Yahoo!JAPANは、Yahoo!プロモーション広告のスポンサードサーチ(以下、Yahoo!スポンサードサーチ)の入札方法として「拡張クリック単価」を2018年9月19日(水) から新しく追加する旨を発表しました。また、2018年11月ころに「コンバージョン数の最大化」の提供を終了することもあわせて発表されています。
参考:【スポンサードサーチ】「拡張クリック単価」の提供開始およびキャンペーンエディターアップデートのお知らせ - Yahoo!プロモーション広告
「拡張クリック単価」の設定が可能に
現在、入札方法は「手動入札」「自動入札」の2つですが、今回のアップデートにより「手動入札」の名称が「手動入札:個別クリック単価」に変更されます。この「手動入札:個別クリック単価」の拡張機能として「拡張クリック単価」が提供開始となります。
「拡張クリック単価」の仕組み
コンバージョンをできるだけ多く獲得できるよう、キーワードの入札価格が自動的に調整される自動入札のひとつです。
広告オークションのごとに、ブラウザ・地域・時間帯などの情報をもとにしてコンバージョンにつながる可能性を予測し、コンバージョンが見込めると判断された場合に上限クリック単価を上限なく引き上げ、コンバージョンの可能性が低いと判断された場合は上限クリック単価が最大-100%(入札しない)まで引き下げられます。
個別クリック単価を定めてはいるものの、コンバージョンの見込みがあれば際限なく入札単価は引き上げられる仕様のため、クリック単価や費用の急激な増加には注意が必要です。とくに導入時には、必要以上に一日あたりの予算額を高くしないようにすることをオススメします。逆に予算が充分でないと一日あたりの予算が想定より早く尽きてしまう可能性があるため、注意しましょう。
「コンバージョン数の最大化」の提供を終了
また、拡張クリック単価の導入後に、自動入札タイプ「コンバージョン数の最大化」の提供の終了も発表されています。
コンバージョン数の最大化は、今回追加される拡張クリック単価と同様の仕様となるため、導入後しばらくした2018年11月ころに提供の終了が予定されています。
提供終了後、今まで自動入札タイプ「コンバージョン数の最大化」を利用していたキャンペーンに関しては、キャンペーンの入札方法にて「拡張クリック単価」を設定することで同様の自動入札の仕組みを継続して利用可能となります。
同じ仕組みとはいえ、どの時点でのデータを自動入札に用いるかは現時点では不明なため、「拡張クリック単価」が追加されてから「コンバージョン数の最大化」が終了するまでのできるだけ早い段階に余裕を持って導入を試みるのがよさそうです。
参考:自動入札タイプ「コンバージョン数の最大化」 - Yahoo!プロモーション広告 ヘルプ
用途に合った入札方法を選ぶ
これまで自動入札を使ったことがない場合やコンバージョンデータが不十分な場合には、コンバージョン見込みが有無が判断できる場合にのみ入札を調整できる「拡張クリック単価」は、比較的利用しやすいでしょう。ただし、「コンバージョン単価の目標値」など他の自動入札タイプとはことなり目標とする費用対効果が明確な場合には、コントロールが難しい場合もあります。デバイスによるコンバージョン率の違いなどは考慮されない点も違いとして挙げられますね。
参考:自動入札タイプ「コンバージョン単価の目標値」 - Yahoo!プロモーション広告 ヘルプ
どういう方針でその入札を用いるのか、入札の仕組みを十分に理解して用途に合った入札方法を選択したいですね。