LINE広告とは?
LINE広告とは、月間利用者数9,300万人(2023年1月時点)と日本最大級のユーザー数を誇るコミュニケーションアプリ「LINE」に配信できる運用型広告です。
この記事では、運用型広告として提供されているLINE広告の特徴や配信面、ターゲティングの種類など解説するとともに、実際に多くのアカウントを運用してみて感じたことをお伝えします。
参考:「LINE Business Guide 2022年1-6月期」より|媒体資料の一覧ページ|LINE for Business
目次
LINE広告の特長、メリット
日本最大級のユーザー数を有するLINEですが、LINE上への広告配信には次のようなメリットもあります。
LINE上でしかアプローチできないユーザー層
今や日本の人口の70%以上が利用していると言われるLINE。その幅広いアプローチ力からLINE広告を検討する企業も多くなっています。
LINEは年齢性別問わず幅広い方に利用されており、Facebook、Twitterと合わせた利用ユーザーのうち、39.6%は他のSNSではリーチできないユーザー、スマートフォンで利用している他のサービスではリーチできないユーザーは16.9%に上るというデータもあります。訴求できていない新規顧客層にアプローチできるのは大きなメリットです。
幅広いユーザーカバー率と高いアクティブ率
LINEの国内の月間アクティブユーザー数は8,900万人(Twitterは4500万人、Facebookは2600万人、Instagramは3,300万人)とされており、スマートフォンで利用しているSNSのなかでも83.2%という高い利用率を誇っています。
LINEは、友達や家族など親密な間柄のユーザー間のコミュニケーションアプリであることから、幅広いユーザーが利用していることが特徴です。
また、月間の利用者のうち86%のユーザーが1日1回以上利用しています。他のSNSの月間のアクティブ率(Facebook:56.1%、Twitter70.2%)よりも圧倒的に高い数値です。コミュニケーションアプリの性質を考えると当然ではあるものの、アクティブ率の高さは驚異の数値です。
参考:【最新版】2021年12月更新。12のソーシャルメディア最新動向データまとめ - Social Media Lab
参考:【公式】LINE広告|LINE for Business
多彩な配信先と目的に応じた広告配信機能
LINE広告はファミリーアプリと呼ばれる、さまざまなサービスを展開しており、その配信先も多彩です。 また、多くの広告配信機能が用意されているため、配信面や目的に応じて活用することができます。
では、次よりLINE広告の配信先や広告配信機能、ターゲティングの種類や広告フォーマットについて解説していきます。
LINE広告の配信先
LINE広告が配信される場所を紹介します。トークリストやLINE NEWSなど、LINEユーザーが日常的に利用するサービスに広告を掲載できます。
配信先 | 広告の掲載先 |
---|---|
トークリスト | 最もアクティブ性の高いLINEアプリトーク画面の最上部 |
LINE NEWS | 記事が掲載されるLINEアプリ内のニュースタブ |
LINE VOOM | 動画やフォロー中のコンテンツが表示されるLINEアプリ内のVOOMタブ |
ウォレット | 「LINE Pay」を中心としたモバイル送金・決済サービスが利用できる「ウォレット」タブ |
LINEマンガ | スマートフォン向け電子コミックサービス |
LINE BLOG | 公式ブロガーをはじめとする幅広いユーザーのコミュニティの場となっているブログサービス |
LINEポイントクラブ | 「友だち追加」「動画視聴」「ミッション」など指定条件をクリアすることで、ポイントがもらえるサービス |
LINEショッピング | 一億点を超える様々な商品をLINEアプリ上で購入できるショッピングサービス |
LINEチラシ | LINEユーザーごとにパーソナライズされた近隣地域のセールや特売情報が掲載されるデジタルチラシサービス |
LINEクーポン | 全国約50,000店舗のショップで利用できるクーポンサービス |
LINEマイカード | お店のポイントカードや会員証をまとめて管理するサービス |
LINE広告ネットワーク | LINEおよびLINEサービスに加え、幅広いジャンルの3rd partyアプリの広告配信面 |
参考:「LINE Business Guide 2022年1-6月期」より 媒体資料の一覧ページ|LINE for Business
LINE広告を通じて利用機会の多いLINEのトーク一覧の最上部「トークリスト」や「LINE NEWS」「LINE マンガ」など多くのLINEのファミリーアプリも広告配信先となっています。
