4月は、対応期限が明確に設定されたアップデートが複数の媒体で重なった月でした。LINE広告の統合移行、Google DSAの廃止スケジュール確定など、放置すれば配信停止やパフォーマンス低下につながる変更が並んでいます。本記事では、Google・Yahoo!・Meta・LINE・X・TikTok・Microsoftの7媒体について、実務上の対応方針とあわせて整理します。
※本記事で紹介する情報は、各プラットフォームの公式発表に基づくものであり、すべてのアカウントや地域に同時に反映されるとは限りません。最新の適用状況は各プラットフォームの管理画面や公式ヘルプでご確認ください。
目次
Google広告
2026年4月のGoogle広告は、DSA廃止スケジュールの正式発表が最大のトピックです。P-MAXの機能強化も並行して進み、検索広告の運用体制の見直しが求められる月になりました。
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| Dynamic Search Ads(DSA)廃止スケジュール発表 | 2026年9月以降(新規作成不可) |
| P-MAX アセットレベルA/Bテストが正式提供 | 2026年4月 |
| Google広告API MFA必須化 | 2026年4月21日 |
| コンバージョン値設定の必須化 | 2026年4月6日 |
| GA4の同意制御をGoogle広告のConsent Modeに一元化 | 2026年6月15日 |
| 拡張コンバージョン設定の統一化 | 2026年6月(予定) |
| Merchant Center 製品データ仕様の2026年版更新 | 2026年4月14日〜段階的 |
| P-MAX チャネルパフォーマンスタイムラインビュー追加 | 2026年4月 |
| モバイル画像検索にスポンサー広告掲載開始 | 2026年4月 |
| GML2026先行発表(AI Max拡張・入札/予算管理の新機能) | 2026年5月〜順次 |
Dynamic Search Ads(DSA)が廃止、AI Maxへ移行へ
DSAの段階的な廃止スケジュールが正式に発表されました。2026年9月以降は新規DSAキャンペーンの作成ができなくなります。
DSAはウェブサイトのコンテンツを自動クロールし、検索クエリに対して広告見出しとランディングページを動的に生成する仕組みでした。後継となるAI Maxは、動的生成機能に加え、検索テーマの拡張やカスタム見出し生成など、より広範なAI最適化機能を統合したソリューションです。
既存のDSAおよびACA(自動作成アセット)は、AI Maxへ自動移行される予定です。ただし、自動移行ではURL除外設定やカテゴリターゲティングなど細かな制御が引き継がれない可能性があります。手動で移行したほうが、既存の設定意図を正確に反映できます。
5月から8月の間に移行計画を立て、段階的に切り替えを進めることを推奨します。既存DSAキャンペーンの設定を棚卸しし、AI Maxのテストキャンペーンと並行配信で成果を比較したうえで、順次切り替える流れが安全です。

参考:DSA upgrade to AI Max(Google公式ブログ)
P-MAX アセットレベルA/Bテストが正式提供
P-MAXキャンペーンでアセットグループ単位のA/Bテストが、全広告主に正式提供されました。
これまでP-MAXではクリエイティブの成果比較が難しく、「どのアセットが成果に貢献しているか分からない」という課題がありました。今回のアップデートにより、テスト用と対照用の2つのアセットグループを設定し、トラフィックを均等分割して統計的に有意な比較が可能になります。
テスト設計のポイントは、1回のテストで変更する要素を1つに絞ることです。「見出しのみ変更」「画像のみ変更」のように検証対象を明確にすることで、どの要素が成果に影響したか精度の高い知見が得られます。テスト期間は最低2週間、十分なコンバージョン数が蓄積されるまで継続することが推奨されます。

参考:P-MAX のアセット A/B テスト(Google 広告ヘルプ)
参考:Google Launches A/B Testing for Performance Max Assets(Search Engine Land)
Google広告API MFA(多要素認証)必須化
2026年4月21日より、Google広告APIの新規OAuthトークン生成時にMFA(多要素認証)が必須となりました。
MFA必須化の背景には、広告アカウントへの不正アクセスリスクへの対策強化があります。APIを通じたアカウント操作は予算変更や配信設定の変更を含むため、認証の安全性を高める措置として導入されました。
既存の有効なトークンは引き続き利用可能で、サービスアカウント経由のアクセスは今回の対象外です。影響を受けるのは、OAuthフローでトークンを取得・更新しているケースに限られます。
APIスクリプト・Ads Editor・BigQueryデータ転送など、OAuthトークンを利用しているツールで再認証が必要になる場合があります。特にトークンの自動更新を設定しているシステムでは、MFA対応によりフローが中断する可能性があります。トークンの有効期限切れ前に対応状況を確認してください。

