運用型広告で陥りがちな100個のミス(2/3)

運用型広告で陥りがちな100個のミス(2/3)

運用型広告で陥りがちなミスを100個まとめてみました。

前回はアカウントレベルのものから、キャンペーンや広告グループ単位で注意するべきミスをご紹介しました。

今回はより詳細な、キーワードや広告、オーディエンスなど広告配信の成否を左右する要素まで踏み込んでみていきましょう。

こんなミスありえるの?と感じるものもあるかもしれませんが、いずれも見たり聞いたりしたものです。※しつこいですが、すべて私がやらかしたミスというわけではありません

※その①はこちら


Contents

キーワード編

ここからは検索広告のキーワード設定に関するミスを紹介していきます。

31. フレーズ一致主体なのに言い換え表現が網羅されていない(Google 広告, Yahoo! 広告)

予算が限られている場合や、成果の見込める検索語句が限定されている場合だと、キーワードのマッチタイプは部分一致を使わず、フレーズ一致や完全一致を中心に検索広告を構成するのは効果的です。

しかし、フレーズ一致や完全一致だと余計な拡張をさせず狙った検索語句だけに出稿しやすい反面、キーワードを網羅的に登録しておかないと、そもそも表示がされず機会損失になるリスクもあります。

例えば、「webデザイナー フリーランス」をフレーズ一致で登録して成果が出ているとすると、「webデザイナー 業務委託」「webデザイナー 個人事業主」が登録されていないのは、もったいない。効率を落とさずに成果を伸ばすことができるのではないでしょうか。

また、かけ合わせがたくさん入っているのに、肝心の単体キーワードが漏れているケースもあります。

例えば、転職エージェントの求職者向けの広告運用をするとして、「webデザイナー 求人」(フレーズ一致)「webデザイナー 仕事」(フレーズ一致)「webデザイナー 豊島区 求人」(フレーズ一致)と頑張ってたくさん掛け合わせが入っているのに、肝心の「webデザイナー」(フレーズ一致)「webデザイナー」(部分一致)などが入っておらず、「webデザイナー」という検索語句に出稿されない設定になっているケース。「webデザイナー」だけでも求人を探す検索意図があるので、機会損失になってしまいます。

フレーズ一致、完全一致のみで運用するときは、網羅性を意識しましょう。そもそも、部分一致の追加も検討してみるといいと思います。

32. 部分一致キーワードの拡張で不必要な検索語句まで広がっている(Google 広告, Yahoo! 広告)

キーワードのマッチタイプ部分一致はキーワードに似たテーマの検索語句まで拡張して配信がされ、機会損失を最小限に抑え成果を拡大するのに効果的です。

しかし、不必要な検索語句にまで拡張され、効率悪化の原因になってしまうこともあります。

例えば美白特化のブランドで「美白  美容液」部分一致を登録したところ、検索語句「保湿 化粧水」にも拡張しCPAが悪化したとします。たしかにブランドの得意とする効果的にも価格帯的にもCVRが出づらいと推測できます。

その場合、フレーズ一致を活用し美白やシミなどブランドの差別化ポイントの活きる検索語句に絞り込んで広告出稿すると、成果改善が見込めるかもしれません。

ブランドの強みが活きて戦いやすい検索語句群が何なのか?ここが把握できれば、適切なマッチタイプもおのずと見えてきます。検索語句レポートも参考にしながら、部分一致が悪さをしていないかは確認するようにしましょう。

除外キーワード編

ここからは除外キーワード設定に関するミスを紹介していきます。

33. 過剰に設定する(Google 広告, Yahoo! 広告)

検索広告の成果改善に、除外キーワードは効果的です。

しかし、除外キーワード登録後が怖い。何の検索語句が除外されたのかを確認する術はありませんし、データとしても目に見えないからです。

例えば実際に目にしたケースで、地名・人名をまとめて除外するつもりだったようで、「森」「林」のような漢字1-2文字の除外が大量登録されていました。意図せず必要な検索語句が除外されている可能性もあり、早急に除外を解除しました。

思いがけず大きな機会損失を生んでいるのに、それに全く気づけていない可能性があるため、除外キーワードはぜひ定期的に見直しをおすすめします。除外キーワードが大量に必要だとすると、キーワードのマッチタイプもうまく使っての解決も検討できるといいかもしれませんね。