中でもトークリストは普段から利用することが多く最もアクティブ率の高いトーク画面の最上部に広告が表示されるため、確実にユーザーにリーチすることができます。
また、2021年12月13日にリリースされたLINE VOOMも注目です。LINE VOOMの訪問ユーザー6,800万人以上のうち4,900万人以上は、月に1回以上はLINE VOOM上の広告に接触しており、新たな接点となるでしょう。
また、3rd party アプリへの広告配信が可能となる「LINE広告ネットワーク(旧:LAP for Publishers)」も提供しており、LINE広告のターゲティング機能や配信機能を、LINEのファミリーアプリや3rd パーティーアプリへの広告配信でも利用可能です。
LINE広告のキャンペーンの目的の種類
さてLINE広告をはじめよう!となったら、まずはキャンペーンの目的を選びます。目的によって使用できる広告フォーマットや最適化機能が異なりますので見ていきましょう。
キャンペーンの目的 | 最適化方法 |
---|---|
ウェブサイトへのアクセス | ウェブサイトへのアクセス数を増やすことを目的としたい際に選択します。リンクをクリックする可能性が高い人に広告を表示します。 |
ウェブサイトコンバージョン | ウェブサイト上でのコンバージョン数の増加が目的の場合に選択します。コンバージョンする可能性が高い人に広告を表示します。 |
アプリのインストール | アプリのインストール数を目的とした配信で、アプリをインストールする可能性が高い人に広告を表示します。 |
アプリのエンゲージメント | アプリ利用者のアプリ起動回数を増やすための配信に利用します。アプリはインストール済みだが利用しなくなったユーザーに再度利用を促したい際におすすめです。 |
動画の再生 | 動画の再生数の増加を目的とした配信の際に選択します。多くのユーザーに動画の視聴を促したい場合におすすめです。 |
友だち追加 | LINE公式アカウントの友だち数を増やしたい場合に利用します。友だち追加する可能性が高い人に広告を表示します。 |
商品フィードから販売 | ウェブサイトを訪れたりアプリを利用した人が興味を示した商品を広告で表示させたい際に利用します。広告表示することで商品の購入を促します。 |
参考:キャンペーン目的別設定ガイド|LINE for Business
LINE広告のターゲティングの種類
LINE広告ではユーザーが登録した情報やLINEアプリ内の行動・購入履歴等にもとづいたターゲティングができます。
ユーザーの推定年齢・性別などを元に配信できるデモグラフィックターゲティングや、LINEアプリ内の行動からユーザーの興味関心や行動のデータを集めて分類された詳細ターゲティング、サイトやアプリ内の行動データや端末識別IDを直接アップロードするオーディエンス配信を選択して配信することができます。
デモグラフィックデータ配信
ユーザーの性別や年齢、地域のほか、使用しているOSでの配信指定が可能です。
ターゲティング | 詳細 |
---|---|
地域 | 都道府県、市区町村別で設定可能(地域を指定、半径を指定が可能) |
性別 | すべて/男性/女性 |
年齢 | 14歳以下/15-19歳/20-24歳/25-29歳/30-34歳/35-39歳/40-44歳/45-49歳/50-54歳/55-59歳/60-64歳/65歳以上 |
OS | すべて/Android/iOS(バージョン別でも指定可能) |
参考:「LINE Business Guide 2022年1月-6月期」より 媒体資料の一覧ページ|LINE for Business
詳細ターゲティング配信
LINEアプリ内でのユーザーの興味や関心、行動にもとづいたターゲティングです。
ターゲティング | 詳細 |
---|---|
趣味・関心 | ゲーム/デジタル機器・家電/スポーツ/職業・ビジネス/ファッション/家・インテリア・園芸/テレビ・映画/音楽/教育・学習・資格/金融/健康/自動車/書籍・マンガ/食べ物・飲み物/美容・コスメ/旅行/エンタメ/ショッピングなど |
属性 | 配偶者(既婚/未婚)/子供(あり/なし)/携帯キャリア(NTTドコモ・au・Softbank)/推定年収(収入上位51%以下/収入上位21%~50%/収入上位11%~20%/収入上位10%)/職業(フルタイムワーカー/パートタイムワーカー・アルバイト/専業主婦(主夫)) |
行動 | テレビ視聴頻度(テレビ視聴頻度が高い/テレビ視聴頻度が平均/テレビ視聴頻度が低い)/キャリアの変更(過去2年間でキャリアを変更した/過去2年間でキャリアを変更していない)/コンバージョン(ウェブサイトコンバージョンが多い/アプリのインストールが多い)/ゲームプレイタイプ(アドベンチャーゲームプレイヤー/カジュアルゲームプレイヤー/RPGゲームプレイヤー)/モバイル端末の変更(過去2年間で端末を変更した/過去2年間で端末を変更していない)/ネットワークの利用状況(Wi-Fiを利用しない)/購買経験(ドラッグストア/飲食店/家具屋・インテリアショップ)/転居(直近3ヶ月以内に転居した/直近6ヶ月以内に転居した/転居の可能性がある) |