参考:Multi-Factor Authentication Requirement(Google Ads Developers Blog)
コンバージョン値設定の必須化
2026年4月6日より、新規コンバージョンアクション作成時にコンバージョン値の入力が必須となりました。
従来は値を設定しなくてもコンバージョンアクションを作成できましたが、今後は明示的に値を指定する必要があります。値を設定しない場合は「0」を入力する必要があります。
目標ROAS入札やコンバージョン値の最大化を使用しているアカウントでは、適切な値が設定されていないとパフォーマンスに影響する可能性があります。既存のコンバージョンアクションは影響を受けませんが、新規作成時には値の設計を事前に検討したうえで設定してください。
GA4の同意制御をGoogle広告のConsent Modeに一元化
Google AnalyticsとGoogle広告の同意制御が一元化されます。2026年6月15日に発効予定です。
これまでGoogle広告へのデータ収集は「GA4のGoogle Signals設定」と「Consent Modeのad_storage」の両方で制御されており、設定が冗長な構造になっていました。今回の変更により、Google Signalsは広告データの制御役を担わなくなり、Google AdsのConsent Modeにあるad_storageが広告データ収集の唯一のコントロールになります。
変更後、Google SignalsはGA4内の挙動レポート(サインインユーザー情報との紐付け)の制御だけを担います。Google広告のリマーケティングリストやコンバージョン計測に使われるデータの可否は、ad_storageの同意状態のみで決まる仕組みです。
Consent Modeを導入しているアカウントでは、ad_storageの設定が意図どおりに構成されているか6月15日までに確認してください。特にEEA(欧州経済領域)向けの配信では、Consent Mode v2の実装漏れがあるとリマーケティングリストやコンバージョン計測の精度に影響します。Consent Modeを未導入でGA4のGoogle Signalsだけに依存していたアカウントは、Consent Modeを設置しないと広告データ収集が制限される点に注意が必要です。
参考:Updates to Google Analytics Data Controls(Google Analytics ヘルプ)
参考:Google simplifies Analytics and Ads consent rules(Search Engine Land)
拡張コンバージョン設定の統一化
拡張コンバージョンの「ウェブ用」と「リード用」の設定が、単一のトグルに統合されます。6月に完全移行予定です。
これまでウェブコンバージョンとリードコンバージョンでは、拡張コンバージョンの有効化手順がそれぞれ異なっていました。今回の変更により、1つの設定画面からまとめて管理できるようになります。
既存の設定は自動的に新しいインターフェースに引き継がれる見込みですが、移行後に拡張コンバージョンが正しく有効化されているか確認することを推奨します。特にリード用の拡張コンバージョンを利用しているアカウントでは、設定の引き継ぎ状況を重点的にチェックしてください。
参考:Updates to your enhanced conversions settings(Google Ads ヘルプ)
参考:Google Ads simplifies enhanced conversions into a single switch(Search Engine Land)
Merchant Center 製品データ仕様の2026年版更新
Merchant Centerの製品データ仕様が2026年版に更新されました。2026年4月14日から段階的に適用が進んでいます。
主な変更点は3つあります。1つ目は配送関連の新属性(handling_cutoff_time、minimum_order_valueなど)の追加です。2つ目は商品画像の動画リンク対応で、2026年6月30日までに対応が求められます。3つ目は画像の最低解像度要件が500×500ピクセルに引き上げられる点で、4月14日から警告が表示されていますが、強制適用は2027年1月31日です。
ECアカウントでは、まずフィード診断で警告が出ている商品がないか確認してください。画像解像度の引き上げは強制適用までに猶予がありますが、早めに対応しておくことで表示品質の向上が見込めます。
参考:Merchant Center product data specification update 2026(Google Merchant Center ヘルプ)
P-MAX チャネルパフォーマンスタイムラインビュー追加
Performance Maxキャンペーンに、チャネル別の成果をタイムラインで可視化する新機能が追加されました。
これまでP-MAXは「ブラックボックス」と呼ばれ、Search・YouTube・Display・Discover・Gmail・Mapsなどどのチャネルにどの程度予算が配分されているか把握しづらいという課題がありました。今回の更新で、選択した期間内のチャネル別パフォーマンス推移をグラフで確認できるようになります。
「Insights and reports」タブから30〜90日のウィンドウを選び、週単位の貢献度の変化を読み解くことで、特定チャネル偏重や急な変動を把握できます。アセットレベルの実数値メトリクス(インプレッション・クリック・コストなど)の拡張、検索キーワードレポートの拡張もあわせてロールアウトされています。
参考:About the channel performance report for Performance Max(Google Ads ヘルプ)
モバイル画像検索にスポンサー広告掲載開始
Google検索のモバイル版「画像」タブ内に、スポンサー広告が表示されるようになりました。

