実店舗の店舗集客や限定的な地域でのみ運営しているサービスなど、検索広告の地域ターゲティングを活用されている方もいるかと思いますが、2023年4月19日に地域ターゲティングにどのようなユーザーが含まれるのか、という判定条件の変更が発表されました。
参考:【検索広告】地域ターゲティングの地域判定条件の一部廃止について - Yahoo!広告
すでに設定しているアカウントでは、手動での変更を行わない場合、2023年5月22日に自動移行されるとのことでしたので、いつからどのように変更されるのかを把握したうえで対応していきましょう。
地域ターゲティングの地域判定条件が一部廃止に
現在、地域ターゲティングでは「配信地域設定」と「除外地域判定」では、それぞれ下記の項目が選択可能ですが、その一部が使用できなくなります。
配信地域設定
配信地域設定では下記の3つの判定条件が選択可能でしたが、その中の「検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域」が廃止となります。
- ユーザーの所在地、検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域
- ユーザーの所在地
- 検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域(廃止予定)
そのため、いままでは「ユーザーの所在地」を含まないターゲティングが可能でしたが、5月22日以降、配信地域設定では必ず「ユーザーの所在地」が判定条件に含まれる形となります。
除外地域設定
除外地域設定では下記2つの判定条件が選択可能でしたが、その中で「ユーザーの所在地、検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域」が廃止となり、「ユーザーの所在地」のみが選択可能となります。
- ユーザーの所在地
- ユーザーの所在地、検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域(廃止予定)
そのため、いままで「ユーザー所在地」以外の興味関心などの判定条件が廃止となることで、除外設定で対象となるユーザーの範囲は狭くなるため、注意が必要ですね。
自動移行について
2023年5月22日の段階で廃止予定の地域判定条件を設定している場合、下記の地域判定条件に自動的に移行されます。
配信地域設定では「ユーザーの所在地」が追加される形となるため、対象となるユーザーが増えることになります。
一方、除外地域設定でも「検索キーワードに含まれる地域」と「ユーザーが関心を示している地域」の要素がなくなり、「ユーザーの所在地」のみとなりますので、除外の対象となる範囲が狭くなります。
除外地域設定に関しては、選択可能な判定条件が1つに統合されるため、手動変更の必要性に低いかなと思いますが、配信地域設定では「検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域」の判定条件をが廃止された際に、選択できる判定条件が2つあるため、手動での変更を検討する必要があります。
現在「検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域」を選択しているアカウントで、「ユーザーの所在地」に絞りたいというケースはあまりないとは思いますが、少なからず自動移行で配信対象となるユーザーは増えますので、一度自社のサービスに適した判定条件を検討してみてください。
変更のスケジュールについて
下記のスケジュールにて段階的に実施されていきます。
2023年5月22日から自動移行がスタートとなりますので、次に説明する廃止予定の判定条件を使用している場合、どの判定条件に変更されるかを確認の上、早めの対応をしておきましょう。
地域ターゲティングの変更手順
先ほど触れましたが、配信地域設定で廃止される判定条件を設定しており、廃止後「ユーザーの所在地」を設定したい場合は、手動での変更が必要なため、下記の手順を参考に変更してみてください。
該当のキャンペーンをクリックし、「キャンペーンの設定状況」を選択します。
画面下部の設定内容を編集をクリックします。
変更したい判定条件を選択して、「編集内容の保存」をクリックします。
まとめ
今回のアップデートで配信地域設定や除外地域設定の判定条件の選択肢が狭まるため、いままで設定していた内容を変更せざる得ない状況になる方もいるかもしれません。
とはいえ、自社のサービスの顧客となるユーザーへしっかり配信するためにどのような判定条件を設定する必要があるか、を考える部分は変わりません。
ただ、手動での変更や自動移行の後に広告の配信傾向が変わる可能性はありますので、この記事でしっかりと変更内容を理解したうえで、変更後に備えてもらえるとうれしいです。