34. ディスプレイキャンペーンに登録する

ディスプレイキャンペーンの除外キーワードは、検索キャンペーンとは意味が異なり、キーワードのトピックに一致するコンテンツが配信先から除外されます。

そのため、Google 広告エディタで除外キーワードを複数キャンペーンにコピー&ペーストする際、ディスプレイ キャンペーンにもまとめて登録してしまいそうになりますが、これはミスです。注意しましょう。

35. 除外キーワードリストに追加したがキャンペーンに紐付いていない(Google 広告, Yahoo! 広告)

除外キーワードリストで管理すると、カテゴリごとにリストを整理できたり、キャンペーンを跨いで除外キーワード設定ができたり、大変便利です。

しかし、キャンペーンへの紐づけ自体を忘れていて、除外できていないミスが起こりがちです。

特にキャンペーンの新規作成時は要注意。除外キーワードリストの紐づけも確認するようにしましょう。

広告編

ここからは広告設定に関するミスを紹介していきます。

36. 誤字脱字(全媒体)

広告の誤字脱字には気をつけましょう。

例えば実際にやらかしたミスですが、「大手企業」が「王手企業」になっていてクライアントさまからお叱りを受けたことがあります。

広告文は事前に何人かで確認することも多いですが、複数人で回覧したシートからコピー&ペーストで入稿し、手打ちは原則避けると誤字脱字は防げます。

また、Google 広告エディターなどツールを活用し、入稿前にすべてのデータを見返しましょう。

37. 審査不承認に気が付かない(全媒体)

特に健康食品・コスメなどの商材では、景表法・薬機法などが関わり媒体側審査も厳しいため、広告 / ランディングページの審査不承認となることがあります。

審査の不承認に気づかず放置すると、配信停止したままとなり機会損失になってしまいます。

広告管理画面に毎日ログインする、メールでの通知は必ずチェックするなど、注意して見ておく必要があるでしょう。

特にGoogle 広告の、ファインド広告の審査不承認が、広告の階層で見ると「有効」となっているけれど、広告のアセットの階層まで見に行くと審査不承認になっていることがあります。大変わかりにくいUIとなっているため注意が必要です。

38. 薬機法・景表法に抵触(全媒体)

適切な広告表現は、特定商取引法・薬機法・景表法や、それに付随する業界団体の自主規制ガイドライン、広告媒体ごとの審査方針などにより、さまざまな細かい線引きがされています。また線引きも新しい措置命令の事例が出たりで日々変化しています。

景品表示法の違反では、措置命令で悪評が立ち、最悪多額の課徴金(売上の3%)を課せられる可能性があります。

広告媒体の審査不承認だと出稿ができませんし、不承認が重なりすぎると、広告アカウントそのものがBANされるリスクもあります。

また、薬機法違反では、広告主だけではなく、アフィリエイターや広告代理店にも逮捕に踏み切る事例が出ており、知らなかったでは済ませられません。

参考:impress ネットショップ担当者フォーラム | アフィリエイター摘発の衝撃。狭まる「アフィリエイト広告」の包囲網

impress ネットショップ担当者フォーラム | 広告業界に衝撃を与えた「ステラ漢方事件」から考えるWeb広告への問題意識

ニュース等確認しキャッチアップし、また、怪しい広告表現については専門家への確認も徹底するようにしましょう。

39. コールトゥアクションの設定ができていない(全媒体)

Google 広告や、Yahoo! 広告、Meta広告では、広告の表示フォーマット設定で「詳しくはこちら」「購入する」「資料請求」などのコールトゥアクションボタンのテキストを選択できます。

顧客に求めるアクションを明示するものに変更することで(「詳しくはこちら」→「購入する」に変更するなど)、クリック率やコンバージョン率が改善することがあります。

見落としがちなので、念のため確認してみましょう。

40. 強みや実績を盛り込み忘れる(全媒体)

プロモーションをしやすくするために、様々な強みや実績を作ったり、見せ方を工夫することができます。

例えば、マーケティング調査会社で満足度No.1の調査結果があったり、芸能人をキャスティングしていたり、長い歴史のあるサービスだったり、たくさんの人を支援してきた実績があったり、SNSで話題だったり…。

しかし、こういったことも、うっかり盛り込み忘れてしまうことがあります。せっかく、顧客満足度No.1と言えるように準備したのに、それを盛り込むのを忘れていたらとてももったいないですよね。顧客に伝わらなければ無いのと同じです。

