Yahoo!検索広告、新形式の広告表示オプションの提供開始、設定済みの旧形式は自動移行へ

Yahoo!検索広告、新形式の広告表示オプションの提供開始、設定済みの旧形式は自動移行へ

2022年3月2日より、Yahoo!検索広告において、新形式の広告表示オプションの提供を開始しました。それに伴い、2022年5月23日から6月3日にかけて、旧形式から新形式の広告表示オプションへの自動移行も行われます。

参考:【検索広告】新形式の広告表示オプションの提供開始と自動移行について

新形式の広告表示オプションから追加される機能や変更点は次のとおりです。

  • 広告表示オプションごとにオン・オフの配信設定が可能に
  • 広告表示オプションの作成と関連付け可能な上限数が撤廃へ
  • デバイスやスケジュールに関連する一部機能が終了に
  • トラッキング用パラメータが一部変更に
  • キャンペーンエディター・ダウンロードファイル・レポート項目を一部変更に

また、今回、新形式への移行対象となる広告表示オプションは次の4つとなります。

・ クイックリンクオプション
・ テキスト補足オプション
・ カテゴリ補足オプション
・ 電話番号オプション

本記事では、新形式の広告表示オプションから追加される機能や変更点と新形式への移行のスケジュールとそれに伴う注意点について説明していきます。

新形式から追加になる機能や変更点

それでは、新形式の広告表示オプションから追加になる機能や変更点についてお話していきます。

広告表示オプションごとにオン・オフの配信設定が可能に

これまでは広告表示オプションを停止したい場合は、キャンペーンまたは広告グループとの関連付けを外し、再開したい場合は再度関連付けを行う必要がありました。

しかし、新形式より、広告表示オプションごとに配信設定をオン・オフに切り替えられるようになっています。

広告表示オプションの作成および関連付け可能な上限数が撤廃へ

広告表示オプションは、アカウント単位で作成して管理します。

旧形式の広告表示オプション(以下、旧形式)では、ひとつのアカウントにつき作成できる広告表示オプションは最大500万件まででしたが、新形式よりアカウントごとの作成上限数が撤廃となりました。

また、アカウント内またはキャンペーン内で関連付けできる上限数も、次のとおり撤廃されています。

画像引用元:【検索広告】新形式の広告表示オプションの提供開始と自動移行について(記事内の「広告表示オプションの新形式について(PDF)」を参照)

ただし、個別のキャンペーンまたは広告グループにそれぞれ関連付けできる数には上限があります。配信設定がオンの場合は最大20件、オフの場合は最大2,000件です。

デバイスやスケジュールに関連する一部機能が終了に

新形式より、次の機能が提供終了となりました。

  • 優先デバイス
  • スケジュール設定
  • 曜日・時間帯

広告表示オプションごとに終了する機能が異なります。次の表でご確認ください。

「✕」印が終了となります。

像引用元:【検索広告】新形式の広告表示オプションの提供開始と自動移行について(記事内の「広告表示オプションの新形式について(PDF)」を参照)

トラッキング用パラメータが一部変更に

「クイックリンクオプション」など、クリック可能な広告表示オプションをトラッキングするためのパラメータ「{feeditemid}」が新形式から使用できなくなります。

広告表示オプションのクリックをトラッキングするためのパラメータは、旧形式のパラメータ{feeditemid}から新形式の{extensionid}へと変更となります。

旧形式のパラメータ{feeditemid}から新形式の{extensionid}へは自動移行されないため、手動での移行が必要となります。旧形式の広告表示オプションが配信停止する6月後半までに、新形式への移行を完了したいです。その際、配信設定をオンにするのを忘れないようにしましょう。

パラメータ{feeditemid}を利用している場合の自動移行前後に必要な作業は、次の図をご参考ください。

画像引用元:【検索広告】新形式の広告表示オプションの提供開始と自動移行について(記事内の「広告表示オプションの新形式について(PDF)」を参照)

