Instagram ストーリーズは、24時間限定の短いコンテンツを気軽に投稿できる場所として、ユーザーの人気を集めていますが、ビジネスにおいても頻繁に利用されています。Instagramを活用している世界中のビジネスのうち、平均月1回以上ストーリーズ投稿を行っているアカウントの割合50%にも登るそうです。
参考:Instagramストーリーズ広告で広がる可能性 | Instagram for Business
アナグラムのブログで過去にも、どんどん充実していくストーリーズ広告の機能をご紹介しています。
参考:Instagramストーリーズ広告がさらに拡充 ~ 自動配置への追加とカルーセル形式での配信が可能に
今回は、ストーリーズ広告に新たに追加された「アンケート機能」についてご紹介します。
目次
アンケート機能とは
「アンケート機能」は、Instagramのストーリーズ内で、ユーザーに対し2択で質問を「投票ステッカー」として投げかけ、投票してもらえる機能です。
オーガニック投稿では、ハッシュタグや@メンションと並んで、フォロワーと気軽にコミュニケーションできる機能のひとつとして利用されていましたが、ストーリーズ広告上でも利用が可能になりました。
参考:Instagramストーリーズ広告のインタラクティブ性:アンケートスタンプでオーディエンスにリーチする | Instagram for Business
アンケート機能の活用例
具体的な活用例を2つほど挙げてみましょう。
好きなのはどっち?
ダンキンドーナツでは「好きなのはどっち?」という問いにドーナツとポテトの選択肢を用意して悩ませている間に、ドーナツポテトの商品告知を流し、解決策を提示するといった動画を配信しています。
どっちからやっつける?
新作ゲーム『ウォーキング・デッド:我らの世界』のリリース時に、ゲームプレイ時に「どっちのウォーカーからやっつける?」と、実際に頭に浮かぶような選択肢をアンケート機能で投げかけています。
この広告はアンケート機能を使っていない同じ広告に比べ、アプリインストール件数が40%も増加しました。
アンケート機能の設定方法
アンケート機能は以下の手順で広告マネージャから利用が可能です。
1.キャンペーン目的を設定する
以下の通り、Facebook広告で用意されているほとんどのキャンペーンの目的で利用することができます。
- 動画の再生数アップ
- リーチ
- ブランドの認知度アップ
- トラフィック
- コンバージョン
- アプリのインストール
- リード獲得
2.配置でストーリーズのみを選択する
3.アスペクト比9:16の縦型の画像もしくは動画(最大15秒)を設定する
500x889ピクセル以上のサイズが必要です。通常のストーリーズ広告であれば、アスペクト比1:1の正方形、アスペクト比4:5の横型でも配信することができますが、アンケート機能を使う際は使用できないのでご注意ください。
4.「インタラクティブなアンケートを追加」を選択し、質問文、選択肢、アンケートの位置とサイズを決定する
まずは質問文(①)と選択肢(②)をそれぞれ記入します。
次にスタンプの大きさや位置を決めます。スタンプの幅(③)は0-100%で設定が可能です。また、左右にスタンプを回転(④)させることもできます。
最後にスタンプの位置(⑤)です。縦横、それぞれ上図のように位置を調整することが可能です。
スタンプを置ける場所には制限があります。以下の図の通り、セーフゾーン内におさまっていなければなりません。(セーフゾーン:中心の860 x 1320ピクセル内)
セーフゾーン範囲外にスタンプを設置するとプレビュー画面で警告され、広告を作成することができません。プレビューを確認しながら調整していきましょう。
投票結果の見方
アンケートの結果は広告マネージャ経由で確認することが可能です。
広告マネージャで配信した広告を選択し、画面左上の「チャートを見る」タブをクリックする
アンケート機能利用時の注意点
オーガニックの投稿とは異なる点がありますので、以下を確認してから設定を進めましょう。
アンケート回答者を確認することができない
オーガニック投稿と大きく違う点なので注意が必要です。「誰が」「どのように」回答したかを広告では確認することができません。確認できるのはリーチ人数、合計投票者数、各選択肢の投票数、及び各選択肢の投票割合(%)です。
アンケート回答者をリターゲティングすることはできない
アンケート回答者にリターゲティング広告を出したいところですが、プライバシーポリシー上、リターゲティングすることはできません。
アンケート機能を通してユーザーとコミュニケーションを
アンケート機能は、ストーリーズ広告で利用できる機能の中でも、投票というかたちでユーザーに積極的に参加してもらえるインタラクティブな機能です。
広告主の想いをユーザーに、一方通行的に伝えがちな広告コミュニケーションにおいて、アンケート機能を利用することでユーザーとのコミュニケーションを促進することも可能になります。
アイデア次第で、ユーザーと一緒にキャンペーンを盛り上げられるアンケート機能をぜひ試してみましょう。