リスティング広告を配信する前にチェックしておきたい、 広告の不承認を防ぐためのポイントともしもの時の対処フロー

リスティング広告を配信する前にチェックしておきたい、 広告の不承認を防ぐためのポイントともしもの時の対処フロー

ある日の午後受信した1通のメール。そのタイトルに浮かぶ「掲載停止」「不承認」などの文字を見て、まるで突然背中に冷水を浴びせられたような経験をされたことがある広告運用者の方は、きっと少なくないのではないかと思います。

テスト的に新たに追加・変更した広告が一部のみ不承認となった状況であればまだしも(それはそれで大変ですが)、昨日まではバンバンとコンバージョンが獲得できていた広告・ランディングページ(以下LPと言います)が突然不承認になったとしたら、まさに危機的状況。

今回はリスティング広告配信予定の広告・ランディングページを予定通りに配信するために行うべき事前準備、また、万が一不承認になった際の対処フローの一例をご紹介します。


配信前の準備編

1.LPと広告文内容を確認する

まずは入稿前の広告・LPの事前確認です。広告やLPを作成する前に、Google アドワーズ、Yahoo!プロモーション広告それぞれの掲載ポリシーを確認しておきましょう。LPは製作段階でポリシーに沿った内容を作成されているかと思いますが、入稿前に改めて確認をしていただくと確実です。

参考:Google アドワーズ 広告掲載ポリシー

参考:Yahoo!プロモーション広告 広告掲載基準

この際、Google アドワーズのポリシー確認に関して注意すべきは、ヘルプ内に注意書きがある以下の点です。

「法的要件」
各地域の法的要件は以下のとおりです。ただし、このリストはすべての法的要件を記載したものではありません。広告主様には、広告の掲載地域の法規制をご自身で調べていただく必要があります。
「各地域の法的要件」

(中略)

なお、ここに表示される地域別の法的要件や対象国は、すべてを網羅するものではありません。ビジネスの対象地域と広告掲載先の地域について、法律を調べて遵守する取り組みは、あくまでも広告主様の責任で行ってください。
引用元:法的要件 – AdWords 広告掲載のポリシー ヘルプ

噛み砕いて言いますと、Google アドワーズのポリシーはあくまで世界共通のルールをまとめたものであり、各国の細かな法的要件はビジネスの内容に応じて確認してくださいね!ということです。例えば日本国内を例に挙げてみると、日本国内の法律である「薬機法(旧、薬事法)」や「景品表示法」などは、私たちが国内でビジネスを行う限りは必ず守るよう定められている法律ですが、Google アドワーズのヘルプ内にはそれらに関する記載は一切ありません(2017年8月現在)。

Google アドワーズで承認された広告はあくまで「Googleが定めた広告ポリシー」をクリアしているにすぎず、出稿する広告が日本国内の法律に遵守しているかどうかは、広告主が確認をする必要があるということになります。ですので、Google アドワーズ出稿の際は(もちろんYahoo!プロモーション広告出稿の際も同様ですが)ヘルプページのポリシーやガイドラインと合わせて、国内の各法規制についても合わせて確認を行いましょう。

一方でYahoo!プロモーション広告の広告掲載基準一覧ページを見てみると、国内の法律や各専門機関ウェブサイトからの引用が至る所に明確に記載されており、広告やLPの掲載にあたってのルールが厳格に定められている様子が伺えます。

参考:Yahoo!プロモーション広告掲載基準

なお、Yahoo!スポンサードサーチの公式ヘルプには掲載不可となる広告の具体例が詳しく紹介されていますので、広告作成時の参考になります。

参考:Yahoo!プロモーション広告「7. 不当表示の禁止【第3 章1.関連】」

また、Yahoo!プロモーション広告の公式ラーニングポータルには商材別の掲載事例も数多くまとめられていますので、もしあなたがこれらに関連のある商材を扱う場合には、事前に一度目を通していただくと良いでしょう。

