Yahoo! ディスプレイ広告|レスポンシブディスプレイ広告とは?レスポンシブ広告との違いも解説

Yahoo! ディスプレイ広告|レスポンシブディスプレイ広告とは?レスポンシブ広告との違いも解説
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2022年10月24日(月)からYahoo!広告でレスポンシブディスプレイ広告が提供開始されました。Google 広告でも既に馴染みのあるレスポンシブディスプレイ広告ですが、ついにYahoo!広告でも使用できるようになるのは嬉しいですね。

今回はYahoo!ディスプレイ広告のレスポンシブディスプレイ広告の仕様と既存のレスポンシブ広告との違いや使い分けを紹介します。



レスポンシブディスプレイ広告とは?

画像引用元:レスポンシブディスプレイ広告とは?|Yahoo!公式ラーニングポータル

レスポンシブディスプレイ広告とは、アセットと呼ばれる、タイトルや説明文、画像などの広告素材をそれぞれ複数設定し、効果の良い素材が自動で選択されて配信されるフォーマットです。

レスポンシブディスプレイ広告の主な特徴は2つあります。

  • 複数のアセットをひとつの広告で配信可能
  • 効果の良いアセットが自動で選択される

複数のアセットをひとつの広告で配信可能

従来のレスポンシブ広告ではタイトル、説明文、画像を1つずつ選択しなければならず、色々なパターンを試すには難しい仕組みでした。今回レスポンシブディスプレイ広告が提供されたことでひとつの広告で複数のパターンを配信できるようになり、運用の工数も大幅に削減されることが期待できます。

効果の良いアセットが自動で選択される

複数のアセットを導入しておくことで、過去の掲載結果に基づく機械学習により自動的に効果の良いアセットを組み合わせて配信できます。そのため今まで手動では対応しきれなかったアセットの組み合わせやユーザーによる出し分けが実現可能になりました。

自動入札のメリットをよりクリエイティブの面からも享受できるようになるでしょう。

レスポンシブティスプレイ広告の画像サイズ、要件

レスポンシブディスプレイ広告を入稿する際に必要な項目と要件は以下のとおりです。必要な画像のサイズなどはこれまでのレスポンシブ広告と違いはありません。アセットを複数入稿できるようになっているのが大きな違いとなっています。

項目 要件 入稿上限数
広告名 256文字以内 -
配信設定 オン/オフ -
画像 アスペクト比1.91:1
(最小ピクセルサイズ
1200pixel × 628pixel)
アスペクト比1:1
(300pixel x 300pixel または
600pixel x 600pixel 以上)
15件
タイトル 20文字以内 5件
説明文 90文字以内 5件
ロゴ画像 (任意)180pixel × 180pixel 1件
ボタン文言 入稿画面のプルダウンより選択。 -
主体者表記 20文字以内
※主体者表記方法についてはこちら
-
最終リンク先URL 1024文字以内 -

参考:レスポンシブ(画像)|Yahoo!広告ヘルプ

広告に使用可能な記号については以下のヘルプページをご確認ください。

参考:使用可能な文字種別、スペース、記号種別|Yahoo!広告ヘルプ

レスポンシブディスプレイ広告の入稿方法

レスポンシブディスプレイ広告は管理画面の広告のページから入稿を行うことが可能です。

広告管理ツールの[広告作成]から[レスポンシブ広告を追加]を選択します。

レスポンシブディスプレイ広告入稿タイプを[アセット(複数素材)]を選択することで、レスポンシブディスプレイ広告を作成することができます。広告作成画面で必要な項目を入力し、[広告を追加]を押して入稿完了です。

レスポンシブディスプレイ広告の効果測定の方法

複数設定したアセットのうち、どのアセットの効果が良いのか気になりますよね。広告管理ツールの広告一覧画面にある「アセット一覧」で効果を簡易的に確認できます。また表示回数やクリック数などの指標をアセットごとに比較したい場合はパフォーマンスレポートから確認しましょう。

アセット一覧での掲載結果は5段階表示

「掲載結果」は「高」「中」「低」「学習中」「‐」の5段階で評価されます。

直近2週間で広告配信が行われた日の掲載状況を反映しており、取得データが不足している場合は「学習中」の表示となったり、広告に何らかの問題がある場合は「‐」が表示されます。

「学習中」の表示理由
  • インプレッション発生日が、過去14日間で3日未満
  • 広告のインプレッション数が、過去14日間で1,000件未満
「-」の表示理由
  • 審査で否認された場合
  • 画像が削除されている場合
  • 画像が配信停止にされている場合

アセット一覧では抽象的な評価になりますが、改めてレポートを出力せずとも簡単に確認できるので日々の配信チェックでは便利な機能ですね。掲載結果が「低」のものを別のアセットに差し替えたり、意図しない「-」の表示がないかの定期的なチェックを実施していきましょう。

