LINEの運用型広告「LINE Ads Platform」とは|特徴や配信面、ターゲティングの種類など

LINEの運用型広告「LINE Ads Platform」とは|特徴や配信面、ターゲティングの種類など
※2019年11月19日:最新の情報を元に更新
 
LINE Ads PlatformとはSNSとしては国内最大級のユーザー数を誇るLINE株式会社が提供する運用型広告のプラットフォームです。非公式ですが、LAP(ラップ)やLINE広告と呼ばれることもあります。

コミュニケーションアプリとしての「LINE(ライン)」を入り口として、LINE NEWSや LINEマンガ、LINE BLOGなど様々なサービスがファミリーアプリとして提供されています。LINEおよびLINEのファミリーアプリを利用しているユーザーに対して広告配信ができるのがLINE Ads Platformです。

LINE Ads Platformは、2018年8月に自社開発のプロダクトへと移行したことで、広告配信システムの内製化、アカウント構造の最適化、管理画面UIのリニューアル、LINE Tagの提供などの刷新が行われました。

参考:LINE Ads Platform 、広告配信システムを大幅刷新を発表。ユーザーデータの活用によりサービスを拡充へ

この記事では、LINE Ads Platformの特徴や配信面、ターゲティングの種類など解説するとともに、実際に多くのアカウントを運用してみて感じたことをお伝えします。

LINE Ads Platformの概要

まずは、LINE Ads Platformの広告配信面や配信可能な広告フォーマット、ターゲティングの種類をご紹介します。

広告配信面

LINE Ads Platformの配信面は下記の通りです。(2019年3月現在)

  • LINE NEWS
  • LINEアプリのタイムライン
  • LINEマンガ
  • LINE BLOG
  • LINEポイント
  • Smart Channel(LINEアプリのトークリスト上部)

大きく、LINEアプリのタイムラインとニュース面、最近追加されたLINEアプリのトークリスト上部、そして各種ファミリーアプリが配信対象です。今後もLINE社のサービス拡大に伴って、広告配信対象枠は増えていくことでしょう。

LINEのトークリスト最上部にも配信可能に

コミュニケーションアプリのLINEでは、トークリスト画面は頻繁に閲覧される場所です。

画像元:2018年12月期 決算説明プレゼンテーション

トークリスト画面内にはこれまで広告枠はありませんでしたが、ユーザー属性や「LINE」アプリ上での行動履歴に基づいてパーソナライズされた生活に役立つ情報を配信する「スマートチャネル」というエリアが設けられ、広告配信枠としても提供されるようになりました。LINEを利用していれば必ずといっていいほど目に入る場所ですので、多くのリーチを獲得したい場合などにはとくに活用できる配信面です。

広告フォーマット

LINE Ads Platformの広告フォーマットは大きく3つあります。(2019年3月現在)

画像元:2018年12月期 決算説明プレゼンテーション ※アナグラムで加工済み

広告フォーマット 詳細
Card 静止画(1200×628)、動画(16:9)の広告フォーマット
Square 静止画(1080×1080)、動画(1:1)の広告フォーマット
Vertical

9:16(動画)の広告フォーマット

※タイムライン上では、上下が省略された2:3の比率で広告が表示され、ユーザーが動画をクリックすると全画面(9:16)で表示

CardとSquareは、どちらかを選ぶのではなく、広告枠にあったクリエイティブを表示するためには両タイプとも利用するのがおすすめです。動画を利用する場合、動画を見てもらうことが最重要である場合には全画面再生のあるVerticalも追加を検討しましょう。

なお、Smart Channel用にはまた別の広告フォーマットが用意されています。

LINE公式アカウントに登録されている企業名、アクションボタン、そして管理画面に登録されている画像+テキストで構成されています。 テキストは最大20字で登録できますが、表示される範囲は端末によって異なる点にご注意ください。

LINE Dynamic Ads も登場

Googleの動的リマーケティング広告やCriteoなどでお馴染みのダイナミック広告がLINE上でも配信可能となりました。

参考:【LINE】運用型広告「LINE Ads Platform」の新メニューとしてダイナミックリターゲティング広告「LINE Dynamic Ads」を提供開始