参考:オーディエンスセグメントを利用して配信する|LINE for Business
オーディエンス配信
タグから送信されるユーザーの行動データや顧客情報、LINE公式アカウントの友だち情報をもとにターゲティングしたり配信対象から除外が可能です。それぞれ類似ユーザーを抽出し広告配信に活用することもできます。
ターゲティング | 詳細 |
---|---|
ウェブトラフィックオーディエンス | サイト訪問や購入済みなどウェブサイトの行動履歴をもとに作成可能 |
モバイルアプリオーディエンス | 初回起動やアプリ内課金などアプリ内のイベントをもとに作成可能 |
IDFA/AAIDアップロード | 自社で持つIDFA/AAIDをアップロードすることで作成可能 |
電話番号アップロード | 電話番号を基にオーディエンスを作成 |
メールアドレスアップロード | メールアドレスを基にオーディエンスを作成 |
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス | LINE公式アカウントの友だちをもとに「有効友だち」と「ブロック中の友だち」で作成可能 |
類似オーディエンス | オーディエンスターゲティングをもとに1~15%の範囲、または自動を選択して作成可能 |
動画視聴オーディエンス | 動画を視聴した人、動画の再生率を指定してオーディエンスを作成 |
画像クリックオーディエンス | キャンペーンで使用されている画像をクリックした人のオーディエンスを作成 |
参考:オーディエンスを使って配信する|LINE for Business
クロスターゲティング
LINE公式アカウントやLINEポイントADで取得したデータを、LINE広告での配信に活用できます。これを「クロスターゲティング」と呼んでいます。
詳しくは次の記事で紹介しています。
このように、多様なデータを用いたターゲティングを行うことが可能です。ただし、推定に基づいているデータも多いためターゲティングを絞り込み過ぎてしまわないように注意しましょう。
LINE広告の広告フォーマット
広告配信面に応じて5つの広告フォーマットが用意されています。
静止画
広告フォーマット | サイズ(px) |
---|---|
Card | 1200×628 |
Square | 1080×1080 |
カルーセル | 1080×1080 |
画像(小) | 600×400 |
動画
広告フォーマット | サイズ(比率) |
---|---|
Card | 16:9 |
Square | 1:1 |
Vertical | 9:16 |
それぞれの広告フォーマットによって見え方や配信先が異なります。ひとつずつ確認していきましょう。
Card
横長形式で表示され、静止画と動画を用いることができます。トークリストからタイムラインをはじめ、ほとんどの掲載面に対応している広告フォーマットです。
Square
正方形の形式で表示され、静止画と動画を利用することができます。Cardにくらべスマートフォンの画面に大きく表示される広告フォーマットです。こちらもほとんどの掲載面をカバーできます。
カルーセル
画像をスワイプ可能な形式で、最大10点まで表示できる広告フォーマットです。掲載面は限られますが、複数の商品を見せたい場合や、ストーリー仕立てで訴求を行いたい際などに使いやすいフォーマットです。
Small Image ※画像(小)
こちらのフォーマットはトークリストの上部や、LINE NEWS、LINE広告ネットワークで表示されます。商品やサービスによっては成果が良いこともあるため、追加することをおすすめします。
Vertical
LINE VOOM面、LINE広告ネットワークに掲載される広告フォーマットで、画面を専有するように大きく表示されます。VOOMやフォロー中タブに表示される際には上下がトリミングされ、異なる動画比率で表示されるため、字幕やテキストを入れる際には注意が必要です。
Dynamic Ads も配信が可能
商品データのフィードを用いて、ユーザーの行動履歴や興味・関心にあわせて動的に広告を配信できる「LINE Dynamic Ads」も配信が可能です。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
掲載不可の業種・商材
以下の業種・商材は掲載ができませんので、あらかじめ確認しておきましょう。
- 宗教関連
- ギャンブル関連、パチンコ等(公営競技・公営くじは除く)
- アダルト関連
- 出会い系、マッチングサイト等(一部当社が認めた場合を除く)
- 連鎖販売取引
- 探偵業
- たばこ、電子タバコ