こういったミスは担当者がついうっかり、というより、そもそも「聞いていなかった」ということが多いように思います。広告主→広告代理店に対してであっても、社内であっても、引き継ぎ事項はもれなく丁寧にまとめて、こういった盛り込み忘れが起きないように注意しましょう。

41. 過剰な説明(全媒体)

良いコピーライティングとは、たった数文字で、顧客の頭の中にありありと、たくさんの情景が思い浮かぶものです。伝わる情報量が多いのです。

伝わる情報量を増やすためには「顧客にとっての常識」は思い切って省略するのがコツです。

例えば「野菜がとれる青汁」はコピーとは言えません。ナイキのウェブサイトに「シューズとは、足を包む形の履物の一種です。」という説明はありません。いずれも顧客にとって自明だからです。

しかし案外、世の中のコピーライティングには蛇足が多いように感じます。過剰な説明になっていないか?省略してもっと他の情報を盛り込めないか?配信前によく推敲することをおすすめします。

42. ブランド訴求、価格やスペックの訴求に終始している(全媒体)

ブランド訴求はブランドを知っている方、価格やスペックはブランドや属するカテゴリを検討している方に効果的にリーチできます。

しかし、広告のメッセージを色々と試すべき商材(例えば、許容CPAが高く、広く衝動買いが見込める商材など)なのに、ブランド・価格やスペックの訴求に徹していてあまりテストできていない広告アカウントを目にすることがあります。

広告にはいろいろなメッセージがありえて、ブランドを知らず、検討すらしていない潜在的な顧客から購入を見込める場合もあります。例えば、以下のようなメッセージです。

  • 知らなかった意外なニュース
  • 困りごとへの共感・あるある
  • 困りごとを独自の優れた方法で解決できること
  • 困りごとが現状不合理な方法で解決されていること
  • 輝かしい魅力的な未来
  • 実は見落としているお得な情報
  • 顧客が将来困ったことになる警告

例えば、法律事務所の過払い金の広告は、「過払い金請求なら○○法律事務所」とは言いません。「そのクレジットカード、お金が戻ってくるかも。今すぐ電話で診断」のようなメッセージになります。それは、「私も過払い金請求ができるという事実」これを顧客が知らないことこそが、プロモーション上のボトルネックだからです。

顧客の目線になって、提供できる耳寄りな情報は何か?どんなベネフィットがあるのか?問い直してみると、潜在的な顧客にリーチできる新しい機会を作れるかもしれません。

43. 広告に情報を十分に盛り込めていない

広告は、目標達成のため必要なさまざまな情報を顧客に伝え想起してもらうのが大きな役割の一つです。文字数・画像・動画は媒体や広告フォーマットごとに規定がありますが、文字数を十分に利用し情報量を増やしたほうが成果は上がりやすいと思います。しかし、十分な情報量を盛り込めず機会損失になっているケースが見受けられます。

例えば、Twitter広告のウェブサイトボタン付きの画像広告ではツイート本文140文字(全角)、タイトルおよそ25文字(全角)で動画やカルーセル画像も利用可能ですが、広告でツイート本文が20文字で画像も文字等含んでいないとすると、色々伝えられたかもしれないのに、もったいないですよね。

媒体や広告フォーマットごとにひと手間かけて、情報を十分に盛り込めるよう工夫することをおすすめします。

44. 成果の悪いクリエイティブを停止しない(全媒体)

広告のテストをする際は、入稿しっぱなしではなく、成果の悪いものは停止した方がいいと思います。

特に、YDAのように広告のローテーション最適化機能が無い媒体だと、成果の悪い広告に対してもオークション機会が均等に割り振られ続けるため、機会損失を生みやすいです。

また、Google 広告でも、コンバージョンデータが溜まりにくい状況(費用の小さい広告グループや、コンバージョンが月間数十件を下回るような広告アカウント)だと、広告がコンバージョン率を加味して最適化されるのは、数ヶ月以上がかかってしまい、スピード感に沿いません。そのため、主力の広告グループや他媒体の配信など通じ広告ごとの成果の良し悪しが見えてきたら、広告グループ単位では十分なデータが溜まっていなくても、早め早めに成果の悪いクリエイティブを停止していくと成果も安定しやすいのではないでしょうか。

