
Twitterは、いま世界で起こっていることや話題になっていることを知ったり、情報を瞬時に共有したりと、世界中の人々とリアルタイムにつながることのできるサービスです。
そのTwitterの全世界での月間アクティブユーザー数は3億2,100万人といわれており、その中で日本のユーザー数は4,500万人となっています。これは世界でも米国に次いで2番目に多い規模であり、日本のユーザーは活発にTwitterを利用している傾向がみられています。
そんな盛り上がりをみせるプラットフォームに広告を出すことができるのがTwitter広告です。昨今の全世界の収益のうちの17%は日本が締めていて世界的にも注目される成長を遂げているため、今後も注目度が高い市場となることは間違いありません。
本記事では、これからTwitter広告を始めてみたい、既にやっているけどイマイチよくわからないという方向けに、Twitter広告の特徴や配信面、ターゲティングの種類などを分かりやすくお伝えします。

Contents
Twitter広告とは?
Twitter広告は、Twitterのタイムラインや検索結果に広告を掲載することができるサービスです。ユーザーの興味・関心、ツイートや検索に用いるキーワードなど、多彩なターゲティングで広告を配信することができます。
また、Twitter広告を利用することで、つぎの3つのような効果を期待できます。
- 若年層にリーチできる
- 興味関心ターゲティングの精度が高い
- 2次拡散が期待できる
Twitterのコアユーザーは10代や20代の若年層ユーザーが多いのが特徴的です。そのため、若年層と親和性の高い商材やサービスには打ってつけのプラットフォームと言えます。また、Twitterは、自身のフォロワーやツイートなど、ユーザーの趣味や嗜好が明確に表れます。Twitter広告では、そういったユーザーの興味関心をターゲティングする精度が他の媒体と比べても高いためピンポイントなターゲティングが可能です。
参考:Twitter広告のリツイートされた分ってどうなるの?
また、Twitterの最大の特徴とでもいえるのがリツイートによる2次拡散です。Twitter広告もオーガニックツイートと同様にリツイートやいいね、をすることが可能で、しかもリツイートされた広告は料金がかからないため、拡散すればするほど低コストで情報を拡散することができます。
Twitterユーザーは、関心をもったことに対して、他のユーザーに情報をシェアしてくれたり、話題に対しての会話が産まれたりするため情報拡散が起こりやすくなります。
Twitter広告の費用
Twitter広告の掲載には、最低利用費の制限はないため、リスティング広告などと同様に少額から始めることができます。
課金方式