- 武器全般、毒物劇物
- 政党
- 公益法人、NPO/NGO、社団法人(一部当社が認めた場合を除く)
- 生体販売
- 整骨院、接骨院、鍼灸院等
- 未承認医薬品⋅医療機器等
- 消費者金融などの貸金業、質屋(一部当社が認めた場合を除く)
- ネット関連ビジネス(情報商材、自己啓発セミナー等)
- 募金、寄付、クラウドファンディング等の資金調達(一部当社が認めた場合を除く)
- その他弊社が不適合と判断した業種⋅業態、商品⋅サービス
また、次のようなサービスでは利用できないクリエイティブの表記や表現があります。
- 薬用化粧品(医薬部外品)、化粧品
- 食品、健康食品
- 医薬品、医療機器
- 健康器具、美容関連器具(雑貨)
- 通販サイト
- 中古品販売、買取サービス
- 人材派遣・有料職業紹介会社
- 医療機器(コンタクトレンズ等)
- アルコール飲料
- 公営ギャンブルなど
- 金融関連
- アフィリエイトサイトを含むメディアサイト
該当する場合はあらかじめ広告審査のガイドラインをチェックするのがおすすめです。
参考:LINE広告審査ガイドライン|LINE for Business
LINE広告を始める前に知っておきたい運用のコツ
ここまでLINE広告の機能面を中心にお話してきました。様々な配信方法があることは分かったけれど、実際にどんな配信から始めたら良いかわからない、どんなクリエイティブを用意したら良いかわからないなどの不安があると思います。
そこでここからは、LINE広告のターゲティングやクリエイティブについて、LINE広告を始める前に知っておきたい運用のコツをご紹介します。
広告配信の初期段階はデモグラフィック配信
LINE広告配信の初期の段階は年齢や性別、地域などの最低限のターゲティングでの配信が有効です。
なぜならLINE広告は、ターゲティングに使用するオーディエンスデータが次の情報以外はすべて「みなし属性」だからです。
・アプリ起動時の位置情報(許可したユーザーのみ)
・購買経験(個人を特定しない形式)
・携帯キャリア・OS
参考:ターゲット設定はどのような情報を基にしていますか?|LINE for Business
「みなし属性」とは、LINEファミリーサービスを利用する際にユーザーが任意で登録した性別・年齢・エリア情報、LINE内コンテンツでの行動履歴をもとに分類したものです。
LINEの登録は電話番号の確認のみで行えるため、実名制を基本としたFacebook広告と比べるとターゲティング精度はどうしても下がります。そのため、ターゲティングを最初から絞り込み過ぎてしまうと、ターゲットだった可能性のある人への表示機会を損失する可能性があります。
なかには例外もあります。求人サイトなど、顧客の年齢や性別が様々な商材やサービスなどのデモグラフィックターゲティングでの配信が難しいケースです。その場合は、既存顧客へのアプローチはWebサイトを訪問したことがある人のオーディエンス配信を、新規顧客へのアプローチはコンバージョンページに訪問したことがあるユーザーをオーディエンスソースにして作成した類似配信や、商材やサービスに関連する趣味・関心のカテゴリを用いた詳細ターゲティングから配信する場合もあります。
しかし、基本的には、機会損失を防ぐという観点から最初は最低限のターゲティングでの配信をおすすめします。
配信先は自動配置がおすすめ
広告の配信先は、LINEや、LINE広告ネットワーク(LINE以外のアプリ)だけに広告を配信したいケースを除いて、「自動配置(推奨)」で実施し、後日パフォーマンスレポートで配信先を確認して調整していくのがおすすめです。
パフォーマンスレポートでは、「LINE」と「LINE Ads Network」の二種類の配信先での成果が確認できます。それぞれコンバージョン数やコンバージョン単価を見ながら成果の良し悪しを判断して配信先の選別をしましょう。ただし、LINE広告ネットワークのアプリごとでの配信先レポートは出力できません。
配信先別のパフォーマンスレポートを出力する手順を紹介します。
広告管理画面の左上のメニューをクリックして、レポートと計測の「パフォーマンスレポート」を選択します。
「集計期間」を入力し、集計対象の「階層」「集計間隔」「集計単位」を任意選択します。「集計対象」で「配信先別」を選択して「作成する」をクリックで配信先別のパフォーマンスレポートを出力できます。
また、配信先別のパフォーマンスレポートを確認してLINE広告ネットワーク面での成果が芳しくない場合や、どうしても広告を表示させたくない配信先がある場合は、広告マネージャーのブロックリストで設定します。
設定方法は次のとおりです。
LINE広告マネージャーのメニューをクリックして、管理の「ブロックリスト」を選択します。
配信をブロックしたいアプリのURLを入力して設定完了です。
クリエイティブの入稿本数はコンバージョン数から逆算して決める
