ますます増えているテレビ画面でのYouTube視聴。広告配信で押さえておくべきポイントは?

ますます増えているテレビ画面でのYouTube視聴。広告配信で押さえておくべきポイントは?

コロナ禍において、おうち時間が増えている昨今、みなさんはどのようにお過ごしでしょうか?NetflixやYouTubeなど、映像コンテンツを見る時間が増えた、という方も多そうですね。

近年では、スマートフォンやパソコンだけではなく、テレビに映して大画面で楽しむ方も増えています。

今回は、テレビ画面でのYouTube視聴が増えている現状を踏まえ、広告配信者として押さえておくべきポイントをご紹介します。

テレビ画面でYouTubeを見る人が増えている

改めて、近年のYouTube視聴の傾向について見ていきましょう。

2020 年は、日本における YouTube の視聴人数が飛躍的に増加。 9 月の YouTube 月間利用者数は 6,500 万人を超えました。

新型コロナウイルス感染症による外出自粛の影響で、自宅で過ごす時間が増え、動画配信サービスや動画共有サービスを利用する人が増えました。その流れを受けて YouTube も 動画サービス利用者の 74% が「利用が増えた」と回答しています。

引用元:月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に

外出自粛の影響などもあり、おうちで気軽に楽しめるYouTubeの利用者は飛躍的に増加しているようです。

さらに2020年以降の特徴的な点として、「テレビ画面での視聴が増えている」ということが挙げられます。

2020 年が YouTube にとってこれまでの年と違うと言えるポイントは、テレビ画面での視聴が増加したことです。6 月には 1,500 万人以上がテレビ画面を通じて YouTube を視聴しており、これは前年比 2 倍以上の増加となっています。

引用元:月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に

比較する時期は少し違うものの、YouTubeを利用している6500万人のうち、1500万人以上がテレビ画面を通して視聴しているということは、単純計算で約4人に1人がテレビ画面でYouTubeを視聴しているということになります。

YouTube広告では、2018年10月からテレビ画面への配信が始まっていましたが、コロナ禍を経て視聴者が増えている昨今、広告配信者としては、ますますテレビ画面におけるYouTube広告のポテンシャルを感じますね。

テレビ画面でYouTubeを見るユーザー像

YouTube広告についてのポイントを見ていく前に、まずテレビ画面でYouTubeを見るユーザーとはどのようなユーザーなのか、考えていきましょう。

ユーザー像の特徴としておもに考えられるものを3つご紹介します。

①リビングルームなどでくつろぎながら楽しんでいる場合が多い

テレビが置かれている場所を考えれば当たり前のことではありますが、テレビ画面でYouTubeを見る人のうち、65%以上の人がリビングルームで視聴しています。

参考:月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に

スマートフォンで視聴する場合は、外出先や通勤中のすき間時間や、寝る前にベッドルームで見るなどの状況も多いと考えられますが、テレビでの視聴の場合、多くの人はリビングルームでくつろぎながら楽しんでいると想像するのがよさそうです。

②家族やパートナー、友人などと一緒に見ている場合が多い

また、家族やパートナー、友人といった複数人で視聴するケースも50%以上を占めています

テレビでの視聴の場合、家族やパートナー、友人といった複数人で視聴するケースが半数を占めていることから、テレビ番組を家族で楽しむ感覚で、YouTube を視聴する人が増えていることがわかるでしょう。

引用元:月間 6,500 万ユーザーを超えた YouTube、2020 年の国内利用実態──テレビでの利用も 2 倍に

③スマートフォンなどで閲覧するときよりも、細かな操作を億劫に感じる場合が多い

テレビ番組と比較すると、自分の見たい動画を探し出して見ているという点で、スマートフォンなどでYouTubeを視聴する際はいわゆる「ながら見」ではなく「専念視聴」が多いと言われています。

しかしながら、テレビ画面でYouTubeを視聴する場合は、スマートフォンでYouTubeを視聴する場合と比較すると、「スマートフォンをいじりながら」「何かをしながら」見ている場合も多くなると予想されます

さらに、スマートフォンと比較したときに違いとして現れるのが、操作性です。

スマートフォンであれば、スクロールやタップで簡単に操作ができますが、テレビ画面だとリモコンや音声入力を使用しての操作となるため、やや操作性に劣ると考えられます。

細かな操作を億劫に感じる場合も多いのではないでしょうか?