画像引用元:Twitter広告の料金
Twitter広告はクリックやリンク先への遷移、フォロワーの獲得など、事前に指定した目的に応じたアクションが発生したときにのみ課金されます。またリツイートされた先で発生するアクションに対しては課金されないため、拡散すればするほど費用対効果が高くなるのが特徴的です。
入札方法
Twitter広告には入札タイプが3つあり、目的によって使い分けることができます。
自動入札
最小限の費用で最大の結果が得られるように入札額が自動的に最適化されます。予算は決まっているけれど入札金額をいくらにすればいいか分からない、といった場合に導入しやすい入札タイプです。
上限入札単価
支払対象となるアクションごとに、支払っても良い上限の単価を設定します。入札単価の上限が決まっていて成果をより細かくコントロールしたい場合に向いています。
目標入札単価
「フォロワー」、「ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン」を目的とするキャンペーンで利用できます。上限入札単価とは異なり、1日あたりの平均額が目標値に近づくように調整がなされます。
広告の種類(フォーマット)
Twitter広告は、掲載面によって以下の3つの種類に分けられます。
- プロモツイート
- プロモアカウント
- プロモトレンド
では、それぞれの特徴をみていきましょう。
プロモツイート
プロモツイートは、Twitterのメインとなるタイムライン上に表示できる広告です。通常のツイートと区別するために「プロモーション」というラベルが付きますが、通常のツイートと同様に、リツイートや返信、いいね、などの操作ができます。
また、タイムライン以外にもプロモトレンドの検索結果やアカウントのプロフィール、公式Twitterクライアントなどにも表示されます。
プロモアカウント
プロモアカウントは、現在フォローしていないアカウントの中で興味を持ちそうなアカウントをおすすめする機能で、フォロワーを増やすのに効果的な広告です。
タイムラインの[おすすめユーザーセクション]や検索結果など、Twitterの様々な場所に表示されます。
プロモトレンド・ファーストビュー
「プロモトレンド」は、タイムラインや [話題を検索] タブの [おすすめトレンド] セクションに表示される広告です。指定したキーワードでハッシュタグを表示することができ、クリックすると、その話題に関するTwitter検索結果の一番上に広告を表示することができます。
「ファーストビュー」は、プロモトレンドとセットで販売される1日1社限定の24時間表示され続ける動画広告枠です。プロモトレンドを伴わない「ファーストビューオンリー」という商品もあります。
いずれも一日一社限定、買い切りの広告メニューです。
配信の目的
配信の目的は下記の8つに区分されており、広告主のビジネスにあった目的で配信が可能です。
ピンチアウトしてご確認ください。
フォロワーを目的とした場合が「プロモアカウント」、その他は「プロモツイート」として選択が可能です。
ターゲティング
Twitter広告では、最適なユーザーにターゲットを絞って広告を配信できるように下記のターゲティングがあります。
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適切なターゲティングを行うためには、Twitterユーザーがどのようなことに興味・関心があるかを考えることが重要です。例えばフォローしている人や企業を調べればその人の興味・関心が分かりますし、ツイート内容を分析すればその人の本音や本心が見えてくるでしょう。
参考:
Twitter広告、キーワードターゲティングの仕組みと設定、考え方までのスベテ
Twitter広告のフォロワーターゲティングで、狙ったユーザー層へ広告を配信するために押さえておきたいポイント
上記の他に、下記のデモグラフィックターゲティングがあります。
ピンチアウトしてご確認ください。
Twitterのデモグラフィック情報は、Twitterのユーザーが入力したプロフィール情報を基にターゲティングされており、ユーザーのフォローやツイート内容などから類推した多くのユーザー属性に基づいて、性別や年齢などを判断しています。
さらに詳しくターゲティングについて知りたい方はこちらをご参考ください。
Twitter広告のクリエイティブ
Twitter広告では、さまざまなクリエイティブフォーマットがあり、ビジネスの目的に応じて選択することができます。大きく分けると「画像つきツイート」「動画つきツイート」「Twitterカード」の3つに区分されます。
文字のみのツイート
お馴染みの通り、140文字以内の文字だけのツイートが広告に利用できます。(正確には12文字はリンクに利用されるため、128文字)ただし、文字だけでユーザーの興味を引くのはとてもハードルが高い傾向があります。 次に画像や動画を利用した広告フォーマットを紹介していきます。
画像つきツイート
画像を加えたツイートを作成できます。
単一の画像つきツイートおよびGIF画像

画像引用元:Twitter広告で使える各クリエイティブの特徴
複数の画像つきツイート
▼デスクトップの場合
▼モバイルの場合
画像引用元:Twitter広告で使える各クリエイティブの特徴
デバイスによって画像の見え方も違ってきますが、デスクトップ向けとモバイル向けに同じ画像を使う場合には多くのユーザーがTwitterを利用しているモバイルの仕様を基準とするのをおすすめします。
動画つきツイート
Twitter上にネイティブな形で動画を配信することができます。
プロモビデオ

画像引用元:Twitter広告で使える各クリエイティブの特徴
Twitterカード
Twitterカードを活用するとツイート内でリッチにコンテンツを表示させることができ、より高いエンゲージメントも期待できます。
画像ウェブサイトカード