パフォーマンスレポートでは詳細の成果確認が可能

レスポンシブディスプレイ広告単体での掲載結果も確認することはもちろんできますが、表示回数やクリック数、コンバージョン数などを各アセットごとに確認したい場合は、パフォーマンスレポートを活用しましょう。

広告管理ツールの[レポート]から[レポート・テンプレートを作成]をクリック。

[基本項目]から[広告]の配下の[レスポンシブ広告入稿タイプ]を選択し、見たい数値項目などをセットします。

レスポンシブ広告入稿タイプの列にはレスポンシブディスプレイ広告の場合、「アセット(複数素材)」と表示され、レスポンシブ広告の場合は「固定」と表示されます。

レスポンシブ広告との違いは?

レスポンシブディスプレイ広告の機能面については理解できたと思いますが、レスポンシブ広告との違いはどういった部分が変わってくるのでしょうか?

レスポンシブ広告とは?をおさらい

様々な掲載面に対して入稿した広告が自動的に最適化される広告フォーマットをレスポンシブ広告と呼びます。従来のバナー広告では、固定された枠への配信しかできませんでしたがレスポンシブ広告がリリースされたことにより、より多くの広告表示機会を得ることができるようになりました。

そのなかでYahoo!ディスプレイ広告のレスポンシブ広告はタイトル・説明文・画像をひとつずつ設定し、掲載枠に合わせて可変するタイプの広告フォーマットがレスポンシブ広告です。

レスポンシブディスプレイ広告とレスポンシブ広告の比較

名称も似ているのでどういった違いがあるのかわかりにくいかもしれませんが、機能面や活用シーンを考えていくと以下のような違いがあります。

画像引用元:レスポンシブディスプレイ広告とは? - Yahoo!広告 公式 ラーニングポータル記事中PDF 9P目
項目 レスポンシブ広告 レスポンシブディスプレイ広告
配信方法 固定された広告文を表示 各素材を自動選択して広告を配信
登録可能なアセット・件数 タイトル・説明文・画像を1件ずつ登録可能。 タイトル・説明文・画像を複数登録可能
(タイトル・説明文は各5件まで、画像は15件まで)
利用可能なメディアの形式 画像・動画 画像のみ
作成可能な広告上限数
(1広告グループあたり)
300件(レスポンシブディスプレイ広告および
他の広告タイプの広告とあわせた件数)
・レスポンシブディスプレイ広告は3件
・レスポンシブ広告および
他の広告タイプの広告とあわせて300件
広告の効果測定 広告ごとに比較可能 広告ごと、広告内のアセットごとに比較可能

レスポンシブ広告と異なる点は登録可能なアセット数が増えただけではありません。レスポンシブディスプレイ広告の場合は画像のみの対応、1広告グループあたり3件までの広告作成といった点もおさえておきたいところですね。

レスポンシブ広告とレスポンシブディスプレイ広告の使い分け

複数のアセットから効果の高いものを自動で選定してくれるレスポンシブディスプレイ広告ですが、レスポンシブ広告でしか対応できないケースもあり注意が必要です。

使用ケース レスポンシブ広告 レスポンシブディスプレイ広告
タイトル・説明文・画像を固定したい
追加したものがそのまま表示されるため可能
×
アセットが自動で選択されるため固定は不可
1広告グループ内で複数の遷移先を利用した広告を作成したい
1広告グループあたり300件まで追加可能

1広告グループあたり3件まで追加可能
訴求や遷移先ごとに広告の成果を確認したい
追加した広告ごとに成果の確認や比較が可能

1広告グループあたり3件までの制限あり。広告内のアセット評価は「高」「中」「低」「学習中」「‐」の5段階評価となる。

レスポンシブ広告は300件まで広告が作成できるので、たくさんの訴求や遷移先がある広告を入稿する場合はレスポンシブ広告が適しているといえます。一方でレスポンシブディスプレイ広告は限られた遷移先で色々な訴求を試してみたい場合に使用すると良いでしょう。

まとめ

レスポンシブディスプレイ広告は、自動入札とのシナジーも生まれ、広告効果の改善につながる上で、運用者の広告入稿の負担も解消される嬉しい機能ですね。

ただし、レスポンシブディスプレイ広告の入稿数には1広告グループにつき3件という制限があるため、複数の遷移先に合わせて広告を分ける必要がある場合はレスポンシブ広告のほうが相性が良いでしょう。本記事を参考に従来のレスポンシブ広告との使い分けもしながら成果改善を目指していただけたら幸いです。

Yahoo!ディスプレイ広告の改善にクリエイティブ面で複数の訴求軸を幅広く試してみたいけども運用工数の面で躓いていた方は、ぜひレスポンシブディスプレイ広告を一度お試しください。

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