Facebook広告のフリークエンシーをより柔軟にコントロール可能にする2つのアップデート

Facebook広告のフリークエンシーをより柔軟にコントロール可能にする2つのアップデート

良くも悪くも「何度もこの広告見るなぁ」と思ったことが誰しもあると思います。ユーザーが広告に接触する頻度のことを「フリークエンシー」と呼びますが、インターネット広告ではフリークエンシーをコントロールできる場合があります。訪れるたびにタイムラインという同じ場所を見るためフリークエンシーが高まりやすいFacebookですが、Facebook広告の一部の配信メニューではフリークエンシーをコントロールできる機能が備わっています。

今回は、Facebook広告のフリークエンシーをより柔軟にコントロールできる2つのアップデートをご紹介します。



フリークエンシーキャップの利用範囲を拡大

Facebook広告の購入には2つのタイプがあります。一般的によく利用される、オークションでの入札額によって広告料金やリーチが変動する「オークション」と、あらかじめリーチやフリークエンシーを予測して固定予算を定める「リーチ&フリークエンシー」です。

※「リーチ&フリークエンシー」は条件を満たしている広告主に対して段階的に展開されており、まだご利用いただけない場合があります。

これまでリーチ&フリークエンシーとオークションの「リーチ」を目的に設定したキャンペーンでのみフリークエンシーキャップの設定が可能となっていましたが、アップデートの実施により、オークションの以下のキャンペーンの目的でも、フリークエンシーキャップの設定が可能となりました。

  • ブランドの認知度アップ
  • 動画の再生数アップ
  • エンゲージメント

参考:予測機能付きFacebook広告、リーチ&フリークエンシーとは?


またこれに合わせて、リーチ&フリークエンシーのキャンペーンでのみ表示されていた、フリークエンシー別リーチレポートがオークションタイプでも使用できるようになっています。
広告マネージャーで、該当の広告セットの「チャートを見る」から閲覧が可能です。

※筆者の環境では2019年1月現在、実装が確認ができていないため、徐々にすべてのアカウントへ反映している模様です。

「平均フリークエンシーを増やす」オプションの追加


今回のアップデートにより、リーチ&フリークエンシーに「平均フリークエンシーを増やす」が追加されました。


「平均フリークエンシーを増やす」を使うと、ユーザーひとりあたりの平均フリークエンシーを、設定したフリークエンシーキャップの範囲内で、ターゲティングしたユーザーのうち、複数回広告を見る可能性の高いユーザに対して優先的に広告を配信するオプションです。

フリークエンシーキャップはあくまで、ひとりあたりのユーザーが広告を目にする回数の上限です。リーチ&フリークエンシーでは、リーチに対して広告配信が最適化されるため、十分な平均フリークエンシーが得られない可能性もあります。

たとえば、上限フリークエンシーを週に10回と設定している場合には、1回しか広告を目にしないユーザーと10回も目にするユーザーと、フリークエンシーにばらつきが出てきます。同じ「広告を見たユーザー」であっても、これでは広告の効果もユーザーによってまちまちなる可能性も高いでしょう。

この機能を利用することで、期待するフリークエンシーに達するユーザーを増やすことが期待できます。


また、リーチ&フリークエンシーの広告を設定する際に、フリークエンシーごとにリーチ数の線グラフが表示されるようにもアップデートされています。

フリークエンシーの「平均」に注意

通常のレポートでは、フリークエンシーの平均回数が確認できます。広告運用において「平均の数値」というのは分かりやすく便利な指標ですが、フリークエンシーを考える場合には注意が必要です。

先にも述べましたが、広告が標示される頻度は、ユーザーによってマチマチです。平均ばかりを追ってしまうと、特定のユーザーのフリークエンシーが必要以上に高まってしまったり、逆に十分なフリークエンシーが得られなかったりと、好ましくない印象をユーザーへ与えてしまったり想定していた効果を得られない可能性が高まります。

今回のアップデートにより、これまでよりもこのような状況を回避しやすくなりますので、フリークエンシーのコントロールにお悩みがあった場合などは導入の検討をおすすめします。

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