【運用型広告アップデートまとめ】2023年02月

【運用型広告アップデートまとめ】2023年02月
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最近もっとも衝撃だったニュースは、まだ5%の力しか発揮していないアイツの話題です。もう100%中の100%じゃないんですか?(わからない人は検索してください)

みなさん3月も頑張りましょう。

参考:花粉大量飛散続く スギ花粉ピークもまだ序盤 東京都内は予測最大値の5パーセント - 日本気象協会 tenki.jp 

さて、今回も2月のアップデートを振り返っていきましょう。

(花粉症でネタが被ったことに書いてから気が付きました……)



Google 広告の注目アップデート

引き続きP-MAXがアップデートを続けていますね。現状では、すべての広告主で成果が出る機能ではないと思いますが、成功事例もチラホラ目にするようになってきました。

P-MAX キャンペーンの新機能

2月23日に、P-MAXで検索広告の使い勝手の向上や分析機能の充実が図られるアップデートが発表されました。

  • キャンペーン単位でブランドワードの除外が可能に
  • ページ フィードの利用が可能に
  • 動画作成ツールが利用可能に
  • テストで通常のショッピングキャンペーンとの比較が可能に
  • コンバージョンリフトのテストが可能に
  • アセットグループごとのレポートが確認可能に
  • 予算消化ペースに関する分析情報の提供

参考:New ways to multiply your results with Performance Max 

また、リリースの中では従来の検索広告を置き換えるものではなく、併用することによる相乗効果が再度強調されているのが印象的でした。ブランドの除外などによりコントロール性が向上し棲み分けが可能になると、上手く併用していけそうですね。

参考:P-MAX キャンペーンの最新情報 - Google 広告 ヘルプ 

YouTubeのマストヘッド広告に時間単価制のメニューが追加

2月8日にYouTubeのマストヘッド広告に時間単価制のメニューが追加されたことが発表されました。

参考:A new way for advertisers to buy the YouTube Masthead 

(船の)マストの先端と名付けられたYouTubeで最も目立つ場所に表示されるYouTubeの広告ですが、これまではインプレッション数固定のインプレッション単価による購入のみが可能でした。

今回、時間単価制のメニューが設けられ、時間帯を選択しての出稿も可能になりました。イベントや新商品や新作のリリースなどタイミングを選んでの活用が見込まれますね。

また、今後はブランド効果測定の実装やさまざまなパッケージ商品や特定の業種向けの購入方法など、多くの新製品の導入も見込まれているようです。

Yahoo!広告のアップデート

ここ最近のアップデートの多さに驚かされるYahoo!広告ですが、引き続き2月も多くの動きがありましたね。

Yahoo!広告 スクリプトの提供開始

2月15日よりYahoo!広告でのさまざまな作業を自動化できる「Yahoo!広告 スクリプト」の提供が開始されています。

Yahoo!広告スクリプトは広告の入稿や設定変更、レポートの作成などをJavaScriptを用いて自動化する機能です。また、以下のような外部ツールやYahoo! JAPANのサービスと連携した設定もできるのは魅力的です。

  • Googleドライブ、Googleスプレッドシートと連携したデータ入力
  • 任意で設定した条件でメールやSlackのメッセージを送信
  • Yahoo!天気・災害の天気予報データに基づいた広告の配信設定

参考:Yahoo!広告 スクリプト │ Developer Center - Yahoo!広告

Google Ads Scriptとともに活用を検討してみてはいかがでしょうか。

【ディスプレイ広告】オーディエンスターゲティング刷新

ディスプレイ広告では、オーディエンスターゲティングの刷新が進められており、今回2月20日には「オーディエンスカテゴリーターゲティング」が「オーディエンスリストターゲティング」に集約されました。

参考:【ディスプレイ広告】オーディエンスターゲティングの刷新について - Yahoo!広告 

これまではカテゴリーを選択して広告グループに設定する形式でしたが、「オーディエンスリストターゲティング」として選択して設定を行う形式になっています。

あわせて任意のオーディエンスカテゴリーをリスト化できる「共有オーディエンスリスト」の提供も追加されています。カテゴリーを選択して広告グループに設定するのではなく、配信したい対象のリストを選択して広告グループに設定が可能です。

画像引用元:オーディエンスリストターゲティング - ヘルプ - Yahoo!広告 

似ている名称の機能も多く、慣れないうちはやや混乱してしまうかもしれませんが、こちらの図や実際の広告管理画面を利用しながら確認していきましょう。

サーチキーワードターゲティングも、今後「オーディエンスリストターゲティング」に追加される予定となっています。

【ディスプレイ広告】「推定コンバージョン」が導入

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)(以降、YDA)において、2月27日から推定コンバージョンが導入されています。iOSをはじめとするプラットフォーム規制などで、広告によるコンバージョンの測定が困難になるケースの補完を目的としています。

参考:推定コンバージョンの導入について

Google広告やMeta広告などでは先行してコンバージョンの推定が行われています。広告管理画面上のデータをもとに機械学習の仕組みが駆動する運用型広告においては失われたデータの補完は重要ですが、(いまに限らずですが)コンバージョンのデータは決して実際を反映したものではないことを念頭に置いておきたいですね。

