YDA、自動入札「拡張クリック単価」をベータ版として提供開始

YDA、自動入札「拡張クリック単価」をベータ版として提供開始
この記事は最終更新日から約1年が経過しています。

※2023年7月26日に正式にリリース

参考:【ディスプレイ広告(運用型)】拡張クリック単価 正式リリースのお知らせ - Yahoo!広告

2023年4月より、Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)(※以降、YDA)の自動入札の方法に「拡張クリック単価」がベータ版として提供が開始されました。

通常、クリック単価のコントロールをしたい場合は、指定した入札価格が上限となる手動入札(クリック単価)を利用していますよね。一方、クリック単価の上限はコントロールできるものの、入札価格を上げられればコンバージョンに繋がりそうな場合に広告を表示できない可能性や、コンバージョンやクリックに繋がりにくい場合でも設定している金額で入札がされている可能性がありました。

今回の拡張クリック単価の導入により、クリック単価をある程度コントロールしつつも、コンバージョンやクリックの獲得見込みに応じて自動的に入札価格を調整できるようになりました。

参考:自動入札「拡張クリック単価」(β版)

この記事では、拡張クリック単価の利用を検討される方に向けて、詳細や注意点などを解説していきます。

拡張クリック単価とは

拡張クリック単価とは、手動で設定した入札価格を基にして、クリックまたはコンバージョンをできるだけ多く獲得できるよう、入札価格が自動的に調整される自動入札のひとつです。

拡張クリック単価を利用すると、自動的にコンバージョンする可能性が高いユーザーに対しては入札価格を引き上げ、コンバージョンする可能性が低いユーザーに対しては入札単価を引き下げ、設定した入札価格が平均クリック単価になるよう調整を行ってくれます。

また自動入札では入札価格が最適化されるにあたり、過去の広告配信実績も利用されます。そのため、十分なコンバージョン数を獲得するまでは通常の手動入札を活用し、その後、自動入札の恩恵を受けつつも、クリック単価をある程度コントロールしたい場合に、拡張クリック単価を活用するのも良いでしょう。

参考:自動入札とは - 入札価格の最適化について

拡張クリック単価と他の自動入札との違い

コンバージョンを重視する自動入札には、拡張クリックの他に、以下の種類があります。

  • コンバージョン数の最大化(目標値あり)
  • コンバージョン数の最大化(目標値なし)

コンバージョン数の獲得を目的とした入札戦略では、最適化が期待できる推奨されるコンバージョン数が明示されています。そのため、新たなキャンペーンや広告グループでは適用しにくい側面がありました。

自動入札戦略 詳細 推奨されるコンバージョン数
コンバージョン数の最大化(目標値あり) 指定したコンバージョン単価の目標値を維持しながら、できるだけ多くのコンバージョンを獲得できるよう、入札価格が自動的に調整される 広告グループ単位で直近30日間にコンバージョン数が40件以上見込めるキャンペーン
コンバージョン数の最大化(目標値なし) キャンペーンで指定した1日の予算を最大限投資して、コンバージョン数が最大になるよう、入札価格を自動的に調整される キャンペーン単位で直近7日間にコンバージョン数が20件以上見込めるキャンペーン

しかし、拡張クリック単価で推奨コンバージョン数は明示はありません。そのため、新たなキャンペーンや広告グループでも、十分なコンバージョン数は無いが自動入札を活用したい場面で利用できるでしょう。もちろん、データが多いほど最適化の精度が高まるのは他の入札戦略と同様と思われます。

また、コンバージョンは取れているものの、コンバージョン数の最大化(目標値あり / 目標値なし)の推奨条件を満たしておらず、自動入札を活用できなかったキャンペーンでも、拡張クリック単価を利用することで、推奨条件を目指しつつ条件を達成する頃合いを見てコンバージョン数の最大化へ移行するといった使い方もできるでしょう。

拡張クリック単価の設定方法

まずキャンペーン設定の入札戦略で、手動入札を選択します。そうすると「拡張クリック単価(eCPC)を有効にする」というチェックボックスが出てきますので、チェックをして保存すれば設定が完了します。

拡張クリック単価の注意点

拡張クリック単価を利用するにあたり、注意すべき点があります。

  • β版(ベータ版)のため、挙動が不安定な場合がある
  • 正式版の提供時には、仕様が変更される可能性がある
  • キャンペーン目的が動画再生の場合は、拡張クリック単価を利用できない
  • 曜日や年齢などターゲティングごとの入札価格調整率が適用されない

コンバージョン数の最大化(目標値あり/目標値なし)と同様に、拡張クリック単価でも曜日や年齢などターゲティングごとの入札価格調整率は、管理画面上では数値を入力できても、適用されない点には注意が必要です。例えば、PCには配信せず、モバイルのみ絞って配信していきたいという場合には、オン/オフの設定で行いましょう。

まとめ

コンバージョンデータが不十分で、自動入札を活用しにくいようなキャンペーンなどでは、手動入札での調整に時間がかかってしまうこともありましたが、拡張クリック単価(β)を利用することで、手動入札の際には利用できなかったユーザーに関する情報(年齢や性別、興味関心のカテゴリー)が入札価格の最適化に利用されるので、コンバージョン数に期待できるでしょう。

参考:自動入札とは - ヘルプ - Yahoo!広告

また、入札価格が最適化されることで、コンバージョンに繋がる可能性の高いユーザーに広告を表示できる機会が増えるので、クリック数の増加も見込まれ、クリエイティブの検証も進みやすくなるかと考えています。

まだβ版ということもあり、挙動が不安定な場合があるというアナウンスもあるので、導入する際は一部のキャンペーンのみを拡張クリック単価に切り替えるなどをして、リスクを最小限にした上で活用していきたいですね。

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