Googleは、2020年12月16日にGoogle 広告エディタ (以下、エディタ)のバージョン1.5をリリースしました。
参考:Google 広告エディタ v1.5: 広告の有効性に関する新しいツール、新しい最適化案のサポート、画像表示オプション
今回は新たに追加されたもののうち、おもな5つの機能をご紹介します。
なお、エディタの画面の名称は、下記の画像を用いて説明いたします。
目次
「広告の有効性」が確認可能に
広告の有効性とは、レスポンシブ検索広告やレスポンシブディスプレイ広告、アプリキャンペーンのクリエイティブの構成がGoogleのおすすめの設定と比較してどれほど効果的かを示す指標です。
参考:広告の有効性について
今回のアップデートにより、広告管理画面のみならずエディタ上でも広告の有効性を確認できるようになりました。
ワンクリックで有効性を確認できるだけでなく、表示項目も新しく追加され広告にカーソルを合わせるだけでフィードバックが表示されるようになりました。
また、管理画面とは異なりエディタ上ではアップロード前の広告も「ローカル値」を参考に手軽に有効性を確認することができます。
新たに6種の最適化案タイプをサポート
キャンペーンの改善をサポートするために広告管理画面上にGoogleから提示される最適化案ですが、エディタ上で新たに最適化案タイプが追加されました。今回、追加となったのは以下の6つです。
- 「目標広告費用対効果」入札戦略を使用する
- コンバージョン数の最大化を使って広告費用対効果を改善する
- 動的検索広告の作成
- 成果の低いキーワードを一時停止する
- レスポンシブ検索広告を改善
- 今後のトラフィックの増加に備えて予算を引き上げる / 今後のトラフィックの増加に備えて共有予算を引き上げる
上記はエディタ左下の「タイプリスト」から選択可能です。
なお、エディタで利用できる最適化案の一覧は、Google 広告ヘルプセンターで確認することができます。
ラベルによるフィルタリングがより便利に
キャンペーンや広告グループなど、同じラベルが登録されたアイテムは全てラベル別にフィルタリングできるようになりました。
以下の手順で利用できます。
①タイプリストから[共有ライブラリ]を開き、[ラベル]をクリック
②フィルタをしたいラベルを右クリックし、下記オプションより選択
- 選択したラベルをフィルタ
- Select associated campaigns in the tree view(同ラベルのキャンペーンをツリービューで表示)
- Select associated ad groups in the tree view(同ラベルの広告グループをツリービューで表示)
- Select all associated items in the tree view(同ラベルのキャンペーンと広告グループをツリービューで表示)
今までも検索窓からラベル別にフィルタをかけることはできましたが、[ラベル]タブを使うことで選択したラベルをツリービューで可視化できるようになり、アイテムの管理がしやすくなりました。
また、管理画面ではエンティティを横断するとフィルタがリセットされてしまう一方で、エディタではエンティティの横断にかかわらず同一ラベルを持ったアイテムだけフィルタできる点も魅力的です。
画像表示オプション(ベータ版)をサポート
検索広告の説明文の横に表示され、視覚的な訴求が可能となる「画像表示オプション」。こちらもエディタ上で編集可能となりました。
タイプリストの[広告表示オプション]より設定可能です。
なお、画像表示オプションはまだベータ版であるため、現時点での利用は一部の広告主に限られています。広告管理画面に実装されていなければ、エディタから設定しても送信時にエラーとなり利用できない点には注意が必要です。
直前に閲覧したアイテムに戻れるショートカットの実装
エディタではさまざまなエンティティを行ったり来たりしながら設定を進めていきます。エンティティの数は非常に多く、ついさっき見ていた項目に戻ろうとするだけでも時として迷子になり、無意味に時間費やしてしまうこともありますよね。
今回追加されたショートカットの「ctrl + tab (Windows) / alt + tab(Mac)」を使うことで、直前に閲覧したアイテムに戻ることができるようになりました。
管理画面上の操作を効率化してくれるエディタですが、ショートカットを使うことでさらに作業を簡略化することが可能です。ぜひ使ってみてください。
まとめ
他にも、バージョン1.5では下記のアップデートも実装されています。
- エディタ初心者へのチュートリアルやティップスの追加
- ファイルアップロードの際にアカウント上限に達した場合に表示されるエラーメッセージの改善
- [統計の表示]にて、統計情報の種類が追加
参考:Google Ads Editor version 1.5
それぞれ細かいアップデートではありますが、一つひとつ使いこなせるようになることで管理画面上の作業を効率化することができるようになります。
アカウントのさまざまな設定を一括で編集できるGoogle 広告エディタ。ぜひ、ご自身にとって一番使いやすい機能を活用し、日々の運用に取り入れてみてください。