Googleは、2021年11月にGoogle 広告エディタ (以下、エディタ)のバージョン1.8をリリースしました。
今回は新たに追加されたもののうち、おもな5つの変更点をご紹介します。
最新バージョンのダウンロードはこちらからどうぞ。
https://ads.google.com/home/tools/ads-editor/
概要ページが新登場
エディタのタイプリストに[概要]ページが新登場しました。
アカウントレベルでのパフォーマンスと概要をエディター上でも確認できるようになり、期間を指定して大きな変動の要素を確認するのに役立ちます。
オークション分析では2つの指標を使用した散布図やチャート形式で表示させることも可能です。
項目は以下の5種から選択できます。
- インプレッションシェア
- 優位表示シェア
- 広告の重複率
- 広告のページ上部表示率
- 上位掲載率
最適化案の自動適用(ベータ版)の設定が可能に
タイプリストの最適化案に、「自動適用」のタイプが新規追加され、管理画面だけではなく、エディター上でも一部の最適化案の自動適用の有効・無効が設定できるようになりました。
「自動適用」はアカウントに適用したい最適化案が提案された時に自動的に適用にする機能です。
ファインド広告の「広告の有効性」が確認可能に
これまで「広告の有効性」はレスポンシブ検索広告やレスポンシブディスプレイ広告のみエディタ上で確認可能でした。
バージョン1.8からは、ファインド広告およびファインドカルーセル広告も「広告の有効性」の確認が出来るようになっています。
ファインド広告においても、アセットに広告文や画像が十分に設定されているかをエディタ上で見直しやすくなりますね。
Gmailキャンペーンの作成が不可に
もともと予定されていたように、Gmailキャンペーンおよび配下の広告グループの作成が不可能になりました。
なお、既存のキャンペーンや広告グループは引き続き編集できます。
新規アカウント追加時のトークンコピーが不要に
従来のログインプロセスでは、
①Googleアカウントへのログイン
②トークンのコピー
➂トークンの貼り付け
という3ステップが必要でしたが、今回から①の「Googleアカウントへのログイン」だけでエディターへ広告アカウントの追加が可能になりました。
まとめ
バージョン1.8では紹介した以外にも下記のアップデートも実装されています。
- 最適化案の統計を表示する方法が4パターンに
- カスタムルールの追加:フレーズまたは完全一致キーワードを使用したスマート入札キャンペーンを実行する際に部分一致に変更をオススメするアラートが追加
- オーディエンスターゲティングの更新で、結合セグメントがエディタで選択可能に
- ビデオアクションキャンペーン内でキーワードやトピックターゲティングなどを含む広告グループにアラートが表示されるように
- 一部のアカウントでは新しいディスプレイ、動画アクション、ディスカバリーキャンペーンを作成した際に推奨値のターゲットCPA入札が目標コンバージョンに設定されるようになりました
公式からアナウンスされている以下のアップデートは日本語版のエディターver1.8.2内では未確認です。
- アセットベースの電話番号表示オプション(「電話番号表示オプション(アップグレード済み)」)のサポート
- アセットベースの価格表示オプション(「価格表示オプション(アップグレード済み)」)のサポート
- アセットベースのホテルのコールアウト表示オプション(「ホテルのコールアウト表示オプション(アップグレード済み)」)のサポート
- アセットベースのアプリリンク表示オプション(「アプリリンク表示オプション(アップグレード済み)」)のサポート
「概要」や「最適化案の自動適用の設定」など、広告管理画面を確認せずともエディタ上でも閲覧できるようになりました。
これまでおもに入稿のためだけにエディタを利用していた方も、広告のパフォーマンスを踏まえた変更作業など、より一元化的に管理できるようになったため、使い方次第でさらに業務の効率化が図れそうですね。