LINE広告は、GoogleやYahoo!の検索広告と比べると運用の調整幅が少ないため、成果を出すためにはクリエイティブが鍵になってきます。
LINEによるとクリエイティブの入稿本数の目安は、一つの広告あたり月に10件以上のコンバージョンが溜まる本数が推奨されています。広告予算と目標コンバージョン単価から月間のコンバージョン数を算出し、広告の入稿本数の目安を出しましょう。
たとえば、月間のご予算が200,000円で目標CPAが5,000円の場合、ひと月のコンバージョン数は40件となります。ひと月で1広告あたりに10件コンバージョンデータを溜めると、4本が広告の上限本数となります。
また、クリエイティブを入稿したら必ず効果検証を行いましょう。効果検証をせずにそのままにしておくと、配信パフォーマンスの悪化につながります。クリック率が低いクリエイティブは停止し、新たなクリエイティブの追加を定期的に行うことをおすすめします。クリエイティブの効果検証は、初動は1~2週間を目安に行うのが良いでしょう。
クリエイティブは「クリックしたくなるか?」を意識する
いかにクリックをされるクリエイティブを作るかが、LINE広告運用でのクリエイティブ作成のポイントとなります。
実際、クリックが発生しないクリエイティブはユーザーに刺さらない=成果に繋がりづらいと判断されてあまり表示されません。
ユーザーにクリックというアクションを起こしてもらうために、まずはクリエイティブが目に留まる必要があります。LINEが考える良いクリエイティブの条件を3点ご紹介します。
まず、指先を止めてもらえる
LINEアプリやLINEファミリーサービス内に広告が表示されるため、ありきたりなものだと他のコンテンツに埋もれてしまいます。また、LINEはスマホでの利用が多いため、スマホで画面をスクロールしている最中に指を止めてもらえることが重要です。ありがちな表現になっていないか、他のコンテンツに埋もれないようなインパクトがあるかを意識しましょう。
パッと見てわかる、印象に残る
LINEアプリやLINEファミリーサービスを利用しているとき、広告が気になった経験はないでしょうか。印象に残るクリエイティブは、スマホで見たときの視認性が高く作られています。伝えたいメッセージが明確で、パッと見てわかるのが特徴です。たとえば、訴求したい内容を強調し、要素をシンプルに見やすくすることで印象に残るクリエイティブを心がけたいです。
ユーザー起点のメッセージ
当たり前だと感じる方も多いと思いますが、広告主の伝えたいことだけを盛り込んだクリエイティブではユーザーに興味を持ってもらえません。ユーザーに自分ごととして捉えてもらうことが大切です。そのためには、テキストやビジュアルの表現は「共感できるもの」を意識することが重要です。伝えたいメッセージは、必ずユーザー起点で考え、ユーザーが抱える課題感を捉えたメリットを簡潔にまとめましょう。
LINE広告のクリエイティブ制作時に気をつけたい訴求や、デザインのポイントは次の記事が参考になります。
参考:【公式】LINE広告の効果を高めるクリエイティブのコツ|LINE for Business
参考:【LINE広告】クリエイティブの検証│ユーザーアクションに基づく改善ポイント|LINE for Business
クリエイティブは複数フォーマットを用意する
LINE広告では、配信面に応じて様々なフォーマットが用意されています。一部の配信面にしか対応していないフォーマットもあるため、基本的にはキャンペーンの目的に沿ったすべてのフォーマットのサイズでクリエイティブを用意したいです。
ただし、制作工数をそこまでかけられない場合は、動画よりも静止画を優先的に作成したり、配信面のカバー性が高いCard、Squareフォーマットを優先的に用意しましょう。
参考:【LINE広告】クリエイティブの基本│静止画と動画について|LINE for Business
LINE広告アカウントとLINE公式アカウントを連携する
LINE公式アカウントがある場合は、LINE広告アカウントと連携しておくのをおすすめします。
LINE公式アカウントと連携すると、LINE公式アカウントの友だち(ブロック中の友だちも含む)登録履歴にもとづいたオーディエンスを作成することができます。
たとえば、LINE公式アカウントの友だち登録履歴から類似オーディエンスを作成すれば、広告主の商品やサービスへの関心が高いユーザーと似ているユーザーにアプローチが可能です。
最後に
ここまで読んでいただいた方であれば、LINE広告の基本がすでに理解できたのではないでしょうか。
他の広告プラットフォームにくらべて後発ながら、自動入札をはじめ運用型広告としての機能も充実しており、成果に応じた広告運用が行いやすいプラットフォームのひとつです。
「なんだか難しそう」「どこから手をつければいいか分からない」と考えていた方もまずは一歩踏み出せたのではないかと思います。