LINEのダイナミック広告は、上図のようにカルーセル形式で表示されるのはLINEのタイムラインのみで、その他ファミリーアプリ含めシングル画像も表示がされます。

EC、航空券、ツアーやホテル予約、不動産、人材など出稿可能な業種も順次拡大しています。

配信面と配信可能なフォーマットの一覧

複数の配信面に、それぞれ適した広告フォーマットがありますが、なかなか複雑ですよね。以下の表にまとめましたので、用意する広告素材の参考にしてみてください。

LINEショッピングも配信面へ追加

2019年9月からは会員登録数2,800万人超の「LINEショッピング」上での広告配信も開始されました。今後もさらなる配信対象サービスの拡大も見込めますね。

参考:「LINE Ads Platform」、新たに会員登録数2,800万人超の 「LINEショッピング」上での広告配信を開始 | LINE Corporation | ニュース

LINEアプリ以外のアプリへも広告配信可能に(New!)

2019年8月にはLINE本体アプリだけでなく、「LINE Ads Platform for Publishers(LAP for Publishers) 」と呼ばれる、LINE MUSICを始めとしたLINEファミリーアプリ多数のアプリや3rd Party のアプリを含むアドネットワークへ、LINE Ads Platformを通じて広告配信が可能となりました。LINEの持つデータをLINEアプリの外でも活用して広告配信を拡大できます。

配信の目的

配信の目的は大きくWEB、アプリ、LINEの友だち追加に分かれ、WEBはアクセスとコンバージョン、アプリはインストールとエンゲージメントの計5パターンの目的で配信が可能です。

配信の目的

詳細

ウェブサイトへのアクセス

ウェブサイトへのアクセスを増やします。サイトのPV増加が目的であったり、コンバージョンの計測が出来ない場合などに利用します。

ウェブサイトコンバージョン

購入や登録など、ウェブサイト上でのコンバージョンを増やしたい場合に利用します。

アプリのインストール

アプリのインストール数を増やしたい場合に利用します。

アプリのエンゲージメント

すでにアプリをインストールしているユーザーに対して、起動回数を増やすことを目的とした場合に利用します。

LINEの友だち追加

公式アカウントやLINE@アカウントの友だちを増やしたい場合に利用します。

ターゲティングの種類

LINE Ads PlatformではLINEファミリーにおいて、ユーザーが登録した情報やスタンプ購入履歴、LINE公式アカウントやLINE@の友だち登録履歴などをもとに分類されたデモグラフィックターゲティングと、サイトやアプリ内の行動データや端末識別IDを直接アップロードしたものやそれらの類似を利用したオーディエンスターゲティングで配信することができます。

カテゴリ

ターゲティング

詳細

デモグラフィックターゲティング

地域

都道府県別で設定可能

性別

すべて/男性/女性

年齢

下限は15~50歳、上限は19~49歳まで5歳毎に設定可能。下限上限いずれも設定なしも可能。

OS

すべて/Android/iOS

趣味・関心

ゲーム/デジタル機器・家電/スポーツ/職業・ビジネス/ファッション/家・インテリア・園芸/テレビ・映画/音楽/教育・学習・資格/金融/健康/自動車/書籍・マンガ/食べ物・飲み物/美容・コスメ/旅行/エンタメ/ショッピング/自動車(軽自動車/コンパクトカー/ハッチバック/セダン/スポーツカー/ステーションワゴン/ミニバン/SUV(コンパクト)/SUV(ラージ))

詳細設定

配偶者(すべて・あり・なし)/子ども(すべて・あり・なし)/携帯キャリア(NTTドコモ・au・Softbank)/テレビ視聴頻度(高・中・低)

オーディエンスターゲティング

ウェブトラフィックオーディエンス(※)

サイト訪問や購入済みなどウェブサイトの行動履歴をもとに作成可能

モバイルアプリオーディエンス

初回起動やアプリ内課金などアプリ内のイベントをもとに作成可能

IDFA/AAIDアップロード

自社で持つIDFA/AAIDをアップロードすることで作成可能

LINE公式アカウントの友だちオーディエンス

LINE公式アカウントの友だちをもとに「有効友だち」と「ブロック中の友だち」で作成可能

類似オーディエンス

オーディエンスターゲティングをもとに1~15%の範囲で作成可能

なぜLINE Ads Platform が注目されているのか?

LINE株式会社の中でも、全体の売上に対する広告からの売上比率は50%以上を占めており、広告からの売上も年々大きく成長していることが分かります。ではなぜ成長しているのでしょうか?

