2021年6月7日、Yahoo! 広告のディスプレイ広告(以下、YDA)にて自動運用ルール機能が提供開始となりました。
参考:【ディスプレイ広告】自動運用ルール機能の提供開始について
本記事ではYDAの自動運用ルールの設定方法や、注意点についてご紹介します。
自動運用ルールでできること
自動運用ルールとは、設定した条件にもとづいて広告運用に関わる一部の作業を自動化する機能です。
Yahoo! 広告の自動運用ルールについて詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
今回のリリースでは、YDAのキャンペーン・広告グループ・広告に対して、指定したスケジュールで広告配信のオン・オフを自動で実行する機能が追加されました。
期間限定キャンペーンなど掲載期間があらかじめ決まっている広告を手間と漏れなく配信開始・停止するなど、一部のルーティン作業を効率化できます。
自動運用ルールの作成方法
設定手順を見ていきましょう。
①広告管理画面の[ツール]タブ>②運用支援の[自動運用ルール]
③[自動運用ルールを作成]を選択
ここからは、運用条件を設定していきます。
自動運用ルールでは、「どのような内容を」、「どのような粒度で」、「どれくらいの頻度で」実行するかを指定する必要があります。関連付けの粒度と実行の頻度は下記の指定が可能です。
関連付け設定
- キャンペーンに関連付ける
- 広告グループに関連付ける
- 広告に関連付ける
実行頻度
- 一度のみ
- 毎日
- 毎週(指定曜日)
- 毎月(指定日)
※時刻については15分単位での設定となるため、「23:59」などの設定はできません。
これらを設定後、「作成」を押せば自動運用ルールの作成完了です。
自動運用ルールの活用例
では、実際に自動運用ルールを活用して広告スケジュールを設定してみましょう。
例として、「正月三ヶ日の間に、正月限定キャンペーンの広告を配信したい場合」を見ていきましょう。
必要な広告を作成後、下記の条件で自動運用ルールを設定します。
ルール①:正月限定キャンペーン_ON_20220101_0000
- 実行内容:配信設定をオンにする
- 関連付け設定:広告に関連付ける(対象の広告を選択)
- 実行頻度:一度のみ(2022年1月1日 0:00)
ルール②:正月限定キャンペーン_OFF_20220103_2345
- 実行内容:配信設定をオフにする
- 関連付け設定:広告に関連付ける(対象の広告を選択)
- 実行頻度:一度のみ(2022年1月3日 23:45)
「自動運用ルール」画面にて指定したルールが正しく設定されていることを確認できたら、設定完了です。
自動運用ルールの注意点
自動運用ルールの注意点として、その便利さゆえに機能を過信して管理がおろそかになってしまうことが挙げられます。
ルールにわかりやすい命名をしたり、実際に配信開始・停止が行われているか都度チェックを行うなど、定期的な管理を忘れないようにしましょう。
「自動運用ルール」画面や「実行履歴」画面では、作成したルールの一覧や実行結果を確認できます。
ルール設定後はもちろんのこと、ルール実行後もこれらの画面を確認し、正しい広告配信が行われているかチェックすることをおすすめします。
しっかりチェックしながら配信すれば、自動運用ルールは広告運用者の強い味方です。
まとめ
Google 広告の自動化ルール、Yahoo! 検索広告の自動運用ルールが活用される中で、Yahoo!のディスプレイ広告での実装を待ち望んでいた方も多かったのではないでしょうか。
Yahoo! 検索広告と仕様が異なる点には注意が必要ですが、上手く利用することでルーティンの作業の時間を減らせそうですよね。
もちろん、自動化ルールは完璧ではありません。目視での管理もしっかり行いつつ、ぜひ普段の運用を効率化する上での便利なツールとして活用してみてください。