45. 仮説の無いA/Bテスト(全媒体)

広告文のA/Bテストそのものが目的化してしまうことがあります。

例えば、レスポンシブ検索広告で、とりあえずアセットの空き枠を埋めることが目的化していたり。部内会議で報告する次のアクションが思いつかないので、伸びる気もしていないのに、A/Bテストをやってみたり。

しかし、A/Bテストとは何か伸びそうな仮説があって、それを検証するために実施するべきであって、仮説が無いなら実施はしない方がいいとすら思います。

なぜならA/Bテストは、追加した広告に、貴重なオークション機会を少なくない分量割り振り実施されるので、成果の振るわないものをテストするのは成果悪化の原因になるからです。

またクリエイティブを制作し入稿し状況確認、集計レポーティングと工数もかかります。

さらに言うと、仮説が無いと、仮に良い成果が得られたとしても他の施策に活かせる再現性のある学びが得られづらいです。

よって仮説のないA/Bテストを実施するくらいなら、もっと別のことに時間を割いた方がいいのではないでしょうか。

46. ある媒体で成果のいい広告を他媒体に展開していない(全媒体)

例えば、LINE広告で成果のいい広告のテキスト・画像が、Google 広告には入稿されていないなどです。

広告媒体が違っていても同じスマートフォンで似たような文字サイズで表示されるわけなので、成果には再現性があるはずです。

広告媒体ごとに運用担当が違ったり、代理店を分けていたり連携しづらい事情がある場合もありますが、媒体ごとに成果のいい広告のテキスト・画像は横展開していくと成果改善につながります。

47. パラメータをつけ忘れている(全媒体)

Google アナリティクスやAD EBiSなどアクセス解析ツールの計測パラメータが漏れてしまうことがあります。例えば以下のタイミングです。

  • 特にキャンペーン新設時にトラッキングテンプレートを編集し忘れ
  • Google 広告のキャンペーンをコピーして、Yahoo! 広告に入稿するとき、utmパラメータが漏れてしまう(Google 広告はGoogle アナリティクスと連携すればutmパラメータ不要だが、Yahoo! 広告は必要なのでミスする)
  • 担当変更時の引き継ぎ漏れ

油断したタイミングに起こりがちです。注意しましょう。

48. パラメータの付け方を間違えている(全媒体)

パラメータは間違えやすく、以下のようなミスがよく起こります。

  • 「&」でつなぐべきところ「?」が重複している。
  • Meta広告のパラメータに「?」を付けている
  • 別の媒体・キャンペーンのパラメータを付けている

パラメータは本当に間違いやすいので、入稿前に必ず今一度確認するようにしましょう。

49. リンク先の変更に気が付かない(全媒体)

連携が不十分で起こるミスで、サイトリニューアルやLP変更によりURLが変わったのに、リンク先URLが更新できていないミスです。

リンク切れのページで広告を出すのは非常にもったいないです。ウェブサイト管理者側は、広告担当に連絡を忘れないようにするべきですが、広告運用者側でも定期的にリンク先URLを巡回してみることをおすすめします。特に広告代理店など外部だと連絡が漏れていることがあるので。

リンク切れとまではいかなくても、いつのまにかウェブサイトのデザインが変わっていたり、決済手段が追加されていたり、思いがけない変化があることもあります。

50. URL変更の際に、広告表示オプションの変更が漏れてしまう(全媒体)

リンク先URLの変更の際、広告表示オプションのサイトリンクや価格表示オプションなどのリンク先変更が漏れるミスは起こりがちなので、注意しましょう。

51. 配信枠に対しバナーの文字が小さすぎる(全媒体)

例えばInstagramフィード用の画像を、LINE広告のSmall Image Ads(トーク欄上部の広告枠)にそのままサイズ展開しても、表示される画像の大きさが全く違うので、文字が読めない画像が見えないなど意図と違う伝わり方になることがあります。

実際にどのように配信されるのかを想像しながらクリエイティブは設計したほうがいいでしょう。

52. 古い広告文のまま配信してしまう

広告文の更新が漏れて古い広告文のまま配信してしまうことがあります。

  • ○○年が過年度
  • 古い値段のまま
  • 昔のセール情報

またちゃんと更新したつもりでも、部分的に残ってしまうこともあります。例えばMeta広告の説明文に一部使われている、広告表示オプションに使われている…など。

更新の際はすみずみまで注意しましょう。

53. キーワード挿入機能で、不適切な広告文を出稿してしまう(Google 広告, Yahoo! 広告)