既存の検索キャンペーンおよびPerformance Maxキャンペーンが配信対象で、キーワード設定やキャンペーン構造の変更は不要です。広告主のアセットライブラリにある画像クリエイティブが「Sponsored」ラベル付きで画像グリッド内に配信されます。
画像タブの特性上、インプレッション量は確保しやすい一方でクリック率は低めの傾向です。アッパーファネルの認知接点として扱い、ラストクリック評価ではなくマルチタッチでの貢献度を確認するのが妥当です。強いビジュアルアセットを持つ広告主が有利な配信面のため、画像アセットの拡充と配信レポートのインプレッション共有データを綿密に確認することをおすすめします。
参考:Google starts showing sponsored ads in the Images tab on mobile search(Search Engine Land)
【GML2026先行発表】Google Marketing Live 2026で発表予定のアップデート
2026年5月20日に開催予定のGoogle Marketing Live 2026に先立ち、複数の新機能が公式ブログで事前発表されています。AI Maxの機能拡張と入札・予算管理の刷新が2大テーマです。
AI Max の機能強化
AI Brief(自然言語によるAI制御)
Geminiを活用し、AIへの指示を自然言語で記述できる新機能です。「メッセージングガイドライン」「マッチングガイドライン」「オーディエンスガイドライン」の3カテゴリで、AIが生成する広告の方向性をテキストで指定できます。
従来のNGキーワード列挙型の制御から、「何をすべきか」を積極的に指示できる仕組みへの転換です。設定を本稼働させる前にサンプル広告や検索クエリをプレビューし、フィードバックを繰り返せる事前レビュー機能も搭載されています。
まず英語の検索キャンペーンから提供開始され、その後P-MAX、AI Max for Shoppingへ順次拡大予定です。
参考:AI Max turns 1 with new ways to steer performance(Google公式ブログ)
テキストの免責条項(Text Disclaimers)
最終URL拡張やテキストカスタマイズを使用していても、法的・規制上の必須テキストを広告の最初の説明文として常時表示することを保証する機能です。金融・医療・法律など規制業種の広告主が、AI Maxの自動生成機能を安心して活用できるようになります。検索キャンペーンで現在ロールアウト中で、Demand Gen・YouTube系フォーマットにも順次拡大予定です。
参考:About text disclaimers for Search ads - Google Ads Help
AI Max for Shopping・AI Max for Travel
ショッピングキャンペーンにAI Maxの機能を展開する新プロダクトです。Merchant Centerのフィードデータを活用し、会話型・ロングテールクエリに対応するショッピング広告を動的に生成します。既存キャンペーンからワンクリックでアップグレード可能です。
主な機能は3つあります。1つ目はテキストカスタマイゼーションで、ユーザーの検索クエリと意図に合わせた広告コピーを自動生成します。2つ目は最終URL拡張で、ユーザーの意図に最も関連性の高いランディングページを自動選択します。3つ目は最適フォーマット選択で、テキスト広告とショッピング広告のどちらを表示するかをAIが判断します。
旅行業界向けに分散していたキャンペーン種別を、標準検索キャンペーンに統合する新構造です。入札・レポート・クリエイティブ・フィード管理をすべて1つのキャンペーンで完結でき、AI Overviews・AI Mode内への広告配信にも対応予定です。
両機能ともに、現在グローバルでクローズドベータとして展開中です。
参考:Adapt your Shopping campaigns to modern Search with AI Max(Google公式ブログ)
Veo 動画生成(Demand Gen向け)
最大3枚の画像をアップロードすると、AIが10秒の動画を5本自動生成する機能です。Demand Genキャンペーンで利用可能で、動画素材を持たない広告主がYouTube広告に参入するハードルを下げます。現在ロールアウト中です。
参考:AI is reshaping ad creative(Google公式ブログ)
入札・予算管理の新機能
Journey-Aware Bidding(ジャーニー認識型入札(仮))
入札対象コンバージョンに加え、電話・フォーム送信・ニュースレター登録など非入札コンバージョンも同時に学習し、最終的な販売成果までのカスタマージャーニー全体をシグナルとして活用する入札戦略です。B2B、医療、金融など複雑なセールスサイクルを持つ業種向けに、目標CPA最適化の検索キャンペーンでベータ提供中です。
Smart Bidding Exploration の拡張

