Facebookのコレクション広告で複数の商品カテゴリをタブで切り替える機能が登場

Facebookのコレクション広告で複数の商品カテゴリをタブで切り替える機能が登場
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Facebookのコレクション形式の広告で新たに、複数の商品カテゴリをタブで切り替えてスムーズに行き来するための機能が追加されました。例えばアパレル商材なら「レディース」「メンズ」などのカテゴリでタブを作成することで、オーディエンスの求める情報に素早くアクセスするための助けになるでしょう。本アップデートは徐々に展開中とのことですが、筆者の環境では既に多くの広告アカウントで利用可能になっています。

参考:キャンバスで複数のカテゴリを表示する

コレクション形式の広告をクリックするとモバイルの全画面で表示される「キャンバス」が開きます。キャンバスは通常のWebページよりも高速で表示されるため、商品に興味を持ってもらう段階では自社のWebページに訪問してもらうより有効な場面もあるでしょう。コレクション形式の広告について詳しくは以下の記事をご覧ください。

参考:Facebook広告にモバイル用の新広告フォーマット「コレクション」が追加

タブ形式のインターフェースはWebサイトでも頻繁に目にする機会がありますね。たとえタブという言葉に馴染みがないとしてもYahoo!トップページのニュース部分などで慣れ親しんでいる人は多いのではないでしょうか。


画像:Yahoo! JAPAN

何度もスクロールさせることなく求める情報に到達してもらえることがタブのメリットです。特にPCと比較して面積の小さいモバイル端末ではタブをうまく使うことでユーザー体験の向上が期待できますので、モバイルで閲覧されるキャンバスとタブの相性は抜群といえそうですね。


コレクション広告のタブの設定方法

では、コレクション広告のタブを設定する方法をご紹介します。

使用条件

今回追加されたタブ機能はコレクション形式の広告のみで利用できるため、コレクションと同様に下記の条件を満たしている必要があります。

  • キャンペーンの目的は「トラフィック」または「コンバージョン」
  • デバイスはモバイルのみ
  • 配置はFacebookニュースフィードのみ
  • 製品カタログが必要

製品カタログの作成については下記の記事で詳しく解説しています。

参考:Facebookダイナミック広告の仕組みと作成方法、成果を伸ばすためのターゲティング設定まで

管理画面での設定手順


広告マネージャの広告作成・編集画面から①コレクション形式を選択し、②フルスクリーンキャンバスの追加にチェックを入れます。


③「テンプレートを選択」から「製品を販売:グリッドレイアウト」「製品を販売:ライフスタイルレイアウト」のどちらかを選択してください。(タブはこのどちらかでのみ利用可能です)

それぞれのテンプレートの内容についてはこちらの記事で紹介しています。

参考:Facebookキャンバス広告でビジネス目的ごとのテンプレートを提供開始

参考:Facebookのコレクション広告、モバイルでのショッピングを促進するための「ライフスタイルレイアウト」を追加


キャンバスの編集画面が表示されますので、④タブを追加をクリックします。


タブを有効にすると、タブに関連した設定項目が表示され、キャンバスのデザインにもヘッダーが表示されるようになりますので⑤ヘッダーをテキストもしくは画像で設定してください。タブの追加や切り替えは⑥タブ番号や「+」ボタンから行います。タブは最大10個設定可能です。各タブで入力した⑦タブ名がキャンバスに反映されます(最大22文字)。


各タブの内容設定は通常のキャンバスと同様に行ってください。⑧カバー画像または動画を選択し、カタログと製品セットを設定するだけで大部分が完成します。なおカタログは1番目のタブで指定したものを全てのタブで使用することになります。⑨各タブで掲載する商品は製品セットで指定してください。また、タブを使用する場合は商品の掲載順を任意指定することはできません。

なお、これらのテンプレートを使用する場合、ニュースフィードでは画像・動画はカバー画像と同じものが広告として表示されます。タブを使用する場合、どのタブのカバー画像・動画が広告として表示されるかはオーディエンスに合わせて自動的に選択されるとのことです。

フィードに表示される広告はそれぞれの人に合せてパーソナライズされ、最も合ったタブのカバー写真またはカバー動画や製品が取り上げられます。

タブを有効活用するには

多品目を取り扱うECサイトであれば、自社のWebサイトでも商品を様々なカテゴリに分類してデザインに反映しているのではないでしょうか?今回のタブ機能も、まずはWebサイトで導入しているカテゴリを基にして広告ではどのような見せ方が効果的か考えてみてください。

様々な流入元を持つWebサイトのTOPページなどでは、ある程度誰が閲覧しても対応できるようにデザインしていることと思います。しかし広告ではFacebook広告の高精度なターゲティングを活用する前提で考え、ターゲットとの関連性も加味して、どのようなカテゴリで切り分ければオーディエンスに喜ばれそうか考えてみてください。例えばターゲット設定を女性に絞り込んでいるにも関わらず男性向け商品のタブを設定するといった矛盾が生じないように注意しましょう。

最後に

現状タブが使えるのは一部のキャンバステンプレートのみではありますが、今後他のテンプレートや独自デザインのキャンバスでもタブが利用可能になるかもしれません。キャンバスについて説明する際にたびたび「Facebook上のランディングページ」という表現を使ってきましたが、機能面でもWebページと遜色なくなってきているように思います。いずれ、キャンバス内でフォーム送信や決済といったアクションまで完結できるようにだってなるかもしれません。今後のアップデートにも注目ですね。

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