参考:ガイドライン・審査の記事一覧 – Yahoo!プロモーション広告 公式 ラーニングポータル

参考までに、Yahoo!プロモーション広告の公式ラーニングポータルにて紹介されている具体例を一つご紹介します。

健康食品(ダイエット)で紹介されている事例では、「毎朝スッキリ」や「キレイな毎日を」といった、その言葉単体では効果効能を表現するものではない言葉であっても、これらを「おなか」や「ウエスト」などのキーワードと組み合わせて使うことで「本来は表記が禁止されているはずの効果や効能を暗示している」と判断されるとのことがあると記載されています。

参考:<健康食品>ガイドラインに抵触しない広告表現とは ~前編

公式ラーニングポータルには他にも様々な商材の不承認となる具体的な表現、注意が必要な表現の事例が掲載されていますので、対象となる商材を扱う際には事前に目を通していただくと、万が一の際でも焦ることなく対処ができそうです。

参考:公式ラーニングポータル>ガイドライン・審査>商材別編

また、広告作成の際の基本中の基本ですが、広告文で使用できる記号もGoogle アドワーズ、Yahoo!スポンサードサーチ、YDNでそれぞれ異なりますので、こちらも合わせて確認しておくことをオススメします。

参考:[随時更新] リスティング広告の広告文で使える記号一覧

2.配信開始前に事前に審査に送る

広告とLPの準備を終えたら、テストキャンペーン・テスト広告グループを作成し、広告とLPを審査に送ります(まだ一つも広告配信を行っていない場合)。テストキャンペーン・テスト広告グループにて広告やLPの審査テストを行う際、必ず配信設定を「オフ」にして入稿します。

審査は通常、Googleは1営業日以内、Yahoo!は約3営業日かかります(それぞれヘルプページに記載)。場合によっては審査完了が早まることもありますが、配信開始日から逆算した上でスケジュールに余裕を持って審査に送ると良いでしょう。

広告やLP審査は、Google アドワーズ、Yahoo!プロモーション広告共に広告の掲載前、掲載後のどちらも行われます。入稿時の審査に通ったけれども配信開始後に再度審査が入り不承認になる場合もあるため、広告やLPの審査状況は常に確認しておく必要があります。

また、Yahoo!プロモーション広告の審査の際に注意をしたいポイントは、「キーワードと広告はセットで審査が行われる」という点です。キーワードもしくは広告のどちらか入稿されていない際にはどちらの審査も保留となりますので、注意が必要です。

ヤバい!それでも審査に落ちてしまったときの対処法編

「事前チェックを念入りに行ったにも関わらず、広告やLPが配信停止になってしまった!」

世の中に100%完璧なことなどないように、これなら100%大丈夫、と言い切れる広告やLPは存在しません。大事なのは万が一広告が審査不承認となった際、焦ることなくその後にどう対処するか、がポイントになってきます。以下に代表的な審査落ちの際の対処フローをご紹介します。

1.代替として配信可能なLPや広告を再開する(※以前は審査に通っていたものがある場合)

広告が全く配信されていないことによる機会損失は、可能な限り無くしたいもの。もし以前に審査を通過していた広告や使用可能なLPがある場合は、応急施策として一時的に過去のものを再開しておきましょう。

とは言え、独断で代替となるLPを再開させるわけにもいかないケースもあると思います。その場合は、次項で説明する不承認理由を確認した上で、速やかに広告主など然るべき担当者とコミュニケーションを取った上で再開させましょう。また、過去のキャンペーン内容や商品価格などが広告文に記載されていると思わぬ二次災害を招いてしまいますので、慌てず焦らず十分なチェックは必須ですね。

2.不承認となった全ての広告とその不承認理由を確認する

次に、不承認となった全ての広告とその理由を管理画面で確認します。Google アドワーズ、Yahoo!プロモーション広告それぞれの管理画面の以下の場所で確認することができます。

Google アドワーズ


管理画面上部のタブ>広告>フィルタを作成>承認状況>「不承認」を選択します。
「ステータス」欄に表示される吹き出しにアイコンを合わせると不承認の理由が表示されます。