参考:2018年12月期 決算説明プレゼンテーション

LINE上でしかアプローチできないユーザー層

画像引用元:LINE紹介資料 2019年10月-12月期

LINE広告は新規獲得率が高いという評判を耳にすることが多くありますし、それは弊社のデータからでも明らかになっています。LINEは年齢性別問わず幅広い方に利用されており、Facebook、Twitterと合わせた利用ユーザーのうち、39.9%は他のSNSではリーチできないユーザーとなっているというデータもあります。現在は訴求できていない新規顧客層にアプローチできるのは大きなメリットです。

幅広いユーザーカバー率と高いアクティブ率

画像引用元:LINE紹介資料 2019年10月-12月期

LINEの国内の月間アクティブユーザー数は8,100万人(Twitterは4500万人、Facebookは2600万人、Instagramは3,300万人)とされており、その数、日本人口の64%と他のSNSと比較しても圧倒的に多くの人に使われています。

また、LINEは、友達や家族など親密な間柄のユーザー間のコミュニケーションアプリであることから、月間の利用者のうち86%のユーザーが1日1回以上利用しています。他のSNSの月間のアクティブ率(Facebook:56.1%、Twitter70.2%)よりも圧倒的に高い数値です。コミュニケーションアプリの性質を考えると当然ではあるものの、アクティブ率の高さは驚異の数値です。

参考:ソーシャルメディア最新動向データまとめ

続々と新機能を追加、さらなるアップデート

四半期ごとに公開されているLINE Ads Platform 媒体資料の中だけでも多くの「NEW!」の文字が目立っていて、数多くのアップデートがあることが分かります。続々と新機能が追加され、広告配信プラットフォームとしてさらに洗練されていくことが期待されます。

必ず広告掲載出来るとは限らない

「予算は確保した、さぁいざ広告配信だ!」とはやる気持ちもわかりますが、次に注意しておかなければならないことは、LINE Ads Platformは別途審査があり、必ずしもどんな商材でも活用出来るわけではないという点は留意しておく必要があります。特に、化粧品や健康食品など特定のビジネスにおいては、それ以外の業種とは異なった審査基準もあるようで、かなり厳しく見られているため審査通過のハードルは低くはなさそうです。参考までに、NG業種・NG商材を掲載しておきますので、事前にチェックしておくとよいでしょう。

画像引用元:LINE Ads Platform 媒体資料 2019年7月-9月期

多角的なサービス展開で有益なデータを広告展開へ活用

LINE Ads Platformリリース当初から現在まで、筆者本人が運用してみた所感としては、今はまだリスティング広告やFacebook広告のように多種多様なターゲティングができる訳ではなく調整できる要素が限られていますが、他の媒体にはない新規性や広告配信機能の成長スピードからも、大きな期待を寄せる広告媒体になっています。

なお、LINE株式会社は2019年、広告とLINE Payに注力することを発表しています。

参考:LINE株式会社2018年12月期決算説明会資料

広告側ではセルフサーブの提供が予定されており、そのタイミングで出稿企業が増えることはほぼ間違いありません。そうなると今は実施出来ていない競合も参入してくる可能性も高いため今のうちからクリエイティブの勝ち筋などをある程度見つけておくことも重要かもしれませんね。

また、もう1つのLINE Payは2018年グローバル決済高のYoYが126%と2倍以上のペースで成長しており、その決済データなど有益なデータが広告配信の精度向上に利用できるようになることが期待されます。

今後の開発により、LINE Ads Platformで出来ることはますます増えていくでしょうし、当初予想していた通りデータフィードとの連携も開始され、さらに広告配信機能が充実していくのは想像に難くありません。総合的に見てLINE Ads Platformは大きな可能性を秘めた媒体ですね。今後の展開にも引き続き注目していきます!

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Shigehiro Kaku

Shigehiro Kaku

アナグラム株式会社 チームリーダー。大学在学中にリスティング広告に初めて出会い、その魅力に心を奪われる。その後、WEB集客を中心とした広告代理店に入社し、運用型広告のみならず、WEBディレクションや集客全般に関わるコンサルティング業務を経験。2016年にアナグラムに入社し、リスティング広告やFacebook広告のアカウント構築、運用、レポーティング等を行っております。

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