LINE広告、広告画像を出し分ける機能の追加や審査結果の推定機能など4つのアップデート

LINE広告、広告画像を出し分ける機能の追加や審査結果の推定機能など4つのアップデート
この記事は最終更新日から約2年が経過しています。

2022年6月、LINE広告で複数のアップデートがリリースされました。

本記事では、以下4つのアップデートについてご紹介します。

  • 広告画像を出し分ける機能を追加
  • 審査結果の推定機能のベータ版を提供開始
  • リーチキャンペーンが正式リリースへ
  • 詳細ターゲティングに新規セグメントが追加


広告画像を出し分ける機能を追加

これまですべての広告枠をカバーするためには「画像」と「画像(小)」と2つの広告フォーマットを設定する必要がありましたが、今回のアップデートにより一つの広告フォーマット内で「小さいサイズの画像」もあわせて設定できるようになりました。

次に、設定画面を見てみましょう。

広告作成画面で広告フォーマット「画像」を選択すると、画像を設定する箇所が2つ表示されます。

広告の「画像」の設定は必須で「小サイズの画像」は任意です。「小サイズの画像」を設定しない場合は、「画像」に設定した画像が全ての配信面に表示されます。

また、「小サイズの画像」と「画像(小)」の使い分けとしては、トークリストやHomeTab、LINE NEWS面に配信する広告のタイトルやディスクリプションを、「画像」と異なるものを設定したい場合は「画像 (小) 」を選択すると良いでしょう。

画像のサイズ

設定する画像のサイズは次の通りです。

設定項目サイズ
画像 (必須)1200×628、1080×1080、600×400のいずれかのサイズを1枚設定
小サイズの画像 (任意)1200×628、1080×1080、600×400のいずれかのサイズを1枚設定

画像の審査に注意

「画像」と「小サイズの画像」を設定した場合、それぞれの画像に対して審査が入ります。どちらか一方の画像が否認になった場合、その広告全体が否認となり広告は配信されません。

広告の審査日数は広告作成から5営業日程度です。広告作成が完了したら、必ず広告審査に通っているかを確認しましょう。そうすることで、審査不承認により配信できなかったというミスを防げます。

画像ごとのパフォーマンスの確認方法

「画像」と「小サイズの画像」の表示回数やクリック数などの内訳は、パフォーマンスレポートで確認することができます。広告マネージャー上では画像ごとの数値の内訳は見れません。

パフォーマンスレポートでどちらの画像の成果が高いのかを確認することにより、成果の低い画像を差し替えるなどの改善に繋げられますね。

では、パフォーマンスレポートの確認方法を見ていきます。

管理画面左上の「MENU」から「レポートと計測」内にある「パフォーマンスレポート」をクリックします。

レポート形式の「階層」で「広告」を選択し、「集計方法」で「サイズ別」を選択すると、作成した広告ごとに画像と小サイズの画像の数値の内訳が確認できます。

画像ごとの数値の内訳も見れてクリエイティブの効果検証も捗りそうですね。

審査結果の推定機能のベータ版を提供開始

広告作成画面に、推定の審査結果が表示されるようになりました。本機能は、ベータ版での提供となります。広告の審査評価の推定はAIを活用しています。

広告の作成画面に上図のように「審査結果の推定 (Beta) 」が追加されています。「推定を行う」をクリックすると推定結果が表示されます。(2022年7月時点、上図のように利用できない旨のアナウンスが出ているものもあります。)