広告配信において押さえておくべき4つのポイント

テレビ画面におけるYouTube視聴について理解したところで、いよいよ広告配信において押さえておくべきポイントをチェックしていきましょう。

①ウェブサイトへ誘導しCVに至らせるのは、まだ難しそう

テレビ画面でのYouTube視聴が増えてきている状況を踏まえ、YouTube広告では、2020年10月より1年間に渡り、テレビ画面でのダイレクトレスポンス向けビデオ広告のテストが行われています。

People are also watching YouTube in more ways than before—for example in the U.S., over 100 million people watch YouTube and YouTube TV on their TV screen each month. Given this boom in TV viewership, we’ll continue exploring ways your ads can appear with Video action campaigns and test direct-response video ads on new surfaces like connected TVs over the next year.

引用元:Get your business ready for what comes next

しかし、スマートフォンやパソコンでの配信と比べると操作性に劣るため、商材やサービスによってはサイトへ誘導してそのまま購入や申し込みしてもらうことを目的とするようなキャンペーンにはまだ不向きな可能性も高いと考えています。

サイトへの誘導を目的とする場合は、デバイスごとの入札単価調整で、テレビ画面を「-100%」に設定することを検討するのもおすすめです。

②大画面での表示に耐えうるクリエイティブが求められる

①で述べた通りテレビ画面は、ウェブサイトへの誘導や、そこからのCVを目的とするのがむずかしいデバイスではありますが、認知系のキャンペーンを行いたいアカウントにとっては、テレビCMのように大画面に広告を表示できるという魅力があります。

動画クリエイティブを作成する際にも、大画面での表示を想定することが必要です。

スマートフォンやパソコンではあまり気にならない画質の粗さなども、テレビ画面だと目立ってしまう可能性も考えられますね。

YouTube広告のテレビ画面への配信に限りませんが、広告配信者としては、デバイスの特性を理解したうえでクリエイティブ作成に取り組むこと重要になってきています。

③Googleアカウントの持ち主と視聴しているユーザーが異なる可能性がある

YouTube広告はGoogleアカウントと紐づいているため、視聴行動だけでなく、Google検索における行動や端末情報(Android端末の場合)などもシグナルとして利用することができます。

しかし、テレビ画面でのYouTube視聴に限りませんが、「親のアカウントで子どもが視聴する」というように、Googleアカウントのユーザーと視聴しているユーザーが異なる可能性も高くなります

よって、ターゲティング精度はスマートフォンなどのデバイスに比べると低くなることが想定されます。

狙ったターゲット層に配信されているかどうかは、実際にどのようなYouTubeチャンネルに広告が表示されているのかを確認するとよいでしょう。

広告が表示された場所は、広告管理画面の「プレースメント>広告が表示された場所」から確認することができます。

分類でデバイス別に見ると、テレビ画面の表示回数も調べることが可能です。

例えば、子どもが母親のアカウントでYouTubeを閲覧していた場合、「コスメ系の広告なのに、テレビ画面では子ども向けの教育系チャンネルに多く配信されていた」といった傾向が見えてきたりするかもしれません。

そういった場合は、テレビ画面での配信を検討しなおしたり、細かく除外設定をしていくなどの対応が必要となってきます。

④一度で複数人にアプローチ出来る可能性がある

50%以上の人が家族やパートナー、友人と見ている、というデータが示す通り、一度の表示で複数人にアプローチ出来る可能性があります。

ただし、「複数人にアプローチする意味がある商材」でないと、このメリットは活かすことが出来ないので注意が必要です。

性別・年齢を問わず認知を取っていきたい商材(家族で楽しめるデリバリーの食事や、大規模なイベントなど)は相性が良いでしょう。

まとめ

テレビ画面でのYouTube視聴者数は近年大きな伸びを見せており、注目度が高まっています。

スマートフォンやパソコンでの視聴と異なる点が多くあるため、広告配信をする際にも、適している商材・適していない商材が明確に分かれてきます。

特徴をしっかり理解したうえで、上手く活用していきたいですね。

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Aya Kosaka

Aya Kosaka

アナグラム株式会社。クルー。神奈川県出身。スポーツ観戦が趣味で、大学時代はサッカー部の分析官としてデータ分析や戦術を組み立てる日々を過ごす。卒業後はスポーツアパレルの会社のデジタルマーケティング職を経験し、デジタルマーケティングの面白さを知る。その後、アナグラムのビジョンや仕事のやり方に魅力を感じ、2020年1月より参画。

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