Twitter広告のリツイートされた分ってどうなるの?

Twitter広告のリツイートされた分ってどうなるの?
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Twitter広告における素朴な疑問。

「プロモツイートがリツイートされた分って課金対象になるの?」

基本的なことなので知っている人は多いと思いますが、リツイートされた分は課金対象に含まれません。

では、さらに質問。

「管理画面上で表示される、インプレッションやクリックの値は、リツイート分は含むの?」
「純粋な広告としての表示分と、リツイートされての表示された分の内訳って見られるの?」

今回はそうしたTwitter広告の基本的な内容を改めて復習していきたいと思います。


広告としての表示と非広告としての表示について

Twitter広告には、主にプロモアカウント・プロモツイート・プロモトレンドの3種類のメニューがあります。その中でもタイムライン上に表示されるプロモアカウントやプロモツイートは、接触したユーザーがリツイートして拡散することができます。そうした拡散された広告ではない形で表示されるツイートは”アーンドメディア”と呼ばれます。このアーンドメディアに対してのエンゲージメント(クリックや動画再生など)は非課金となります。そのためTwitter広告の管理画面で表示されるコスト(ご利用金額)は、純粋に広告として表示された分に課金されたもののみの値となります。


▲ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン目的の場合

それでは管理画面のその他の数値スタッツ(インプレションやリンクのクリック等の値)も、広告として表示された分のみとなるのでしょうか?答えは、アーンドメディアで発生した分も含まれることになります。つまり管理画面上のインプレッションやクリックの値は、広告としての値とアーンドメディアでの値を加えた総計での値となります。

管理画面での数値の確認方法について

管理画面のインプレッションやリンクのクリックなどは総計での表示であることがわかりましたが、広告分とアーンドメディア分の内訳は実際に見られるのでしょうか。


純粋に広告として表示された際の数値のみを見る場合には、管理画面の表示項目を設定する[データ:]の[データをカスタマイズ]から以下の[課金対象結果][課金対象結果レート][課金対象結果あたりのコスト]を選択し、表示させることで見ることができます。

それぞれの定義は以下の通りです。

  • 課金対象結果…キャンペーンの結果として課金されたアクション、表示、インプレッションの数です。この結果は目的によって異なります。
  • 課金対象結果レート…受け取った課金対象結果の数をインプレッション数で割って算出したものです。この割合は目的によって異なります。
  • 課金対象結果あたりのコスト…キャンペーンの結果として課金されたアクション、表示、インプレッションの数です。この結果は目的によって異なります。

例えば”ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョン”目的で配信している場合は、[課金対象結果]の欄には広告として表示された場合のみのリンクのクリック数が表示されることとなります。もしリツイートされた分(アーンドメディア)でのクリック数を知りたい場合は、通常の[結果]から[課金対象結果]を差し引くことで求めることができます。

アーンドメディアでのクリック数=[結果(総クリック数)]-[課金対象結果(広告でのクリック数)]

▲ウェブサイトへの誘導数またはコンバージョンのキャンペーンの場合

※これら課金対象結果の指標は、キャンペーンのタブでは表示されないため、広告グループや広告のタブで確認していきましょう。
※課金対象結果の指標は、そのキャンペーンの目的によって変わってきます。フォロワー獲得目的であれば、[フォロー]の結果あたり、動画再生目的であれば[3秒/100%の動画再生数]の結果あたりで表示されます。そのためインプレッション数などはアーンドメディア分の内訳は確認できないこととなります。

こうしてアーンドメディア分の効果が見えると、リツイート等のエンゲージメントの重要さも把握できるようになります。実際にリツイート等のエンゲージメントが発生していない広告は、通常の[結果あたりのコスト]と[課金対象結果あたりのコスト]はほぼ同一ですが、多少リツイートされた広告は[結果あたりのコスト]が低くおさまっているのがわかります。本来のプロモーション目的と外れてウケ狙いに走ってしまうのは良くないですが、Twitter広告ではタイムライン上で愛されるような(多くのエンゲージメントが得られるような)、クリエイティブを作成することは、パフォーマンス向上のために意識していきたいところです。

最後に

今回はTwitter広告の基本的な情報を紹介してきました。運用歴が長くなってくると、マニアックな知識やテクニックなどに意識が傾いてしまい、意外とこうした基本的な知識が抜けがちだったりします。クライアントからの疑問もこうした素朴なものが多かったりするので、もう一度、足元の知識を見直していきたいですね。

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