2021年10月6日、Yahoo! ディスプレイ広告(以下、YDA)にてLINEアプリ上へ広告が配信を開始することが発表されました。
参考:【ディスプレイ広告(運用型)】LINEアプリ配信について
目次
LINE面への配信開始は2021年10月13日ごろを予定とされています。今後については状況を見ながら順次拡大していくようなので、続報に期待したいですね。
最初はごく少量の配信で、年内にかけて配信ボリュームを拡大していく予定とのことなので、まずはLINE面も含めて配信してみて成果状況を見ながら調整していきたいですね。
配信開始時点で対象となる配信先は、LINEアプリ内の「LINE NEWS」トップ、タブ、記事内の掲載枠です。
上記は、LINE NEWSトップ面をスクロールした箇所に掲載された場合の一例です。
LINEアプリへの配信のメリット
YDAの配信先にLINE面が加わることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
ユーザー層に違いのあるサービスへ配信先を拡大できる
性別
年代別
上図はLINEを利用しているユーザーとYahoo! JAPANを利用しているユーザーの性別、年代別の割合です。LINEアプリのユーザー層とYahoo! JAPANのユーザー層には違いがあるため、今までリーチできていなかったであろうユーザーにも商品やサービスを訴求することができるようになります。またLINEとYahoo!JAPANではユーザーの利用シーンや利用時間が異なることも考えられるため、ユーザーが広告を目にする機会の増加も見込まれます。
Yahoo!のデータを利用してLINE面に配信できる
すでにLINE広告を利用していてLINE面へ配信していたとしても、YDAからの配信とLINE広告からの配信では成果が異なる可能性があります。またYDAとLINE広告では設定できる項目が異なるため、LINE広告ではできなかったセグメントで配信することも可能になります。
配信対象の広告タイプ
LINE面に配信される広告タイプは「レスポンシブ(画像)」のみで、配信開始時点では動画広告は対象外です。レスポンシブ広告が入稿済みでアプリ面の除外や特定の配信面のみを指定していなければ、自動的にLINE面への配信が開始されます。
なお、LINE面に配信される際、画像の4隅の角が丸く加工される場合がありますので注意が必要です。
LINE面の配信を指定または除外が可能
プレイスメントターゲティングを利用してLINE面を指定して配信、または配信除外することが可能です。LINE面を指定する際のURLは下記です。
・iOS:itunes.apple.com/443904275
・Android:play.google.com/jp.naver.line.android
LINE広告に絞ったクリエイティブやパフォーマンスをテストしたい場合にはプレイスメントターゲティングとして追加したり、LINE広告と併用しているため重複を回避したい場合には配信先から除外したりといった、決め細やかな設定も可能です。
まとめ
今年の8月に開催された「LINE BIZ DAY BREAKOUT BRAND&DIRECT」で発表されたLINE広告とYahoo!広告の間で相互配信のうち、今回のアップデートはYDAからLINE側への広告配信が先行してテストされます。なお、今後LINE広告のYahoo!の広告枠への相互配信も行われる予定です。
参考:LINE広告が進化! Yahoo!広告との相互配信を含めた2022年までの主なアップデートを公開
Yahoo!広告とLINE広告の両方を実施している場合、配信先の重複などが起こる可能性もあります。一方で、配信のロジックや最適化のために参照しているデータがそれぞれ異なるため、パフォーマンスに違いがでることも考えられます。
少量の配信からのテストということもあり、現時点では影響は軽微と考えられますが、両プラットフォームの今後の動きは注目していきたいですね。