広告主がROASの許容度を設定し、AIに通常より広い範囲のクエリを探索させる機能です。検索キャンペーンでは既に提供されており、平均27%のユニークコンバージョンユーザー増加が報告されています。今後数週間以内にP-MAX・ショッピングキャンペーンへのベータが開始予定です。
Demand-Led Budget Pacing(需要連動型予算ペーシング(仮))
月間予算・日次上限の範囲内で、需要が強い日に予算配分を増やし閑散期には抑える自動調整機能です。検索・ショッピングキャンペーンが対象で、今後数ヶ月以内にリリース予定です。手動の予算調整が平均66%削減されたとの実績データが出ています。
参考:New AI-powered bidding and budgeting innovations(Google公式ブログ)
※GML2026の本番キーノートは5月20日開催予定です。
Yahoo!広告(LINEヤフー広告)
2026年4月のYahoo!広告は、LINE広告との統合がなにより大きなトピックです。「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」として新プラットフォームがリリースされ、ショッピング広告やRSAの改善も並行して進んでいます。
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| ショッピング広告にオーディエンスリストターゲティング追加 | 2026年4月2日 |
| 【検索広告】生成AIによる画像アセット提案機能 | 2026年4月9日〜16日 |
| RSAのアセット単位の指標追加・掲載評価の提供終了 | 2026年4月20日発表 |
| アドカスタマイザー属性を管理ツールから操作可能に | 2026年4月22日 |
| 動的ディスプレイ広告の掲載面拡大(LINEトークリスト) | 2026年4月10日 |
| オーディエンスリストの下限が1,000→100へ変更 | 2026年5月13日 |
| ビジネスマネージャー接続後に計測タグ移管の選択が可能に | 2026年3月18日発表 |
ショッピング広告にオーディエンスリストターゲティング追加
検索広告(ショッピング)でリターゲティングおよびカスタマーマッチが利用可能になりました。

これまでYahoo!のショッピング広告は、商品フィードと検索クエリのマッチングのみで配信対象が決定されており、オーディエンスリストを組み合わせる手段がありませんでした。今回のアップデートにより、サイト訪問者へのリターゲティングや既存顧客リストを活用したカスタマーマッチが設定可能になります。
たとえば「商品ページを閲覧したが購入に至らなかったユーザーに対してショッピング広告の入札を強化する」といった運用が可能になります。既存のオーディエンスリストをショッピングキャンペーンにも積極的に設定し、費用対効果の向上につなげましょう。
参考:オーディエンスリストターゲティング機能の追加について|LINEヤフー for Business
【検索広告】生成AIによる画像アセット提案機能
URLと指示文を入力するだけで、AIが広告用の画像アセットを自動生成する機能がリリースされました。4月9日から16日にかけて順次提供されています。

広告に使用するランディングページのURLを指定し、「商品の特長を強調した画像」などの指示文を入力すると、AIがページ内容を解析して複数の画像バリエーションを生成します。生成された画像は広告入稿にそのまま利用可能です。
利用回数は月30回までで、翌月への繰り越しはできません。クリエイティブの初期案作成や、バリエーション不足の補完として活用するのが効果的です。自社サイトでAIクローラーをブロックしている場合は利用できないため、robots.txtの設定を事前に確認してください。
参考:生成AIによる画像アセット提案機能のリリース(LINEヤフー for Business)
【検索広告】RSAのアセット単位の指標追加・掲載評価の提供終了
レスポンシブ検索広告(RSA)のアセット単位のパフォーマンス指標が新たに追加されました。従来の「掲載評価」は提供終了が予定されています。