参考:オンライン コンバージョンの推定について - Google 広告 ヘルプ 

参考:コンバージョン | Metaビジネスヘルプセンター 

【ディスプレイ広告】動画視聴経由のコンバージョンを自動入札や広告の品質などに活用

コンバージョン関連のアップデートが相次いでいますので、定義や活用範囲をチェックしていきましょう。

2月27日より動画視聴経由のコンバージョンが以下2つの範囲で利用されるようになっています。

  • 入札価格の最適化に利用する広告配信実績に、動画視聴経由のコンバージョンを追加
  • 広告の品質に利用する要素として、動画視聴経由のコンバージョンを追加

参考:【ディスプレイ広告(運用型)】動画視聴経由のコンバージョンの広告配信等における活用について - Yahoo!広告 

広告をクリックしてリンク先に訪れずとも、動画視聴後に広告主のサイトを訪れて商品を購入したりするケースもあります。これまではクリック課金型のキャンペーンでは動画視聴に課金が発生しないため、いずれにも取り入れられていませんでした。

今回、動画視聴経由のコンバージョンを自動入札の最適化や広告の品質に利用することで自動入札の精度向上や広告の品質の評価更新によりインプレッション数の増加などを見込んでいるとのことです。

Twiter広告のアップデート

Twitter広告も引き続き使いやすさの向上が期待できる機能が実装されていっています。地味ではありますが、個人的には年齢別のレポートが確認しやすくなったのはとても助かります。

A/Bテスト機能の提供を開始

今回提供が開始されたA/Bテスト機能では、クリエイティブアセットのA/Bテストが可能です。具体的には以下の要素がテストできます。

  • 画像
  • 動画
  • テキスト
  • CTA

継続的に改善を行っていくようなキャンペーンを実施中の広告主の方やご担当者は、ぜひ利用を検討したい機能ですね。

年齢グループ別レポーティング機能のアップデート

Twitter広告の分析をする際に不満だった機能のひとつがオーディエンスの年齢別の実績が確認しづらかったことが挙げられます。これまでは

「25歳以上」と「25~34歳」のように一定の年齢以上の集計値と特定の年齢層の数値とが表示されており、重複されてカウントされている項目が多く、直感的にもどの年齢層でパフォーマンスが良いかなどの判断がしづらい仕様でした。

現在では次のようにまとまった数字として表示されているため、視認性が上がりパフォーマンスも把握しやすくなっています。

  • 13 to 17
  • 18 to 24
  • 25 to 34
  • 35 to 44
  • 45 to 54
  • 55 to 64
  • Over 65
  • 21 and up

広告マネージャーの「オーディエンス」タブより「年齢」を選択して確認できますので、ぜひ確認してみてください。

LINE広告のアップデート

2月は比較的アップデートの少なかった印象のLINE広告です。携帯キャリアのターゲティングに関するアップデートがなされています。

携帯キャリアターゲティングの追加

画像引用元:LINE Ad Manager より

青枠にあった従来の携帯キャリアが、もともと楽天モバイルのみ用意されていた「携帯キャリア」に統合されます。現状では青枠の従来の携帯キャリアのターゲティングセグメントは5月頃に提供終了の予定であるため、利用されている方は新しい携帯キャリアのセグメントに切り替えを行っておきましょう。

Criteoのアップデート

Criteoはここ最近ではリターゲティング機能に加え、新規ユーザーへのアプローチを図れる機能の提供が増えています。

今回は「Lookalikeオーディエンス」という、いわゆる類似オーディエンスへのアプローチをより柔軟に行える機能が提供開始されています。

Lookalikeオーディエンスが作成可能に

これまでも「Similarオーディエンス」として、類似オーディエンスのターゲティング機能が提供されていましたが、「Lookalikeオーディエンス」を利用することで、より柔軟に類似オーディエンスへのターゲティングが行えます。

アカウントレベルで類似ユーザーを発見するSimilarとは異なり、広告主の持つユーザー情報を活用してユーザーレベルで類似オーディエンスを作成できるのがLookalikeの大きなメリットです。また、過去の購買行動だけでなく、例えば閲覧した商品のカテゴリやブランド、商品の属性や接触時期、接触回数、閲覧したサイトのコンテキストなど、様々な情報源を元にユーザー同士の類似性を測っており、高い配信精度も期待できます。

たとえば、「購入者」や「リピーター」、「特定ジャンルの商品を買ったユーザー」といったユーザーに絞っての実施ができるため、ぜひ導入を検討してみてくださいね。

参考:Criteoのオーディエンス戦略を支えるテクノロジー | JP - Criteo.com 

Microsoft広告のアップデート

Microsoft広告も引き続き多くのアップデートが出ています。機能の追加によりできることがかなり多くなってきていますので、キャッチアップしていきましょうー!

  • Microsoft Audience Network での自動入札(拡張クリック単価・eCPC)
  • Microsoft Audience Network でラストタッチ アトリビューションが導入
  • 自動入札のデータ除外
  • 新しい購買意向のオーディエンス セグメントとカスタムの組み合わせのテスト
  • コンバージョン トラッキングの機能強化

参考:Market expansion and other updates for February - Microsoft Advertising 

それではまた来月!

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