街角のアンケート調査には答えたことがないけれど、SNSに上がれてきたアンケートには答えがあるという方も多いのではないでしょうか?
Facebookによれば、Instagramストーリーズを利用するビジネスの60%が、月に1度は何らかのインタラクティブ要素(ハッシュタグ、@メンション、アンケートスタンプなど)を使っているそうです。Instagram広告ではすでに、「投票ステッカー」を利用したアンケート機能が既にリリースされています。
参考:Instagram ストーリーズ広告に「アンケート機能」が追加|投票ステッカーが利用可能に
このようなユーザーとのコミュニケーションを図るきっかけとなるインタラクティブな機能の一部は、Facebook広告でも利用可能です。
今回は、アンケートスタンプを通し、ユーザーへ商品の魅力を伝えたり、ユーザーの意見、反応を得るが期待できるFacebookのアンケート広告の概要や使い方を分かりやすくご紹介します。
目次
アンケート広告とは?
アンケート広告とは、Facebookのモバイルフィード内でユーザーに対し2択で質問を投げかけユーザーとコミュニケーションをとることができる機能です。
アンケート広告には、次の3パターンでの広告出稿が可能です。
- アンケート投票のみ
- アンケート投票+リンク先
- アンケート投票+アプリインストール
基本は、動画クリエイティブの下に「アンケートの質問」と「回答の選択肢」が表示され、選択肢をタップすることでアンケートに回答、アンケート結果を見ることができます。そのほか、アンケートでの選択肢ごとにリンク先URLを設定でき、投票すると広告下部にサイトが表示されそのまま遷移できます。上の例では「あなたはどっちが好み?」という質問に「トマト」と「アボカド」の2択をユーザーに答えてもらいタップ後、サイトへ遷移させ購入を提案しています。また、アプリインストールを促すことも可能です。
このようにアンケート広告では、動画で視覚的に情報を伝え、その後のユーザーにとってほしいアクションまでスムーズに伝える事ができます。
参考:Facebook Invites People and Businesses to Play
アンケート広告の設定方法
アンケート広告は以下の手順で広告マネージャから設定が可能です。
1.キャンペーン目的を設定
アンケート広告は下記のキャンペーンの目的に対応しています。
- リーチ
- ブランドの認知度アップ
- トラフィック
- アプリのインストール
2.広告フォーマットの設定
[1件の画像または動画]を選択し、対象の動画をアップロードもしくはメディアライブラリから選択します。
現在、アンケート広告は動画のみをサポートしています。
3.[アンケートを追加]をクリック
メディアを選択後にアンケートを追加できるようになります。
4.アンケート項目の設定
クリエイティブツールで、[アンケートの質問]、[選択肢1]、および[選択肢 2]を入力します。またアンケートの選択肢ごとに遷移するウェブページを設定することも可能です。URLを設定する場合には両方の選択肢に追加する必要があります。
そして最後に[保存]をクリックして設定完了です。
アンケートへ回答の確認方法の見方
アンケートの結果は広告マネージャー経由で確認することが可能です。広告マネージャで配信した広告を選択し、画面左上の「チャートを見る」タブをクリックする事で確認できます。
確認できるアンケート結果の指標は以下のとおりです
- 確認リーチ人数
- 合計投票者数
- 各選択肢の投票数
- 各選択肢の投票割合(%)
Facebook アンケート広告の注意点
アンケート広告実施にあたっては、次のような点に注意が必要です。
Facebookモバイルニュースフィード以外ではアンケートボタンは表示されない
広告セットの設定する際にFacebookモバイルニュースフィード面以外を選択してしまうと、アンケートボタンがない状態の動画広告が配信されてしまうため、配信する際は、Facebookモバイルフィード面のみ設定がおススメです。
アンケート回答者を確認することができない
Facebookのアンケート機能では回答者を閲覧することが出来ますが、アンケート広告では「誰が」「どちらに」回答したかは広告では確認することが出来ません。
アンケート回答者をリターゲティングすることはできない
アンケート回答者は商品やサービスへの関心が高いと予想されるため、リターゲティング広告を出したいところですがプライバシーポリシーの都合によりできません。
ユーザーとのコミュニケーションを意識した活用を
投票という形でユーザーとインタラクティブなコミュニケーションが図れるアンケート広告は、ユーザーにサービスや商品理解を深めてもらえたり、ファンになってもらうきっかけにもなりえます。
一方で、企業が知りたいことを一方的に聞くのでは、おそらくアンケート機能は十分に活用できないのではないかと考えています。「みんなはどっちが好きなんだろう?」など、あくまでアンケートの結果をユーザーにも知りたいと思ってもらえることが、コミュニケーションの入り口であるべきではないでしょうか。
アイデア次第で、ユーザーとのコミュニケーションの幅を増やすことができるアンケート広告をぜひ活用してみてください。