Googleは、2022年1月19日にキャンペーンテスト機能がより使いやすくなるアップデートを発表しました。
参考:Google広告:Test with even more ease and confidence with the new Experiments page
もともとは「下書きとテスト」という機能でしたが、今回「テスト」機能としてリニューアルされることによって今後はテストの設定と管理がよりスムーズに行えると見込めます。
参考:Google 広告のキャンペーンのテストとは?設定方法から注意点まで解説
それでは、アップデートの内容と新しいテスト機能の設定方法を説明していきます。
テストの作成や管理がよりシンプルに
今回のアップデートでは、既存のキャンペーンを選択し、そのキャンペーンに対して「カスタムテスト」を設定する1ステップで実装が可能となります。
以前は、キャンペーンのテストを実施する際にキャンペーンの下書きを一度作成し、その下書きごとに個別でテストをする必要がありましたが、テスト機能のリニューアルにより実装までの手順もシンプルになり、より少ない工数でテストキャンペーンを使用できるようになります。
キャンペーンの同期機能が追加
もう一つの新しい要素はキャンペーンの同期機能です。今までは、テスト期間中にベースとなるキャンペーンでキーワードの追加や広告文の修正などの変更を行った場合、テストキャンペーンの方も手動で更新する必要がありました。
しかし、同期機能によって、テスト期間中に元のキャンペーンに加えた変更が自動的にテストキャンペーンにも反映されますので、より柔軟なキャンペーンテストを行えるようになるでしょう。
同期機能はデフォルトでオンになっていますが、もし同期機能を使いたくない場合は、テスト作成中の段階でしか外せないため、利用時に注意点が必要です。
また、元のキャンペーンからテストキャンペーンへの同期のみが可能で、テストキャンペーンに加えた変更は元のキャンペーンに反映されることはありません。
テスト機能の使い方
それでは、実際に管理画面での設定方法を説明していきます。
①Google 広告にログインし、「テスト」をクリックします。
②「カスタムテスト」を選択し、「+ボタン」から作成します。
➂「カスタムテスト」を選択します。
④テストをしたい「キャンペーンタイプ」を選択します。
⑤「テスト名」を入力します。
どのような内容かが分かる名称がおすすめです。複数のテストを同時進行している場合など、見分けをつけるために固有のテスト名を記載しておくと管理が楽になります。
⑥テストしたいキャンペーンを選択します。
⑦末尾に記載する文字の入力が可能ですので、必要な場合は入力します。
設定しておくことで、キャンペーン一覧などで判別や検索ができるようになるため、管理がよりしやすくなります。
⑧ベースのキャンペーンから、テストしたい箇所を変更します。
⑨テストの目標を選択します。
⑩予算の分配の割合を設定します。
また、検索広告の場合は詳細設定より分配比率のオプションを選択します。
詳細は以下の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
検索ベースのテスト用の 分割データ |
検索が行われるたびに、テストのキャンペーンと元のキャンペーンのいずれかに ユーザーをランダムに割り当てることができる機能 |
Cookie ベースのテスト用の 分割データ |
検索した回数に関わりなくユーザーにテストのキャンペーンと元のキャンペーンの いずれか 1 つのみを表示する機能 |
引用:Google 広告のキャンペーンのテストとは?設定方法から注意点まで解説
⑪テストの期間を選択します。
⑫ベースとなるキャンペーンとの同期のオン・オフを設定します。
※同期した場合は、⑥の手順で選択したベースとなるキャンペーンで変更を行った場合、自動的にテストキャンペーンにも反映されます。
⑬「テストを作成」をクリックします。
テストキャンペーンの確認方法
次に作成したテストキャンペーンの進捗の確認方法を説明していきます。
①Google 広告にログインし、「すべてのテスト」をクリックします。
②進捗を確認したいテスト名を選択します。
ベースとして選択したキャンペーンと比較して、進捗を確認できます。
まとめ
入札戦略の変更やランディングページの差し替えなど、いきなり大きな検証をキャンペーンに適用することは、現在の配信状況を崩してしまう可能性を考えると、踏み切れない広告運用者もいると思います。そのため、元のキャンペーンに変更を加えずなおかつ公平なテストを実行可能にしたGoogle 広告のキャンペーンテスト機能が、以前から大きく役に立っていたのですが、今回のアップデートによって管理がさらにしやすくなっていくことは朗報です。
これまで試したことがない広告運用者にも是非、積極的に活用してほしいですね。