化があるタイミングが異なり、広告在庫の変動も起きます。
需要が上がることが想定できた場合、十分な予算設定ができているか、キャンペーンの設定を見直しておきましょう。キャンペーンの予算が不十分だと広告配信の機会を逃し機会損出になることもあります。
一方で、BtoB向けのサービスなどの場合、トレンドが弱まったり、他の広告主が出稿を控えたりすることが予想されます。
そのため、同じ入札価格でもオークションに優位となり広告の配信量が増える可能性もあります。
特にディスプレイ広告では、広告在庫の増加も手伝って「入札価格を変えていないのに予想以上に配信が増える」という現象が起こることも珍しくないため、注意が必要です。
対応策
チェックポイント
- 一時的にトレンドが異なる傾向のあるビジネスの場合、Google広告は「季節性の調整」、Yahoo!広告は「自動入札のスポット調整」の活用を検討。
- 想定以上に配信が伸びることを防ぐために、Google広告の「共有予算」やYahoo!検索広告「キャンペーン間の共有予算」の活用を検討。
年末年始に普段とは明らかに異なる傾向のあるビジネスでは、短期間の変化に対応することができる媒体の機能を活用するのも一手です。
Google 広告は「季節性の調整」という機能があり、Yahoo!広告には「自動入札のスポット調整」があります。これらも合わせて検討しておきましょう。
また、トレンドが上がることを想定して十分な予算設定をしつつも、想定以上に配信が伸びることは避けたいですよね。また、年末年始に広告アカウントが即座に確認できない、といったケースもあるかもしれません。
Googleの「共有予算」やYahoo!検索広告の「キャンペーン間の共有予算」で広告アカウント全体の予算を管理することを検討するのもひとつですね。
参考:キャンペーン間の共有予算について - Yahoo!広告ヘルプ
年末年始に検索数が増えるキーワードを確認
チェックポイント
- 年末年始に検索ボリュームが上がる語句があることを事前に確認し、広告配信への影響を考慮する。
年末年始のトレンドとして検索される語句を把握しておくことで、意図しない広告配信に繋がらないよう、あらかじめ除外キーワードを設定したり、必要に応じてキャンペーンの予算額や入札金額、場合によっては出稿の有無など対策することができます。
例えば、贈答用以外のギフト需要のあるビジネスで、インテントマッチを活用している場合、意図せず「お歳暮」関連の検索語句でクリックが増える可能性も考えられます。事前に検索ボリュームが増えるものを把握しておくことで取れる対策もあるのではないでしょうか。
12月の年末は、帰省や大掃除関連、お歳暮などの検索語句がトレンドです。
1月の年始は、初売り・福袋、初詣などがトレンドに上がっています。
今年の年末年始は最大9日間の長期休暇となるため、例年とは異なる消費行動や移動になる可能性があります。事前に予測を立てておくことで、広告配信のコントロールがしやすくなるでしょう。
年末年始の店舗やサービスの稼働状況がわかるように準備
チェックポイント
- ビジネスの稼働状況に合わせて、休み期間中の問い合わせ・申し込みへの対応方法をサイトなどでお知らせ
- 広告の配信を限定したり停止する場合には、スケジュール機能やGoogle広告の「自動化ルール」、Yahoo!広告の「自動運用ルール」の活用を検討
年末年始に対応お休みする企業やサービスも多いのではないでしょうか。「お休みだと思っていなくて困った」というユーザーがいないように、店舗やサービスの年末年始の稼働状況が分かるように手配しておきましょう。
たとえば、サイトや問い合わせへの自動返信メールに休み期間中の対応についてお知らせを掲載するといった具合です。ECサイトなどであれば、商品のお届けが普段と異なることも告知しておくのがいいでしょう。
また、年末年始の状況にあわせた広告配信の準備も欠かせません。
問い合わせ対応ができない期間は停止できるよう、停止のタイミングや方法をきちんとすり合わせておきましょう。
なお、停止したことに安心して再開し忘れるケースも少なくありません。自らの記憶に頼らないで済むように、次のように自動的な変更が行われるようにしておくのがおすすめです。Google 広告「広告のスケジュール設定」とは?設定方法とポイントについて
もしくは、自動運用ルールも活用できますのでご検討ください。
まとめ
年末年始は例年、広告の審査が混み合うため、普段に比べて大幅に時間がかかることもあります。そのため、前もって十分に余裕のあるスケジュールを確保しておけるよう、関係者に共有しておきましょう。
また、年末年始にビジネスのトレンドがどうなるのか想像を巡らすことで事前に対策が取れることもあります。年末年始に慌てないように、早めに準備を整えて忙しい時期を乗り切りましょう。