キーワード挿入機能を活用すると、広告グループのキーワードごとに広告文を出し分けることができます。

一方、十分にチェックせず機械的に入稿だけしていると意図せず不適切な広告文が出稿されてしまうことがあります。

  • 日本語として成立しない組み合わせ(「ミキサー 安いがお買い得」など)
  • 他社商標名を広告文に含めてしまう

キーワード挿入機能が活用される広告アカウントは品目や型番が多数ある膨大なキーワードの入稿・管理が必要なことも多いとは思います。しかしキーワードはできればすべて確認し、どういった広告文で出稿されうるか把握することをおすすめします。

54. 別の商品の広告表示オプションを設定してしまう(Google 広告, Yahoo! 広告)

広告するブランドや商品ごとに適切な広告表示オプションが異なる場合があります。

しかし別のブランド / 商品の広告表示オプションを誤って設定してしまうことがあります。

例えば商品Aは送料無料だが、商品Bは送料が掛かる場合、商品Aのコールトゥアクション「送料無料」を間違って商品Bに設定してしまうと誤解を招く設定になってしまいます。

複数のブランド / 商品を1つ広告アカウントで運用する場合は、こういったミスが起こらないよう広告表示オプションも確認するようにしましょう。

55. レスポンシブ検索広告で、日本語として成立しない組み合わせパターンが含まれている(Google 広告, Yahoo! 広告)

レスポンシブ検索広告はアセットにテキストを登録するとさまざまな組み合わせを自動でテストしてくれます。しかし、日本語として不自然な組み合わせも表示される可能性があります。

例えば、「アナグラム株式会社(公式)」 「アナグラム株式会社【公式】」という見出しのアセットを登録したとすると、機械学習のアルゴリズムに意味は理解できないので、「アナグラム株式会社(公式) – アナグラム株式会社【公式】」という変な文章で表示される可能性があります。

タイトルの位置を固定することでコントロールすることをおすすめします。例えば、「アナグラム株式会社(公式)」 「アナグラム株式会社【公式】」いずれも位置1に固定すれば、上記例のように重複して表示がされなくなります。

56. 広告のローテーション設定が「最適化しない」になっている(Google 広告, Yahoo! 広告)

Google 広告や、Yahoo! 広告(検索)では、広告グループの設定で広告のローテーションで「最適化しない」を選択できます。A/Bテストの条件を揃えるため、できるだけ均等にオークション機会を割り振るために選択してある広告アカウントを見ることがありますが、基本的には最適化を選択することをおすすめします。

まず、人力で週に1回など集計しジャッジするよりもリアルタイムに24時間自動でオークション機会を調整してもらったほうが成果は上がりやすいからです。

例えば、Aの方が成果が良いと推測されるなら、1週間待たずとも、Aにオークション機会を多く割り振ったほうが、成果が出るのではないでしょうか。

そもそも同じ広告グループであっても、広告ごとに様々な配信先やオーディエンスに対して配信されており、広告管理画面上のCTRやCVRなどは単に配信先・オーディエンスの差異で純粋な広告の成果では無い可能性もあります。

また、手動で広告グループすべてをコントロールするのは広告のローテーションに任せるよりも工数がかかりますよね。

そのため、広告ごとの最適化は、広告グループのローテーション機能に任せたほうがいいのかなと考えます。

57. ストーリーズ広告で、スワイプボタンと被る場所に、重要なメッセージを入れてしまう(Meta広告)

Instagramを見ていると、ストーリーズ広告で左上のアカウントロゴ、下部のスワイプアップのボタン(図の赤枠部分)が、クリエイティブ内のテキストと被り見えづらくなっている、もったいないクリエイティブを目にすることがあります。

ストーリーズ広告に限った話ではないですが、実際の最新イメージを参考にクリエイティブは作ることをおすすめします。

オーディエンスリスト編

ここからはオーディエンスリスト設定に関するミスを紹介していきます。

58. 意図したオーディエンスが除外できていない(全媒体)

除外オーディエンスの設定を忘れることがあります。

例えば、新規ユーザーにリーチする目的で購入済みユーザーを除外していたはずなのに実は除外されていなかった…となると、CPAやROASが実態よりも良く見えてしまい投資判断を誤る…といった大きなミスに繋がってしまうこともあります。