これまでの掲載評価は「最良」「良好」「低」の3段階表示(加えて「学習中」「保留」)で、定量的な根拠が見えづらく具体的な改善アクションにつなげにくいという課題がありました。新しい指標では、アセットごとのインプレッション数やコンバージョン貢献度など、より詳細な数値データで判断が可能になります。
「この見出しは表示回数は多いがコンバージョンに寄与していない」といった具体的な分析ができるようになります。社内のレポートフォーマットやアセット評価のチェックリストを更新し、掲載評価ベースの判断基準を数値指標ベースに早めに移行しましょう。
参考:レスポンシブ検索広告のアセット単位の指標追加、および掲載評価の提供終了について|LINEヤフー for Business
【検索広告】アドカスタマイザー属性を管理ツールから操作可能に
アドカスタマイザーの属性設定が、管理画面から直接操作できるようになりました。

アドカスタマイザーとは、広告文内にセール期間・価格・地域名などの動的な値を挿入する機能です。「{セール終了日}まで送料無料」のように、条件に応じて自動で広告文を出し分けることができます。
従来はAPIやCSVファイルのアップロードが必要でしたが、今回のアップデートで管理画面上で属性の作成・編集・削除が完結します。APIに不慣れな運用担当者でも手軽に活用しやすくなりました。
参考:広告管理ツールからアドカスタマイザー属性の操作が可能に|LINEヤフー for Business
参考:アドカスタマイザー属性を作成する - ヘルプ - LINEヤフー広告
動的ディスプレイ広告の掲載面拡大「LINE トークリスト画面」への配信を開始

動的ディスプレイ広告の配信面が「LINE トークリスト画面」へ拡大されました。LINEアプリの中でも最も利用頻度が高い画面のひとつであり、インプレッション数の大幅な増加が見込まれます。
動的ディスプレイ広告は、商品フィードの情報をもとにユーザーごとに最適な商品を自動表示する広告フォーマットです。トークリスト画面に表示されることで、日常的にLINEを利用するユーザーへの接触機会が広がります。
LINEトークリスト画面への配信において、商品画像URLに登録された画像が以下のいずれかに該当する場合、ロゴ画像が配信される仕様となっています。
・画像が入稿規定外のサイズ(300pixel×300pixel未満)の場合
・画像が未登録の場合
ロゴ画像での配信では商品の魅力が伝わりにくく、クリック率の低下が懸念されます。300pixel×300pixel以上の画像をフィードに設定してください。配信面の追加に伴い成果指標の変動も予想されるため、配信開始後はLINE面のパフォーマンスを分けて確認することをおすすめします。
参考:動的ディスプレイ広告の掲載面拡大について|LINEヤフー for Business
【検索広告】オーディエンスリストの下限が1,000→100へ変更へ
オーディエンスリストが配信可能となるユーザーサイズの下限値が、従来の1,000件から100件に引き下げられます。
検索広告は2026年5月13日(水)までに順次提供が完了し、検索広告(ショッピング)は2026年5月13日(水)に一斉適用されています。
この変更により、これまでリスト規模が足りずターゲティングに利用できなかったニッチなオーディエンスリストも活用できるようになります。BtoBや高単価商材など、サイト訪問者数が限られるアカウントでは特に恩恵が大きい改善です。
参考:オーディエンスリストが配信可能となるユーザーサイズ下限値変更について|LINEヤフー for Business
ビジネスマネージャー接続後に計測タグ移管の選択が可能に
ビジネスマネージャーにアカウントを接続した際に、計測タグの移管を行うかどうかを選択できるようになりました。