画像引用元:Twitter広告で使える各クリエイティブの特徴
ビデオウェブサイトカード

画像引用元:Twitter広告で使える各クリエイティブの特徴
イメージアプリカード

画像引用元:Twitter広告で使える各クリエイティブの特徴
ビデオアプリカード

画像引用元:Twitter広告で使える各クリエイティブの特徴
カンバセーショナルカード

画像引用元:Twitter広告で使える各クリエイティブの特徴
各広告フォーマットの画像サイズや入稿規定は以下よりご確認いただけます。
Twitter広告の活用ポイント
Twitter広告を活用するうえで抑えておきたいポイントをご紹介します。
オーディエンスを明確にする
Twitter広告に限ったことではありませんが、万人受けを狙った広告は誰にも受け入れられないということが往々にしてあります。ターゲットとするオーディエンスが普段どんな話題や情報に触れているかを十分に検討し、まずはターゲットとするオーディエンスを明確するのがよいでしょう。
さまざまな広告フォーマットを活用する
画像やテキストの内容も重要ですが、Twitter広告では用意されているさまざまな広告フォーマットに寄っても大きくパフォーマンスが変わってきます。画像や動画をはじめ、投票機能がユーザーを大きく巻き込み成果を出せるケースも多く報告されています。商品やサービスの魅力を伝えるのにもっと有効な広告フォーマットがないか、ぜひ検討してみましょう。
検索には出てこない感情や思考をターゲティング
テキスト主体で行われるツイートでは、Googleなどの検索エンジンではあまり検索されないような言葉が飛び交っています。
以下の記事でも触れていますが、検索に至るまでにはさまざまな感情や思考がツイートに現れていることも少なくありません。ターゲットユーザーの普段のツイートから検索には出てこない感情や思考を読み取ってターゲティングに活用してみてください。
参考:Twitter広告、キーワードターゲティングの仕組みと設定、考え方までのスベテ
勝ちクリエイティブを見つける
Twitter広告で効果を出すためにはクリエイティブの作成が特に重要です。注目を集めて拡散されるような当たるクリエイティブを作成できれば、たとえ話題性がなくても自ら話題性を生み出すこともできるでしょう。また、クリック率が高いクリエイティブはクリック単価の決定要因となる「品質スコア」が上がりやすいため、クリック単価が低くなり、結果としてコンバージョン単価も安価に抑えることができます。
品質スコアは以下の3点を考慮され決められています。
- 共感度(Resonance): 利用者が広告に反応しているか。クリック、いいね、リツイートが頻繁に行われているか。
- 関連性(Relevance): ツイートの内容がオーディエンスの興味関心に合っているか。
- 鮮度(Recency): 最新の話題をツイートしているか。Twitterは「いま」起きていることを見つける場所です。オークションでは新しさが評価されます。
これらは頭文字を取って「3R」とも呼ばれます。クリエイティブを検討する際にはこちらも念頭に置いておくのがおすすめです。
Twitter広告は拡散性があることがメリットですが、その反面、投稿された広告に否定的なコメントが付くことがあります。あまりにも拡散を狙うためだけに作成したクリエイティブが結果的にネガティブな印象を持たれてしまうことも少なくありません。自分や身近なひとがそのクリエイティブをどう感じるのか、広告配信前に再度考えてみるのがおすすめです。
オーガニックのTwitterアカウント運用も重要
Twitterは企業とお客さまとのコミュニケーションも活発に行われています。そのため、広告だけではその効果は十分に発揮できないでしょう。広告主のビジネスに関するツイートをリツイートしたり返信をするなど、オーガニックの運用とあわせて活用することが広告を含め、Twitterを活用する上では重要です。オーガニックの投稿内容が広告のヒントになったりその逆となることもあります。ぜひどちらも積極的な運用を検討してみてください。
まとめ
流行に敏感で、情報を積極的に探しに来ているユーザーが集まるTwitterは、広告プラットフォームとして他の媒体にはない独自のユニークなターゲティングがあるため、他の媒体では狙うことが難しい特定セグメントへのアプローチが可能という点は非常に魅力的です。
Twitter広告は、まだ試したことがないという方は、この機会に活用してみてはどうでしょうか?