キャンペーンエディター・ダウンロードファイル・レポートの項目を一部変更に

新形式の広告表示オプションの提供開始に伴い、キャンペーンエディター・ダウンロードファイル・レポートの項目が一部変更になりました。

キャンペーンエディターの項目を追加

広告表示オプションが、新形式か旧形式かを確認できるように新・旧列のタブが追加されました。

ダウンロードファイルの項目を追加

キャンペーン一覧の画面(または、広告グループ一覧の画面)から、キャンペーン(または、広告グループ)配下のダウンロードファイルを作成する際に、キャンペーンや広告グループに関連付けされている、新形式の広告表示オプションのデータも出力されるようになりました。 なお、広告一覧やキーワード一覧の画面からのダウンロードファイルにも同様な項目が追加されていますが、該当項目のデータは空欄になります。

追加された項目は、次のとおりです。

  • 広告表示オプションID
  • 広告表示オプションの種類
  • クイックリンク最終リンク先URL
  • クイックリンクスマートフォン向けURL
  • クイックリンクトラッキングURL
  • クイックリンクカスタムパラメータ
  • クイックリンクテキスト
  • クイックリンク説明文1
  • クイックリンク説明文2
  • 補足用テキスト
  • 補足カテゴリー
  • 補足内容1~10
  • 電話番号

また、新形式の広告表示オプションの関連付け一覧の画面より出力可能なダウンロードファイルには新しい項目「配信設定」を追加しています。なお、新形式の広告表示オプションの画面より出力可能なダウンロードファイルには、新形式より提供終了となる機能に関わる以下の項目は表示されません。

  • 優先デバイス(全広告表示オプションで終了)
  • スケジュール設定(カテゴリ補足オプションと電話番号オプションで終了)
  • 曜日・時間帯ターゲティング(カテゴリ補足オプションのみ終了)

レポートの項目を追加

旧形式の広告表示オプションのレポート項目 「広告表示オプションの詳細」の提供を終了し、新形式の広告表示オプションのレポートに「「補足カテゴリー」「補足内容」を追加されました。

新形式への移行スケジュール

新形式の広告表示オプションの提供開始日と、旧形式の広告表示オプションの移行終了までのスケジュールは次のとおりです。

画像引用元:【検索広告】新形式の広告表示オプションの提供開始と自動移行について(記事内の「広告表示オプションの新形式について(PDF)」を参照)

新形式の広告表示オプションは、広告管理ツールとキャンペーンエディター、API(v6以降のバージョン)いずれも2022年3月2日から提供が開始されています。

新形式への自動移行は、アカウント単位で実施されます。

手動での移行も可能

自動移行は拒否し、手動での移行も可能です。

2022年3月2日から5月18日までが移行方法の選択期間となります。その間に自動移行拒否の希望を出せば、希望を出したアカウント配下の広告表示オプションの自動移行は行われません。

しかし、代わりに手動で移行する必要があるため、旧形式の広告表示オプションが配信停止する6月後半までに忘れずに行いたいですね。

2回の自動移行を経て6月には旧形式の機能が制限される

自動移行拒否の希望を出さなければ、5月23日から6月3日にかけて行われる自動移行の対象となります。自動移行は合計2回行われ、1回の移行に1~2週間ほどかかります。1回目と2回目の移行には違いはありません。

1回目の自動移行は5月下旬頃の開始予定のため、1回目の自動移行中も旧形式の広告表示オプションは利用できます。1回目の自動移行中に新規作成または関連付けを行った広告表示オプションは、2回目の自動移行で新形式に移行されます。

このように2回の自動移行を経て、旧形式の広告表示オプションは6月前半には追加、編集、削除ができなくなり、6月後半にはキャンペーン・広告グループへの関連付けが不可となって配信が順次停止となります。