画像引用元:ビジネスマネージャー接続後に計測タグ移管の選択が可能に|LINEヤフー for Business
従来はビジネスマネージャーへの接続時に計測タグが自動的に移管される仕様でした。複数のアカウントで同一タグを利用しているケースでは、意図しないタグの移管がトラブルの原因となることがありました。
今回の改善により、接続時に「計測タグを移管する」「移管しない」を選択できるようになります。代理店として複数アカウントを管理している場合、タグの所有権が意図せず変更されるリスクを回避できます。
参考:ビジネスマネージャー接続後に計測タグ移管の選択が可能に|LINEヤフー for Business
Meta広告(Facebook/Instagram)
2026年4月のMeta広告は、アトリビューション定義の変更とワンクリックCAPIの無償提供が2大トピックです。計測の基盤に関わる変更が多く、既存の運用フローへの影響を確認する必要があります。
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| Ads CLI リリース | 2026年4月29日 |
| Instagram Adaptive Ranking Model | 2026年4月公式発表 |
Ads CLI(コマンドラインインターフェース)リリース
Marketing APIをコマンドラインから操作できる公式ツール「Ads CLI」がリリースされました。
「Ads AI Connectors」の一部として提供されるこのツールは、コマンド一行でキャンペーンの作成・更新・削除やインサイトの取得が可能です。対応機能はキャンペーン・広告セット・クリエイティブのCRUD操作・インサイト取得・カタログ管理と幅広く、CI/CDパイプラインへの組み込みにも対応しています。動作要件はPython 3.12以上です。
なお、技術的な記載は控えますが、公式パッケージ meta-ads v1.0.1(2026-04-29リリース)では、私の環境(Windowsネイティブ・Python 3.13)では利用ができませんでした。
ちなみにMCP(https://mcp.facebook.com/ads )もすでに提供されています。こちらも、アカウントによってはまだ利用できないケースがあります。どうやらMeta側の段階的ロールアウトが要因と思われます。
自動化やレポート基盤の構築に携わるチームにとって有用なツールといえます。取得できないデータなどもあり、まだ用途が限定的かなとは思いますが、会話形式で分析できるのは体験としては良いものだと感じました。もし利用してみて有用であればぜひ教えてください。
参考:Introducing Ads CLI(Meta for Developers)
Instagramアドサービング改善(Adaptive Ranking Model)
InstagramのAdaptive Ranking Modelが公式に発表されました。LLMスケールの機械学習モデルを用いて、広告の選定とランキングを最適化する新しい仕組みです。
従来のモデルではユーザーのデモグラフィック情報や過去の行動履歴を中心に広告の関連性を判定していましたが、新モデルではより多くのシグナルをリアルタイムに処理し、ユーザーの関心とクリエイティブの適合度をより精密に判定します。先行データでは、CTRが+5%、コンバージョンが+3%の改善が確認されています。
この変更により、ターゲティング設定よりもクリエイティブの質・多様性・鮮度がパフォーマンスに与える影響が大きくなる傾向があります。同じクリエイティブを長期間使い続けるとランキングで不利になりやすいため、定期的な更新と複数バリエーションの投入がより重要になります。

参考:Meta Adaptive Ranking Model(Meta Engineering Blog)
X広告
2026年4月のX広告は、UI全面リニューアルと新機能の追加が同時に進んだ月です。運用フローの見直しが必要になります。
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| X広告プラットフォームが全面刷新 | 2026年4月から段階的に |
| 縦型アスペクト比(2:3・4:5)の追加 | 2026年4月 |
X広告プラットフォームが全面刷新
Xは20年の歴史で最大規模となる広告プラットフォームの全面刷新を進めています。
新しいAds Managerは「シンプルさ」「完全なコントロール」「AIによる高度なパフォーマンス」の3点を柱として設計されています。管理画面のUIが一新され、キャンペーン設定のフローやレポートの表示方法が変更される見込みです。2026年4月から段階的にロールアウトが進んでおり、今後数か月で機能追加が続く予定です。

UIの変更に伴い、既存の運用マニュアルやスクリーンショットベースの手順書が使えなくなる可能性があります。新しい管理画面の構成を確認し、必要に応じてドキュメントを更新してください。
参考:X announces a rebuilt ad platform powered by AI(TechCrunch)
縦型アスペクト比(2:3・4:5)の追加
動画・画像クリエイティブで縦型フォーマット(2:3および4:5)が利用可能になりました。
これまでX広告では1:1(正方形)と16:9(横長)が主な対応フォーマットでした。縦型フォーマットの追加により、モバイルフィードでの表示面積が拡大し、スクロール中のユーザーの視認性が向上します。
InstagramやTikTok向けに制作した縦型素材をそのまま流用できるのも大きなメリットです。マルチプラットフォーム展開を行っているアカウントでは、新規制作が不要になり運用工数の削減につながります。
TikTok広告
2026年4月のTikTok広告は、AI動画生成機能の大幅強化と、Smart+の自動化制御の改善が注目ポイントです。
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| Symphony × Dreamina Seedance 2.0 統合 | 2026年4月13日発表 |
| Smart+ のモジュール別自動化コントロール追加 | 2026年4月 |
| Search Ads キーワード検索ボリューム表示 | 2026年4月 |
TikTok Symphony × Dreamina Seedance 2.0 統合
TikTok Symphonyに動画生成AI「Dreamina Seedance 2.0」が統合されました。全有料広告主に提供されています。

