Google 広告、ポリシーマネージャの導入など、広告に影響を与える可能性があるポリシーの制限を簡単にナビゲートする機能を導入へ

Google 広告、ポリシーマネージャの導入など、広告に影響を与える可能性があるポリシーの制限を簡単にナビゲートする機能を導入へ

Googleは、アカウント内で発生している審査の不承認や制限付きステータスの発生状況が把握できるポリシーマネージャの導入など、ポリシーにまつわる機能のアップデートを行うことを2019年3月14日に発表しました。

参考:Our commitment to help you with policy compliance - Google Ads Help

これらのアップデートは2019年4月より順次適用されていく予定となっています。


ポリシーマネージャの導入

2019年4月より順次導入が開始されるポリシーマネージャでは、アカウント内で発生している広告の不承認や制限が発生している「広告」「キーワード」「広告表示オプション」について一括で状況を把握することができるようになります。

Googleが公表したキャプチャからは、「ポリシーの問題(Policy issues)」タブで提供される機能によって、ポリシーのうち「スタイルと表現(Style adn spelling)」や「機能していないリンク先(Destination not working)」に抵触して不承認となった広告や広告表示オプションの数が表示されていることが伺えます。抵触したポリシーの内容や修正方法と対象の数がひと目で分かるので便利ですね。

その他、このポリシーマネージャでは「広告再審査の履歴(Resubmit history)」が確認できるなど機能が追加される予定です。「Certificates」「Trademarks」といったタブの機能については詳細な言及はありませんでしたが、こちらもポリシーに関する機能が提供されるものと思われます。

ポリシーマネージャはGoogle 広告管理画面の上部「ツール」内よりアクセスできるようになります。

広告の不承認に関して、さらに追加情報が得られるように

2018年より、広告が不承認や制限付きステータスとなった場合、ステータスの項目をマウスオーバーしてみるとキャプチャのようなバルーンが表示されますが、この機能を2019年も継続して拡張していく予定であると発表されています。

さらなる詳細情報が追加で表示されるようになるのか、その他にも利便性が高まる機能が追加されるのかは現時点で未発表ですが、今後の機能向上に期待ですね。

広告の審査結果に対して、数クリックで異議申し立てが可能に

広告が不承認となり広告の再審査を行う場合、これまで管理画面上からはポリシーに準拠した旨の再審査依頼しか行なえませんでしたが、この春からは再審査と合わせて異議を申し立てることができるようになります。

例えば、テキスト広告において過剰な大文字アルファベットの使用によって審査が不承認となるケースがありますが、一般的な略語や商標、ブランド名として利用せざるを得ないような場合は標準外の用法として承認される場合があります。これまでは標準外の用法として承認されるかどうかの再審査をリクエストするために、入力フォームから再審査の申請を都度行う必要がありましたが、管理画面から数クリックで再審査の依頼を行うことが可能になります。

まずはテキスト広告からですが、管理画面上、審査ステータスをマウスオーバーして表示されるバルーン内から再審査の依頼(異議の申し立て)が行えるようになるようです。

ここで再審査に送られた広告のステータスは、前述のポリシーマネージャで確認することが可能です。

リアルタイムでポリシー違反が検知できるように

管理画面上で広告を作成する時に、リアルタイムでポリシー違反を検出できる機能が搭載されます。

リスティング広告の運用あるあるですが、広告の見出しにうっかりと感嘆符(!)を使ってしまい審査に不承認なることがあるかと思います。広告を作成して保存してから審査、そして不承認までに至るまでは多少なりとも時間が経過します。そして、このポリシーにて不承認となったときの自分に対する絶望感たるや...。

そんなうっかりミスもこのリアルタイム検知機能が実装されれば撲滅されるに違いありません。

ポリシーの遵守で機会損失を最小限に

Protecting our users and advertisers from bad actors is very important to us, and that’s why we have strict policies that govern the kinds of ads we allow on our platform.

ユーザーや広告主を悪意ある者から守ることはGoogleにとって非常に重要なことです。そのために、私たちのプラットフォームで掲載される広告を管理するための厳格なポリシーがあるのです。(訳は筆者によるもの)

アナウンスの冒頭にあるように、厳格なポリシーを定めているのはGoogleを利用するユーザーや、真っ当に広告を掲載している優良な広告主を守るために存在します。とはいえ、優良な広告主だとしても、前述で例に上げたような広告見出しにうっかり感嘆符をつけてしまうと言ったようなミスはどうしても発生してしまいます。そういったミスによって本来防げたはずの機会損失が発生してしまうということは非常に勿体ありません。すぐに対処できれば穴は小さいうちに覆うことはできますが、気づけなければ時間の経過とともに機会損失が複利のようにのしかかってきます。

まずはテキスト広告からですが、今回のアップデートによって、広告の作成時にポリシー違反が防げる機能が実装されたり、ポリシーマネージャのように承認や制限状況を一括で管理できるようになり、不承認や制限によって発生してしまう機会損失をできるだけ小さくし、広告キャンペーンの可能性を最大限に引き上げることができるようになると言えるでしょう。

最後になりますが、広告が不承認にならないように事前にチェックすべきことについても別記事でまとめていますので参考にしてみてください。

参考:リスティング広告を配信する前にチェックしておきたい、 広告の不承認を防ぐためのポイントともしもの時の対処フロー

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