こういったことを防ぐために、新しくキャンペーンを作るときは、原則既存のキャンペーンの設定を除外も含めて引き継ぐようにする、また、適切な設定になっているか除外オーディエンスの確認を必ず行うことをおすすめします。

59. 顧客リストをハッシュ化せずやり取り(全媒体)

Google 広告やMeta広告では、顧客のメールアドレスからオーディエンスリストを作成し、情愛オーディエンスや類似オーディエンスに活用することができます。

しかし顧客のメールアドレスは個人情報なので、広告主 – 広告代理店間などでやり取りする時は、必ずハッシュ化して第三者が読み取れないようにしましょう。あるいは媒体へのアップロードはクライアントにお願いするなども対策のひとつです。

万が一個人情報が流出してしまうと、顧客をさまざまな危険にさらし、ブランドの信頼も損ねてしまいます。

60. 意図したオーディエンスの条件を指定できていない(全媒体)

各広告媒体のオーディエンスリストは広告管理画面上でURLや日数、複数のオーディエンスリストをand条件やor条件を設定しますが、仕様上CSVでの入稿等ができず手動での設定作業になるため、ミスが起こりやすいです。しかも、一度設定すると改めて確認する機会もなかなか無く、ミスしたまま配信が継続されてしまうケースもあります。

ミスしやすく発見もしづらいことを念頭に、時間をおいて2回確認する、チームで複数名で確認するなどミスを防ぐ工夫をすることをおすすめします。

61. リターゲティングリストが蓄積できていない(全媒体)

以下のような設定ミスにより、リターゲティングリストが蓄積できていないことがあります。

  • リターゲティングタグが外れてしまっている
  • ウェブサイトのURLが変更されリターゲティングリストの条件指定から外れてしまっている
  • リターゲティングリストが「オープン」ではなく「クローズ」(Yahoo!の場合は「訪問履歴の蓄積」ではなく「蓄積しない」)に設定されている

この設定だと、新たなオーディエンスが蓄積されず、配信がされません。

リターゲティングリストのボリュームに問題が無いか定期的に確認するようにしましょう。また、YDAの場合、過去100日間に広告の表示が発生していないオーディエンスリストの「訪問履歴の蓄積」は、自動的に「蓄積しない」に変更されます。久しぶりに配信を再開する場合は、リターゲティングリストを確認し「蓄積する」に設定するのを忘れないようにしましょう。

参考:Yahoo!広告ヘルプ | 訪問履歴の有効期間と蓄積について

データフィード広告(ダイナミック広告、ショッピング広告)編

ここからはデータフィード広告設定に関するミスを紹介していきます。

62. データフィードの項目が不足している(全媒体)

成果を伸ばすためには、ダイナミック広告やショッピング広告のデータフィードは、全てを埋める必要はありませんが、できるだけ全ての項目を埋めることが推奨されます。

例えば、ショッピング広告で送料無料なのにShipping属性を設定していない、セールなのにSaleprice属性を設定していないなどは、たまに見かけますしもったいないと思います。

データフィードを構築してしばらく確認していない…前任者が作ったときのままである…という場合、項目を埋められているか改めて確認してみることをおすすめします。

63. データフィードのエラーや審査不承認に気づかない(Google 広告, Meta広告)

データフィードが審査不承認になっていたり、なんらかのシステムエラーでアップロードができていないケースがあります。

特に、一部の商品だけが審査不承認になっているケースは、広告管理画面のキャンペーンレポートではインプレッションもクリックも問題なく発生しているように見え、気が付きづらいことがあります。

そのため、定期的にデータフィードを見に行き、問題がなく配信できているか確認することをおすすめします。

64. ダイナミック広告のタグで十分な情報を送信できていない(Google 広告, Meta広告)

ダイナミック広告用のタグは、最適化のシグナルを増やすため、以下のようなページの階層ごとに適切なパラメータを設定しての設置が推奨されます。

  • 検索結果
  • 商品一覧
  • 商品詳細
  • カート追加
  • 購入開始
  • お気に入り追加

また、商品IDや単価などもタグのパラメータに含め送信できている必要があります。

設定ができていないと広告クリエイティブや入札の最適化が進みづらくなってしまうので、もし階層が抜けていたり商品IDが送信できていなければ、設定をおすすめします。

65. ショッピング広告のタイトルの文字数を十分に活用していない(Google 広告)