Symphonyは広告クリエイティブの制作を支援するTikTokのAIプラットフォームです。テキスト指示・静止画像・参照動画をもとに最大2K解像度・15秒の動画を自動生成します。生成された動画にはC2PA準拠の電子透かしが自動付与されるため、AI生成コンテンツであることが明示される仕組みです。
1つの商品画像から複数パターンの動画広告を生成し、大量のバリエーションテストを低コストで実施できます。動画制作リソースが限られているアカウントにとって、有効な選択肢です。ただし、AI生成動画はTikTokのネイティブコンテンツに馴染むかどうかの検証が必要なため、テスト配信で反応を確認しながら導入を進めることをおすすめします。
参考:Transforming Video Creation with TikTok Symphony and Dreamina Seedance(TikTok for Business)
Smart+ のモジュール別自動化コントロール追加
Smart+キャンペーンで、自動化のレベルをモジュール単位で選択できるようになりました。
Smart+は従来、ターゲティング・予算・配置・クリエイティブをまとめてAIに委ねる「フルオート型」の設計でした。今回のアップデートにより、ターゲティング・予算・配置・カタログの各要素について、自動化の適用範囲を個別に設定できるようになります。
「ターゲティングはAIに任せるが、配置面は手動で選択したい」といった柔軟な運用が可能です。自動化の恩恵を受けつつ、重要な要素は自分で制御したいという運用者のニーズに応える改善といえます。

参考:TikTok Product Preview: What's New For Brands In Q2 2026(TikTok For Business Blog)
TikTok Search Ads のキーワード検索ボリューム表示

キーワード提案ツールが、クエリごとの検索ボリュームを表示するようになりました。
TikTokはエンタメプラットフォームとしてのイメージが強い一方、若年層を中心に「検索エンジン」としての利用が増加しています。今回のアップデートにより、TikTok内でどのキーワードがどの程度検索されているかを定量的に把握できるようになります。

Google広告のキーワードプランナーと同様の感覚で、TikTok内の検索需要を可視化できます。キーワード選定の優先順位付けや、TikTok検索面に合わせたコンテンツ企画の判断材料として活用してください。
参考:About the Keyword Planner tool in TikTok Ads Manager(TikTok Ads Help)
Microsoft広告
2026年4月のMicrosoft広告は、P-MAXの分析機能強化とAPI基盤の移行が主なトピックです。SOAP API利用者は移行計画の策定が求められます。
| アップデート概要 | 適用時期 |
|---|---|
| P-MAX ランディングページレポート利用可能に | 2026年4月 |
| SOAP API廃止スケジュール確定 | 2026年10月1日〜 |
| ポートフォリオ入札戦略のシーズナリティ調整対応 | 2026年4月 |
| レスポンシブ検索広告の自動生成アセット機能 | 2026年4月 |
| データドリブンアトリビューション(DDA)導入 | 2026年4月26日 |
P-MAX ランディングページレポートが利用可能に
Microsoft広告のP-MAXキャンペーンで、ランディングページレポートが利用可能になりました。
最終URLごとの広告費・インプレッション・クリック・コンバージョン等のデータを確認できます。P-MAXは複数のランディングページに自動で配信されるため、どのページにトラフィックが集中し、どのページのコンバージョン率が高いかを把握することが運用改善の鍵になります。
成果の低いランディングページを特定し、URLの除外やページ自体の改善判断に活用できます。Google広告のP-MAXでは同等レポートがAPI経由でしか取得できませんが、Microsoft広告では管理画面から直接確認できる点が使い勝手のよいポイントです。
参考:Performance Max Updates and Other Product News for April 2026(Microsoft Advertising Blog)
SOAP APIの廃止スケジュール確定
Microsoft広告のSOAP API廃止スケジュールが確定しました。
SOAPはXMLベースの通信規格で、長年Microsoft広告のAPI基盤として使われてきました。業界全体でREST APIへの移行が進む中、Microsoft広告もこの流れに沿った判断です。
2026年10月1日以降、新機能はREST APIのみでの提供となります。2027年1月31日にはSOAP APIが完全に廃止されます。SOAP APIを利用しているレポートツール・入札管理ツール・自動化スクリプトがある場合は、REST APIへの移行計画を早急に策定してください。移行にはエンドポイントの書き換えだけでなく、認証方式やレスポンス形式の違いへの対応が必要になる場合があります。