なお、今後のスケジュールは変更の可能性があり、くわしい日程は決まり次第、Yahoo!からアナウンスがあります。

新形式への自動移行にあたっての注意点

Yahoo!は、次のケースを除いて自動移行を推奨しています。

  • トラッキング用パラメータ{feeditemid}を設定している
  • APIを利用して移行を行いたい

自動移行を利用すればより簡単に移行を進められるとはいえ、自動移行するか否かは広告表示オプションの管理・設定状況によるでしょう。

次より、新形式への自動移行に伴う注意点についてお話していきますので、管理・運用しているアカウント配下の広告表示オプションが、自動または手動のどちらが良いのか判断するための参考にしてください。

新形式の広告表示オプションを作成したアカウントは、自動移行の対象から外れる

新形式の広告表示オプションを1件でも作成した場合、そのアカウントは自動移行の対象から外れます

自動移行を希望する場合は、5月下旬頃の開始を予定する1回目の自動移行まで新形式の広告表示オプションは作成しないようにしましょう。

新形式への自動移行を拒否するには

自動移行の拒否は、広告管理ツールから選択できます。キャンペーンエディター、APIからはできません。

自動移行を拒否したい場合は、広告管理ツールの広告表示オプション一覧に表示される「広告表示オプション全てについて、 システムによる自動移行を希望しません。」にチェックを入れることで自動移行を回避できます。

なお、自動移行を利用したい場合は、デフォルトの設定が「自動移行を希望する」になっているため、自動移行の開始日を待っていれば大丈夫です。

自動移行するか否かの選択は、あくまで予定ですが2022年3月2日から5月18日までとなり、選択期間を過ぎてからの変更はできませんので早めに対応しておきたいですね。

新形式で提供されない機能は自動移行されない

優先デバイス、スケジュール設定、曜日・時間帯は新形式で提供されない機能のため自動移行されません。

新形式で提供されない機能を利用している広告表示オプションを自動移行した場合の配信設定はどうなるのかは、次の図をご確認ください。

画像引用元:【検索広告】新形式の広告表示オプションの提供開始と自動移行について(記事内の「広告表示オプションの新形式について(PDF)」を参照)

新形式で提供されない機能を利用している広告表示オプションは、自動移行が開始する前に関連付けを外しておくと安心ですね。

※旧形式で関連付けをされている場合の新形式での配信設定になります。
※スケジュール設定と優先デバイス、曜日・時間帯を組み合わせて設定している場合は、新形式での配信はスケジュール設定の内容が優先されます 。

新形式への自動移行に伴うその他注意点

他にも、新形式への自動移行に伴う注意点がいくつかあるのでご紹介します。

  • 新形式で作成した広告表示オプションは削除できない
  • 審査ステータスが「承認」または「審査中」は自動移行されるが、「否認」は自動移行されない
  • 旧形式のデータは新形式に引き継がれない
  • キャンペーンまたは広告グループ内に旧形式と新形式(配信設定はオン)が混在す る場合、新形式が優先して配信される
  • 旧形式でキャンペーンまたは広告グループに関連付けされている広告表示オプションは、新形式では配信設定「オン」で移行される
  • 旧形式でキャンペーンまたは広告グループに関連付けされていない広告表示オプションは、新形式でも関連付けされずに移行される

まとめ

Yahoo!検索広告の広告表示オプションが新形式に移行されることで、キャンペーンまたは広告グループとの関連付けを外さなくても配信設定で簡単に停止や再開ができるため、広告運用の管理面の利便性が良くなってうれしいですね。

一方で、新形式で提供されない機能やパラメータを利用している旧形式の広告表示オプションは、自動移行を利用すると意図どおりの設定にならないこともあります。現状の広告表示オプションの設定状況をしっかり確認したうえで、自動移行を利用するのか、一部手動で対応するのか、慎重に検討していきたいですね。

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Ranko Okada

Ranko Okada

アナグラム株式会社 クルー。広告代理店で運用型広告やOOHメディアの販売と運用を担当。その後、旅行系のWebサービスの会社で運用型広告の運用やサイト分析、アクセス解析の設計を担当。より専門的に運用型広告に携わるためと「検索」が好きでアナグラムに参画。

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