ショッピング広告のタイトルを変更したり要素を増やしたりすることで、出稿される検索語句が変化し、表示回数が増え成果が改善するケースもあります。

タイトルは半角150文字上限で文字数が多くなっており、様々な要素を盛り込むことが可能ですので、もしまだ試したことがなければ色々とテストしてみてもいいかもしれません。

66. データフィードの審査不承認に気づかない(Google 広告)

ショッピング広告のデータフィードの一部の商品が審査不承認になるも気が付かないことがあります。

データフィード全体のトラブルはインプレッションが0になるため気がつけるのですが、

Google マーチャントセンターにも定期的にログインし、審査に問題ないか確認することをおすすめします。

動的検索広告(DSA)編

続いて、動的検索広告(Dynamic Search Ads、以下「DSA」と記載)に関するミスを見ていきます。DSAのベストプラクティスについては以下ブログでも解説していますのでご参考になさってください。

67. タイトルの文章がおかしい(Google 広告)

DSAでは広告文が自動生成されますが、表記が崩れたり、日本語として成立しない文章になることがあります。

動的検索ターゲット > 検索語句 から何の検索語句にどのような広告文で出稿されているのか確認するようにしましょう。

もし広告文がおかしい場合、費用対効果が悪化する、ユーザーに悪い印象を与えてしまうなどさまざまな懸念があります。そのため、DSAは一時停止して、手動でキーワード / 広告文を登録することをおすすめします。

DSAの広告文はGoogleにインデックスされたページタイトルなどから自動生成されます。そのため、ページタイトルを適切に工夫することでDSAの広告文が改善する可能性があります。

68. 不適切なページが除外されていない(Google 広告)

DSAはデフォルトの設定だと「すべてのページ」が該当してしまいますが、以下のようなページはほとんどの場合で出稿に適さないので除外するようにしましょう。

  • ヒット0件の検索結果ページ
  • 在庫の無い商品詳細ページ(終了案件のページ)
  • 採用ページ
  • IR情報
  • 購買に結びつきづらいブログコンテンツ

在庫がない商品ページに費用の30%を使用してしまっていた…というもったいないケースもあります。

Google 広告の場合以下のような方法でURLを指定できますので、DSAスタート前に設定することをおすすめします。

  • 配信URLを指定する
  • 特定のディレクトリを除外する
  • コンテンツに含む文字列で除外する(例「ヒット 0件」「在庫なし」などを含むコンテンツ)

69. 指名系の検索語句を拾ってしまっている(Google 広告)

検索広告の指名キーワードは、指名以外のキーワードと、キャンペーンを分けて管理することが多いです。なぜなら、指名キーワードは、他キャンペーンと異なる役割で配信されることが多いからです。また、指名以外のキーワードと比べ、最上部掲載が多いためクリック率が高く、コンバージョン率も高いことから、指名以外のキーワードと混ぜると自動入札の最適化の動きを阻害したり、正確な分析を妨げてしまいます。

しかしDSAで意図せず指名系の検索語句を拾ってしまうことがあります。これは指名キーワード用キャンペーンで拾うべき検索語句のはずです。これは本来出稿したかった広告文・LPが出稿されなかったり、DSAの費用対効果が指名系の検索語句に引っ張られて実態以上に良く見えて判断を誤ったり、さまざまなデメリットを引き起こします。

DSA で意図せずブランド指名系の検索語句を拾ってしまっていないかは注意した方がいいと思います。

まとめ

ターゲティングにおいて肝となるキーワードやオーディエンスは細かい点も多いですが重要なポイントですよね。

せっかくの広告配信を設定ミスによって台無しにしないためにも、あらかじめ確認しておきたいところです。

次回はコンバージョン計測や日々の広告運用で陥りがちなミスをご紹介します。足元を固めて成果を出すためにも要チェックです!

続きはこちら!

第一弾をまだチェックしていない方はこちらもどうぞ!

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Junya Koyama

Junya Koyama

アナグラム株式会社 マネージャー。インターネット広告代理店にてリスティング広告の分析・運用を経験後、2014年8月よりアナグラムに参画。健康食品、アパレル、求人、士業、BtoBなど多岐にわたる商材の広告に携わり事業拡大に貢献。

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