ベータ版で表示される推定結果は、「注意」と「不確実」の2種類です。

「注意」と表示された場合は、入稿内容を見直すことが推奨されており、「不確実」と表示された場合は、そのまま入稿して問題ないそうです。

「注意」と表示されて入稿内容を見直す際は、LINE広告の審査ガイドラインを参考に修正しましょう。

参考:LINE広告審査ガイドライン

また、審査結果の推定は審査結果を保証するものではないため、一つの目安として活用すると良いでしょう。

なお、ベータ版では、タイトル、ディスクリプション、静止画が審査対象となります。

この審査結果は推定値にはなりますが、設定時点で審査の可否を知ることができるため、広告に修正が必要な場合は今までよりも早くアクションにうつすことができますね。

リーチキャンペーンが正式リリースへ

今までベータ版として提供されていたリーチを目的とした「リーチキャンペーン」が本リリースされました。

リーチキャンペーンの正式リリースに伴い、リーチ&フリークエンシーのキャンペーンは2022年8月31日を目安に提供が終了します。

そのため、リーチ&フリークエンシーのキャンペーンを実施していて引き続きリーチ目的の広告配信を行いたい場合は、提供が終了する8月31日までに手動での切り替えが必要です。レポートリーチ&フリークエンシーのレポートも9月中を目途にダウンロードできなくなるため、8月31日までにレポートをダウンロードしておきましょう。

切り替えるにあたり、「リーチキャンペーン」と「リーチ&フリークエンシー」では仕様が若干異なりますので、クライアントに説明できるように確認しておきましょう。「リーチキャンペーン」と「リーチ&フリークエンシー」では下記のような違いがあります。

リーチキャンペーンリーチ&フリークエンシー
入札CPM (入札単価の設定方法を「リーチの最大化を目的に自動で設定」にした場合、入札価格は200円以上で設定)CPM (固定価格のため広告グループ作成後の変更は不可)
最適化機能利用可能利用不可
最低出稿料金140万円
フリークエンシー上限1~10回(※)2~10回
フリークエンシーの間隔設定可設定不可
配信面LINE広告のその他のキャンペーンの仕様に準ずるLINE VOOM面
配信設定制限制限なし掲載開始日の14日前より配信設定可能
配信期間設定1~90日3~31日

リーチキャンペーンでは入札単価を柔軟に変更することができたり、フリークエンシーの間隔を設定できるようになったり、調整できることが増え、運用のレバーが増えたのはうれしいですね。

※リーチキャンペーンでは、フリークエンシー上限の編集は配信期間中はできません。配信期間前であれば可能です。

詳細ターゲティングに新規セグメントが追加

詳細ターゲティングに新たに5個のセグメントがベータ版として追加されました。

趣味・関心 デジタル機器・家電 ソフトウェア
暮らし・子育て おもちゃ:知育玩具
行動 購買意向 デジタル機器・家電:季節家電:エアコン
インテリア・園芸:ホームケア:洗濯洗剤
スポーツ用品:マラソン・ランニング用品

※セグメント名は広告管理画面の名称を使用しています。

LINE広告の詳細ターゲティングは、次の情報以外はすべて「みなし属性」です。

  • アプリ起動時の位置情報(許可したユーザーのみ)
  • 購買経験(個人を特定しない形式)
  • 携帯キャリア・OS

みなし属性とは、性別や年齢などLINEプラットフォーム上のユーザー登録情報やLINE内での行動履歴をもとに分類された属性のことです。ターゲットの精度には注意が必要になりますが、詳細ターゲティングの利用によって見込み顧客へのリーチが期待できるため追加を検討してみても良さそうですね。

参考:ターゲット設定はどのような情報を基にしていますか?|LINE for Business

まとめ

1つの広告フォーマット上で大きいサイズの広告枠と小さいサイズ広告枠に対して画像の出し分けがをができるようになったり、審査の推定結果が表示されるようになったり、今までよりも管理画面が使いやすく進化しています。

またリーチ&フリークエンシーの最低出稿金額が難点になっていた場合は、リーチキャンペーンでは最低出稿金額がないため改めて検討してみても良いかもしれません。

詳細ターゲティングの新規セグメント追加についても、ターゲティングできるバリエーションがさらに増えたため、LINE広告の配信手法を検討してみる良い機会になりそうですね。

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