Google、動画キャンペーンのコンバージョンに関連付けられる広告イベントを共通化へ

Google、動画キャンペーンのコンバージョンに関連付けられる広告イベントを共通化へ

クリックされない動画広告が、どれだけコンバージョンに貢献できているかを測るのは簡単ではありません。それまで動画広告の効果計測でオーソドックスな指標にはビュースルーコンバージョン(VTC)がありましたが、Googleはより信憑性のある指標として「エンゲージ ビュー コンバージョン」を一部の動画キャンペーンへ導入し動画広告のコンバージョン測定の改善を図ってきました。

参考:Better conversion measurement for video ads on YouTube and our network

しかしながら一方で、コンバージョンに関連付けられる広告イベントはキャンペーンタイプによって異なっているため、異なるタイプの動画キャンペーン間での比較が難しくなっているという声も広告主から上がっておりました。

そんななか今回、エンゲージ ビュー コンバージョンがスキップ可能なインストリーム広告とTrueView ディスカバリー広告にも適用されることになります。これにより、Google 広告の動画キャンペーンのコンバージョンに関連付けられる広告イベントが「クリック」および「エンゲージ ビュー」へ共通化される運びとなりました。

参考:すべての動画キャンペーンでコンバージョンのアトリビューションを共通化します – Google 広告 ヘルプ

本記事では、今回のアップデートにより動画広告のコンバージョン計測がどう変わるのか、解説していきます。

※本アップデートは随時すべてのアカウントへ反映する見込みです


エンゲージ ビュー コンバージョンとは?

動画広告が表示されたもののクリックせず、5秒後にスキップ可能な動画広告を10秒以上視聴した後に至ったコンバージョンです。

参考:エンゲージ ビュー コンバージョンについて – Google 広告 ヘルプ

エンゲージ ビュー コンバージョンが導入された背景には、動画キャンペーンのコンバージョンへの貢献度が過小評価され続けていたことがあげられます。

Googleの調査によると、動画キャンペーンによりもたされたコンバージョンの多くは、スキップ可能にもかかわらず広告を視聴し続けることを選択したユーザーのものであるということがわかりました。実際に60%以上のユーザーが動画広告の視聴を10秒前にスキップします。ゆえに、スキップ可能な動画広告を10秒間視聴するということは、その動画広告に何かしらの好感を感じたユーザーが自ら視聴することを選択しており、その後の行動につながる可能性が高い指標といえます。

参考:すべての動画キャンペーンでコンバージョンのアトリビューションを共通化します – Google 広告 ヘルプ

エンゲージ ビュー コンバージョン適用の条件

次の条件を満たす動画キャンペーンで、エンゲージ ビュー コンバージョンの適用が行われます。

  • コンバージョントラッキングを使用している
  • TrueView アクション キャンペーン、動画アクション キャンペーン、ローカル キャンペーン、アプリ キャンペーン
  • スキップ可能なインストリーム広告、TrueView ディスカバリー広告

エンゲージ ビュー コンバージョンの計測期間

TrueView アクションキャンペーン、動画アクション キャンペーンでは3日、アプリ キャンペーンのアプリ インストール広告の場合は2日、アプリ エンゲージメント キャンペーン広告の場合は1日での設定となっています。なお、クリック数の場合は7日間が計測の対象です。

参考:エンゲージ ビュー コンバージョンについて – Google 広告 ヘルプ

異なる動画キャンペーンタイプ間の比較が容易に

これまでエンゲージビューコンバージョンはTrueView アクション キャンペーンのみの適用だったため、TrueView アクション キャンペーンとそれ以外の動画キャンペーンでは計上されるコンバージョンの種類が異なり、複数の動画キャンペーン間でのコンバージョンは正確な比較ができていませんでした。

しかし今回、エンゲージビューコンバージョン適用の広告フォーマットが増えることにより、対象の動画キャンペーンのコンバージョンに関連付けられる広告イベントが共通化されます。

たとえば、コンバージョン促進を目的とした動画アクション キャンペーンと、商品やサービスの比較検討を目的とした動画キャンペーン間のコンバージョンを同じ基準で比較できます。

また、エンゲージ ビュー コンバージョンもコンバージョン最適化の対象に含まれるため、コンバージョンに関するより多くのデータを用いた調整が可能となります。ただし、コンバージョン最適化の対象は変わらずキャンペーンの目標設定に準じます。目標コンバージョン単価もしくはコンバージョン数の最大化を用いたキャンペーンタイプが対象です。リーチや比較検討などを目的としたキャンペーンでは、コンバージョンに対するパフォーマンスの計測はされますが、最適化の対象とはならないため注意しましょう。

まとめ

Googleによると、YouTube 動画の視聴者は動画の視聴中に広告が表示されても目的のコンテンツの視聴を継続する可能性が高いといいます。また、YouTube 視聴者の70%がYouTubeで見た商品を購入したと回答しており、動画広告におけるエンゲージ指標はクリックではなく、視聴といえます。

参考:エンゲージ ビュー コンバージョンについて – Google 広告 ヘルプ

ゆえに、動画キャンペーンのコンバージョンに関連付けられる広告イベントを共通化に向けて、エンゲージ ビューコンバージョンが採用されたことにより動画広告のパフォーマンスをこれまで以上に引き出せることが期待されますね。

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Ranko Okada

Ranko Okada

アナグラム株式会社 クルー。広告代理店で運用型広告やOOHメディアの販売と運用を担当。その後、旅行系のWebサービスの会社で運用型広告の運用やサイト分析、アクセス解析の設計を担当。より専門的に運用型広告に携わるためと「検索」が好きでアナグラムに参画。

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