参考:Evolving the Microsoft Advertising API Platform(Microsoft Advertising Blog)
参考:Microsoft Advertising Kills SOAP API(PPC Land)
ポートフォリオ入札戦略での季節性の調整に対応
ポートフォリオ入札戦略に季節性の調整機能が追加されました。

季節性の調整とは、セール期間やキャンペーン期間など、短期的にコンバージョン率が大きく変動するタイミングに対して事前にシグナルを設定し、自動入札の学習を補正する機能です。たとえば年末セールでコンバージョン率が通常の2倍になると見込まれる場合、その期間だけ入札を積極的に引き上げるよう調整できます。
Google広告で以前から提供されている同等機能がMicrosoft広告でも利用可能になった形です。季節変動の大きいEC業種や期間限定プロモーションを頻繁に実施するアカウントでは、導入を検討する価値があります。設定は開始日・終了日・予想されるコンバージョン率の変動幅を指定するだけで完了します。
参考:Microsoft Ads Seasonality Adjustments for Portfolio Bid Strategies(ALM)
レスポンシブ検索広告の自動生成アセット機能
レスポンシブ検索広告(RSA)に、テキストアセットを自動生成する機能が導入されました。

見出しや説明文が最大数に達していないRSAに対して、AIが広告コピーを自動生成して補完します。ランディングページの内容や既存のアセットを学習し、不足しているバリエーションを提案・適用する仕組みです。
センシティブ業種(医療・金融等)は自動生成の対象外となっています。意図しない表現が生成される可能性があるため、自動生成が適用されたアセットは定期的に確認し、ブランドガイドラインに沿わないものはオプトアウトまたは手動で差し替えてください。
参考:Performance Max Updates and Other Product News for April 2026(Microsoft Advertising Blog)
データドリブンアトリビューション(DDA)の導入
Microsoft広告にデータドリブンアトリビューション(DDA)が導入されました。
従来のラストクリックモデルでは、コンバージョン直前のクリックのみに成果が帰属していました。DDAでは機械学習を用いて、コンバージョンに至るまでの複数の接触点それぞれの貢献度を算出します。
これにより、認知段階で貢献しているキーワードやキャンペーンの価値が可視化され、予算配分の判断精度が向上します。Google広告では以前から提供されていた機能がMicrosoft広告にも実装された形です。DDAの適用後はコンバージョン数の配分が変わるため、入札戦略への影響を確認しながら段階的に導入することを推奨します。
参考:An ads ecosystem built for the AI era(Microsoft Advertising Blog)
他にも分析機能(パフォーマンス変動の要因や、コンバージョン目標の診断)などが充実してきており、Copilotと連動したAI活用度合いが高まっています。
まとめ
2026年4月は「プラットフォーム統合」と「AI機能の本格展開」が重なり、対応を要するアップデートが多数あった月でした。さらに、Google Marketing Live 2026(5月20日開催)に先立つ先行発表も加わり、今後の運用方針に影響する情報量の多い月となっています。
GML2026の先行発表では、AI Maxのショッピング・旅行領域への拡張、AI Briefによる自然言語制御、Journey-Aware Biddingなど、AIを軸とした大型アップデートが並んでいます。5月20日のキーノートでさらなる発表が見込まれるため、引き続き注目してください。
直近の対応として、5月にはLINEヤフー広告のサーチキーワード関連レポート項目削除(5月14日)、Microsoft広告のAI Maxパイロット開始、Meta Marketing API v23の変更(5月19日)が予定されています。期限が明確に設定されているLINEヤフー広告の統合対応(10月下旬)、Google DSAの新規作成不可(9月以降)の2点を軸に、移行計画を着実に進めていきましょう。