Yahoo!スポンサードサーチ、YDN


管理画面上部のタブ>キャンペーン管理プルダウン>審査状況>「広告の審査状況」ページ

一覧の左側「詳細表示」の「表示」をクリックします。

リンク先ページ下部の「理由」欄を確認します。YDNも同様です。

なお、「掲載不可/掲載停止のキーワードと広告をダウンロード(CSV)」ボタンから、審査不承認となったアイテムとその理由の一覧をCSVファイルでもダウンロード可能です。こちらもYDNも同様です。(※画像はYDNの管理画面より)対象のアイテム数が多い場合などは特にこちらを利用するといいでしょう。

3.不承認理由が明確なものはすぐに修正して再審査に上げる

テキスト広告における記号の連続使用による不承認など、理由が明確かつすぐに対応可能なものの場合、修正して再審査に上げましょう。

4.不承認の理由が不明確なら各媒体のサポート窓口に問い合わせる

管理画面に不承認理由の記載はあるものの、具体的に広告のどの言葉が抵触したのかやLPのどの部分が抵触したのか、までは管理画面では確認ができない場合もあります。その際は各媒体のサポート窓口に電話で直接不承認の理由を問い合わせてみましょう。不承認となった理由は各媒体のサポート窓口担当まで届いているため、詳細を確認することができます。

・Google アドワーズ 問い合わせ先
0120-590-092
(月曜~木曜:9:30 – 18:00、金曜:9:30 – 16:00)

・Yahoo!プロモーション広告 問い合わせ先(一般窓口)
0120-559-703
(平日9:00〜18:00 土日祝休)

※2017年8月現在の情報に基づいています。上記連絡先は変更となる可能性があります。

5.再審査のフローについて

抵触した広告・LPの修正が完了したら、再審査に送ります。

・Google アドワーズ
不承認となった広告を修正、保存をすると自動的に再審査に入ります。実際には元の広告が削除され、新規に作成された広告が審査対象となります。

・Yahoo!スポンサードサーチ、YDN
一度入稿した広告は、管理画面上では広告名以外の編集ができないため、修正した広告を別の広告名を付けて新たに入稿します。審査不承認のアイテムは不要であれば削除、残しておきたければ停止しておくのがよいでしょう。

なお、YDNは入稿済みの広告をキャンペーンエディター上であれば再編集ができます。Google アドワーズと異なり、既存の広告に上書きがなされます。

まとめ

一度承認された広告や過去には長期間配信ができていた広告でも、前触れなく、ある日突然不承認になることもあります。しかし、決して理由なく停止されるという訳ではなく、そこには必ず何かしらの理由があります。

一方で、審査不承認による広告停止は機会損失が発生するといったようなネガティブな面ばかりではないと筆者は考えています。なぜなら、言い方が良くないかもしれませんが、そのまま掲載を継続してしまうと何らかの法的な規制に抵触する可能性のある状況を、媒体社の協力により早期に対処できる機会を得た、とも考えられるためです。(もちろん、審査を媒体側に丸投げするのではなく、事前に自社内でも商品や運営サービスに関連する法律や規定を徹底的にチェックすることを前提として)そう考えてみると、審査不承認の際にも広告の停止に落ち込むことも少なく、前向きに対処を行うことができるのではないでしょうか。

広告運用者の立場からすると突然の広告停止はつらい状況ですが、まずは広告の配信前に徹底したポリシー確認を行い、万が一広告が審査不承認になった場合でも問題の早期対処・改善を通して、公正かつ持続可能なプロモーションを仕掛けていきたいものですね。

Hiroshige Mori

Hiroshige Mori

アナグラム株式会社 クルー。新卒で総合インターネット企業に入社し、自社運営メディアを軸としたWEB広告・イベントの企画営業を経験。その後、独学でメディアの運営・マネタイズについて学びつつ、WEB代理店にてECサイト運営コンサル・オウンドメディア制作ディレクション・リスティング広告運用に従事。中でもリスティング広告の奥深さに魅力を感じ、更に深く学びたい思いからアナグラムに参画。

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